こんにちは、ストロング宮迫です。

ちょうど時期的に今は、小中学生はすでに夏休みの宿題は一通り終えた頃で、さあ、これから一通りやったところの繰り返しと抑え、今まで保留してた夏休みに取り組べき課題に取り組むぞ!ってところでしょうかね。

えっ、まだ、し・ゅ・く・だ・い・が終わってないって!?

これから厳しい夏休みになることは請け合いです。お盆までに取り返して、お盆以降があなたの夏休みの勉強になる。心してかかられよ。

うん、「やっちまったら、取り返せばイイ!」だけ。その代り、これから行く道は厳しく、いばらの道が待ってることをきちんと覚悟しておくこと。

厳しい道が待ってることがわかってるのに、かる~い気持ちで取り掛かるから、すぐに「どうしても子供がやる気でやりません」とかいっちゃう。

放置してた時間が長ければ長いほど(往路)、復路は覚悟して、決意して頑張らなきゃ、追い付かない。だって相手も走ってるんだから。往路で途中棄権してるのに、復路でヘラヘラ笑ってチンタラ走ってちゃ、来年のシード権はない。また予選からだ。

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そろそろ本気出してくださいよ。

子供じゃなく、親がね。

だいたい、この時期は、夏休みが順調に行っている人はボクにメールを出さない時期です。それどころじゃないからね。

この時期にメールを出したいと思うのは、うまく行ってない人ばかりだ。

ですよね?

うまく行っている人同様、それどころじゃないくらい忙しいのは同じだけど、「どうしても聞いてもらいたい」って気持ちになるんだな。

そんなメールを2つご紹介しましょう。

そろそろみんな本気出してやるべきだ!問題のある「果実」は放っておけば腐る。異臭を放つ。バケツに入れて蓋をして、なかったこと、見なかったことにも、できるけれど、バケツの中はタイヘンなことになってるからね。

じゃあ、1つめ。

中2 しゃんしゃんさん

親技歴は、今中2の中学受験から・・・メルマガ、10の鉄則、親カツ講座、一年前はノリ勉(英語)とお世話になりました。

おかげさまで小6で成績を爆上げして合格した難関校。

「自分は(合格者の中で)下の方だと思うから」と、春休みも気をゆるめず、計画を立てて毎日勉強しました。入学後も、言われなくても毎日机に向かう姿は以前は見ることができなかったもの。

たくさんの宿題は、「勉強しない子」の母としてはびっくりしましたが、他のお子さん(中学受験時に厳しい塾でハードに勉強していた)からすると「サピに比べたら余裕」とのことで、入学前の春休みに、嫌いにならないよう気をつけながらコツコツ始めた英語の予習分が、授業が始まると一瞬で終わったのには、親子で泣き笑いでした。

中1の1・2学期を通して、成績は「平均付近」。

やや下降気味から右肩下がりで、3学期には優しいので有名な先生に「明らかに家庭学習不足です」と通信欄に書かれる始末。

中2の1学期中間は、もっと下がりました。

「数学は得意(勉強しなくてもできるから)、暗記科目は大の苦手」と、中学受験時代の再来です。

スタート時は悪くないのに、成績が下がる→ますます勉強しない→底なしに下がる・・・も同じ。

親技歴だけは長いのに、面目ございません。

本人の言い訳(?)は、

・学校のレベルが高いから仕方ない。

 今の学校で下の方でも、全体で見ればもっと下がいる。

(直近の成績は、クラスで下に3人しかいません)

・中1の時は、みんなは受験が終わった解放感であまり勉強していなかったのが、今はまた勉強するようになった(から成績が落ちた)。

学校生活はとても楽しいようで何よりですが、成績が悪いことで余計に勉強しなくなっており、「小6の秋に社会で偏差値70超えた時の成績表が見たい・・・」(※中2一学期の中間テスト歴史18点/100点満点)などと申します・・・

前置きが長くてスミマセン!!!質問というか、相談ですが・・・(省略)

ここでこれまでずっと書いてきた中高一貫校生が辿る、勉強における転落の道の軌跡が正直にあからさまに描かれているとボクは思います。

それは一言でいえば、負け犬根性ともいうべき重大な事案です。

負けることはあるよ。大敗も惨敗も喫することはある。コールド負けだってある。勝ち続けられるわけじゃないから。ステップが上がっていけば、壁は高くなり、相手は強くなる。

でもね、負けたことに対して妙な理屈をつけてウダウダと、あーだこーだと言わせちゃいけないですよ。

この負け犬が!でよろしい。

この子とまるっきり同じだ。変わりゃしない。

ただね、ここまでの過程があるでしょ。妙な言い訳を許してきた土壌もあるし、面倒を見てやる時間が取れなかったかもしれない。一言で「この負け犬が!」で切って捨ててしまえるくらい、頑張ってきたかどうかは親が自分自身に問わなくちゃいけない。

それを踏まえてた上で、「歴史13点(100点満点・平均77点)」はありえない。断じてね。

この点数は「わからない」のでも、「頑張ったけど、できない」のでもなく、

ただ単になにもやらなかった!だけだ(キッパリ)( `ー´)ノ

サルでも20点は獲れるから。つまり、申し訳ないけど、サル以下だ。

頭突きを2、3発くらいしたら目が覚めるんじゃないか?(体罰ハンターイ)

ボクなら小指を詰めてもらうね!(^^)!

あのね、勘違いしないでよ。

100点満点で13点を獲ったから「負け犬」なんじゃないよ。

その言い訳を見てよ「学校のレベルが高いから仕方ない」って・・・・キミの学校には宇宙人が通ってるのかよ。ただの同級生だろーが。

「今の学校で下の方でも、全体で見ればもっと下がいる」ハッキリ言って公立中学校で頑張ってる連中の足元には及ばないことはもちろん、公立中学校で平均点を獲る子供よりもヤバいよ。学校でも最下位だけど、地域でも県でも全国でも最下位なの、当然ね。わかってる?

最下位だったら、上がるチャンスはいっぱいだ。それこそ無限大だ。しかし、負け犬根性が染みついたら、その可能性はゼロになる。

あとの言い訳もみんなクソみたいなものばかりで「みんな・・今はまた勉強するようになった(から成績が落ちた)」とか「小6の秋に社会で偏差値70超えた時の成績表が見たい・・・」とか、聞いても「うん、わかるよ」って思えるものはタダの1個もないな。

すなわち、甘えだ。負け犬だ。

そして、そんな言い訳を「気持ちはわかるよ」と言ったかどうかはしらないけれど、1年半も許してきた親の責任は重いとボクは思う。

「親技歴だけは長いのに、面目ございません」とあったけれど、親技の辞書に「甘え」も「負け犬根性」という言葉もない。禁じてるから。もっともダメなことと定義してるから。

繰り返すけれど、負けはあるんですよ。負けてもイイんですよ、学ぶなら。そのために、学ぶために、相手も選んでやれって言ってる。

参加することに意義があるとかいって、参加する資格もないのに参加したら、残るのはクソみたいな思い出だけだ。

「頑張っている姿がイイんです」とよく人は言うけれど、「100対0」で「やる人は頑張り続けられるの?」ってボクは問うてる。頑張ってる姿はたしかにいいけれど、親技で追求してるのは「頑張り続ける」ってことですから。頑張り続けられるか、そこなんですよ、焦点は。

だから、相手や問題を選んでやったらいいし、できることからやればイイと言う。「100点取れなくたって負け犬なんじゃないぞ!負けてもいいやって気持ちがお前を腐らせるんだぞ」って教えてやる。

でも、負けた自分がふがいなくて、チンケなだけなのに、あーだこーだ言ってたら、進歩がないんです。

図頭突きでしょ、やっぱり?

今後、金輪際良くならないことを親が子供に許すなんて、あっちゃならないとボクは思ってる。嫌われようが、火あぶりにあおうが、「現状認識」と「次にするできること」の見つけ方は、高校卒業までにはどうしたって子供に身につけてもらわなくちゃならない。子供は外に出すんだから。

コールド負けしたら、今度は勝とうぜ!じゃなく、コールド負けはなしにしようぜ!という掛け声が正しい。次は1点くらい獲ろうぜ!とかね。

いや、もっとその前に「ちゃんとキャッチボールができるようになろうぜ!」とかかもしれないけれど。

こんな日もあるよ。でも繰り返しはしない。

ちょっと対処する。ちょっと頑張る。頭突きしてでも頑張らせる。負け犬根性の毒が身体中に回る前に、小さな勝利を勝ち獲る。積み重ねる。

それを与えられた時間でやれ!本気でやれ!

負け犬根性はね、子供一人の問題で終わらない。家庭内で「それを許す空気があり、それは必ず蔓延する」から親も兄弟姉妹にもどんどん汚染していくんだ。まあ、親は汚染の発生源だけどね。

それは社会や学校から「子供をとんでもない言い訳しながら守る」という行為に行き着くけれど、それで地獄を見るのは子供自身だ。だってそうなったら、引きこもるしかなくなるじゃないか。

「もう勉強では勝負しない」っていう道だってあるんですよ。「学校生活はとても楽しいよう」なので、きれいさっぱり「成績が悪いこと」は忘れて、部活か習い事で勝負してもイイ。勝てそうな種目を選んでやってイイ。

その代り、どの種目でも頑張り続ける。妙な言い訳や理屈を持ち出さないで、できることをやって、目の前の壁を1つずつ打ち破る努力ができるものがあるなら、それでもイイ。ただ親技で扱う種目が「勉強」なだけなんですから。

しかし、総じて勉強を諦めて種目を変えてもね、「スタート時は悪くないのに、成績が下がる→ますます勉強しない→底なしに下がる」この現象は繰り返されるんだな。

場面が変わってもクリアできなかったことは再び現れる。これがボクの持論だ。

親技歴の長いあなたならシンクロの井村コーチの話をボクがここで何度も取り上げていることを知っているはずだ。たとえばここでこんなことを紹介した。

井村雅代コーチの「できない」から逃げるな! PHP研究所
20160825
【新入社員・若手社員編】

◆どんな世界でも序列がついて当然
だからこそ、自分がとれる一番をとりにいかなければならない。みんなと一緒ではいけない。

◆結果にこだわろう
スポーツの世界でも社会人になっても結果がすべて。結果が輝いて、はじめてがんばった日々も輝く。

◆心の才能が一番大事
心の才能のない人は、「向いていない、適性がない」と簡単に言う。心の才能がある人は、「自分の努力の仕方、がんばり方が足りなかった。もっと努力しよう、もっとがんばろう」と考える。

◆人は生きているかぎり努力をして当然
壁を乗り越えることが人生であり醍醐味。だから、人よりも努力をして、苦手なことを克服しようとしなければならない。

◆1ミリの努力
大きな目標も大切だが、小さな目標を積み重ねることも大切。1ミリ前に進んで次の日に1ミリ前に進んだら10日で1センチ進む。そういう努力をしなければならない。努力するにあたって絶対にしてはいけないことは、明日からしようとすること。

【上司・先輩編】

◆心のスイッチを入れてあげる
今の若者は、自分で自分を奮起させるのが下手。そういう若者たちを戦うモードにするのが上司の仕事。

◆部下の人生を預かっている
この部下に良い人生を歩んでほしい、より良い人間になってほしい。そのお手伝いをしたいという気持ちがあるか。そういう気持ちがあれば、「あの上司のもとでやっていてよかった」と思ってもらえる。

◆部下の観察・把握は上司の大切な仕事
観察して、一人ひとりを把握することが大事。把握しているから何かが起こった時に適切な言葉がかけられる。観察するから部下の導き方が見えてくる。

これ以上、付け加えることはないでしょう。

あとはやるかどうか。本気でやるかどうかだ。

まずは教科書読んで、そして、これからだ。

見開き2ページがいきなり無理なら1ページずつ。覚えたら即テスト。書けなくてもイイ。まずは答えが言えるようにする。言えたら書けるようにする。範囲のことをやればこれだけで40点くらいになるんじゃないのかなあ。

「よし!じゃあ9月になって学校が始まったら、これでやっていこうね」って・・・

そういうの、ダメな人ね。すぐやるの。

「カンタンよ!」
「ホント?」
「じゃあ30分ね。30分後にテストするよ!」
「まあ、じゃあやるか?」

すぐやるの。実際にカンタンにできることも体感させる。テストして成果を出す。何も覚えてない子の場合は翌日もう忘れてる可能性も高いから、翌日は新しいとこに行かずにもう1回昨日のことを短縮して15分でやればイイ。そうやってやった範囲のところは切り貼りして「13点獲ったテスト」で試してみたらイイ。

「このテスト、平均が77点だった!」というのがよくわかるよ、子供に。

負けたテストを使って、こうすれば少し撃破できるよ!って教えてやって体感させるから次がある。

負け犬根性は日に日に肥大化する。あと1年もすれば、立派な負け犬が誕生する。

だからといって、無理して機首は上げない。無理してあげたら墜落するから。

それに付き合う覚悟と決意。人生のすべての時間を使えとは言わない。与えられた時間をメイ一杯使えってこと。

夏休みで忙しくて誰もこのメルマガは読んでいないだろうから、ここでは終わらないよ(キッパリ)。

お次は・・・

小6

塾の先生との付き合い方について

ストロング先生、10の鉄則読ませて頂きました。私の意識が変わり買って良かったと思いました。

かなり前から悩んでいるのですが、どうしたら良いのか判断つかず先生にアドバイスして頂きたいのです。

小学四年から入塾した塾に今も通っています。最初の入塾テストや春期講習のテストが一番で、算数の先生に目をつけられたようで入塾手続きの時に「協力させてください!」と怒鳴られました。(その頃、中学受験をしたいと私が伝えていて、子供もその時は納得していました)

ただ、希望する学校の対策をする選抜クラスに入れず(テストで合格できず4回も落ち)、今年に入り塾はしょっちゅう休むし大変でした。それでもまだ受験の意志が本人にあったので何とか塾に通わせてはきたのですが、その先生は「今後お母さんから勉強の事は何も言わないでください」と言われました

自分から出来るまで待て、という事のようですが10の鉄則を読む限り全く何も言わない訳にはいかないと思いますし、それで高校受験は大丈夫なのか心配です。(子供は高校受験に切り替えると今月断言しました)

ただ、この先生は教室長ではなく、通っている教室に三年ぐらいいて、今年に新しい教室長がやって来ました。

先生は普段は教室長と二人体制で、今まで電話相談が多く、いつもこの先生に相談で実際はとてもお世話になってきました。ただ、鉄則を読んだ限りこの先生は、成績を伸ばせる先生ではない感じがしてきました。

入塾当時に何かあったら、僕にときつく言われてしまい、そうなのか…とここまできたのですが、もう話も考えも合わない感じです。

でも、そんなにはっきり言えないですし、今後何かあったら、相談は教室長にお願いしたいのですが、そんなにはっきり言ってしまって通い辛くならないか、心配になります。

塾講師経験のあるストロング先生は、どう思われますか? 出来る親は、こういう場合どのように塾の先生にアプローチして、子供の面倒見てもらうのでしょうか。

日々悶々としています。

こう言ったら申し訳ないけれど、「あなたは塾のカモ」になってるんです。

子供の成績は振るわないし、中学受験はしないことになりそうだし、塾の先生には思ってることは言えない、けれど子供は休みがちだけど月謝を払い在籍し続け、家で愚痴を言う。

これを「カモ」と言わず、なんという?

「今後お母さんから勉強の事は何も言わないでください」については、もう15年ここで書き続けているので、「子供は自分から勉強するようになるか?」塾の先生を取り扱った記事を読んで、あなた自身の結論や方針をだしていただきたい。

親技の出している結論はこれ↓↓↓です。

どうしても賛成してほしいとは思わないけれど、ボクの経験からはこういう結論になったというだけです。

率直に相談もできない塾なら、やめちゃえばイイじゃないかって思うし、「塾は勉強出来ない子供に勉強教えるところじゃないのか?」って言われればそうだ。

だけど、たぶんあなた方親子で今問題にすべきことは、塾の先生がどうとか、転塾すれば子供が変わるなんてことはではないと想像します。

出発点も思っている問題点も的が外れているように思える。

『10の鉄則』で書いているように「塾」と「家庭」は車の両輪だ。どっちかがパンクしてたり、タイヤが外れていたら、ギッコンバッタンなって、正しく前に進めない。ゆえに両輪を整えないといけないと書いた。

「塾だけ」とか「家庭だけ」を論っても、本当の問題点は見えてこない。

塾の先生が言うことについては、前記のこれまで書いたものを参考にしていただくとして、親は子供が抱える問題点を正しく認識しないと迷子になる

「小学四年から入塾」して「最初の入塾テストや春期講習のテストが一番」だったが、「希望する学校の対策をする選抜クラスに入れず(テストで合格できず4回も落ち)、今年に入り塾はしょっちゅう休む」つまり、小5の壁を越えられず、「もういいや」ってなってるわけだ。

「受験の意志が本人にあった」のは「希望校に入れそう」って望みがあったからなんじゃないか。しかし、その学校の「選抜クラスに入れず(テストで合格できず4回も落ち)」、結局「子供は高校受験に切り替えると今月断言」した。

逃げたんだな・・・

親のことを言えば、逃げる先を提供したともいえるし、逃げさせたともいえる。

逃げておいて「それで高校受験は大丈夫なのか」と言われれば、全然大丈夫じゃない!(-“-)と断言できる。

今やっていることは、今ケリをつけていかないと、借金は減らない。借金は減らないどころか、利子がついて雪だるまだ。

試すわけにはいかないが、試しにこの子を放っておくと、ますます勉強しなくなるのは目に見えている。最後は「高校なんか行かないや!」か「高校なんてどこでもイイよ!行けるところでイイ」たぶんそうなる。

その匂いが短いメールの文面の中にぷんぷん漂ってる。そのボクの予言が間違っていることを心から祈ってるけどね。

そう思わせるのはなにゆえか?

それが問題点の認識のところです。

ごっちゃになるとわかりにくいので、もう1回整理すると、今の塾に遠回しな言い方でもいいし、率直な言い方でもいいけれど、「今後お母さんから勉強の事は何も言わないでください」の先生の真意を話し合い、納得して塾に残るのもよし。思い切って転塾するのもよしだ。

塾の先生がどうなのかはボクには判断がつかない。先生が「今後お母さんから勉強の事は何も言わないでください」といった理由がどこにあるのかわからないから。

でも、塾の先生が言いそうなことは想像ができるのよ・・・

「あのですね、お母さん、家で勉強のこと、鉄則とかなんとか読んで、ゴチャゴチャ子供に言ってるでしょ? それでね、お子さんは少し勉強がイヤになってるんですよ。塾も休みがちでしょ? お子さん、えらく塾でお母さんの文句言ってましたよ、うるさいって。だから、少し様子を見るうえでも、家ではそっとしておいてほしいんです。ボクのほうからお子さんに話してみますから。やっぱり勉強は楽しいものなんだっていうことをわかってほしいんです。少し時間をかけてやっていきましょうよ。高校受験ならまだ3年はあるんだし。これから切り替えて高校受験に向かっていかなきゃいけないでしょ。英語も始まるし。勉強は一人でやらないと身につきませんしね」

とまあ、こんな感じかな。

もう1回といわず、もう100回くらい『10の鉄則』を読んでほしいんです。自分のことに当てはめてね。10個のうち、1つもできてないんですよ。なに1つできてない。その結果が今なんです。

いいんですよ、鉄則10個なんてできてなくても。永遠にできなくてもイイんです。知ったこっちゃないでしょ?

でも、お子さんの現状がなぜこうなったのか?
どうしてこなったのか?
なぜ成績が不振なのか?
なぜ塾を休むがちになったのか?

については、『10の鉄則』を読んでもらえれば答えは出るようになってる。

もし答えが出ないようなら、あなたがお子さんにたぶんよく言うように「問題をよく読んで」なんです。

もうだいぶんお子さんには勉強における「負の気持ち」が溜まってるんです。どうでもイイや的な気分にもなってるかもしれない。3年後の高校受験とか先の話の前に勉強を正しくやるってどういうことなのかを学ばないといけません。

塾の先生は文面を見る限り、教えてくれそうにありません。転塾してもそれを教えてくれる先生がいるかどうかはわかりません。なのであなたが教えてあげないといけないんじゃないでしょうか?

いいですか、子供に「何とか塾に通わせてはきた」とありますが、塾に「なんとか通わせる意味」なんてないんです。

それは「通うことが目的」になっているからです。忙しいから家にいるより塾にいてくれたほうがイイっていうのなら、目的は達成です。

でも、親は「なんとか通わせ」ながら「成績も良くなってほしい」と思っているなら、間違っています。なんとか通って成績が良くなるほど、勉強は甘くないんです。

習ってきたことを家で繰り返し復習して、「100のうちの70」がようやくテストで書けて成果として出せるようになるんです。「宿題しなさい」って言ってとりあえず宿題しても、特に中学受験を目指すとすれば、1問もテストではできないレベルなんです。

もし何問かできたとしたら、それは正答率が90%を超える、つまり受験した子供がほぼできる問題だけってことになるんです。

それくらい中学受験で求められていることは濃い内容なんです。小4の最初のテストで教室で1番だったなんていうのは、クソの役にも立ちません。才能はあったんじゃないか。

でもその才能の芽はこの3年の間に摘み取られ、摘み取られたところからは季節が巡っても、ひどく摘み取られたせいで、もう新しい芽が出てこない状態になっています。

その状態で「芽が出ないなあ」と「高価な肥料」をやったり、宿題しなさいってやっても、もう枝が傷んでるから、今度は根が腐ってきてるような状態です。

よくよく目を見開いて、お子さんを見てあげてください。

耳をかっぽじってお子さんの声をよく聞いてあげてください。

お子さんからの声を聴けば、問題点はおのずと明らかになりますから。それを聞きだす前に親子の信頼関係残高も必要です。

傷んでいる場所はどこでしょうか?

「何とか塾に通わせて」、入れる学校でもそのあと6年間も過ごさなくてはなりません。今のお子さんの状態で、仮に奇跡が起こって超難関校に入れたとしても、待っているのは勉強のアリ地獄だけです。

イイ学校やイイ成績、それはみんなほしいです。ボクだってほしいもの。

でも、どうやってそれを手に入れるかのほうに目を向けなければ、そこに目が向かなければ、逆にイイ学校もイイ成績も手に入りません。

100点がすばらしくて、13点はダメ人間!そんなことはないんです。

100点はすばらしいけれど、100点の人はどうやって100点獲ったかが今後問われますし、それに対する対応がその次も100点になるか、結果で出ます。

13点の子供は、少し手がかかるけれど、そこまで放置してしまった罰くらいに考えて、次は30点を目指せばイイ。平均点が77点だからといって、30点がダメなんて言わせない。だって13点から30点にアップしたのだから。頑張った証拠だ。

学校も塾も平均点を基準にして、そこを偏差値50として、イイ学校、イイ成績、今のキミはどうだとかいう。言うよ、それが仕事だから。

でも親の仕事は、13点の子供が負け犬根性に負けそうになるのを励ましてさ、他人なんてどうでもいいんだよ、ウチはウチの課題をクリアすればそれでOKなんだって苦しい言い訳をしながらでも、30点をまずは目指す。

それがボクの考える親技ですし、それができるのは、そう言い切れるのは親だけじゃないですか。

成績が良ければ「お前のライバルはこんなもんじゃないぞ!」ってどっかから凄い奴見つけてきて子供にぶつけるし、成績が振るわなければ、現状を把握して、認識して、「私たちが目指すのは100点じゃない!30点だ!」と親子で敵を明確にして、気持ちを共有して、本当の敵(世間や学校や塾が想定する平均点や基準)がたとえあったとしても、たとえ「本当の敵は備中の毛利氏」だったとしても、親が司令塔になって、方向を転じ

「わが敵は本能寺にあり」

つまり「我らの目指す場所は30点なり!」

と言いきって、当面の大目標はとりあえず置いておいて、「本能寺」を目指す。

天下取りのためには、その都度倒すべき相手を倒していかないと、あとでそいつに食いつぶされるから。

だから、コツコツコツコツ目の前の相手を倒す。

特に成績が不振になったり、なりそうなときは、平均点や偏差値や同級生と比べて、すぐに子供はヘタレるから。ヘタレるのが続くと、負け犬根性が染みついてきて、最後はハチ公みたいに立派な負け犬の子供銅像が出来上がる。

「今後お母さんから勉強の事は何も言わないでください」という先生にアプローチしても仕方がないでしょ?

先生を議論するな!が親技の鉄則。まあ、その真意を問うてみるのはいいし、そうして納得もしたらいいけれど、人の考えはカンタンには変えられない。
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それよりかは、自分が手の届く範囲でまずはやってみる。

「出来る親は、こういう場合どのように塾の先生にアプローチして、子供の面倒見てもらうのでしょうか」先生にアプローチするのではなく、自分が子供と向き合うんです。

中学受験をやめて高校受験をするのが負けじゃないんだし、こういう「勉強量が足りなかったと反省し公立中学校へ」って人だっているんだし。

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◆どうして納得していた中学受験をやめるとなったのか?
◆成績不振が続いたときに打つ手はなかったのか? あなたはそのとき何をしていたのか?
◆4回も続けて選抜テストに失敗した原因は?
◆算数の先生に目をつけられたのはなぜか?
◆子供の成績を上げるためには何が必要か?
◆子供は何でも親に話しているか?
◆今の子供の気持ちはどういうものか?…..etc

考えられることはいくらでもあるでしょう。それを考えてみる。刃は自分に向けてね。

そうか、成果の出ない塾は変わったらいいのかって変わっても、同じ現象がお子さんには出ます。塾の、塾の先生の問題でも、相談の仕方の問題でもない。

★親は成績についてどう考えているか
★勉強にどう取り組むべきと考えているか
★成績がイイとは何か?
★成績を良くしてどうしようというのか?
★どうして勉強をしないといけないのか、それを子供に納得させられるか?
★どういう子供に育ってほしいのか?
★1番を目指すのか、10番でいいのか、上位20%の層なのか? なぜそうするのか?

悩むなら、こういう点を悩んでほしいと思います。

お子さんは今確かに悩んでいるはずです。うまく言葉にはできず、説明できないかもしれないけれど、間違いなく二手に分かれる道筋に立ってる。

どっちに行ってもいいけれど、1つは、ぐるっと回って「最初に戻る」の道、もう1つは、ノリノリでレベルはいろいろあるけれど「オレ、イケてるでしょ」って思いながら進む道、この2つだけです。

1つめのぐるっと回って「最初に戻る」の道は平坦で景色も変わらない同じ場面、同じ場所の繰り返し。

「続く」があるのがもう1つの道で、こっちは平坦じゃないよ。だんだんと標高も上がるし、酸素も薄くなって道も険しくはなるけれど、「思わず遠くへ来たもんだ」って振り返ると下界が見える道につながります。

同じ歩む道だ。険しくても、多少の困難はあっても、「よーし、いっちょやってやるか!」って思いながら、子供たちには進んでほしいと願っています。だってそっちのほうが楽しいから。

勝ち続けられはしないけれど、途中で滑落することもあるけれど、雨に打たれることもあるけれど、それでも「やっつけてやりますかー!」で行ってもらいたい。

いずれ「オレ、イケてるで~」も、なくなるんだろうけれど、できるだけ多くの「イケてる体験」をもって社会に出て行ってもらいたい。

それが親技の願いであり、『10の鉄則』には「成績がイイ子の親だけが実践している」と副題を付けてあるけれど、社会に出てチャレンジ精神をもって物事に取り組んでいる人は「たった一人」でそうなっているわけでないことが見たらわかる。

向かい合って寝食忘れて10年、付き添ってくれた人がいたからそうなったとボクは考えています。

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夏休み、親も脳から血が出るほど考えなくちゃならない。

ああ、それは死ぬほど子供のことを考えてみるってことであって、脳卒中じゃないからね。あしからず。

あなたに『神風』は吹かない。なすがまま、あるがママ、キュウリはパパですぜ。


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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 ころりんさん

まずは駆け足で読みました。

読みながら頭の中で大事なものセンサーがなりまくりでした!

二回目は鉄則ごとに自分たち親子と照らし合わせながら、大事なことを拾い集めました。

もう、そうやるんだ!そこまでやるのか─!の連続でした。

実行できていなかった鉄則:全滅に近いです…どれもこれも中途半端な感じが否めません。

全く出来ていなかったのが鉄則2・4・5
鉄則8は迷いが吹っ切れました!

困っていたのは勉強方法でした。

頑なにやり方を曲げず、頑張りの割りに成績が停滞し続けていた娘と目標や期限を話し合い、勉強のやり方を少しずつ変えてからダラダラ机に向かうこともなくなり、自分なりの手応えを感じているようです。

まだまだ娘も私も

実行→修正→実行→修正…が必要なようです。変だな?と思ったら鉄則を読み返す日々です。

とにかく「今日の今やった勉強の成果は?」を問いましょう。

できなかった問題ができるようになった!→これ成果!

一度できた問題がもっと速く解けるようになった→これ成果!

受験で考えると、入試日が決まっているのでその逆算から今はどうかと当然ながら考えがちです。逆算してあれもできない!これもできない。間に合わないと。

で、結局、昨日も今日も明日も成果がない勉強を続ける。でも、それはもうやめよう!

焦って怒りまくっても、今日の成果が積み上げられなければ次はない。

今日たった1問できるようになった。その上積みが明日に、入試につながるのだから。

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