中2 プリンスさん

中1までは、まずまずの点数をとっていた息子ですが、今回、1学期の前期テストが返ってきてびっくりです。

総合点で40点近く下がりました。

まだ分布表がでていないので、どれくらいの位置になるのかはわかりませんが、かなり下がったのではないかと心配しています。

2学期制になって範囲が広くなったから?
2年生になって家庭教師がかわったから?

と考えますがよくわかりません。

通信講座もやっていますが、1年生の3学期くらいからは封も切らずにおいてある状態で、テスト前になると、テストの予想問題集を使っているようです。

通信講座をやめて家庭教師の日数を増やすべきか、それとも通信講座をもっと家庭教師の先生にやってもらうのがいいのか。

今は家庭教師の先生は指定された問題集をこちらが買ってそれをやっていただいています。

通信講座をやらないのならやめるよとは言うのですが、予想問題集は気に入っているらしく、やめたくないといいます。

やるのならいいのですが・・・

どうしたらいいでしょうか。

御意見をお聞かせ願えませんでしょうか。

今のところ下がった原因は何かはよくわからないという感じでしょうか。

まず中1のときはまずまずの成績だったにもかかわらず、中2の前期テストでボロボロの結果だったとのこと。

点数が下がった理由として、

2学期制になって範囲が広くなったから?

をお考えになっています。

2学期制へ以降している学校も多い中、中間期末テストで区切られていたものが「前期テスト」なんていう名前になったりして、範囲も一気に広がったりもしているようです。

でも、たいていは前期テストの前にたとえば月例テストなどと称していきなり範囲の広いテストをドカーンとやらないように配慮されている学校が多いと思うのですが・・・

つまり、1ヶ月毎位の単位でテストを行って、その上で範囲の広い前期テストとなるわけです。

その1ヶ月単位のテストが学校でどういう感じで行われているかは違います。確認テストっぽい感じでやる学校もあるでしょう。

でも、それはあくまでも「ぽい」だけで前期テストに直結する大事な大事なテストであることはお忘れなく!

まあ、どの中学校でもいきなりドカーンとテストなんてことはないのではないかということですね。

そういう意味で、2学期制の学校では、前期テストと後期テストの前に行われる「月例テスト」「1ヶ月テスト」などにまず目を向けることが重要と思います。

それらができなければ、それよりも範囲の広い前期テストができなくて当たり前ですから。

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さて、プリンスさんがお考えのように試験範囲が広くなったことで点数の下がった・・・その理由は十分考えられます。

ただ、範囲が広くなったのは、お子さんだけではありません。

みんな同じ条件です。

なのに、うちの子は点数が下がった。まあ得点の分布表も出ていないようですから、成績自体が下がったかどうかは定かではありませんが、あくまでも素点が大きく下がった。

この事実を踏まえ、理由をしっかり考えておくことは今後得点分布表が出てきたときに分析は深まる。

もし、「いつもより断然やる気がなかった」ということであれば、次回のテストのときにいつもと同じであれば、点数は元に戻る可能性はあります。

やる気はいつもと変わらない。変わったのは、範囲が広くなっただけ。結果、点数は下がった。

こんな状況なれば、

今までの勉強のやり方は、これからは通用しない

そう考えるべきです。

範囲が狭ければ、勉強も比較的しやすいですし、記憶もまだ頭に残っている可能性も高い。

習ってすぐにテストをする感覚ですから、最小限の努力でも、やり方によっては成果も出やすいわけですね。

一方、範囲が広くなれば、直前に習った勉強はいいにしても、それ以前に習った単元などは、意味のあるやり方で復習しないと、忘れてしまっていたりもします。

また、範囲が広いと、テスト週間の勉強だけでは全部を網羅した勉強ができにくくなって、あやふやなままで受けた単元もあるのかもしれない。

ただ通常は範囲の狭いテストは「狭く深く」問われ、範囲の広いテストは「広く浅く」問われるのが鉄則。

ただ学校によっては、また教科によっては、範囲が広くなった上に「広く深く」出すなんていうエグイ学校や教科も存在します。

このあたりは1回テストを経験することでわかることですから、テストが終わったあとの分析によって、残り3回のテストに活かせばいいでしょう。

そうなれば、試験週間1週間前では間に合わなくなる可能性もあります。試験2週間前から少しずつ準備を進めておくなんてことも、今回の前期テストで学ばなくてはなりません。

また、範囲が広くなればなるほど、ちゃんと勉強した子供とそうでない子供の違いがより鮮明に出やすいとはいえます。

丸暗記では覚えきれないなどの問題も出てくるでしょう。

「今までの勉強のやり方は、これからは通用しない」と書いたのは、そういう意味です。

さらに公立中学校のカリキュラムでいえば、英語と数学は完全に前学年の内容の上に乗っかった内容を学習します。

例えばこんなふうに

3年二次関数
↑↑
2年一次関数
↑↑
1年比例反比例

2年の一次関数をやるには、前学年の比例反比例はわかっている前提になるというわけです。

当然中2で「一次関数」をやる際には、比例反比例の復習はするわけですが・・・

プリンスさんの場合、

中1までは、まずまずの点数をとっていた

とありますが、中1では「まずまず」だったけど、一切頭に残らない勉強で中1を乗り切ったことで中2になって改めて「0」からのスタートになったということも考えられます。

公立中学では実力テストの勉強をしていない子供にとっては、約1年ぶりの「積み上げ」単元の学習です。

忘れていて不思議はないですし、忘れていても中2で思い出せばイイですが、思い出せないで中2を迎えれば、「改めて勉強」することになりますから負担感は1.5倍くらいにはなるでしょう。

問題はここです!

頑張っている子、実力テスト対策や長期休暇の宿題などを通じて前学年の復習を程よくしている子供はこの負担感がありません。

一方、実力テスト対策はお手盛り、長期休暇の宿題は解答を写すなどして「うまく切り抜けてきた」子供には負担感が1.5倍。

この違いです!!

日々頑張る子は楽々と、日々頑張らない子は学年が上がるたびに負担感が倍増。

受験学年の中3になってからの「大逆転」が難しい理由がここにあります。

いってみれば「ウサギとカメ」ですから。

前学年習ったときに「あやふや」だったことは、中2で新しく習えば、もっと「あやふや」になります。

ちょっと「あやふや」だったものが新しいものを流し込むことで、混乱が広がる、「すごいあやふや」になるという感じでしょうか。

範囲が広くなって「広く浅く」になるということは「狭く深く」より楽になるということではなく、前学年で習った内容もまでも「広く」なるということ。

なので、範囲が広くなればなるほど、ちゃんと勉強した子供とそうでない子供の違いがより鮮明に出やすいといえるわけです。

プリンスさん自身は、このあたりのことをもう1つ

2年生になって家庭教師がかわったから?

とも考えておられるようです。

イイ先生がダメな先生に変わっちゃったのか?

それはわかりませんが、プリンスさんの家庭教師はもとより、学校の先生、塾の先生など習う先生はどんどん変わってしまうという前提で、仮に不測の事態が生じても、成績は維持・向上を目指すのが親技。

ぜひ親が主導権を握る進め方をおススメします。

そういう親にとっては、いかなる先生であっても、

「親の言うことをちゃんと聞いてくれる家庭教師であればOK!」

こうなるわけです。

そういう意味では、成績がイイ子の家庭において

「親の言うことをちゃんと聞いてくれるか?」

ここが教師の見極めのポイントです。

では、プリンスさんの場合は、どうすべきか?

少し具体的にアドバイスしましょう。

今、家での勉強用に通信教育。家庭教師用に別の問題集を使っているそうです。

なんとも、無駄が多いこと(>_<)

問題集<通信教育<<家庭教師

???ですか。

メルマガの古い読者であるなら、この順番にはピンときますよね!

そうです、費用の安い順です。

つまり、費用は、家庭教師が圧倒的に高く、次は通信教育。

この場合、親は費用の高い方から順番に

「元をとること」

を意識せねばなりません。

つまり、プリンスさんにとっては、最優先が「家庭教師」、次に「通信教育」となります。

それでいくと、現在やっているものを考えると、家庭教師を利用しながら、通信教育の教材をこなしていくのがベストでしょう。

もともと、通信教育は自学自習ができるように考えられた教材です。

なので、解説などはとても丁寧につくられています。

だから、普段の家庭学習は「通信教育」をさせる。

えっ、テスト前の予想問題集だけの活用って!?

そういう使い方のお子さんが多いんですな、実際。

でも、テスト前に予想問題集をやって、答え合わせをして、間違い直しをしてテストでできるか?解けるか?

答えはブーですね。

予想問題集はあくまでも「最後のチェック」です。

そこに至るまで、それを最後に使うまでのテスト前勉強が勝負なのです。

「予想問題集」という名だけに「テストの想定問題」という捉え方を子供はするのでしょうが、似たようなものが出ることもあれば、全く出ないこともあるのです!

それよりも学校の先生が板書したノートをしっかり見ておけばよかったなんていう後悔をしている子供だって多い。

「予想問題集」を頼りにテスト勉強を組み立てるのはやめましょう。

「予想問題集」はあくまでもテスト前勉強の最終チェックで使うものです。

まったくテスト勉強をしていなくて、これだけはやっておこうと予想問題集をやっても、テストではできません。

そうではなくて、通信教育の毎月届く教材をテスト前勉強でやって時間があればテスト前に予想問題集を最終チェックのつもりでやる。

それが「正しい使い方」とストロングは思っています。

「先生、予想問題集をやってたんですが全然出ませんでした・・・」

なにか通信教材の予想問題集がいかにも悪かったように聞こえますなあ。

そうじゃないでしょ!

予想問題集だけやって、間違い直しをして予想問題集だけやっていたことが問題なのですから。

プリンスさんの場合でいけば、宿題などを家庭学習の内容を通信教育の教材を中心にしてもらう。

やるところは家庭教師に指示を出してもらうのがいいでしょう。

そうしておいて、家庭学習でやってわからない問題をチェックさせておき、家庭教師が来たときに、それについて教えてもらう。

そうすれば、家庭教師には、わからない問題だけを習うことになる。

家庭教師にしてみても、詳しい解説があるわけですから、それを参考にしながら授業を展開すれば、更に効率は上がるはずです。

別の違う問題集を使ってしまうと、すでにわかっている問題だって初めから解いてしまったりもしているはず。

これだと通信教育と家庭教師の間で、ダブリがでてきます。

わかる問題をわざわざ解くのに、時間をかけてお金も払う!?

これって、もったいない!!ぜったいに!!

プラス通信教育の内容を家庭教師の指導の中に組み込めば、当然、次の家庭教師の日までに、通信教育をやっておく必要がある。

封も切らずに放置ということも、なくなってくるわけです。

こうやって、

元をとろうする ⇒ 効率を上げる ⇒ 成績が上がる

につなげていくのです。

塾であろうが、家庭教師であろうが、通信教育であろうが、元をとるという発想のモト、「成績を上げる」という一本の道筋のなかに組み込んでいかなければ、

「モトはとれない」
「効率は悪い」
「成績が上がらない」

の3拍子じゃなかった、三重苦に襲われます。

まずはそれをやってみて、テストに臨むことが大事ですね。

ぜひ今回のテストの総括として、家庭教師とも話し合いの場を持ち、それらについて、改めて話し合ってみてください。

今あるものを使い倒す。すべてはそこから始まるのですから!!

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