こんにちは、ストロング宮迫です。
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※この毎日親技は2012年8月16日に配信したものです

ここ何回か2012ロンドンオリンピックネタが続きました。4年に1回の祭典ですから、普段は聞かされないいろいろなエピソードも出てきていますので、もう少しオリンピックネタにお付き合いください。

フェンシング男子フルーレ団体で、この競技で団体として初の銀メダルを獲得したチームの一人、太田雄貴選手のお父さんの話がスポーツ新聞に出ていました。

なかなか興味深い話ですぞ!

2012.8.6 サンスポ

太田がフェンシングを始めたのは小学3年のとき。(父)義昭さんにゲーム機を買ってもらう約束で、しぶしぶ剣をにぎった。

中学までは義昭さんがコーチ。

自宅の狭いスペースで培った体の動かし方は、後に世界一と評される高速剣さばきにつながる。

高校生や女子大生のもとにも親子で押しかけ、指導を仰いだ。

一方で、実力差が大きすぎる男子大学生とは戦わせなかった。

「楽しく、継続することが一番大事」という義昭さん流の育成法だった。

はじまりは「不純な動機」、これ結構よく聞きますよね。

なので親の巧み?な誘導による「不純な動機」でのスタート、これはまったく問題ないというのがストロングの見解です。

「中学までは義昭さんがコーチ」とありますから、勉強でいえば、中学まで家庭学習をしたとなるでしょう。その中学のときから出稽古に行った。親子で行ったと書いてありますが、当然親が主導したことでしょう。

ここまではわりとやる親も多い。

ただ、ここで太田選手のお父さんがすばらしいのは、

実力差が大きすぎる男子大学生とは戦わせなかった。

ここですよね、ポイントは。

小中学生で吸収も早く、伸びがイイ子を持った親はさらに上へ上へと目指す。

そのときに「実力差がある」相手や問題を何の考えもなしに無造作に与えてしまう・・・・

これで子供はペシャンコになるんですよね。

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親技でも勉強において子供には「実力のちょっと上をやらせる」という言い方で言っていますが、これは100%与える側の問題です。

特に早期に優秀さを見せた子供に対して、与える側が逸ってしまって、実力以上のものを与えてしまうと、

難しい
できない
やりたくない
おもしろくない…etc

なんて、実にありきたりの理由で対象に対して興味を失ってしまう。

今振り返ってみると、ボクは長男坊にこの失敗をしてしまったと思っています。

長男坊は小学4年生のとき、野球をやり始めました。もちろん親の誘導でね。

野球の所属チームに入る前には小2から2年間毎朝二人で練習をして準備だってしました。

残念ながら息子にはすばらしいセンスは伴っていませんでしたが、プロに行くわけじゃなし、あるレベルのイイ線までいけないかとボクとしてはもくろんでいました。

ただ、与え方がいけなかった。

優秀な成果や頭角を現し始めている子供にだって与え方には気を配らないといけないのに、成果も頭角も現していない息子には、さらに慎重に気を配るべきでした。

やるのは子供ですからねえ。

親が1000の情熱を持っていたって、すばらしい方法論を知っていたって、与え方を間違ったら、ダメです。

勉強と同じです。子供を見て、「できる」「カンタン」って言わせて、ちょび上を与えて引き上げる。

「楽しく、継続することが一番大事」という義昭さん流の育成法だった。

ボクには

「今の子供」

が全然見えていなかったんですな。

「こうすればうまくなる」「こうすれば、こうなる」という方法論はあったかもしれないけれど、「目の前の子供」を基準に考えていないから、子供には苦痛だけを与えたように思います。

息子は今バスケットやっていますが、このお盆の部活が休みのときに

「父さん、久しぶりにキャッチボールでもやりますか!」

と言われて、泣きそうになりました。
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「お前、悪かったなあ」という気持ちと「オヤジとのイヤな思い出しかない野球なんて二度としない」と思っていなかったことに・・・

子供の「無限の才能」「前途洋洋たる未来」を1つボクは壊してしまいました。もしかしたら、他にも2つ、3つ、4つと年々壊していったのかも・・・

ああ、思い出した。

ここでも確か書いたことがあると思いますが、長男坊が4歳か5歳の頃だったか、海に連れて行って、海岸から20メートルほど先にある浮き桟橋に連れて行った。

その浮き桟橋には滑り台があって、ジャブーンと海に落ちるようになっていました。

「お前、行け!」とボクは言いました。

長男坊は「イヤだ!」と言いました。そのうち泣き出した。

「お前、男だろ!大丈夫、すぐにすくいあげてやるから。やってみろ。たいしたことなんかないから!」

浮き桟橋の滑り台にボクは子供を乗せました。

長男坊は滑り台にしがみついて離しません。

海って、ちょっと深いところに行くと、なんとも言えない深い青色ですよね。

なんか引き込まれそうな、二度と戻ってくれなさそうなそんな色。

ボクもガキの頃はそう思っていたはずなんですが、

「男だろ!」

なんて言葉にひっくるめて、結局滑り台から長男坊を引き剥がして、浮き桟橋から海へ放り込んだんですな。

泣いてるから、海水は飲むし、ゲボゲボなるし、塩っ辛いし、鼻水たらして泣いているのを引き上げてんですが、それ以来、海には行こうとしませんでした。

また1つ子供の可能性を「与える側」のエゴで奪ったんですな。

そういえば、その海にも、この夏、部活の仲間と一緒に行くと言ってたなあ・・・

与えた側の「どうしようもない罪」を子供が

「いいんですよ。今となっては気にしていませんから」

と言ってもらっているようなもんじゃないですか・・・

覚えているもの、覚えていないものも含めれば、ボクは我が子に実にたくさんの「罪」を犯してきました。

3人の子供のうち、やっぱり一番上の子供に最も多くの「罪」を犯してしまったと思います。

犯した「罪」は消えないけれど、子供達がさりげなく親の「罪」をぬぐってくれていることがまだまだいっぱいあるんじゃないか。

こんなところにも、「親が子供を育てている」んじゃなく、「親は子供に育てられている」といわれる所以があるんじゃないでしょうかね。

オリンピックでメダルを取るほどになるには、その過程でボクなんぞの凡人には計り知れない奇跡的と言ってもいいくらいの「与える側」の深謀遠慮があるんだと思います。

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一方で、実力差が大きすぎる男子大学生とは戦わせなかった。

「楽しく、継続することが一番大事」という義昭さん流の育成法だった。

書けば、これだけ。しかし、実践は・・・

ボクの「罪」は死刑に相当するも、子供たちによって情状酌量され減刑、それでも懲役20年クラスでしょうか。

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これから20年刑務所に入ったつもりで「親」の役割頑張ります!

許してね・・・

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 さんらーたんさん

最近、受験勉強をはじめてぼんやりと感じていたことが明確になった気がしました。

今まででは具体的な決まりがなく、長時間の勉強で親子で疲れ、なおかつ成果が出ない悪循環であったとおもいました。

まずは、問題の仕分けが必要です。

しっかりと仕分けられるか、不安ですがまずはやってみます。

日々の勉強内容も、事前に把握して子供に無理を感じさせず、かつ、毎回成果を感じられるように実行していこうと思います。

現在、夏期講習真っ盛りですが、塾で毎日6時間程度の授業を受けるのが普通でしょう。

夏期講習はこれまでの復習が大半ですから、6時間授業を受けたら、その習熟度にもよりますが、家庭学習は2時間から3時間が必要でしょう。

6時間の授業がほぼ理解できていれば1.5時間くらいで済む場合もありますが。

夏休みは弱点の補強に努めないといけないので、プラスα時間。

ただ実際は塾で6時間授業を受けて疲れて家庭学習が限りなく少ないという方も多く、この場合は夏期前と夏期後の成績の変化はほとんど見られません。

夏期講習の授業を受けても、理解がイマイチの場合、家庭学習が少ない分、夏期後に成績が下がる場合もある。

逆転の夏休みだったはずが・・・

あと2週間、夏休み前半を振り返って、意味のあるものにしたいものです。

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