oyawaza416
こんにちは、ストロング宮迫です。

さて、ここで1つの問題に決着をつけておこうと思います。このメルマガを創刊して以来、ずっと途切れることなく寄せられる相談についてです。

相談とは、

お母さんが全部勉強を管理しているとなかなか難しい。

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと、結局、それができないと、中学行ってからも、お母さんが付いてなきゃならなくなりますよと。

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

と言われたが、どうしたらいいだろうかというものです。

中学受験、高校受験に際して、学校や塾の先生から言われた方は多いのでしょうし、そのようにご自身でも思う方も結構いるのではないでしょうかね。

しかし、このメルマガを読むと、親がそばについて勉強しろよ!って言っている。どうなのよ!?ってわけです。

親は忙しいし、時間もないし、子供のそばにつこうと思っても子供は反抗する、この3拍子が揃った状況で「勉強の管理を親がしていると、このままずっとしなくてはいけないよ」と言われれば「やっぱそうだよねえ~」と手を放す。だってそのほうがラクだもんね。

「もう中学生なんだから」と何の根拠もない理由で子供の勉強から手を放す親もいる。そりゃあ手が放せるならラクだからね。

で、結局子供の生活全体で大きな割合を占める勉強はどうなったのか?

いやあ、ダメでしたね・・・

そんなことがあってもいいのかとボクは思います。まあ、ボクが思うのであって、あなたがそうは思わないなら、ボクの考えを押し付ける気はありません。あなたの子供です!好きにしたらイイ。

ただね、ならどうして「困った困った」と言っている多数の子供たちがいるのかってことです。

「覚えればいいだろ!」「覚えられません!」
「ならこうやってみろよ。今10分で試してみようよ」「あれ、できる!できるよ」という光景はなぜ家庭外で繰り返されているのか。

「3回解けよ」「解けません!」
「なら答えを見て、ほら写してみろよ。わからないところだけ線を引きな」「あれ、これできるよ、わかった!」という光景はなぜそこら中で繰り返されるのかってことなんです。

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。 

これは勉強ができる子だけに再現されています。勉強ができる子はそうなっている。

しかし、勉強ができない子供には、これらが絵空事であることは親にはわかっているでしょう。だって「なにがわからないかもわからない」子供が自分になにが必要で、なにが必要でないかなんてわかるはずがないし、優先順位なんて決められるわけないんだから。

「楽しくやらなきゃ、頭に入りませんよ」は本当だけど、今勉強が成績不振でよくわからない、楽しくない子供は永遠に楽しくはならないでしょう。

じゃあ、そういうお前がウチの子に勉強の楽しさを教えてくれるのか?と問えば、答えは「ノー」なんだな、これが。

「授業をしっかり聞いてくれればわかりますから。楽しくなりますから」とか「復習をしてもらえれば大丈夫です」とかいう。

特に成績不振の子供を持つ親に

お母さんが全部勉強を管理しているとなかなか難しい。

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと、結局、それができないと、中学行ってからも、お母さんが付いてなきゃならなくなりますよと。

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

こういうことを言う先生、あなた独身じゃないですか!とか、まだ小学校高学年や中学生の子供を持っていない先生がいる。わかりもしないのにムードや雰囲気で言うなよ、そういう口当たりのいいことを。

そう言われて、信用して、本当は今手助けが必要な子供から親が手を放して落ちこぼれたり、自信を失った子供がどれほどいるか・・・

ボクが言いたいことはカンタンで「自己肯定感をもって取り組めるようになるまで管理や手助けをしてやってくれ」ということだけです。

どこまで親がやるかのレベルは家庭内の価値観もあるだろうし、目指すところで違ってきます。

親が何にもしないで塾に放り込んでやれば、子供の力だけでスイスイ言ってしまう子供もいます。全体の2割です。こういう子供だったらラクでいいよぅ。

ただこの全体の2割を占めるラクチン子供も中学受験は通り抜けても、中高一貫校の厳しいカリキュラムになって脱落者が出る。今まで塾に行かせてたら自分でスイスイやってから、勉強で困ったときに親は子供を助けるノウハウがない。ゆえにあっさり脱落します。

この2割の中のさらに2割だけがうえのステージに行ってもスイスイ自力で行ける子供たちです。

中高一貫校に行った連中が大きな壁にぶつかるのが中3なら、公立中学に進んだ子供たちがぶつかるのが高1の壁です。いずれも高校内容の勉強や量にぶつかったときにふるいにかけられるわけですね。まさに1つの上のステージです。

この高1の壁にぶつかって脱落する子供はその手前で脱落するのがわかります。「そんなやり方してたらダメだよ、上に行って通用しないよ」っていうことをやっているから。

でも、親にはスイスイいっているように、順調なように見えるんでしょう。でも、通用しないものはやっぱり通用しない。考えないといけないのは「できているのか、できていないのか」と「そのやりかたがどうなのか」ってことです。

道は4つ

今勉強はできているし、やり方もイイ

今勉強はできているが、やり方はダメ

今勉強はできていないが、やり方はわかる

今勉強はできていないし、やり方もわからない

この言葉は

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

全員に当てはまるわけじゃない。あえて当てはめるとするなら、言ってもいいのは「今勉強はできているし、やり方もイイ」この連中だけでしょう。

「今勉強はできているが、やり方はダメ」この子供に行ったら、1つの上のステージに行ったら半分以上はついていけない。ましてや「今勉強ができていない」子供に優先順位や勉強のやり方を考えろなんて「お前、明日アイスリンクで3回転ジャンプをしてみろよ」って言うのに匹敵します。

できもしないことを気合ややる気で「できるできる」「やればできる」と念じてやらせる人は頭がおかしいですな。

「楽しくやる」ためには「できない」と楽しめません。当然でしょう。

この前、タイガー山中が親カツ生に合格圏内に入っていない子供の勉強、これからの取り組みとして返信していましたが、今受験生がやっている入試演習だって、どこかの学校の入試問題をやってみたら100点満点で50点だったとすれば、直しが50点分あることになります。それをやれる時間があるのかっていったら、ないですな。

100点満点で70点取って、30点分の直しだってできない可能性が高い。だったら100点満点で90点取れる問題をしたらいいのに!とタイガー山中は言っています。であれば直しは10点分。ちょっとで済むし、子供も「すぐやる!」って言うでしょう。

90点取れる学校は偏差値で言うと40くらいの学校ですと不満に思うかもしれませんが、時間内の全然解けないで、見直しもできない偏差値55の学校の入試問題を子供にやらせて、その使った時間でなにを得るんですか? 子供に何の得があるんですか? それをしてたら2か月後に偏差値55の学校の入試問題が解けるようになるんですか?ってことです。

そうなる!というのであれば、やったらイイ。でも、ウチの子にはやらせない。そうならないからね。

勉強ができる子供は復習1つを取ってもラクなんです。ちょっと復習すればいいからね。でも、勉強ができない子供は復習だって地獄です。できない問題ばかりがいっぱいあるんだから。

だから、とにかく「できる」「わかる」となれるようにしてやれ。親が引っ張ってでも引き上げてでも、ますはそこでしょうってボクは言っています。

親が引っ張ってでも引き上げてでもっていうと、なんかおどろおどろしくて、イヤな感じがするけれど、メチャクチャな無理なやり方でやってたら1週間後には子供がそっぽを向くようになる。

やるにしても親技使ってね!っていうのがこのメルマガであり、親技の教材です。

「できる」をどのレベルに設定するのかは家庭でそれぞれだけれど、子供に「できる」「わかる」っていう気持ちになったら、楽しくするにはどうするかが考えられる。

中高一貫校の子供が中2の夏までの定期テストの勉強は頑張って全教科3回繰り返して臨んでいた。当然成績はイイ。でも、なんか内容も難しくなって量も増えてとてもじゃないが、3回やるのはかったるくなった

なので、2回の繰り返しで臨んでみた。あれれ、点数も順位も維持か、前よりも良くなったぞ!

なんでなのかと考えた。「ああ、ノートの取り方を変えたなあ」「授業の受け方を今まで以上に真剣にやった」そう言ってました。「できる」と「わかる」に「イケてる」が加わった子供は、もっとラクしてこの点数が取れないかなあと「考えられる」。

中3では科目によっては1回だけ解いて臨んでも同じ点数が取れることがわかった。1回じゃダメな科目があることもわかった。特に数学は1回だけ解くだけでテストに臨んだら、テスト時間内の問題が終えられないか、終えるとすれば相当なスピードでやらなければならないことがわかった。無理なスピードでやるとミスが起こる。それで80点台になることが多かった。

スピードをつけるのに前のように3回やるなどして時間を計って繰り返す必要があるなあ。でも、時間がかかるし、面倒だし、何とかラクしてできないかなあ。そうだ、授業中に極限まで無駄のないやり方を学んで考えよう。それじゃあ解くスピードはそれほど上がらなかったけれど、ミスが減って80点台後半か90点台が出るようになった。

この子は、

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

を自分でやっていますよね?

なんでできたのか?

そりゃあ「できる」と自信を持っているからだし、成績を維持したいというプライドもあるから。それは以前から? 答えはノーです。中2の夏までは親が3回やらせていたんだから。

でも、もうこのやり方には限界がきていることを子供がわかって、2回でやってみたいと親に言ったんです。内申点がない中高一貫校の利点をここで生かして「じゃあ試してみなさい。でも結果は問うよ」ってはじめたことがこうなっていったんです。今では勉強も親の手を離れ、自分でやっている。高校の壁も自分で乗り越えた。

たとえばこうした過程を知った上で、

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

こう言っているのか? そうじゃないと思いますね、ボクは。

まあ、どういう選択をするにしてもそれはあなたの自由ですから、誰からも何の強制もありません。あなたが決めてください。

はっきりしているのは「できる」「わかる」「プライド」が続けば、子供は勉強を自分でやりたい、もしくはやるようになります。親はその手前の「できる」「わかる」を実現できるように手助けしてやったらイイ。それが維持できれば「プライド」がでてきますから。

ボクの子供も、

自分の中から、今これが必要だとか、これをやった方がいいとか、考えてやっていくこと

自分で楽しくやらなきゃ、やらされてるのは、結局頭に入りませんよ。

もしこれを我が子に施してくれる塾があるなら、今すぐ入れたい!高くても入れたい!

だって大変だもの、子供の勉強を見るのは・・・