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ずいぶん前、2008年に「東大合格生のノートはかならず美しい」という本が売れて話題になったことがありました。

このヒットに便乗してそれに類する本が山ほど出版され、今でも数多くの本が出版され、ベストセラージャンルなってる。アマゾンを見たらそれがよくわかる。

「NHKテストの花道 勉強力がぐんとアップする合格ノート術」

昨年は「東大合格生が小学生だったときのノート」東大合格生の秘密の「勝負ノート」も発行されてる。

本のタイトルが「親のみなさんにグッとくるものだった」というのがヒットの一因だったかもしれません。ノートの汚いわが子の参考になればと購入してみようとかね。

一方、アマゾンのカスタマーレビューでは購入者からの厳しい意見も多く見受けられます。いろいろな表現はありますが、大まかにいえば

タメにならない・・・・と(≧◇≦)

ボクはこの本を皆さんに紹介した際、書きました。

この本を手に取った時に、タイガー山中に「これって売れるよ。みんなこういうの好きだもん!」って言ったんです。

つまり、ここで紹介されているノートなんかを見ると、親がしびれちゃうんですな(^ε^)-☆

いいなあ、羨ましいなあ・・・しかし、我が子のノートや字を見ると、なんなのこれは!なんて(≧◇≦)

だから、この本は子供たちにさりげなく見せてやるのがいいんだと思います。

ただし、見せて効果を期待する場合は、

◆親と子供の信頼関係がある

◆子供が一生懸命勉強をやっている、または意識が高い

くらいの条件は必要でしょう。

上記2点がない場合は、この本を見せても、「気持ち悪いんだよ。うれしいのか、こんなノート取って!」なんていう反応があること請け合いです。

意識付けや意欲を引き出すためのツールとして有効だと思いますが、良い刺激になって成果が期待できるのはみんなではないと思ったからです。

ノートはね、手帳と一緒ね。その使い方や書き方のノウハウが売れる。

自分にとっての有効な活用方法が見いだせないまま、いつまでもずっと「こうしたらいいよ」って書いているものを読み続けている人がいるジャンルなんだな。

最近は中高一貫校なんかでも家庭学習や正しい生活習慣の定着など自己管理力育むことを目的としたNOLTYスコラ手帳が導入されてるでしょ?

売れすぎて買えないなんてこともあるらしい(>_<)

サイトによれば、2015年実績で全国852校約25万人が使ってるらしい。すげぇー!

皆さんのお子さんはもう使ってる?

さて、この本が出てから、ノートにこだわっている中高一貫生に「東大合格生のノートはかならず美しい」と類書の数冊をセットで数人ずつにバラまいてきた。

「お前なら参考にできるんじゃないか」とね。

これらの本は、中1の時に渡したらピンとこないけど、高1で渡したらビビッときた!なんてことが起こりうる。

みんな一律じゃないし、みんな同じじゃないからね。その時その場の子供たちの状況もある。

あなたの子供がピンとこなかったからといって、ダメということにならない。ですよね?

「東大合格生のノート」シリーズはビジネスマンにも売れたと話題になりましたが、ビジネスマンでピンとくる人もいたってことです。

先日のここに登場していただいたもち子さんの話にもこんなのがありましたよね。

中学に入って、子どもが数学をしているのをみて、あれ?これ!と思って棚からだしてきた『10歳までに身につけたい算数センス』。これ、今使える!

子どもが、「へぇ~、これいけるやん。ええやん。」と言って使っているのをみて、今までの対象年齢呪縛?がぱらぱらぱらっと解けました。
 
そうか、10歳までにできなかったら、賞味期限切れでもう使えないわけじゃない。使えるときがきたら使えばいいんだ!
 
古本に売ろうか・・・でも、これ、なかなか良い本だし・・・・と処分できなかった「何歳までの本たち」。

今だ!と思い、謎ペーシリーズ、パズル、○○道場、××神童編などなど。幼稚園児対象からスタートさせました。

ほとんどのシリーズを制覇したと思います。毎日10分。今でも続けております。

そう、「対象年齢」は一律じゃないってことです。

その上で、中高一貫生に「東大合格ノート」と類書の数冊をセットで数人ずつにバラまいてきた話でした。

先日、バラまいたうちの一人の高1になった生徒と話してたら、ノートの話になって、いろいろ見たけど「東大合格生のノートはかならず美しい」が一番イイと言うんですな。

「とても参考になりました」と。

「どういう点が?」

「うーん、パッと言われても思いつかないですが・・・」

「お前、ふざけんなよ。タダで本をゲットして参考になったんだろうが。駄賃を払え!」

「あ~あ、そうそう、たとえば項目はページをまたぐなというのが書いてあるんですよ。センセーは教科書を暗記して、それがどの位置にあったかを覚えてたって前に言ってましたよね」

「ボクは教科書って覚えられないんですよ。自分で書いたノートでなきゃ。自分が書いたノートなら覚えられる。ただ同じ項目なのにノートのページをまたぐと急に記憶が怪しくなるんです」

「だから見開きのページに収めるように書いているんです。どうしても書けないときは、これ、レポート用紙に書いて右下に貼って見開き1ページを頭の中に写真で入れるんです」

とまあ、こんなことを言っていました。この生徒なんかは本に書いてあったことを自分なりに解釈したり、進化させて「自分用のノート」を作っているんですよね。

さあ、そこでここからは親子の話です。

今回ぜひ考えてみてほしいのは、

タメにならないから必要がないと判断することも大切ですが、

どんなことでもプラスにしていく親子になることの方がもっと大切なことである

ということなのです。

自分にとって100%イイものなんて世の中にそうあるもんじゃないでしょう?

ちょっとでも気に入らないとケチつけてダメだと言っていたんじゃあ、それこそ全部にケチをつけるようになりますし・・・

もっと踏み込んで言えば、そういう人が「ちゃんとできているか」といえば、たいていノー!!!!!

だから、仮に気に入らない部分はあったとしても、また全部気に入らなくても、自分にはプラスにするように持っていく。

なんでもかんでも吸収するのが成績がイイ子とすれば、なんでもかんでもプラスにしていくのが成績がイイ子の親ってもんです。

子供たちにはいろんな刺激を与えてやってほしいと言ってきました。

それは子供を見てて、子供が何で「ピン!」とくるかわからないからです。

実際、「東大生の美しいノート」を見て、参考にならないという方も多くいるのでしょう。しかし、一方で、本にあったように、今では授業の終わりに自分でノートに「授業のまとめやポイント」を書くようになったとか先に書いた生徒のような事例も出てきてる。

また、答え合わせで今まではただ○×をつけていただけの子供がこれも本に載っていましたが、

「ここのミスは痛い」

「イイ解き方してる!」

なんてメモして書いて帰るようになったお子さんもいます。

なにがキッカケになるかはわからない!子供が1つでもいい刺激をうけたなら万々歳。

与える親のほうも100のうち1つ大ヒット、2つか3つしょぼいヒットがあれば万々歳なわけですから。

ただ、勉強については与えるだけでヒットというのが難しい。ちとハードルが高いと思うわけです。

けなされる理由はここにあるのかもしれませんね。

いくら良い参考書を与えても、それだけでは成績は上がらない(≧◇≦)

成果の出るやり方なんかも併せて与えてやる必要があるわけです。面倒ですよね。

しかも、親自身だって勉強のやり方がわからない場合、どうしたらいいんだ!?ってことになる。ボクは、親自身が成績優秀でなくても子供たちは成績がイイ子になることは可能であると断言していますが、このあたりはみなさん心配されます。

もちろん、親自身が勉強のやり方を知ってるにこしたことはないのですけど・・・

では、勉強のやり方がわからない親は何をしたらいいのか?

インターネットで調べまくる!

ブー!

勉強のやり方の商材を買う!

ブブーー!

答えは、簡単です!

子供の勉強につき合ってやるのです(^_^)

手探りの状態でどっかから「公式」を持ってきて子供に当てはめてもうまくいかないのです。そんなことをするくらいなら、まずそばに座って見てみる。

問題を一緒に解くのもいいことですが、それより子供たちの様子を見て、どうやったらもっと点数取れるようになるんだ!?と問いかけながら観察するのです。

なにか良い方法が見つかったら

必要なものを追加する

ただ、子供だって抵抗するでしょう。だって、追加すれば勉強時間だって増えますから・・・

そこで、時間を増やさない工夫がいるわけです。

余分なものを排除し、必要なものへ転換する

これなら、文句はないでしょうから(^_^)

これらは繰り返し述べてきたことですが、みんなすぐ忘れる!!

そして「なんかいいのない?」って・・・

確かに、「余分なものを排除し、必要なものへ転換する」というのは難しいです。それは「どんなことでもプラスにしていく親子になる」ってことと同じこと。

「東大合格生のノートはかならず美しい」という本を購入して、プラスにできる人とできない人の違いは大きいです。きれいなノートを親子で見て、「こんな風にきれいに書いてみよう」と話をしただけでは、成果は期待できません。

きれいに書くことと成績が良くなることは、必ずしも関係ありません(とボクは思っています)。

実際やってみればわかることですが、今まで授業を聞いてノートをとるのがやっとだった子にとって、きれいに書くことに力を入れれば、必然的に授業は聞かなくなってしまいます(≧◇≦)

いわゆる「ノート命」状態…(;_;)

確かに「すばらしい作品」のノートはできるでしょう。しかし、これでは、成績なんて上がるはずありません。

そんなときこそ、親の出番です!

あれっ、ノートが汚くても成績の良い奴っていたよな!?

親の経験があってこそ、気づくことではないでしょうか。

余談になりますが、ここ1カ月のうちに2度ほどお医者さんから「受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて説明を受け、治療の同意を得る」インフォームド・コンセントというのを受けたんです。

そのとき2度とも思ったんですが、先生の字の汚さ・・・・・

ミミズがダンスして宙返りしているような解読不能な文字を書き散らして「そんなに危険なことではありません」って!?

お前の字が危険だろう!!なんてね。

この先生は学生時代のテストでもこんな汚い字を書いていたんだろうか。ボクが採点者なら絶対に×にする!とかね。

皆さんもそういう身近な経験があるでしょう。

はて、ノートが汚くてもきれいでも成績が良い連中はいる。彼らのノートの使い方の共通点ってなんだ?っと考えてみる。自分が優秀でない場合は、自分との違いを振り返ればいい。

そもそも、ノートって授業後に見てるの?

見てないなら、授業後に見返してタメになるノートにしなくちゃならない。

理解もせずに、ただ板書を写して帰るだけで、家に帰って授業内容を思い出すのか?

そう考えれば、「ノートをきれいにとる」よりも、「授業をちゃんと聞く」ことの方が優先すべきであることに気づくでしょう。

授業をちゃんと聞くことを優先したら、板書を全部写すことができない場合だってある。

そのときは、すでに教科書に書いてあることにはその箇所に印をつけといて、それ以外のポイントだけはノートに書く。こうすれば、家に帰ってノートを開いて、授業を思い出すことができる。

これだけでも、今よりも習熟度は増すでしょうから、点数アップも期待できるはずです。

勉強時間は変えずにです!

突き詰めていくと、授業をちゃんと理解しながら、きれいにノートを書くということがどれだけ難しいことかも気づくでしょう。

「あなたもこの東大生みたいに書きなさい!」なんて上から目線で子供の「今」も把握せずに言っていませんか?

きれいなノートの前に、自分にはまずすることがある!

そう気づいた親子だけが、この本を読んで成果を出すんだろうなとボクは思います。

成績が上がらないのは、この本のせいではありませんぞ!!

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うれしい報告

[算・数] 7日間を終えての感想

小5 けんこうさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

算数で90点をとれたことです。80点行ってくれればいいなとどきどきしながら採点しましたが、類題もがんばって取っていました。

◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:

たくさんあって書ききれないのですが、大きいところでは、

「理解する」と「解ける」がちがうこと。

理解していれば解けるはず、と何となく思っていましたが、それは違うのだというストロング先生の言葉をすぐに子供が証明してくれました。。。

毎日の勉強の効率的な進め方がわかったこと、またできない問題にあたった時に癇癪を起こしても、親子ともに逃げずに立ち向かえる(撃破できる)やり方を教えていただいたことです。

習熟には修行と鍛錬がまだまだ必要ですが、我が家にとってこれは本当に大きな一歩となりました。

癇癪さえも最終的にほめることに仕向けていく軍師ストロング先生の作戦、これまで子供に失わせてきた分、何倍にもして返してあげたいと思います。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

最初は大変でしたが、息子が楽しそうに私に教えてくれたときなどは本当に楽しかったです。

次の日には友達と宿題を教えあうんだといって遊びに行きました。ゲームの間違いじゃないかと思いましたが(笑)、これもきっとノリ勉の成果なのかな、と思っています。

短いようで長かった七日間、本当にいろいろ勉強させていただきました。

毎日細やかにコーチのように伴走いただき、どれだけ励まされたかわかりません。

思えば、7日前も今も息子は息子のままなのですよね、ストロング先生もとっくに息子を見抜いていらした。わかってないのは親だったのです。。。

これからも山あり谷ありで一筋縄ではいかないでしょうが、引き続き親技を磨き、日々成果をだして、成績を上げたいと思います。

勉強ができるようになれば、自信もついて学校生活ももっと楽しくなりますよね。

ストロング先生、渾身のプログラムをありがとうございました!

けんこうさんの素直さの勝利ですね。親が変わろうとしていた決意が見事に翌日の行動に表れていました。

ボクは伴走しただけ。そして、けんこうさんも伴走しただけ。みんな7日前と同じ。

しかし、成果は7日前とは違う。

階段を1つ上がるとまた新たな困難が出てくるでしょうが、大きな一歩を踏み出しました。

今の決意を忘れず、ますます頑張ってください!

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