こんにちは、ストロング宮迫です。

入試も最終盤に入りました。大好きなプロ野球のキャンプ情報をテレビでも見ることはできず、ネットニュースで我慢している今日この頃です。

で、見てたら、ぜひ皆さんにも読んでほしい記事があった。野球の話って思わずに読んでほしい。

日刊スポーツ 「スローダウン」山下大輔氏がディー・ゴードンに伝授

2016年4月13日付紙面から

・・・・まだ彼がダイヤモンドの原石だった09年、2人で早出の個人練習を始めた。

いわゆる「間合い」を教えたいと思ったのだが、ピッタリくる英語がなかった。

すべての打球を全速力で捕りにいくのではなく、送球しやすいタイミングで足を運ぶ。そんなコツを教えるため、「スローダウン」という言葉を使った。体の動きも精神状態も、決して慌てることなく打球に対するという意味だった。

ノックでも難しい打球ではなく、確実に捕れる簡単なゴロを打った。グラブでボールを吸い込む感覚をつかめば、捕球の確率が上がる。打球ラインを読み、タイミングを合わせる。単純な練習を繰り返した

最初はスポーツ専門チャンネルESPNの好プレー集に出てくるような、派手なプレーが好きで、気が乗らないと簡単なミスを繰り返す選手だった。激怒したマイナー監督に強制送還させられたこともあった。

私は「格好よく見えるプレーはいらないよ」「守備は確率だよ」と繰り返した。そんな言葉に理解を示してくれるようになった。

だから彼の堅実なプレーが、私にとって何よりもうれしい。簡単な打球をとても丁寧に処理していた・・・・

どうです、参考になった?

ダメって・・・( ゚Д゚)

プロ野球だけじゃなく、各スポーツ、いやスポーツ以外にも、受験だって、仕事だって、それぞれの分野で。何事かをなそうとする試みには必ず「解説者」が漏れなくついてきます。

周りで、あーだ、こーだ、能書きを垂れるっていう意味での「解説者」がね。ボクもある意味では「受験の解説者」と見なされてもいるのかもしれない。

その解説者の中でその分野のことを「こよなく愛している方」はどれくらいでいるんだろうか?

「いちおう仕事だから」として、やっている人が多いとボクは想像していますが、その中でも山下大輔さんは正真正銘「野球をこよなく愛している方」だと、会ったことはないけれど、解説を聞いていて思います。

この人には「野球が好きなんだ」って匂いや感じが溢れてる。「好きな人」の話は愛であふれているし、聞いていても楽しい。

最近ボクは、スポーツもそれ以外の番組も、テレビを見る時は「お気に入りの人」が話しているときじゃないと、「消音」にする。もうね、「愛がない人の話」は聞けないからさ。

まあ、これはボクが独断と偏見で「愛がある人」と「ない人」を判定しているので、その人が本当に愛があるのかどうかはわからないんだけどね。

とにかくこの記事に出ている山下大輔さんは勝手ながら「愛がある人」と判定させてもらう。その山下さんの言ってることがまたいいじゃないか(*^。^*)

成績がイイ子は、みんなこうだ。

すべての問題を全力で獲りにいくのではなく、得点しやすいタイミングで頭を働かせて、鉛筆を運ぶ。体の動きも精神状態も、決して慌てることなく問題に対する。

だから、家庭学習でも難しい問題ではなく、確実に獲れる問題をやった。【わかる】を【解ける】にする感覚をつかめば、テストでの正解率は上がる。

また、カンタンな問題も正解したで終わらせずに、どうしてそうするのかや、もっとイイやり方はないかを考えたりした。

私は「格好よく見えるプレーはいらないよ」「勉強は確率だよ」と繰り返した。だから彼の堅実なテストでの得点の仕方が、私にとって何よりもうれしい。簡単な問題をとても丁寧に処理していた。

ボクにはこう読めた。

派手で激しいことに注目が集まるけれど、基本に忠実で丁寧な処理が確率を上げることになる。

「わかったよ」といって何度も繰り返しても、そのあと同じ結果にならない。

繰り返すときに「正しい反復」をしなければならない

誤った反復運動をしては、させてはならない

なぜなら、
誤った反復運動は悪い癖をつけるから。
癖は習慣になるから。
悪い習慣は必ずミスを誘発するから。
ミスが出ると成果が出にくくなるから。
ミスが頻発するとやる気がなくなるから。

そして、ここで書いているミスは、誤った反復運動が癖になっている者にとっては、ミスではないということになる。それはミスではなく、わかっていないんだって!!

しかし、それを「ミスした」で処理しようとするから、行った努力がますます報われない結果を招くことになる(+_+)

親技のことを知って、繰り返し反復することの重要性を理解してくれても、誤った反復運動を続けていては成果は出ない

だから、「繰り返し反復」とともに「1回目の処理&頭への収め方」がセットで重要になります。

親技では、常にこれをセットで考えてもらうために「繰り返し反復」すれば、解く時間が1回目の半分になるという目安を示しています。

これは「1回目の処理&頭への収め方」がうまくできていれば、3回目にはたいていは半分の時間で処理できますっていう意味です。

この問題↓↓は、もうここで何度も示してきたけれど、

小4だと2分以内に、小5で偏差値60を目指す子であれば1分30秒以内が目安、小6の受験生の秋ぐらいになれば1分を切るようになって欲しいと以前書いた。

多くの子供が解ける問題です。うんうん唸りながらでも、時間をかけさえすれば解ける。

でも正解した!で終わっていれば、何度繰り返しやってもこの問題が3分も5分もかかるとか、1か月後にやったら5分かかるとかできなくなっていた・・・というような場合は、繰り返す回数の問題ではなく、「1回目の処理&頭への収め方」に問題があるということ。

この問題↓↓だって同じことです。

みんな解ける。でも、問題はどうやって解いたのかであり、何分で解けるのか、です。

これらの問題は「1回目の頭の収め方」をテキトーにして、繰り返しやっても、「解く時間」は速くはならないから。

まさに山下さんが言う「すべての打球を全速力で捕りにいくのではなく、送球しやすいタイミングで足を運ぶ」と同じことが勉強でも、求められるってことです。

これらの問題を「5秒」で解く必要はない。それぞれ「体の動きも精神状態も、決して慌てることなく」、1分かけて丁寧に解いて正解すればイイ。

この「1回目の処理&頭の収め方」に親が思い至らず、「理解しないと罵声を浴びせてしまう」なんてしてたら、まず進歩はないし、子供もやってられないってなる。

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加えて、成果が出ないから「繰り返し反復やっても意味ないじゃん!」っていう結論に至ってしまう。

「誤った反復」が「誤った結論」を導き出してしまうってわけです。だからね、コワいんですよ。よくよく考えてやらないとね。すぐに子供を壊しちゃう。子供は「ガラス細工」だからね。

そのダイヤモンドの原石だった「ディー・ゴードン」は、その後、ダイヤモンドになった。

ディー・ゴードン

2015年・・・・145試合に出場して打率.333でナ・リーグ首位打者、58盗塁で同リーグ盗塁王のタイトルを獲得。更には205安打 (及び20盗塁死) もリーグトップ。

守備面でも、145試合の二塁守備で6失策・守備率.992・DRS + 13という見事な成績を記録。

シーズンオフにはゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞の同時受賞も果たし、2015年のMLB全体でも指折りの大活躍を見せた。

2016年1月18日にマーリンズと総額5000万ドルの5年契約を結んだ。

シンデレラボーイの物語「原石が磨かれてダイヤモンドへ」の話はこれでお・し・ま・い

・・・にはならない。

ディー・ゴードンは、5年総額5000万ドルの契約を結んだ3か月後の2016年4月29日に禁止薬物である外因性のテストステロンとクロステボルに陽性反応を示したことが発覚し、80試合の出場停止処分を受けた。

あ~あ・・・

「間合いの極意」をつかんでも、「人生の間合いの極意」までには至らなかったらしい。まあ、まだ彼は20歳代ですからね。

「勉強の極意」をつかんでも、「人生の極意」つかむところまで行き着く者は少ない。

修行は続きますな。苦いも酸いも辛いも甘いも、喜怒哀楽も全部食らって参りましょうかね。

最後に「楽も苦も時過ぎぬれば跡もなし」と詠った島津日新公の『いろは歌』より3首

日新公『いろは歌』の「せ」

善に移りあやまれるをば改めよ 義不義は生れ つかぬものなり

⇒善にうつり、過ちは改めよ。元来、義不義は生まれつきのものではない。心のありようで義にも不義にもなる。悪いと気づいたらすぐに改めよ。

日新公『いろは歌』の「ま」

万能も一心とあり事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍

⇒ことわざに「万能一心」というのがある。いかに万能に達するとも一心が悪ければ役にたたない。自分の才能に自慢めいた言動をしてはならない。

日新公『いろは歌』の「ぬ」

盗人は よそより入ると思うかや 耳目の門に 戸ざしよくせよ

⇒盗人は他所から入ると思うかもしれないが、本当の意味での盗人は耳や目から入ってくるものだ。目や耳によく戸締りをせよ。

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うれしい報告

ノリ勉7日間を終えての感想

中2 タカワさん

勉強が嫌いになってしまった…と思われる中学2年の息子。

素直に私の言う事を聞くはずもない、と半信半疑でしたが、親に出来る事があるのなら、何でもやってみようという気持ちで始めました。

親バカだと思いますが、頭の良い子だと思っています。勉強嫌いになってしまったのが、親に原因があるのかも、と考えたので。

30分だけというルールに、しぶしぶのってくれました。

褒めるためにやる勉強。これが今までと全く違う所でした。

たくさん間違えましたが、30分になったら、「終わり。頑張ったね」と言った事で、息子は安心したらしく、嫌がる事なく無事に7日間やり通せました。

正直言って、まだ足りない所だらけですが、私の作ったプチテストを、100点取れるまでやる、と、何度も自発的にコピーして行っていて、それだけでも、まずは進歩と、感謝しています。

欲が出てきて、他の科目の暗記にも応用出来ないかしらと思っていますが危険でしょうか(^_^;)

「やればできる!でもやらない!」は、非常にもったいないパターンです。

30分というと、すごく短い感じがするけれど、「0」と比べたら、半年経てば、まったくちがうものになる。

タカワさんも、30分、英語を続けてもイイし、他の教科で応用してもらってもイイ。

たかが30分!されど30分です。ぜひ末永く続けて下さい。

子供は「できる」ことをさせれば、必ずやります!

いやがる場合もあるけれど、勉強はしなければならないと感じているなら、「これだけ」「こんなこと」として「できる」ことを提示して親が引っ張っていく。

「な~んだ、これくらいならできるよ!」から出発。親が「たったこれくらい」と思ったら「0」が続きますから。

ノリ勉7日間を終えての感想

小5 やすみつさん

ストロング宮迫先生、ノリ勉7日間プログラム、終了しました。ご報告させて頂きます。

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

時間を測定し、速さにこだわるというのは初めてやってみました。

本人もかなり意識し、思うように結果につながらないと悔しがっていました。よい傾向だと思います。

「わかる」<「できる」<「早くできる」、というところまで身につける必要があるということを意識するようになりました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

楽しかったです。これまでも一緒に勉強していましたが、親が「わからないところを教える」という面が強いものでした。

今回のノリ勉のような、「わからない部分を他の人に聞いて説明できるようにする」という勉強法は、なるべく取り入れたいと思います。

ありがとうございました。

「悔しい」という感情が出るということは、そのやり方がうまく機能しているからといえるでしょう。

悔しい・・・それは前向きで、オレにはできるはずだ!という感情が働いているからこそ。

ゆえに「悔しい」という感情こそ、親は子供に惹起させるように働きかけなければならないということになります。

ここから負荷が強すぎれば「こんなのできるわけない!」ともなるでしょう。よって今の負荷、勉強時間、勉強量はある意味適正とも判断できるわけです。

さてここからです。この「悔しい」という感情をいかに維持し、保ち続けられるようにしていくか。

これはもうそばで見る親のトライ&エラーしかない。そばで見るものにしかできない特権。

この特権をすばらしいと思えるか、面倒くさいなあと思うかは、あなた次第。

ボクはこの特権こそ、親の宝と思っています。これがあるから親はやめられないとも。まさにこれこそ親の修行ではないでしょうか。

誰でもが受け取れる宝じゃない。大事に大事に育てましょうよ!

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