こんにちは、ストロング宮迫です。

高校入試、最後まで基地にいて出撃命令を懸命の努力を続けながら待っていた隊員たちが飛び立って行きました。

帰りの燃料は充分持っています。しっかり闘って、きちんと帰ってこいよ!

受験報告をたくさんいただいておりますが、返信が遅れております。どうぞお許しくださいませ。

さて、受験報告に次いで、各種お問い合わせが怒涛の如く押し寄せておりますが、こちらもまるで追い付いておりません。あしからずご了承ください。

ここに1つ取り上げて類似のご相談のお答えとさせてください。

中学受験の塾選びについて

現4年生、4月から5年生になる子供の母親です。

四年生から個別塾に通っていましたが、五年生になるに当たり、志望校受験コースがある進学塾〔集団〕に変わろうかと思って、入塾テストを受けました。

しかし、その結果、入塾テストの偏差値が塾がコース受講の偏差値に7点足りないし、子供が入塾テストの際に挨拶等をきちんとしなかったと言うことで、『ヤル気がないのではないですか?』と言われました。

子供は人見知りもあるし、反抗期でもあるので、確かに態度は悪かったと思います。

この点は塾長にお詫びし、ヤル気がないのではないと説明したのです。そして塾長から『とりあえず2週間、体験をして、授業内容についていけるのか、ヤル気があるのかを見せてもらい、入塾させるか決めます。』と言われました。

実際に体験授業を受けた子供は、『授業は分かりやすく、この塾がいい』と言っていますが、どうも塾長が入塾テストの際に挨拶しなかった事を子供にも言ってくるそうです。

そして、昨日、しぶしぶ塾長が入塾を許可したのですが、私は

塾は勉強出来ない子供に勉強教えるところじゃないのかな?

出来る子供ばかり集めるのはおかしいのではないか?

入塾テストの偏差値が悪かったから、子供を入塾させたくないのではないか?

遠回しに入塾を拒否されていたのか?

講師の先生は良い人で、授業も良いが、塾長が子供を歓迎しない態度のまま、子供を入塾させてもいいのか?

以上を悩んでいます。

子供は態度が悪いと言うのは、ふてくされた態度だったのですが、暴れたり、悪態をついたわけではありません。

ちなみに、志望校は塾側が入塾テストのコース受講に設定した偏差値よりも低い偏差値の学校です。

これは相談する人(ボクのことです)を「間違った」のではないでしょうかね。

というのも、ここでいつも書いているようにボクは子供たちの外見・服装を含め「眉毛には敏感」な人間ですし、「時間と場所がすべてである」と子供たちを諭してきた立場の人間です。

また、勉強する際には家庭においても「挨拶をすると臨戦態勢が増す」ということをおススメしてる。

加えて、勉強においては「どんなに才能があってもダメなんですよ」なんて言うのが親技のスタンスでもある。

着実に子供の成績を伸ばすだけでなく、永続的に伸ばし続けるにはどうするか?って考えているのが親技です。

その立ち位置やスタンスが正しいのかどうかはさておき、こういう考えのところに上記のような相談をぶち込めば、どうなるか…

それは承知の上かどうかわからないけれど、少しだけ答えてみましょう。

塾は「勉強出来ない子供に勉強教えるところ」でもあるけれど、「勉強ができる子にもっと教えて、できるようにするところ」でもある。特に個別ではなく、集団指導の場合は、態度の悪い子供は嫌われます。

嫌われるっていうか、正確には「困る」んです。

困るにもいろいろあって、授業とは関係のないチャチャを入れるっていうのもあるし、授業に臨む姿勢って場合もあって、周りへの悪影響とかいろいろあるけれど、一言でいえば、全体の雰囲気を壊すといっていいかもしれない。

中学受験の場合は、やってることもきついので、ゆえに一丸となって「しんどいけど、いくぞー!」ってやってるのに「できるわけねぇーよ」とか「確認テストばっかりやっても、意味ねぇーよ」なんてポロッといわれたりしたら、シラケるでしょ。

言っていることが正しいかどうかではなく、当然のごとく行っていることに水を差す行為は「困る」んです。

全体の雰囲気を壊す子供かどうかは、実際に入塾してみないとわからないけれど、「もしかしたら(+_+)」って感じさせるものが入塾テストのときや面接で感じられたら、一言いうっていうのは妥当なんじゃないかとボクは思います。

ボクが担当する校舎や教室だったら、もし面接官がボクなら、「暴れたり、悪態をついた」ら入塾テストはハナから受けさせないし、「ふてくされた態度」でも、「帰りなさい。その態度をなんとかしてからもう一度来なさい」って言うでしょう、じゃなく、実際にそうしてきた。

あなたにはここではなく、別の場所に自分向きの場所があるよ!って。

先生がエライとは思わないけれど、「勉強を教わる」とき、ふてくされた態度で身になるかって言われれば、成果は出ない、もしくは出にくいのは、ほぼ確実です。

「教わる」ためには吸収しなければならず、吸収しようと思っていても、あぶれてしまうものがある中学受験で、最初から「吸収しません」という態度だったら、吸収させる側は、お断りしたくなるのではないでしょうか。

「成績が悪い」のはかまわない。そのために塾にはクラスがいくつか設定されているわけだし、そこから上がっていけばいいだけだから。

でも、一番最初の子供がもっとも猫を被る場面で「ふてくされた態度」ってことは、このあと「教える側」からすれば、困るなあ…というのが率直な気持ちなんじゃないでしょうかね。

「出来る子供ばかり集め」ているのではなく、教わる気がない人はお断りしたいってことでしょう。「入塾テストの偏差値が悪かったから、子供を入塾させたくない」のではなく、態度が悪いから入塾させたくないって気持ちがあるんじゃないか。

それを「塾言葉」で、「お客さん」に対して、可能な限り我慢していったのが『ヤル気がないのではないですか?』でしょう。

「遠回しに入塾を拒否されていた」可能性は高いし、「塾長が入塾テストの際に挨拶しなかった事を子供にも言ってくる」のは、その後、「ふてくされた態度」を改める気があるかどうかを確かめているんじゃないでしょうかね。

塾長の気持ちはボクにはわからないけれど、成績が悪いからダメっていうよりは、態度が悪いからダメってなっている可能性のほうが高いとボクは感じます。

すでに書いたようにボクが塾長だったら「遠回しに入塾を拒否」はせず、「あなたの態度では入塾できません」ってキッパリ断るから。

その際は「どうしてかっていったらね、キミがこれから習おうとするのは、こういうことでね….」って説明はするけれど。

相談者であるあなたは、「選ぶ立場」でもあるけれど、「選ばれる立場」でもある。自由に選択できるけれど、当然逆に選んでもらえない可能性もあるわけです。

講師の先生は良い人で、授業も良いが、塾長が子供を歓迎しない態度のまま、子供を入塾させてもいいのか?

ボクはみんなに言うけれど、最初にケチがついた場所や物は手離すのがイイっていう考え方です。

うまくいっている間はいいけれど、うまくいかなくなったら、今回のことが必ず「あの時…」って蒸し返されるから。

まあ、最後はご自身とお子さんで決断されたらいいけれど、それよりはどこの塾に行こうが、「ふてくされた態度」をとることについては、親が考えないといけません。

なぜ、お子さんはふてくさった態度をとるのか?

暴れたり、悪態をつくのは論外だけれど、「成績」よりは「ふてくされた態度」のほうがよほど重要です。これから塾もそうだけれど、中学、高校、大学と、「学ぶ場所」では、ふてくされた態度で子供にイイことなんても起こりえない。

1つも起こりえない。

これを「人見知りもあるし、反抗期」で片づけるべきではないとボクは考えます。人見知りでも「挨拶はできる」し、反抗期でも「挨拶くらい」は、できるから。

人見知りだし、反抗期だから「挨拶くらい」しなくても、できなくてもいいとは、どうしてもボクには思えない。そこは「勉強する」「教わる」「成果を出す」上での出発点だから。

不良や、やくざのいわゆるドロップアウト組の人たちが最初に組織に入ってするのは(入ったことはないから想像すると)、挨拶でしょう。きちんと挨拶しろ!なんで挨拶しないんだ!挨拶が悪い!って怒られる。あえてサラリーマンを挙げなかったけれど、会社員だって最初は名刺交換の練習とかするんじゃないの?

重要なのは、ドロップアウト組に最初に叩き込まれるのがきちんと挨拶するってこと。最も挨拶から遠かった場所にいた「おう!」くらいしか言えなかった人が頭下げて挨拶の躾を受ける。この意味するところを考えてもらいたい。

今回の悩みが最初はいいけれど、最後まで「どうして塾はこうなんだろう? 塾は勉強出来ない子供に勉強教えるところじゃないのかな? 出来る子供ばかり集めるのはおかしいのではないか? 入塾テストの偏差値が悪かったから、子供を入塾させたくないのではないか?」で終わらないようにしていただきたいですな。

おそらく違う塾に行っても、似たような問題がまた必ず起きるから。

場所を変えても、クリアしていない問題は再び再現されるっていうのがボクの考えです。

クリアしない壁は、登場人物や場所を変えて、目の前に繰り返し繰り返し現れる。

ここでよく取り上げる「小5の壁」なんかも、クリアしなければ、小6や中2や高1の頃にだってでてくることはしょっちゅうある。

高1に「小5の壁かよ?」って思うかもしれないけれど、クリアしないと、ずーーーっと「そこにとどまる」ことになる。

そこにとどまって同じ場面を何回も繰り返すのはいいんだけれど、そのうちに「子供にやる気がない」とか「地頭が悪いから」なんて言い始める、つまり「子供がダメだ」って結論になりがちだから言っているだけです。

ボクの推測では、お子さんは、すでに4年生のときから、個別指導のときから「ふてくされる態度」やその傾向は出ていたと予想します。個別指導ならスルーされていても、おかしくないですし。

個別指導のときの保護者面談なんかでは、先生からなにか言われてなかったでしょうか?

「できない問題にぶつかると、すぐ投げますね」とか「ヤケになり始めると勉強どころではありません」とか「いつもなんで勉強しなきゃいけないんだって言ってますよ」とか….

もし、個別指導のときには「何にも言われなかった」とすれば、実は今のネチネチ言われる集団指導の塾の先生のほうが「誠実である」ともいえますよ。

だって「お金さえ払ってくれれば、なんでもいいや」って考えずに、「これはダメなんですよ」って遠回しにでも言ってくれているわけでしょ?

さっき、ボクは「最初にケチがついた場所や物は手離すのがイイ」という考え方だと書いたけれど、逆もまた真なりで、「最初にケチがついた場所が自分が居るべき場所」っていう考え方も持っています。

どういうことかっていうと、最初にうまくいかなかった場所や大失敗してしまった場所、やらかしてしまったところで、もし「クソー、きっちりやってぐうの音も出ないくらいにやってやるぞ!」って思えた場所は、自分にとって必要な大切にすべき場所であるという考え方です。

それが生涯の職業、天職になった人はいっぱいいるんですよ。

「怒られた、で、会社辞めた!」っていう人もいるし、「怒られた、で、もっと頑張って怒られないようにしたら、仕事ができて、さらにおもしろくなった」っていう人もいる。

天職も、必要な場所も、たいていは最初にやらかしてしまった場所である!っていうわけです。だから、それを重大なサインと考えるんですな。

そう思えるかどうかは、あなた次第だけれど、「今回の問題点はなんだったのか?」そこで考える仮説なり、ひとまずの結論なりで、あなたの行く道は幾通りにも分かれることになります。人はね、どんな人生でも生き切ることができる。

「塾長がしつこく言ってくる、だから塾をやめた」でもイイし、「塾長がしつこく言ってくる、だから言われた点は確かに悪かったから直して、もっと頑張ったら点数も上がって、褒められることが多くなった」でもイイ。

でも、教わる立場として、挨拶はちゃんとすべきだというのはどこに行っても同じだし、物事を吸収しようというときに、大人がどんどん教えてくれる子供もいれば、何も言ってもらえない子供もいることも知っておくべきです。

得する子供と損する子供が現にいる!

その現実を、世界が、世の中が、社会が悪いって見る視点もあるけれど、子供自身に、子供がこれまでどう育てられて教えられてきたかによっても、まるで変わってくるという視点も同時に持っておくべきです。

この問題を「おべっかがうまい、ヘタ」という問題で考えるべきじゃないとボクは思います。

「成績がイイ子はどんな環境でも成績がイイ!」のは、なぜなのか?

すべての道はあなた次第。問題点を正しくとらえられているかどうかは、その問題がその後再現されるかどうかでわかる。繰り返される場合は、「この問題はクリアできていなかった」っていうわけです。

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うれしい報告

「ノリ勉算数」を終わっての感想

小4 こはくママさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

子供に「勉強の仕方はこうなんだよ」と教えると共に「そうなんだー」と、良い刺激を与えられたと思います。

ノリ勉後、明らかに態度が違って見えました。

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか? あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:

ひとりで通信教育をこなすのは酷だと、私自身が中学時代に経験済みでしたので、端から端まで私が読み上げ、子供が耳で聞いて、目で追っていき、答えを一人で解く。…というスタイルを1年していました。

たまに「あっ」と声を上げてしまうこともありましたが…。

しかし、ノリ勉後、普段の家庭学習の時でも、始める前に約束事をさせることで、態度がこんなに変わるものかと思いました!

それまでも、がんばってくれていると思っていましたが、体から「見ててね。出来るんだよ」と言っているようですし、応用問題も、数段前向きに取り組んでくれています。

実は、「10の鉄則」よりも、こちらの方を先に買ってしまった為、しまった!と思いながら、進めて参りましたが、私自身も勉強になりました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

7日間ぴっちりしたわけではなく、7回してみようということで、1~3日空く感じで次に進んでいたので、アンケートが遅れました…。

1回1回、回を追うごとに取り組み方が前向きになっていく姿を見るのは、楽しいですね。

子供も、いつもと違う雰囲気を感じ取っていたようですし、実際、応用問題を目前にした途端、やる気ゼロだったけれど、やってみたら、解けるのが面白いと言っていました。

仮に1年後の5年生の終わりにやっていたとしたら、全然違う感じになっていたことでしょう。

それくらい1年という月日は子供を変えてしまう。

子供を変えるのは家庭での親の接し方の蓄積の結果でもあります。

ぜひ毎日ノリ勉やってください。30分からのスタートでイイ。いずれ30分を2セット2時間、またそれ以上だって可能です。

ただし、30分で成果が出ない勉強を2時間やっても、やっぱり成果は出ないどころか、子供のやる気を失わせてしまうので、30分で成果を出すは基本ですよ!

また新しい壁も出てくるでしょうが、ぜひ頑張って下さい。

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