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こんにちは、ストロング宮迫です。

夏休みに入ってから会った子供たちに聞いただけでも、小学生は林間学校やキャンプに学校見学会、中学生は部活に職場体験、高校生は早高1でオープンキャンパスと、勉強以外でも忙しいですなあ、子供たちは。

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その忙しい夏休みも第1タームである7月が終わりに近づいてきました。

メンバーさんに聞いていただけるお悩み相談室(音声セミナー)でも、例年『夏休みの勉強シリーズ』を聞いていただいています。

夏休みに確実に成果を出す問題選択
家庭学習の役割分担
夏休みに失敗するパターン


また、先日は夏休みの宿題についての相談がありました。

先日、初めて、ノリ勉を読ませていただき、早速始めようと意気込んでいた母ですが。

6年になる息子には、習字、ポスター、読書感想文、生活作文、ドリル2冊、そして、一学期の追試の漢字プリント約50枚があり、この調子では、ノリ勉はどこから始めてよいのやら、わかりません。

夏休みを無駄にしたくないのですが。苦手な算数をなんとかノリ勉で始めたいのです。

しかし、ただでさえ集中力の続かない息子は山のような宿題にボー然とするばかり。ちっとも進んでないのです。

なんとかお知恵をいただけませんか?

ここではもう何度か書いているけれど、ボクの夏休みの宿題に対する処し方を返信した内容をもとに改めて書いておきます。

ああ、問題に対する正解を書いてるわけじゃないですから。ボクの考え方を書くのであって、皆さんが取り入れるものは入れて、捨て去るものは捨て去って独自にアレンジしてやったらイイですね。

ボクは、基本的に公立小学校生のドリル系の宿題は今年でいえば7月24日には終わってるし、公立中学校生の宿題は7月いっぱいを期限に終了するように組んでる。

もうね、集中して時間がとれるときにガバッと取って、終わらせちゃう。30ページだから1日1ページで30日後に終了とかしないんです。

中高一貫校の子供たちの宿題はさすがに量が多すぎて7月いっぱいでは終わらない。だからそれは8月に入り込んじゃうけどね。

なんかタイヘンそうに聞こえると思うけれど、みんなできちゃう。夏休みの宿題が「7月に終わった!」この精神の優位性はいかなる子供でも動かしがたい

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当の本人がやるべきことを先にやっちゃった達成感があり、そのあとの夏休みが戦いやすくなるからそうしてるだけです。

早く宿題が終わったら、あとは遊び放題ってわけじゃないから。

公立小学校生なら学校の宿題を終えて、中学受験の塾の勉強に集中する子もいれば、ワンランク上のドリルを選択してやる場合もある。

公立中学校生は宿題を7月いっぱいで終えたら、2回目をやるしね。3回目もあるんだけれど。

まあ、とにかく夏休みの序盤でエエ感じに思えたり、終わったわ!って思えたりさせた上で、中盤以降の戦いを進めていくのを基本としてる。

この方の相談でも

ノリ勉はどこから始めてよいのやら、わかりません

とあったけれど、これに対する答えは決まっていて「1日30分すぐ始めてください」が答えとなる。

30分が無理なら15分からのスタートでもイイ。とにかくお子さんとできそうなことを同意の上でスタートする!

機が熟するのを待ってたら、日が暮れて夏休みが終わっちゃうから。

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たとえノリ勉の勉強が30分から15分になるってことは、やる問題数が少なくなるだけのこと。それでも「0」よりはイイ

3つの約束「途中の式を省略しない」「丁寧に書く」「テストのつもりで取り組む」を守ってやるなら、15分でもやればイイ。

15分できるようになったら、増やせばいいんだから。

ただ、この方が言ってるように「宿題があるからできない」という理由も出てくる。宿題でもドリル系の勉強以外のものがたくさんあると。

でも、これらもボクはチャッチャと早めに終わらせるのを基本としてる。

「習字、ポスター」これは親が時間がとれる土曜か日曜日に1日で終える。午前中習字からやって、午後からポスターというように。

こういう課題は後に残れば残るほど重くなって、のしかかってくる(と思ってるから)。

ボクなんか急に「今日午後3時に会いましょう!」って言われて、先の予定が決まっちゃったら、午前中がもう落ち着かなくなるんです。

午前中は午前中でやることやりゃ、イイようなもんなんだけど、どうも手につかないというかソワソワするというか。

たしかに「今日午後3時に会いましょう!」という相手が気軽に飲みに行く相手ならそれほどでもないんだけど、入念な準備をしないといけない相手だったらソワソワはひどくなる。

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そうしたことから子供たちも「いついつまにでこれを仕上げなくちゃならない」ってあとに残る、それも夏休みの終わりに残るような形にすると、それがどんどん重くなっていくんじゃないかと想像する。

ソワソワしてしまって、「あれが残ってる」とかあとでやらないことがあると余計なことを考えるくらいなら、先に済ましちゃえという単純な考えからです。

たとえば、ポスターをやる前の日には、どういうものにするって話し合っておく。アイデアが子供から出るかどうか。アイデアが出ないならインターネットで探して画像などを見ながらアイデアをひねり出してもイイ。

こうして習字やポスターの夏休みの課題は個人的には7月中に終えておくのがイイと思っていて、夏休みの早いうちの土日で終えておくスケジュールで動く。

今年でいえば、夏休み前の7月16・17・18日の三連休のどこかで終わってた。宿題の告知が遅い学校は、今週末で終える。

子供が自分でチャッチャと取り掛かればいいんだけれど、習字道具、絵の具、新聞紙や画用紙の準備、なにを書くかのアイデアを考えて20日・・・なんてことはザラだ。

映画じゃないけど構想日数だけは長い。長いけどそれほど考えてはいなくて、書きだせない、描けないこと数日。そりゃあ憂鬱になるよ、夏休みが。

でもさ「ワーイ夏休みだ!」ってなってほしいじゃない、子供にはさ。

勉強も宿題も課題もしないで「ワーイ夏休みだ!」なんて望まないので、やることはできるだけ早く後押ししてやって、チャッチャっと済ませる。

それができるんだよ!ってことを教える機会にもなる。去年やってたらさ、今年も子供はやれる。

「やっぱ、センセー、宿題は7月24日まで終了ですよね」って自分から言うもん。

そしたらね、後押ししなくても自分でやる。あとはチャッチャと済ませるときに子供がやるいい加減さをチェックすればイイだけだから。

「読書感想文」も1日で終える。1日はマックスであって、半日コースが普通でしょう。

本を読む習慣がないなら、薄い本を選ぶのよ。2時間くらいで読み終えられるものでもイイ。

学校から指定があるならその中から一番薄いものを選び、本の題名をインターネットで「読書感想文」も加えて検索すれば参考になるものも出てくるでしょう。

別にネットの読書感想文をパクろうってわけじゃないんですよ。参考になるものがあったら取り掛かりやすくなるんじゃないっていうだけですから。

すばらしい読書感想文が書けるかっていうのが今は問題じゃない。茫然として手がつかない宿題をどうするかって話だから。

インターネットならなんでも出てきますよ。検索して参考にしてチャチャっと終える。

上記3つは遅くとも盆休み前には終えないと重くのしかかってくるからさ。

1つ誤解のないように言っておくと、絵も読書感想文もドリル系の宿題も、せっかく出たやらねばならない宿題だからさ、形を整えて提出できればイイというやり方でするのは、もったいないとボクは思ってます。

絵も1枚提出だけど、納得いくように2枚3枚とチャレンジするのも楽しいし、習字だって何十枚、何百枚と書いて良い一枚を選ぶとかさ。

ウチの娘でいえば、絵は苦手で書き終えればそれで満足って思ってて、でも習字は自分が納得行くものを出したいって思うタイプでした。

だから絵は親子でチャチャっと済ます。習字は好きだからさ、自分で延々と書いてる。

せっかくやるんなら、自分が納得する形でやるか、そうでないなら延々とやらずに短時間で決着つける。

どっちにしても物事の処理の仕方を子供が学ぶってことだから。

この方のお子さんに出てる「生活作文」、これは毎日か毎週末に書くものでしょう。

自分でサッサと書けるなら書かせればいいし、もし書けないで何日も溜めてしまうようなら、「書きなさい」って言うだけではなく、書く前に「今日はなにがあった? 見たテレビは? どんな感想持った?」って聞いてやってから、それをそのまま書かせればいい。

子供は「なにを書こうかな?」この構想が長いからね。特に考えもせずに構想しているから結論は出ない・・・

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書けない子供は、まずは完成度を求めるよりも書かせていく。書きやすくしてやって書かせることです。

この手の宿題の注意点は感想を求めると「おもしろかった」とか一言で子供が言い終えてしまうこと、そしてそれで終わりにしてしまうことでしょう。

「おもしろかった」の一言で止まってしまうと、作文にならないので「おもしろかった」ならば

「なにがおもしろかったのか」

「なにがおもしろいと思ったのか」

も聞いてやって、それを言わせて必ず理由を書いて「おもしろかったです」で終えるようにすればイイ。

「一学期の追試の漢字プリント約50枚」は、課題としては真の意味は「全部書けるようにしなさい」でしょう。

でも追試になってるってことはその時にもうできていなかった漢字で、時間が経てばさらにできなくなってしまっている漢字が増えていると想像される。

本当は書けるようにすべきだけれど、その前段階で「全部埋めて提出しろ」ってとこが重たくなってるんでしょう。

これはいっぺんにやるときついから、そばについて1日2枚やったらいいですね。書けばいいんだから。

「ただ書く(提出用)」と「覚える(成果)」は分けて処理していく。

で、50枚までの表を作って、冷蔵庫に貼っておく。50枚のうち2枚終わったら子供に×をつけさせたらイイ。2枚終わったら2回ハイタッチだ!

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本当は最初に5枚くらい頑張ってバッテンが5つくらいつけられるとなお良し。少しでも早く「あと少し!あと少し!」コールが見える、感じられるようになったら、こっちのもんですから。

本当は書けない漢字を見つけて書けるようにする、意味も分かればなおよしってことなんだけど、終わらない終わらないってパニックになっているなら、勉強の成果を考えるまえに「終わらせる」ことを第一の成果にして考えてやったらイイ。

ただこの「終わらせる成果」だと成績アップにはつながらないってことは頭に入れておいてほしい。ちゃんと提出できた!ってことにはなるけれど、書けない漢字が書けるようになったわけじゃないから。

ここでの目的は、勉強の成果の前段階の「とっとと宿題を終わらせてしまった!」という気持ちの成果を勝ち取るためにやるってこと。

やれっていっても子供がやれないなら、勉強の成果を出す前に、「ボクはちゃんと終えられた、それも早めに終えられた」という成果を出すべきだと思います。

それでいうとね、ボクなんかは1日2枚とかではなく、1日20枚そばにビッチリついて書かせる。その方が表にバッテンがたくさんつけられて達成感があり、ゴールが早く見えて取り組みやすくなるからさ。

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まあ、ここまでの宿題はいずれもサッサと終わらせた方が精神衛生上もいいものばかり。

早く宿題が終わって暇になったら、違う負荷をかけたらイイだけですから。

この方に出ている宿題の「ドリル2冊」は、ノリ勉をやる前にこれを子供にやらせてみたらイイ。

できそうなものだけやればいいよって。できないって思うものは飛ばしてイイよって。って言ってやらせてみる。

そのあとの処理をどうするかを解決するのがノリ勉であって、今は解決前の話だから。わからないものはどんどん飛ばす!

終わりそうにない宿題ならば、できないものは飛ばしていいからまずは1週目を速くいくことです。

そうした習慣がない子供は、いつまでたっても1周目が終わらない。夏休みが終わっても1周目が終わらない。サッサと手を付けてやってしまうってことです。必要なら手を貸してでも。

「意外と早く終わったなあ・・・」そう思ってもらえることが大事。

「オレ、もう1周しちゃった」って思うから子供は。この点は何度繰り返し強調しても、し足りない点です。それが勝ちパターンになっていくわけですからね。

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ボー然として何もしていませんっていうのがいちばんやっかいで、問題も解決しなくて、この先もずっと悩み、来年の夏も同じ悩みを抱えることになる。

少しずつでも進歩、進化していくことが大事じゃないでしょうかね。

ドリル2冊は、ノリ勉をやる前にこれを子供にやらせて、できそうなものだけやり、できないって思うものは飛ばす。

ノリ勉でいえば、2・3日目の「できる問題選び」、4・5日目の「できない問題選び」がそこで自然とできることになる。

ノリ勉の問題はすべてドリルからやればイイ。できた問題は2・3日目のプログラムで、できなかった問題は4・5日目のプログラムでやる。

大事なのは、アップアップの子供に全部ができるようにしろって言わないこと。そして、どうせやらないといけないものを最大限に利用することです。

よく塾に行っているのに、新しい市販の問題集をバンバン買う人がいる。塾のテキストをきっちりこなした上でそうなら問題はない。

でも、新しい問題集をバンバン買うのに成績が上がらないっていう人が意外と多い。逆に言えば新しい問題集をガンガン買うその考え方が成績が上がらない原因じゃないかともいえる。

市販の問題集を買っちゃいけないんじゃないですよ。補助として、まとめとして利用するってことはある。

でもね、今メインで使っているテキストや宿題帳なんかをガッチリできるようにするための補助の役割でないと、機能しない。

どこに行ったって、メインで使う教材はあるし、そこで課題も出る。それをいかに利用してできるかが時間の効率を考えても、子供の負担を考えてもラクってことです。

子供にできるものはやって、そうじゃないものは飛ばせ!そう言ってもやらない子供、できない子供もいます。

その場合は、そばについてやらせるほかはない。

勉強はね、始めないと課題も解決策も見つからない。やれないことをもう1つ前に戻ってやるしかない。

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やったら課題が見つかるからね。

さあ、7月も終わりです。お子さんの宿題は終わってますか?

親カツ後期講座のメンバー専用ページに

「夏期講習を無駄にさせない3つの工夫」

がありますので親カツ生はこの時期にぜひ読んでおいてくださいね。

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うれしい報告

復テ対策講座生、小5のとわだ子です。

最近の推移 算数偏差値
49.8→ 50.5→ 57.0→ 52.9→ 56.9→ 57.2

いけドンシートにはるのが面倒で(すいません!)すが、親がやれることはこれくらいしかないと諦め?日々頑張ってはっています。

夏休みはテストの期間が毎週ではなくなったので少し落ち着きましたがやはり時間には追われています。

いけドンシートにはる問題作業をするといかに欲張って、これまで娘にやらせていたかがよくわかりますね。そういう効果もねらっているのかしら?

最初は大量にできないシートが余ってしまう状態でしたが、最近はほどよく問題を選んでやった問題だけは正解するという点が定着してきました。

どんと上がったあとに大失敗をやらかしてストロングさんに怒られたので同じ失敗はもうしませんよ。

夏休みの最後にあるテストで算数の偏差値60突破を目指しています。テストは57まで上がってきていますので、絶対に突破します。また報告しますね。

欲張ったモン負けと私たちはよく言います。

今の子供よりも少し上が最上。今の子供よりも結構上の問題をやらせるとド~んとすぐに下がる。

そのことだけを頭に入れてやる。子供っていうのは意外と前にやった単元を覚えていないものです。

それを過信して「これはできる問題」と分類する。確認したんですか?と。

「これはできる問題」は確認してから言いましょう。そばで見ているからこその過信が失敗のもとです!ファイト!

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