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こんにちは、ストロング宮迫です。

多くの大人は子供が

「ボク、イチロー選手みたいになりたい!」

といえば、「それは無理よ。だって彼は天才なんだから」と言ったりします。

でも、ボクは「イチロー選手みたいになれるよ」と言います。

「どうやったらなれるの?」

「うん、それはね・・・」と以下のような話を子供にします。

中国新聞 ウオッチ 永山貞義

過日、テレビで将棋のNHK杯を見ていると、解説の青野照市九段が強さについて、独自の見解を述べていた。

それを要約すると、卓球の福原愛は、既に1万6000時間以上の練習を積んでいる。将棋の場合は、まず基礎固めに1万時間の勉強が必要。羽生善治王位や森内俊之名人らは、早くからそのぐらいの勉強時間をクリアしてきたため強いのだ。

青野九段が言っているのは、このように幼児期からの英才教育が「天才」を生み出しているということである。

この発言内容からなぞって、真っ先に思い浮かべるのはイチローだろう。3歳から野球を始め、小学3年生からは1年365日のうち、360日を父親とマンツーマンで練習。(省略)

こんな天才を生み出すためには、単に幼児期から訓練を重ねればいいわけではない。素質を見抜く目を持った指導者が必要なのに加え、本人も目標に対して、やり抜く強い意志が必須条件である。(省略)

基礎固めに1万時間!!卍固めじゃないですよ!

計算してみると、だいたいこうなります。

1日3時間で、1年で1095時間、10年で10,950時間

1日2時間で、1年で730時間、10年で7,300時間

1日30分で、1年で182時間、10年で1,820時間

10年休まずに毎日3時間やって、やっと1万時間です。目もくらむ途方もない数字です。

上記の人たちは10年なんてかけずに1日に6時間とかやって5年とかでやっているのでしょう。

だけど、小さい頃からやり抜く意志を持っている子供がいるんだろうか?

まあ、なかにはいるでしょうが、やっぱり親なり、指導者なりの意志のほうが強かったんではないでしょうかね。

この人たちには、夏目漱石の「人は才能の前には頭を下げないが、根気の前には頭を下げる」という言葉がピッタリです。

頭が下がりすぎて、地面に埋まってしまいます。イタッ!(>_<)

で、さっきの「イチロー選手みたいになりたい!」子供たちへの話になります。

「お前もイチロー選手みたいになれるよ。イチロー選手みたいになるためにはね、小学3年生からは1年365日のうち、360日をマンツーマンで練習するんだよ。」

「イチロー選手は小学校から4時ころに帰ってきたらお父さんが家で待ってるんだ。4時から練習だよ。7時ころまでやって一旦家に帰ってご飯を食べて宿題をする。」

「8時くらいからバッティングセンターへ行って10時くらいまで打つ。打って打って打ちまくる。これでだいたい1日5時間だよね。1年のうち360日やるから1年で1800時間。」

「これを中3までやれば10,800時間になるから基礎固めは終了だよ。」

「高校は野球の強い高校に行って・・・・」

「センセイ、もういいです。ボク、イチロー選手になれなくても・・・」

「遠慮するなよ。キミだってなれるんだよ、頑張れば。」

「センセ、本当にもう結構ですから。」

「いやいや、そんな遠慮しないでいいよ。まだ続きがあるんだ、高校に行ったらね、、、、」

「イヤだー!!」

まあ、だいたいこうなってしまうんですな。

そういう意味で、ボクはイチロー選手や福原選手を「天才」ではないと考えております。

それだけの時間を費やしている。誰でも、なんにでもなれる!!

まあ、それに付き合う「変態の大人」もいるという点では奇跡ですがね。

「天才」ってそういうものだとボクは思っています。「天才」の話はさておき、では皆さんはいったいどれくらいの時間を子供たちにかけているのか?見ているのか?ということに話は戻ってきます。

もう一度見てみましょう。

1日3時間で、1年で1095時間、10年で10,950時間

1日2時間で、1年で730時間、10年で7,300時間

1日30分で、1年で182時間、10年で1,820時間

1万時間の根気はなくても、「天才クン」の5分の1の時間にはなりますが、1日30分でも勉強を見てやれば、成績は上がるでしょう。

今いるレベルにもよりますが、成績は確実に上がります!

学校のテストなんかであれば、1日30分あれば、「今より少し、もうちょっと」であれば、あっさりいけますよ。

さて、あとはそれをやる気があるのかないのか?

皆さんもぜひこれを契機に計算してみてください。

勉強でもスポーツでもいいです。

私はこれまでに何時間かかわっているだろうかと。子供の基礎固めに何時間使っているのかを。

その時間を計算した上で、「ウチの子はどうもセンスがない」とか「素質がない」とか、ほざいてほしいのです。

まあ、だいたい時間を計算したら「あなたに、そんなことをほざく資格はないですなあ」という結論になりがちなんですがね。

さて、今までのお話しで「わかったよ、一定の時間をちゃんとかけりゃいいんだろ。」「やるよ、やりますよ。山本五十六も努力しましょう」とまあ、こう親が決意したとしましょう。

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しかし、その大いなる決断を親がしたとしても、今度はその相手がいるという話になってきます。

そう、その相手とは、おたくの「息子・娘」ですよ。

「基礎固め1万時間やるぞー!」といくら親が気合いを入れても、子供が学校から帰る4時には家で待っていたとしても、子供たちが家で待っている親を「ウザい」と感じて、寄り道して家に帰ってくるのが7時だった!なんてことだってしょっちゅう起きる。

こうなれば、どうしようもないわけです。ここで今までの親子関係の経緯というものが出てくるわけです。

「1日5時間勉強するぞー!」って親が言ったって、子供が「ウルセー!」とか言って、部屋のカギ閉められちゃ、1日30分も夢となるわけです。

だから、親が決意するのはいいとして、まずは1日30分からやってみたらどうですか?というのが私たち親技での提案なんです。

最初からあまり張り切らなくていいから「それくらいならやってみてもいいかな!?」というところを入り口にやってみられたらいかがでしょう?と。

もちろん今まで2時間やっていた人は、30分に減らす必要はない。そのままいけばイイ。その上で、30分でも2時間の勉強でも、キッチリ成果を出していけばイイ。

でも、よく「30分の勉強で成果なんか出せないよ!ふざけるな!」と怒る人がいる。怒るのは自由なんですが、そういう考えの人に成績がイイ子の親はいないのも事実なんです。

30分でも、たとえ15分でも机に座って勉強したら成果を出す。これが基本です。

では、成果ってなんですか?とこうなります。

「理解できた!」これって成果か?

「問題が解けた」これって成果か?

とこうなるわけなんですが、私達は親技で、勉強のやり方には「3つのステップ」があると言っています。

すなわち、

「理解する」→「解ける」→「はやく解ける」

それぞれの段階「理解する」「解ける」は、1つ1つもちろん成果なんですが、本当の成果は「はやく解ける」までいって初めて「真の成果」と考えています。

30分の勉強の中で「理解する」までいけば、まあ成果があったといえますが、まだ生焼けなんです。食べたらオエーってなる感じ。

えっ、お肉はレアがいいって!?

なるほどそうきますか・・・

じゃあ、勉強もずっとレア、すなわち「理解する」の段階止まりでずっといって下さい。勉強ではいずれ腹を壊しますから。

勉強で「腹をこわす」とは「頑張った割には点数が・・・」という現象のことです。

えっ、刺身も好きだし、やっぱり生がイイって!?

付き合い切れんな・・・・

冗談はさておき、勉強では、表面のみを焼いたレア、「鰹のタタキ」状態の「理解する」や肉汁を閉じ込める焼き加減状態のミディアムの「解ける」ではテストで力を発揮できないというのが親技の考え方です。

焼くならきっちり中心部まで火が通っているウェルダン状態まで持っていってはじめてテストで力が発揮できる、つまり「真の意味で成果がある」もしくは「テストで成果を出せる」状態になる。

親技では30分という短時間の勉強においても、必ず「はやく解ける」まで持っていく作業を必ず入れます。

それは同じ問題を2度解く、もしくは3度解くことを意味します。

一言でいえば「反復」ですね。一番わかりやすいのは小学校2年生でやる「九九」ですね。

皆んなできますよね?

あれって反復のお陰ですよね。

いきなり「3×7」と言われてもすぐ答えられる。

しかし、「3×7」と言われて「ええっと、サンイチが3、サンニが6・・・・サンシチ21」とか言ってたら、「ブー」でしょ?

ミサイルキックですよね。

問題を見て、頭に入れたら即座に処理して答えを出す!習ったものはまずそうやって出せるように訓練する。それが「はやく解ける」状態です。

習った問題がこの「はやく解ける」状態にまでなっていれば、テストでそれほどひどい点数にはならないわけですね。

これを私達は「処理力」と呼んでいます。「処理力」は勉強の基本です。

家庭学習においても、この「処理する力」をつけるように、繰り返し解く、「はやく解ける」ようになるまでやりましょうと言っているわけです。

「はやく解く」の基準は目安としては1回目の約半分の時間となります。その際、途中の式や考え方、筆算などは省略してはなりません。

1回目と同じようにやって1回目よりも半分の時間で解く。

これが私たちが言っている「はやく解く」です。

仮に90問やらなくちゃいけない問題があったとします。

A君は90問を1回やった

B君は90問の中の30問だけを3回やった

やる量はA君ともB君とも同じ90問と仮定します。

では、同じテストを受けたら、どっちがイイ点数を取るでしょう?

今まで見てきた経験からいえば、それは間違いなくB君です。

ここに全部を一通りしかやらない勉強じゃなく、「絞って繰り返せ」という提案が出てくる根拠があります。

一通りしかやらなければ、子供の頭にうまく収まらないというのが理由の1つでもあります。

1回しかやっていない問題というのは、テストで出たら家ではできていたのにテストで間違うなどの現象で出てきます。

塾なんかから膨大な量の宿題が出てくるでしょ?

子供たちはその習う量と宿題とプリントの海の中でアップアップで溺れているわけです。

ならば絞って、絞った問題をきっちり「はやく解ける」まで落とし込めと。それができれば、じゃあ30問と言わず50問を3回やろう!とすればイイ。

もちろん出た90問を全部3回やれれば万全といえるでしょう。

まあ、単純に90問を3回繰り返すやり方は非常に時間がかかりますので、勉強の工夫という面では実際はおススメしませんけどね。

このやり方だと300問やらなくちゃいけなくなったときには溺れ死にますから。さらに量が出るなど、すぐに限界がくるやり方というのは親技ではおススメしていません。

まあ、その点については、上級者向けの話になるのでここでは触れないでおきましょう。まずは「はやく解ける」まで落とし込んでテストに臨んで、それがテストでできるかどうか。

一通り宿題をやってテストを受けても、たいていはうまくいきませんよというお話でした。

と、ここまで話をしてくると、「処理力」をつけないといけないのはわかったと。でも、最近は「自分で考える問題」が出るとか「知識は問わない問題」なんかも多くなってきているという話が出てきます。

「パターン認識」や「やり方を熟知して問題を解く」そうしたやり方では太刀打ちできなくなっているのではないか、こういう疑問ですね。処理力をつけるやり方では「応用が効かない」という言われ方をされたりします。

応用っていうのは基礎がベースになって応用です。

「自分で考える問題」というのも、本人が持っている今まで蓄積した知識や勉強内容があって初めて「自分で考える」ことができるのではないでしょうかというのが私たちの答えでもあります。

何もベースがないところで、「自分で考える」ことはできないと私達は考えています。

「処理力」の部分のところで止まる必要はなくて、処理力をつけたらさらに応用や発展に進めばイイ。基礎や処理力のないところに応用も発展も「自分で考える」の花も咲かない。

「応用が効かないんですよ」という親の子供を見たらほぼ100%が「基礎ができていないじゃないか!」って話になるのはそういうことだと思います。

応用だって、基本のいくつかの組み合わせだったりするわけです。処理が速ければ、頭に基本がきれいに収まっていれば、基本と基本を結びつけることだってできる。

テストには「ハイ、この問題はつるかめ算ですよ」とか「相当算ですよ」とか「関係代名詞ですよ」とか書いていないわけです。だけど習う時は「つるかめ算ですよ」とか「相当算ですよ」とか「関係代名詞ですよ」と習うでしょう。それは順番があるからです。

この単元は「こういうものですよ」と概念から導入して、式なんかを習う前に表や図にして考えさせて、これを簡単にするには「こんな公式ややり方がありますよ」と習って、今度はその公式や便利なやり方を使って問題演習をする。

これが授業です。家に帰ったら、その習ったことを使って主に問題演習を行って定着する。

もし、「応用が効かない」と嘆く方は、習ってきた部分の公式以降しか考えてやっていないんじゃないかとぜひ考えてほしいのです。

しかし、そもそも大事なのは、公式を習う前の概念だったりするわけです。

同じ処理力を上げる練習を家庭でする場合でも、

概念を取っ払って公式だけを念頭にやる家庭

あくまでも単元の概念を念頭に、便利なやり方としての公式という考えをベースにやる家庭

の場合では、同じ繰り返し、反復をしても意味が違ってきます。

3ヶ月もすると、まるで違う人間になっちゃう。実力・公開テストなんかでは大きく差が出ちゃう。

概念を取っ払って公式だけを念頭にやる家庭は、やり方を忘れたからできない・・・につながっていきます。

あくまでも単元の概念を念頭に、便利なやり方としての公式という考えをベースにやる家庭は、公式を忘れても、やり方を忘れても、問題はできる。問題は考えられる。時間はかかるけれど。

ここが同じ処理力アップを目指してやっている家庭の中でも違いが出てくる、応用が効かない、類題しかなできないという悩みを持つ方のポイントです。

やり方を忘れたら、テストでは完全に時間切れになるわけです。1からやっていたら到底テストは終わりはしない。

結果は「できなかった」だけれど、時間があってもできないのか、時間があればできるのかは同じ「×」でも意味が違います。

処理力アップの過程でその過ちを犯さないために私達は「これってどうしてそうしたの?」「なせそうなるの?」などの質問や投げかけを子供たちにすることをおススメしています。

ただやり方がそうだからではなく、

「なぜそうしたほうが楽なのか?」

ある意味では単元の概念を問う投げかけを子供にする。子供は「ええっと、ええっと・・・」となる場合も多々あります。

そこに習った単元を奥深く子供たちに染み込ませる起源がある。

それを見逃さない。「本当にわかった」と「わかった気になる」の違いを見つけるわけですね。

子供のそばにつくモノだけが獲得できる瞬間でもあります。

子供のそばについて勉強を見ている、すなわち過程を共有しているものだけが気づけるご褒美ですな。

世の中にはそんな「ご褒美はほしくない」という方もいるようですから強制はしませんが、私たちは親技でその瞬間を見逃さずに大事にして下さいと申し上げています。

さて、ここまでグダグダと書いてきましたが、ここまで約9000字弱、しゃべれば20分前後でしょうか。

ただメルマガとしてそこそこの長さになってきましたので、最後に1つだけ申し添えて30分の話を締めたいと思います。

最後に申し上げるのは「受験があってもなくても、ずっと厳しい道を行く」ってことです。

たとえば中学受験で中高一貫校を目指す方に「高校受験がないほうが6年間を自由に使えて充実した学生生活を送れる」と考えて中学受験を選択される方がいます。

そのお気持ち、よくわかります。

また、「6年間と言わず大学までエスカレーター式に上がれる学校にして自由に思う存分、学生生活を謳歌してほしい」と言われる方もいます。

そのお気持ちも、よくわかります。誰しもが一度は考えることですから。

いずれも受験に左右されないように「受験する」というちょっと矛盾した話になっているんですが、ここではそれにはこだわらないことにします。

それは置いておくとしても、「受験がなくて伸び伸びやらせたい」というお考えは常にその裏に「受験がないからダラダラ過ごし、ゲームばっかりやっている」という裏の側面もあるという点だけはきちんと押さえておいてほしいと思います。

物事には常に裏表があり、表裏は一体なのです。

実際中高一貫校に進めば、「ダラダラ」していれば、勉強が遅れます。

中高一貫校では、中1の段階で20%前後は「落ちこぼれ」もしくは「落ちこぼれ予備軍」のグループに入っているとお考えください。

これから5年以上も過ごす、希望を胸に入った学校ですでに・・・の状態なのです。どんなにおもしろくない学校生活になるのでしょう。

中高一貫校に進めば、普通であれば中3で高1の内容にも入るでしょう。つまり、公立中学に進んで高校受験をするよりは速い進度で進むわけですね。

速く進むということは勉強量も増えてくるということです。

中3の同時期で比べれば、かえって受験したほうが勉強が少なくて済むという話にだってなりかねません。

それくらい高校のカリキュラムは厳しくなります。単純に中学の1.5倍から2倍というのが普通の感覚です。

高校受験をして高校に進む人は高校に入ってからですが、中高一貫校生の場合は中3の2学期くらいからそれが始まる。高校の勉強は普通でいえば最低毎日3時間の勉強が必要になります。

毎日です。予習、復習で3時間くらい勉強しないとおっつかないはずです。中学受験ではだいたい3時間以上は毎日勉強するでしょう。

高校に入れば、また「あの日」が始まるのです。

勉強に関していえば、大学入試で一定以上の大学に行こうとすれば、どこに行っても、どこにいようがその勉強からは逃れられません。

つまり、決して「短距離」の勉強ではない。単なる長距離の勉強でもありません。

長距離ながら、各場面各学年で全力疾走が求められるのです。決して「ラクな戦い」ではないということです。

でも、そうやって鍛えられながら子供たちは大きくなる。その場から逃れさせることが親の役目では決してないということです。

いくつかの制約もある。勉強だけじゃイヤだ!部活も頑張る子供だっている。圧倒的にない時間をいかに工夫して、いかに効率よく、頑張り抜くか。

でもね、そうした制約の大きい生活があるから、その中で「どうするべきか」を考えることができたりもするのです。

それこそ皆さんの大好きな「自分で考える力」の養成につながるじゃありませんか。

ノホホンと伸び伸びもいいけれど、なにも求められず、何の制約もない生活に喜びは見つけにくとは先にお話ししましたが、まさにそれちょっと欲張りすぎじゃないという学校生活の中で「すきまの時間」をみつけて工夫して頑張っていく知恵を子供たちは学んでいくのです。

「小5の壁」「中2の中だるみ」「高1の壁」それぞれいつもよりはちょいと高い難関の壁が子供たちの前に現れます。

その際、子供一人でそれを「勝手」に「自分だけ」で見つけて乗り越えていくのは極めて困難だと思います。

放任するのはかまいませんが、それらの壁に出会って子供たちが立ちすくんでいる時にはサッと手を差し伸べてあげてやってほしいと思います。

現代は、

いつまでも手を差し伸べない親

手を差し伸べるが見当違いもはなはだしい「手助け」をする親

が多くいますから。

親は子供の人生を代わって生きていくことはできません。それはわかっている。

しかし、イチロー選手がそうだったように、「普通の子供たち」も勉強に部活に恋愛に趣味に読書にそれぞれ懸命にいそしむことを考えれば、みんな「イチロー選手」並みの生活にはなるのです。

ただ「普通の子供たち」はイチロー選手みたいに1本の道を進んでいくわけじゃないだけのこと。いくつかの柱を立てて、それぞれ分散はするけれど、イチロー選手並みの生活を送っているんです。

多くの子供たちが、誰の手助けも受けられずに、勉強で挫折し、部活で挫折し、結局「趣味」という名の楽な遊びに、制約もなく、我慢もなく、頑張る必要のない世界に逃げこむ。

そこは生きる喜びさえ見つけがたい大きな落とし穴でもあります。

その落とし穴にハマらぬようにしっかり見守ってやってほしい。

「頑張らない」だけですごく幸せに生きているなら文句はありません。

成績なんてクソくらえー!それでイイ。しかし、なにも頑張らないで、なにも頑張らせないで過ごす彼ら彼女らがこれからの長い人生で何に喜びを見出して生きていくのかを考えたときストロングは暗澹たる気持ちになります。

キツキツの生活の中で工夫して、親の手助けを受けながら、勉強を頑張り、部活を頑張る。

「受験が終わったら楽になるよ」とかウソはいわないことです。

「受験が終わって楽になる」のが本当だったら、それは進学先で地獄を見ているということですから。

そして、「厳しいのはなあ・・・」と思っているあなた。

「ずっと厳しい道」にいたら、それが普通になって「皆んなと一緒」「大変だけど厳しいとは思わない」という感覚を頑張っている子供たちがいることをお忘れなく!

グッドラック!ストロング宮迫でした。

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うれしい報告

小6 くりママさん

『10の鉄則』を読んで、実践会の皆さんの報告を見始めたら、自分はいったい何をすればいいのか、目標や約束を何にすれば自分の子供には最善なのか考えすぎてしまって、なかなか1歩が踏み出せなくなってしまいました。

実は、まだ整理がつかないところもあります。

初めて「10の鉄則」の存在を知った時は塾のクラスが下がった半年前、なんだか面倒くさそう・・と逃げ腰でしたが、そのまま7月になってしまい、勝負の夏を迎えようとしているのに、苦手単元の復習をしようと言っても「え~、勉強無理!!」「マジ無理だし!!」と逆切れしまくりの息子を見て

もう覚悟を決めてやるしかない!!
とにかく私がなんとかせねば!!

と、かなり強い意志ものと読み始めました。

実際に読んでみると、え~!?無理かも、という鉄則4の1つ以外はやってた、又はやれるかも、でした。

いずれにせよ、親である私が実行しなければ始まらない、変わらない、と身にしみてわかりましたので、もう残された時間は少ないですが、毎日(すぐに忘れちゃうので)読み直したり、スマホにも一覧を入力して、いつでも思い出せるようにし、1つずつでも必ずやるぞ!!と決心しました。

この鉄則を読むきっかけとなった「子供にやる気がない、すぐに怒りだす」という、成績云々以前の問題が私の一番の悩みでしたが、鉄則を読み、こうして感想を書きながら今一度考え直してみると、それは私のせいだったんだなぁ~とわかりました。

反省もそこそこに(なんせ時間がないので)すぐに出来る事から実践しようと思います!

まず10の鉄則ですぐ取り組めるのは第3章の鉄則7から9までです。

勉強において、この3つを徹底することで、子供の納得してスムーズに進めるでしょう。

しかし、鉄則7から9までが全然効かない家庭が出てくる。

これは

「子供が勉強しないで困っている!」

「子供が言うことを聞かないで困っている!」

とごちゃ混ぜに考えているからです。

この2つは全然違いますから。

「勉強」どころか、あなたの言うことは何1つ聞かないとすれば、もっと手前のところからの取り組みになります。

子供のリアクションには必ず理由があります。

その理由を考えるところからすべては始まるのではないでしょうか。

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