小4 Kさん
話は下の娘になるのですが・・・
このGWに宿題が出たのですが、途中、何回か
「塾の宿題は大丈夫?」
「うん、やってる」
という会話があり、私も、4月から新しい職場に移ったこともあり、疲れなどでぐったりしていたので、「そう」と流していたのです。
これが大きな失敗で、GWも最終日の昼になって
「宿題終わったの?」
「うん、終わった」
「じゃあ、点検するから見せて」
とたんに、娘はしどろもどろに。
「このノートかな?」
「こっちやったかな?」
結局、彼女は自分の得意な国語をほんのちょっぴりやっただけで、算数にいたっては「まったく」白紙!!
関西風に言うと「しばき倒して」、友達に宿題範囲を聞かせ(範囲すら忘れてしまっていた)夕食もとらせずに、宿題をさせました。
もちろん、最後まで終わるはずもなく、翌日、塾に行くのに仕事帰りに合流して一緒に行き、先生に「私の監督不行き届きです」と頭を下げて謝りました。
最近、宿題の手を抜いているな、と何となく思っていて、成績も下がってきていたため、 私も主人も怒り心頭で、我が家は大変な騒ぎでした。
しかも、彼女は宿題をやっていないことを「ノートを忘れた」と言って乗り切るつもりだったのです!
どっからこんな悪知恵を考え出したのでしょう!
こんな時、親は、私はどうすればよいのでしょう? どうすればよかったですか?
「たまにはこんなこともあるさ~」と笑ってやるべきでしたか?
私も主人もクソ真面目なので、「やるべき事はやらなければ(やらさなければ)」と思ってしまうのです。
今後、またこういうことがあった時のために、ぜひぜひご指導くださいませ。よろしくお願い申し上げます。
Kさんからの相談で感心なのは、ご自身が思う「解決策」までが含まれている点です。
よくまだ何も実行していないのに、やる前からどうしたらいいんでしょう?なんて質問をいただきます。
これは質問される側の事情なんですが、何も手をつけてない人からどうしたらいいでしょう?と質問されるとどうしても、こんな方法もあるし、あんな方法もあるといった一般的でかつ大まかなアドバイスになってしまいがちです。
事情もよくわからないし、推測でしか話ができませんから(>_<)
また、提案した方法を実際にできるかどうかもわからない・・・
最近のツイッターでこういうのがありました。
「これをやれば受かりますか?」と質問する子は、思考を他者に依存する発想になっているので、ただ「これ」をこなすだけになってしまい、本来の目的である「これ」を通じて習得すべきルールや考え方が身に付かない結果、落ちてしまうんでしょうね。
— 大泉英数研究室 (@eisuken2002)
伸びる子であれば「この参考書・問題集はこのように使っていて、これこれこういう状況です。このまま続けて大丈夫ですか?それとももう少しいい使い方がありますか?」などと質問するかと思います。
— 齋藤大成 (@taisei_math)
まあ、子供も親も同じってことですね。
やっぱりKさんのように
こう対応したんですが良かったのでしょうか?
といった質問の方が、より的確なアドバイスを聞くことができるのです。
これはおそらく誰に対しても質問や相談するときには大事になってくるはずです。
イイ質問には、半ば答えが入っている!というわけです。
みなさんもちょび意識してみてくださいね(^_^)
さて、宿題をやっていない我が子に対して、
しばき倒して、
友達に宿題範囲を聞かせ(範囲すら忘れてしまっていた)
夕食もとらせずに、宿題をさせました。
とあります。
でも、最後まで終わらなかった・・・
そこで、
翌日、塾に行くのに仕事帰りに合流して一緒に行き、先生に「私の監督不行き届きです」と頭を下げて謝りました。
とあります。
ちょっとやり過ぎでは!?こう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Kさん自身もおっしゃっていますが、
たまにはこんなこともあるさ~
と笑ってやることも1つの方法としてあるからです。
一般的なアドバイスでいえば、優先すべきは「次からのこと」。
つまり、笑って許すことで、次からをキッチリさせる
そうなれば、問題はないわけです。ただ、なかなかそう簡単にはいかないもの。
なかなか子供も手ごわいですから(>_<)
子供たちは、大人の顔色を見ています。「これぐらい許されるかな?」なんていつも見ているわけです。
同じことを繰り返す子供たちは「たまにはこんなこともあるさ~」って笑って済ますことが「これぐらい許されるんだな」との判断になってしまっているわけです。
なので、笑って許す一方で、
■友達に宿題範囲を聞かせる
■夕食もとらせずにすぐにさせる
だけは、叱る、叱らないは別として、親の姿勢として最低限すべきことなんじゃないか、とストロングは思います。
なぜなら、やっていないことをやったと嘘をついてしまった子供に対して、嘘をついた理由を聞くよりも、ちゃんとやったという事実をつくってやることが親の役目だから。
大事なことなのでもう1回書きます。
子供に対して、嘘をついた理由を聞くよりも、ちゃんとやったという事実をつくってやることが親の役目だから。
それは大前提として、あとは、
(ア)しばき倒して
(イ)先生に「私の監督不行き届きです」と頭を下げて謝りました
が必要かどうかになるでしょう。
これには、賛否両論があります。
それぞれ、家庭の方針があるでしょうから、全ての方にオススメするわけにはいきません。
ストロングの意見としては、Kさんの場合は「あり」ということなんです。
注意すべきは、(ア)と(イ)はセットでないといけないということ。
子供をしばくのはカンタンです。でも、親自身が塾の先生に頭を下げることには、抵抗がある方が多いハズ。そこまでやらなくてもと。
塾の先生だって、ビックリされます!
わざわざ、宿題ぐらいでいいですよって(◎_◎)
宿題をやらないのは、宿題をやらなくても許してくれる塾にも原因があるわけです。今回のケースだって、「子供」「塾」「親」のうちの「子供」「塾」に問題があれば、当然起こりうることなわけです。
だからこそ、「親」の姿勢が大事!Kさんがされたことは、子供にとっても予想外の展開だったのではないでしょうか?
しばかれるのは、怒られるのは予想はできる。でも、塾に謝りに行くことは予想外。ただこのことで子供は、ことの重大さを知ることになります。
一方、塾の先生だって「きちんとした熱心な親」のこうした行為によって、「ここの子供だけ」は、宿題をちゃんとしてるかのチェックはするようになったりもする。気をつけてみるようになるわけです。
これを先生のヒイキと言うなら、そりゃあヒイキされないより、ヒイキされるほうが絶対イイ。「宿題をやっていなかったマイナス」がプラスに働いていく事例ですよね。
こうして、「子供」「塾」「親」が同じベクトルに向くのです(^_^)
また、これによって子供も大きな影響を受けることになります。子供たちは、大人から期待されてばかり。でも、期待に応えようすることで力が湧いてくるのも事実です。
必要以上の期待は禁物ですけどね!
この湧いてくる「力」は受験には武器となります。親は子供にただ「期待」するだけでなく、塾の先生の「期待」に応えるよう子供をサポートするを忘れてはいけません。
そういう意味でも、Kさんの対応はとてもよかったとストロングは判定します。
また、ストロングが、先にKさんの場合は「あり」と言った理由は、この5ヶ月間にトライ&エラーされてきたことを知っているからです。
それがなければ、「あり」とは言えなかったと思います。このときの苦労や努力があるから、今のKさんがあることを皆さんには知ってほしいと思います。
最後に今からちょうど3ヶ月前にKさんからいただいた上のお子さんに関するメールを抜粋して紹介します。
3ヶ月前にもらったKさんからのメール
子どもの人格否定につながり、ほぼ虐待のような言葉を投げつける毎日。そんな日々をなんとかしたい、といろんな本を読みあさりました。そうして、ストロングさんとの出会いにつながったわけです。
ストロングさんのアドバイスどおり、12月から入試が終わるまで、ずっと子どものそばで勉強を見てきました。
できる限り「教えず」(教えると怒鳴ってしまうので)、ヒントを与えたり、プリントや教材を独自でこしらえ、彼が勉強している時は、彼の隣でパソコンで教材づくりや、成績グラフをつくりました。
彼の一日の時間割を週単位で作って、勉強時間の目標も立てさせ、それを実行させるようにしました。
目標の勉強時間を日単位と週単位でだし、それぞれ目標が達成できたかどうかが一目でわかるような日程表を作って、勉強しているリビングの壁に貼りました。
「合格」スタンプを買ってきて、勉強の目標が達成できた日にはたくさん、そうでない日も「合格!」といいながらスタンプを押しました。
志望校の過去問の成績をExcelでグラフにして毎回印刷し、壁に貼りました。100点が取れた時には、勲章の図をグラフに貼りました。(省略)
朝は二人で仏壇に向かって「今日も一日頑張るぞ!」と気合を入れて頑張りました。
夜は、寝る前に必ず握手をし「お休み。明日も頑張ろうね。」と言いました。
過去にエラーが出たことが問題ではありません。問題なのは、エラーが出たまま放っておいたり、エラーに対して知らんぷりしてしまうこと。
解決していないエラーは再び必ず噴火します。そして、1つエラーを解決すれば、1つ上のステージのエラーがまた出る。またそれの解決に向けてトライする。
ただただその繰り返し。
どんなに成績がイイ子の親でも、その段階に応じた悩みはあるのです。だから、他人をうらやんでも仕方がない。
昨日よりも今日!親の具体的な対応が変わればきっとよくなる!ストロングは、そう思っています。