早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中1 こまねずみさん

いつもメルマガを楽しみに読んでいます。

わが家には中1の息子がいます。明るい元気な子でなによりですが、問題があります。

そばで子供を見ていると、自分で問題が解けたり、スラスラ解けると

「オレって、天才!」

と叫びます。

解けている問題を見れば到底天才じゃないと思うのですが、黙っています。我慢します。

この「天才」が少しでもわからない問題だと考えることもなく

「こんな問題、絶対わからん!」「わけわからん!」

と叫ぶのです。

「天才なんだから考えてみれば」と以前言ったら大バトルに発展して往生したことがあります。

この自称「天才」につける薬はありますでしょうか?

このメールを読んでボクは思わず「あるある!」と叫びました(^ε^)-☆

皆さんは信じられないかもしれませんが、

「俺(私)って、天才やん!」

っていう子供は男女問わず、小学生、中学生問わず多いです!

ちなみにボクもこのタイプ(^_^)

だから気持ち的にはよーく理解できるものの、指導するとなると「ちょっとねえ・・・・」と思ったものです。きっと、こまねずみさんの悩みも同じだと思います。

このタイプ、やっかいなのが「お調子モン」だということ。親の中には「口先だけ」と厳しく表現される方もいる(≧◇≦)

なんだかボクのことを言われているみたいでくじけそうなんですが・・・

ついさっき「天才!」とか「楽勝!」って叫んでたかと思うと、次の瞬間に「この問題、絶対無理~!」。理論的に考えればあり得ない!ハズですがねえ。

「おい、さっきの天才はどこにいった!!!」とそばで聞いてる親のほうが叫びたくなっちゃう(◎_◎)

こういう子供は自分ができるときはノリノリモード。少し躓くと意気消沈でダラダラモード。

ムラがあって立ち直りにも時間がかかるタイプと言えるでしょう。

一方、マイペースな子供はちょっとノリこそは悪かったりするけど、コツコツと勉強するので指導する側としても教えやすいわけです。

親としてもこっちのタイプを望む方が多いと思います。(まあ、こっちのマイペースタイプの子供を持つ親はノリが悪いだなんだと文句を言うんですけどね(^ε^)-☆)

では、前者「気分がムラムラ君」と後者「気分はマイペース君」は、どっちが成績が上がりやすいのか?

ハイ、もちろん「マイペース君」です!

こまねずみさん、ゴメンナサイネ!

でもそれは当然と言えば当然でしょ?

ムラなくコツコツ勉強するわけですから、成果も期待できます。ただですね、「気分がムラムラ君」がダメなのかというと、そうでもないんですよ。

というか指導に行けば「気分がムラムラ君」なんてそこかしこにいるわけですから、それがダメとなると、諦めることになっちゃう。

でも、「天才!」「楽勝!」から瞬間的に「絶対無理~!」なんてジェットコースターみたくなるのをそばで見ていると、ゲンナリする。

ストロングもこまねずみさんと同じでした、かつてはね。

しかし「そんなに捨てたもんじゃない!」と言ったのがタイガー山中なんですね。ホントかよ、タイガー!!

タイガー山中はよく、

勉強には勢いが必要

と言います。

その勢いとは「ノリノリの状態」を意味します。たとえすぐに意気消沈する「気分がムラムラ君」だってノリノリモードのときがある。

そのノリノリモードは良い状態ですよね?

問題は良い状態を「いかにキープ」して、悪い状態を「いかに封じ込めるか」ということ。

理屈でいえばそうなんですけどねえ・・・そう思いません?

ひとたびダラダラモードになったらタチが悪いですから(>_<)

では、ダラダラモードになったときにどんな注意をするべきか?

「問題をよく見てみなさい」

「少し考えてみたら・・・」

「図を書いてみたら・・・」

こういうの!皆さんもこれまで言ってきましたよね?

でも効果はそれほどなかったはずです。ストロングもすでに経験済み。じゃあ、タイガーはどうしているか?

ストロングも興味津々で聞きました。「悪い状態になったときになんて言うの?」って。

すると、タイガー山中からはこんな答えが

注意するのは、ノリノリモードのとき

???

この手の「気分がムラムラ君」に注意するのは悪くなってからではなく、「ノリノリモード」の時だっていうんです。

でも、ノリノリモードのときは良い状態なはず。なんの注意をするのか?

タイガーはひとこと

「天才である必要はない」

?????

タイガーは問題が解けて「俺(私)って、天才やん!」とノリノリで問題を解いてる子供に対して

「天才である必要はないんやで」

と言うそうなんです。

なんか、テンション盛り下がりそう・・・そして、こう言うそうです。

大切なのはこの問題だったら簡単に解けるレベルに自分がいるってことを知ることや!

ええか、この問題なんかはお前なら楽勝なんやからな!

イメージわかります?

子供たちが一番冷静に人の話に耳を傾けるのはノリノリな状態のとき。

永続的に成績を上げていくためには、謙虚さが必要です。本当に上位の連中はとても謙虚な子が多いとこれまでお話してきました。

謙虚であれば、人のアドバイスを吸収することもできますし、自分自身を冷静に分析することができるからです。

自分を分析することって、成績を上げる必須条件ですからね。

タイガーは、一番イイ状態で耳を傾けるタイミングに自分を分析するよう求めてるわけです。

子供にとってイイ状態を作りだす、ノリノリにさせるのは、アドバイスに耳を傾けさせるためでもあります。

その耳を傾ける絶好の機会を「何とか続いてくれ」とただ願ったり、イイ状態なんだから気持ちよく勉強させておこうと意味もなく褒めたりする。そういう人は悪くなったときに対処ができないわけです。

家庭での勉強がうまく機能していない親は、「悪い状態」からどう脱出しようか、なにかイイ手はないか?と相談する。

ですが、イイ状態のときになにを言うか、どうしているかが根本の問題なんです。

それなくして悪い状態からの脱出は難しいし、悪くなってどうしようかと考えてもダメなんです。

こまねずみさんのお子さんの場合、悪い状態になったときに

「ホンマにお前が解けないレベルの問題なのか!」

そう問いかけられるように、良い状態で耳を傾けられるタイミングのときに子供に投げかけをして自分自身を分析するよう求める。

良い状態、ノリノリの状態のときに「黙って我慢する」のではなく、そういう投げかけをしておくことです。

それは悪い状態になった時に「ホンマに解けないレベルの問題か」を言うためにです。

ノリノリの状態になったことがない家庭ではまずノリノリにさせるのが最優先。ノリノリにも優劣があります。

根拠なく「天才!」と叫ぶノリノリもあれば、自分自身を分析できるノリノリもある。

本当の良いノリノリ状態とは、冷静に今の自分を分析できる状態です。

そのためには、ノリノリのときにそばで見ている親がそうなるようにアドバイスしてやらなければなりません。

今のこまねずみさんの問題は、ノリノリでイイ状態のときの親の投げかけをいかにするかの問題で、悪くなったときにどうすべきかという問題ではないのです。

ぜひ耳を傾ける可能性が高いノリノリのときに、タイガー山中の投げかけを参考に子供に「投げかけ」をしてみてください。

問題点はそこにありますから。

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週刊 親技からのお知らせ

うれしい報告

[復テ対策] メンバーさんからの報告

小5 うさぎさん

幼い頃から、娘の勉強にずっとつきあって二人三脚でやってきました。去年までは時間的にもゆとりがあって、娘本人がやりたいように試行錯誤しながら勉強するのを見守っていることが多かった私。

ところが5年クラスに上がってから、思うような結果が出せずに、娘は苛立ち焦りました。無理を重ねて気力も体力も成績も乱高下。

でも、私ははっきり言ってやることが出来ました。

「母さん、勉強してんねん。大丈夫!助けてあげられるわ」って。トライ&エラーしながら必ずや、娘との約束を果たそうと思います。(かつての「頼りない母親」とはおさらばです)

前々回のテストでで親が気を抜きましたら、あろうことか50点でした(100点満点の)!!

大泣きで、どうしようかと思いましたが、昨日のテストではA問題のみにしぼり、いけドンシートの問題の内容のみにこだわってやったら、なんとか90点でした。

来週は学校行事で自然学校(1週間)です。それにそなえて準備と分析と対策に励むつもりです。いつも的確なアドバイスありがとうございます。

娘さんとの約束については手ごたえあり!ですね。手を抜かなければ点数が叩きだせるということがわかっただけでもイイことです。

あとはA問題の鮮度にも十分気をつけておいたらいいですね。これからもどんどん成果を出していきましょう!

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