こんにちは、ストロング宮迫です。
高校入試が最終章です。そしてひな祭り。
ひな祭りといえば、どうしたって読んでほしい、何度でも読んでほしい話をここでは繰り返し紹介しています。
ボクたち親は子供らに知恵と工夫次第で何物にも代えがたい体験をさせてやることができます。
親にお金があろうがなかろうが、学歴があろうがなかろうが、なんであろうが、ユーモアと温かい愛情次第で「ふんだんに」子供たちに与えることができる、そう信じています。
いかなる境遇であろうと自らが「豊かに」暮らしたいと思えば、そうできる。さて、あなたはどんな知恵を出し工夫をしますか?
ウチにも、ややトンチンカンな娘がいます。そういうと、ときどき「ご謙遜を・・・」なんて言って信じない人がいるんですが、この話を読めば「謙遜」でなく、確実にトンチンカン、それも超ド級のトンチンカンであることを信じてもらえるでしょう。
そのトンチンカン娘とこの前学校のことや部活のことを話していた時のこと、「この前、友達に聞いたんだけど、その人の部活に自分を天守閣みたいに思っている人がいるらしいの」って。
「変わった奴やなあ。自分のことを天守閣って思ってるなんて・・・なに、それは自分のことを城かなんかに見立ててるのか」
「いやぁ~そうじゃなくて、自分のことを部活のボスだと思っているっていうことなんだけど。それって天守閣っていうんじゃないの?」
「・・・・・言わないよ」
「まあとにかく自分のことを天守閣って思っててボスみたいに振る舞うけど、みんなは天守閣とは思っていないという人なのよ・・・フフフ」「フフフじゃないよ。天守閣の使い方がおかしいよ。なんとなく感じはわかるけど、おかしいよ、その使い方。そうだなあ、それに該当するのは・・・・あれ有頂天でもないし、なんだろうなあ」
「だから天守閣じゃん。あの人は自分のことを天守閣と思ってる!わかるぅ~でしょ」
「父さんも自分のことを天守閣って思ってるよね? そうだ、父さんも天守閣だ」
「・・・・・」
まだこれから苦難の道は続きそうですわ・・・トホホ
さて、先月ここで受験報告を紹介した杢之助さんから子供が「直接質問したい」というので「以下、子供が入力します」とあって、この4月から中高一貫校に進学するお子さんから直接質問をいただきました。
せっかくですからここに掲載し、かつこれから中学生になるお子さんにはたいてい同じことを言うのでここにボクなりの答えを書いておきます。
杢之助ジュニア君より
1年間色々なアドバイスありがとうございました。
6年後の大学受験について質問したいことがあります。
中学受験ではまだ志望校の過去問を解けるレベルに達していないのに、塾の先生の「過去問100回!」を信じて志望校の過去問ばかりを解いてしまい、なかなか合格点に達しませんでした。
その反省を活かし、志望校(かなりレベルが高いですが、今のところ筑波大学です)の過去問を解けるレベルになるようにするには、これからなにをすればいいですか? 具体的に教えてください。
受験を終えてすぐ次へ向かえるのは、あなたの受験がとても良い受験であったということの証です。
結果についてはいろいろと反省するところがあるかもしれませんが、自分が手に入れた学校を大いに楽しんで6年間を過ごしてほしいと願っています。
1つ、筑波大学を目指す前にお父さんがペンネームで使っている「杢之助」が主人公の話をもう読みましたか?
男の子なら3度は繰り返し読んでほしい本です。
私は自分の子供の名前にしようかと迷いに迷った1つが「杢之助」でした。
お父さんからいただいたメールは一番最初のメールの返信に私は
「杢之助」とは、またしゃれた名前です。
隆慶一郎先生もお喜びでしょう。
と書いたのはそのためです。
一生懸命受験に付き合ってくれたお父さんの気持ちというのはなかなかわからない年頃だと思いますが「死ぬことと見つけたり」を読めば、お父さんの気持ちやあなたへの振る舞いが少しだけはわかるかもしれません。
もしかしたらお父さんの判断で「まだ早い」として本をまだ渡されていないかもしれませんが、中2を終える頃までには少なくとも一度は読んでほしいと思います。
杢之助のような気持ちで学校生活や勉強に取り組めれば志望大学はずいぶん自分の近くに寄ってくると思います。
なにゆえこのようなことを最初に書いているかというと、中高一貫校の場合、中3で高校内容のカリキュラムに入るはずです。教科によっては中3の最初から、夏から高校内容になる科目もあるでしょう。
いずれにしても中高一貫校の場合、中3の夏が1つの分岐点になります。ここが乗りきれないとこのあとの3年半はとても苦しく、挽回もかなり難しいものになっていきます。
つまり、入学後2年半でたいていの勝負はついてしまうということなのです。
また、中高一貫校の場合、一般的には高校1年生の時分が教科数も一番多く、勉強が一番大変な時期を迎えます。中3であらかたついた勝負が高1で決定的に確定してしまうというのが私の見解です。
高1になると、いやその前の中3の夏以降は、特に部活もしているとなかなかスケジュールも厳しく、本気で勉強をするとなれば、本を読むことが物理的に難しくなる時期を迎えます。
すなわち中3の夏以降はまとまった時間をとって本を読むとか長編小説を読む余裕がなくなっていくわけです。勉強を特に頑張らなければ、高校入試もなくその時間はたっぷりありますけどね。
お父さんが使っているペンネームの由来である「死ぬことと見つけたり」を中2を終える頃までには少なくとも一度は読んでほしいと書いたのはそのためです。
中学生の間に「死ぬことと見つけたり」でなくてもかまいませんから、お父さんがススめてくれる本をぜひ読んでみてください。
私は中学生には、特に男の子には「死ぬことと見つけたり」以外では北方謙三著「水滸伝」全19巻をススめています。
じ、じゅ、じゅう・・・19巻です。
「水滸伝」はある意味では大人の話ですが、これが中学生の間におもしろく読めたら、「早く次が読みてぇ」と思えた子達は私の知る限り、いずれも筑波大学もしくはそれよりも難しいといわれる大学に進学していることを付け加えておきます。
そんなことを聞きたかったわけじゃないですよね。
そう、聞きたいのは
志望校の過去問を解けるレベルになるようにするには、これからなにをすればいいですか?
でした。
ある意味ではとてもカンタンです。
あなたが行く学校は定員が200名くらいになるのでしょうかね。もし200名であればそのうちの上位25%、50番以内に学校の定期テストで入ることです。
これがこれからしばらくの目標となりうるでしょう。成績が上位25%に入って学校生活が送れるなら、おのずと過去問が解けるレベルになっていきます。
ギリギリ上位35%までと考えておいたらいいでしょう。上位40%だと苦しくなり、挽回するのに他のすべてを投げ打って勉強に打ち込む時期が必要になります。
一定の家庭学習は大事ですが、その前に学校の授業をしっかり聞いて、ノートを工夫して取り、先生の話を聞き逃さないようにしてください。
好きな先生もできるでしょうが、嫌いな先生もきっといるはずです。
でも、先生の好き嫌いに関係なく、授業を聞き逃さないように、余計な好悪の感情をいれずに先生の授業を聞いて理解しようと努め、先生が言っているあらゆることを吸い取る気持ちで授業を受けてください。そして定期テストを頑張ることです!
以上を気をつけて頑張ってもらうと、それだけで大丈夫です。ホントですよ。
筑波大学に行くのに必要なことは全部学校がやってくれます。あとはあなたがそれをこなせるかどうか。
こなすためには授業がすべてと言っても過言ではありません。授業の中で理解する度合いが増せば、家庭学習は「0」というわけにはいきませんが、可能な限り少なくすることもできるようになります。
中学受験の時、どういう態度や姿勢で授業を受けてきたのかわかりませんが、まずは一切のことを聞き漏らさないという態度で臨むことが大切です。
それができると、家で3回やらないといけなかった問題が2回で済むようになったり、1回でも3回やったときと同じくらいの点数が取れるようになったりします。3分の1の労力で同じ点数が出る。
そのためには授業がすべて。同級生で「あの先生の授業はわからない」などとほざくやつが出てくると思いますが、気にせず、同調せず、繰り返しますがいっさいを聞き漏らさない気持ちで授業を聞くことです。
そうしてみて、順位がどれくらいが出るかですね。
あと、強いてあげるとすれば、覚えなければならないものが学校から出されると思います。英単語やしばらくすると古語なんかも出てくるでしょう。理科の一部や社会なんかもそうですが。
その中でも特に英単語や古語などのように毎回定期的にルーティンで出される課題をちゃんとやることですね。そう、確認テストや小テストに対する努力を惜しまないことです。
多くの人はドデカイことを成し遂げたいとドカ~ンと勉強することを好みます。普段は勉強しないけれど、テスト前には必死でやるとか小テストはいい加減にするけど定期テストはきっちりやるとか。
すごいことをする必要はまったくありません。明日の小テストや確認テストで満点を取るようにすること。その日々のやるべきことを毎回自分に嘘をつかずにやること、これが大事です。
毎回10語ずつ行われる英単語テストができないのに100語が聞かれる定期テストはできませんから。
そのために中学校に入る前に特に今までなかった科目では英語の単語の覚え方を自分はどうするか。それを入学前までに確定できるようにしておいたらいいですね。他の科目は一緒ですから。
いつも小6に言うのは「book」ブックをどうやったら「buku」や「buuk」とかににならないでちゃんと書けるように頭に収めるかです。やり方はひとそれぞれです。「Wednesday」水曜日をどうやったらあなたは書けるようになるか。
その自分なりの覚え方については中学に入る前に考えておいてから入学式を迎えたらいいですね。英単語については、スペルミスというのは起こりえないというのが私の考え方です。
それはスペルミスではなく、覚えていないだけ。覚えていないだけなのにミスって思っているから、またやらかしてしまう。1年後に覚えたはずの英単語でスペルミスが起こっていたら、上位25%はありえませんから。
書いてみると、なんでもない、つまらないように思えると思います。必殺技も究極の秘儀もない。淡々と今日やるべきことを明日にしない、それが志望校に直結します。
その意味で志望校にたどり着けるかどうかは日々のたんたんと行うルーティンの勉強習慣、それだけを考えていれば、その道を歩いて行けばおのずとその道は志望校につながっていくと思います。
その日々を淡々と過ごしていく、やるべきことをやっていくうえでお父さんのペンネームの由来である隆慶一郎先生の「死ぬことと見つけたり」はあなたのこれから生きる指針になるでしょう。
隆慶一郎著「死ぬことと見つけたり」下巻
所詮失うもののある方が負けなのである。失うべき何物も持たない方には負けはないのだ。彼等は勝つことさえ望んではいない。
勝っても負けても、やるべきことをやる。それだけのことだった。
最後にもう1つ言葉を贈ります。私の手帳にメモをしているものですが、誰が言ったのか書いていないので出典がわかりません。
今日の人生の結果は過去の思考の結果だ。
今日の思考の結果が未来に投影される。
今日の思考によって未来への道が敷かれ、やがてあなたは未来に到達して、今の思考の結果を生きる。
あなたが到達する未来は、今日作られます。励まれよ!押忍!
この話はさらに後日談があります。こちらでどうぞ!
サルでも知っている英単語700をアップしました。
30点上げよう会メンバー専用ページ
https://www.oyawaza.com/30ten/950/cat/公開・実力テスト対策メンバー専用ページ
https://www.oyawaza.com/koukai/cat311/親カツ講座(夏までコース)専用ページ
https://www.oyawaza.com/oyakatu1/soudan/cat/親子ノリノリ勉強法(英語)専用ページ
https://www.oyawaza.com/7e/cat/
[算・数] 7日間を終えての感想
小4 ねねさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?
とにかくきちんとした答案をかくようになった。(ていねいな字。ちゃんとした式)
自ら100%の正答率に拘るようになった。口だけの「悔しい」ではなく 本気で悔しがる姿は 頼もしくこんなにガッツもある子なんだと嬉しかった。
回を進める毎に「どうせ僕はあほやし」と言わなくなったのは「今まで(やってもできない)と思っていたが、習熟度は上げられる事を身をもって体験した」からだと思う。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?
見方によるのだと思います。テンションを下げる。「お前は馬鹿だ、こんなのもできない」(今までの私です)と言ってそばにいるのなら居ないほうが絶対いい。
でも シビアに弱点は導くが子供が段階を踏んで(これが 私には苦労でした)できることを見つけ、できれば褒める。些細な成果をも認めてあげる。そんな親なら守護神のように子供は感じると思います。
◆お子さんと一緒に勉強するのはたのしかったですか?:
ストロング先生に「もう だめですぅ~」と泣きつきメールをした3日目以外は 本当に楽しかったです。
最初私の考えていた息子のレベルは予想より低かったのですが でも、まずはそこまで降りて行き、できるやん!と褒めることで 気をよくした息子がノリノリになり、「こんなのもできるんだ!」とまでなるという発見もありましたから。
なにより息子が私をすごく好きになってくれてきているのがわかるのです。
◆親にとってまなぶべき点はありましたか?
ここまで係わる必要があった事に、親技の大変さ、今まで自分がよかれと思ってやってきたことの自己満足さを改めさせられました。
言うは易しで「宿題しなさい、集中しなさい」だけで成績は上がらないのですね。
今日 息子が「なあお母さん、このノリ勉で塾のテキストやったらどれが定着したかがわかるよなぁ。」といってきました。息子も なにやら 色々と思うことがあったのでしょう。
7日間、1日30分そんなんならできるわ!と気軽に始めたこのノリ勉、精神修行のようでもあり、レポートまとめの日々でもあり、息子の観察日記をつけている気分でした。
これからも修業は続きます。そこにゴールがあらかじめ設定されているのではなく、「もうこれくらいにしておこう!」と思ったところがゴールになります。
そして、「これくらいにしておこう!」と真っ先に思うのは親なのです!ファイト