中1 カートンさん

こんにちは!いつも楽しくメルマガを読ませていただいています。

中1の女の子のことでご相談させていただきます。

中学受験のために小4のころから塾には通っていましたが思うように成果が上がらず(塾の先生は毎回「次こそ見ていてください」とおっしゃるのですが埒が明かず)。

ストロングさんの「2回の模試で成績が上がらなければ塾を変えるべき」の言葉に従い、小5の1月に塾を変わりました。

新しい塾の先生の多大な努力によって第2希望ではありますが現在(とても楽しげに)私立中学に通っております。

「中学になったら自分で勉強してね」と現在は塾に通っていません。

先日、中間テストが返却されその成績の悪さにびっくりして私の目玉は飛び出てどこかに転がっていってしまいました。

この娘とにかくやることが遅いんです。何をやっても時間がかかりすぎます。字を書くにも計算をするにもご飯を食べるのも遅いんです。

そして、なんでもかんでも片っ端から忘れていきます。覚えるのが遅いのに折角覚えたことをどんどん忘れていきます。(忘れるのだけは早いんです(TT))

こういう子どもはどうやって親が指導していけばよいのでしょう。

ストロングが言っている「2回の模試で成績が上がらなければ塾を変えるべき」を参考に塾を変わられ、新しく出会った塾の先生の面倒見が良く、合格されたと。

「2回の模試で成績が上がらなければ塾を変えるべき」というのはだいたい3カ月の期間で行われるテストの回数という意味です。

3か月通って成果がないとなれば、塾を効果的に使えていないということ。

だから塾に通うという行為自体を考えてみてほしい!そうストロングはお話ししています。

ただここで勘違いしてほしくないのは、家庭では何もせず、親も協力せず、ただ3カ月経過して成績が上がらないから言われた通り塾を変わります!という方が意外に多いということです。

中にはどんどん塾を変わって周りにもう塾がありません!とか(≧◇≦)

こういう方は成績が上がらない理由がご家庭そのものにあるということを理解されていないということです。

塾の先生にお願いする場合だって、ただ「お願いします」だけではなく、「家では必ずこれをやらせます」とお願いする一方で、家庭でやることもあわせて約束し実行するのが筋というものです。

授業は聞かず、宿題もやらず、3か月通っても成果がないので、「塾をやめさせていただきます!」と言えば、塾のほうでは、喜んで「どうぞ!」なんてことも。

3ヶ月という期間塾でも家庭でも精一杯やってみて、まったく効果も成果もなければ、塾や家庭での勉強のやり方のどちらかか、もしくは両方が子供には合っていないということ。そうストロングは思っています。

塾さえ変えりゃあいいんだな!(^∇^;) ではないですからね。

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それはともかくカートンさん、新しい塾に変わり、「塾のの先生の多大な努力によって第2希望の中学」に合格したと。結果的に、転塾して正解だったワケです。

しかし、それからがうまくいかない。ただそれは当然といえば当然なんです。

なぜか?

それは、カートンさんが

何も学んでいないから

ゴメンナサイね。勝手なこと言って。でも、そう思うのです。

転塾して、うまくいった!さて、そこでカートンさんは何を学ばれたのでしょう?

残念ながら、「ストロングの言うことって本当だった!」「あの塾は子供に合っていなかったのね!」程度の認識で終わってしまっていたのではないでしょうか(>_<)

中学受験で運よく面倒見のよい塾の先生に出会い、合格した。

しかし、

「中学になったら自分で勉強してね」と現在は塾に通っていません。

これでは、お子さんが良い状況になるハズがありません。

目の前で起こっている出来事の1つ1つから何かを学び、親自身がノウハウを蓄積していくことが大事なんです。これこそが、確実に成績を上げるための「親技」ですから。

そうしないと、出たとこ勝負の運まかせになりますから。

推測も交えれば、カートンさんのメールからは、

面倒見のよい塾(先生)であれば、良い結果が出る

ということがわかります。

だからといって、中学受験でうまくいった塾に通えと言ってるのではなく、お子さんは、ちゃんとしたサポートがあれば、良い結果を出すことだけできる!ということなのではないでしょうか?

つまり、お子さんの現状は、

1人では良い結果を出せるレベルには達していない

ということなのです。

なのに、

「中学になったら自分で勉強してね」と塾に通っていません。

となれば、目の玉が転がり落ちても特に不思議はありません…(;_;)

必然といえば、厳しい言い方ですが、そうなるしかないですから。

もし、現状を打破したいのなら、ちゃんとしたサポートをしてやるということです。それが、塾なのか、親なのかは、状況からカートンさんが決めればいいことです。

1つの出来事から何を学ぶか?

これについては、親のレベルでもあります。これ以外にも、親であればいろいろと気づくチャンスはあるハズです。

この子は、こんな先生だったら頑張るとか、こんな指導方針が合っているとか。よーーく思い出して考えてみて下さい。

カートンさんは、「転塾してなぜ良かったのか?」「子供にとって、なにがいい方向に働いたのか?」考えたことがあるでしょうか。

考えた結果のノウハウの蓄積があれば、そのうまくいった環境を揃えてやれる。それこそが親の役目です。

松浦静山のことばで野村克也さんが広めた言葉に

勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。

というのがあります。

たまたま合格したということが実際にあります。そのことを錯覚すると、次はひどい目にあう。どんな動機であれ、結果オーライは一番いけません。

成績がイイ子の親になるためにもっとも戒めなければならないことです。「目玉が飛び出す成績の悪さ」すなわち「負け」に不思議の負けはないのです。

カートンさんはまだ中学1年生。今なら少しの労力で取り返すことができます。

まずはそれを誰にやってもらうのか? カートンさんがやるのか?

そこの決断からスタートですね。