親技では、親のみなさんにいつもこう言います。
「子供まかせをヤメて、親で成績を上げましょう!」と。
そして、やる気マンマンの親の方に「子供に対しては、具体的な指示をすること」と申し上げている。
ただ「勉強しなさい!」なんて言ってるようではダメなのは、皆さんご存知の通り。子供には「具体的な指示」をして初めて意味があるし、それこそが親の役目だと言っているわけです。
さあ、この「具体的な指示」については、親技には「こだわり」があります。
こだわるのは3つ。まずは「何」を「いつまでに」やるのかを指示すること。まあ、これはカンタンにいえば「科目や単元」と「期限」ですね。
そして「なぜそれをするのか?」という理由を子供自身に説明し、理解させることです。
このこだわり3点セットを常に念頭にこのメルマガを皆さんにお届けしているわけです。
親技的にはこれをいえばもう「完璧!メルマガ終了!!」って思っています。
しかし、いくら「具体的な指示」が的確でも、唯一うまくいかないケースが存在するのです(>_<)
何だと思います?
それは、
指示をしても子供が言うことを聞かない(>_<)
親は気合も入っている、指示する内容もわかった。それをやる理由だって、バッチリ説明はできる。
でも、肝心な子供が言うことを聞かない!!
困り果てた親の方は相談へとなるワケですね。ただ、同じような多くの相談を受けているうちに、こういうケースにはいくつかの共通点があることに気づきました。
その中の1つに、お子さんについての共通点があります。
その共通点とは、
子供は指示された内容が不満なわけではない
ということ。
つまり、子供自身は、親から「指示される内容」に抵抗しているのではなく、「親であるあなたに指示されること」に抵抗しているということです。
どういうことか?
子供たちは、
指示した後の親の態度に反抗している
場合が多い。
指示した後の親の態度って!?
たとえば、親は「~をやること」と子供に指示はした。その後、親は、やってないことを知っていても「ちゃんとやった?」とチェックする。
子供は「やってないことぐらい知ってるだろ!」と逆ギレする、とまあ、たとえばこんな状況です。
言っていることわかります?
つまり、親は子供に指示したことをやっていないことを、できていないことを知っていながら、あとで「やったの?」と畳み掛けるわけですね。
また最近多いのは、目の前で見て、やっていないことを知っていながら、スルーする親も多いですな。
もちろん、チェックするのは親の役割のうちでもっとも大事なことの1つです。ただ、チェックをやっていないことを子供に問い詰めるためにだけに使っている親が非常に多いのです。
ここで明らかなのは、子供にとっては、親の行動が「イ・ヤ・ミ」に感じとれているということ。
指示しても言うことを聞かない子供の影に親のイヤミな行動あり!ということですね。
実は、「イ・ヤ・ミ」の原因は、チェックのタイミングにあります。
指示をしたら、チェックする
これができるだけでも、スゴイことです。
多くの親は、言いっぱなしですからね(^_^)
でも、チェックするタイミングも大事であるということなのです。チェックする意味を考えれば、おのずと新「勉強の常識」が見えてきます。
そう、
指示を達成させるためにチェックをする!
親のチェックというのは、指示した内容を子供が達成するために行うのだということです。
だから「子供が指示したものをやっていない」ということがわかっていて、「やったの?」なんていうのは、単なるイヤミになるわけです。
チェックを入れて、子供に問いかけるタイミングは、やらなければならない期限に間に合うところでやるのです。
子供の「やっていない!」を受けて、今ならまだ間に合うよと言ってやる。その時期を逃していけません。
逆に、指示した内容が期限までに終わっていることがわかっているなら、そのときこそは「やったの?」とか「終わったの?」と言ってやればいいです。
どうしてだかわかりますよね?
勉強に対する問いかけは子供の言葉を引き出すためではなく、あらかじめ返ってくる言葉を想定して、指示を達成させるためのものでなくてはなりませんぞ。
その駆け引きこそは、人生に1日の長がある親こそができる技。
夏休みの宿題が終わってないのを知っていながら、「夏休みの宿題終わったの?」なんて言っていませんか?
イヤミなチェックは逆効果ですぞ。健闘を祈ります!!