こんにちは、ストロング宮迫です。
高校入試も最終コーナーを回って、最後の直線に入りました。ムチが入っている子供と入っていない子供はいるけれど、先行組は少し疲れは見えるもののそのまま押し切る走りを、追い込み型は後ろから飛んでくる走りをしてます。
泣いても笑っても桜は咲く。あなたに咲いて、私には咲かないなんてことはなく、みんなに桜は咲きます。
あとはその桜をどんな気分で見られるか。それは結果ではなく過程で決まる。受験前に決まる。
これが親技で常々申し上げていることです。
勝負にこだわり、勝ちにこだわったうえで過程を重視できた戦いができれば、次は必勝となる。入試が終わっても、戦いは途切れることなく連続して行われるからね。
最後の直線くらいは息を切らして走れ!ここまでダラダラ走ってきた帳尻は合わないかもしれないけれど、自分がどこまでやれるのかの可能性を見せるチャンスですから。
やれたことだけが子供の語れる実績になり、自信になる・・・というようなことを実感されている、1年前に受験を終えた方からメールが届いていますので紹介します。
中学1年 lifeさん
毎回のメルマガ楽しみに拝見しておりますと共に貴重なお話に感謝しております。
中学1年の子供です。1年前に中学受験を経験し志望校へは入れませんでした。もともと受験学年になるまでは、私が「成績の悪いのは勉強していないお前自身の責任だ!」という典型的なダメ親でした。
ところがこの親技に出会えてから本当にビックリするぐらい自分の考えを変えることができたのです。心より感謝しております。
しかしながら気づいたのは5年生の終わり頃。 一年間それは子供もよく頑張りましたが、如何せん時間がありません。能力がなかった訳ではありません。努力が足りなかった訳でもありません。
志望校へ受かるだけの力をつける十分な時間がなかっただけです。これは、それまでほったらかしにしてきた私の責任です。
しかし終わってみて一年経ってわかったことは、志望校に受かるにこしたことはないけれども、結果とは別に受験とは「良い受験をしたかどうか」それに尽きると思います。
子供も全力を出し切った受験勉強の日々を良い意味で懐かしんでいます。これで終わりじゃあないですからね。高校受験まではまだ打てる手も時間もあります。
私は以前の反省から中学に入ってからもずっと側について、テスト対策に私が計画を立てウィークポイントを見つけ出し優先順位をつけて毎日の問題を出しています。
今ではレベルを下げた学校へも楽しく通い、一年間全ての定期テスト・実力テストは学年1位を取り続けています。塾のクラスも3学期から最上位クラスに這い上がりました。
ところがここに来て問題発生。
今までは解いた問題の答え合わせを親がしておりましたが、少し自分一人でも取り組めるようにしていかないといけないと思い、答え合わせを自分でやるようにさせました。
すると、手元に解答があるために問題をやりながら分からない問題になるとチラ見。決して答え写しをしている訳ではないのですが、解答を見ては理解したつもりになって答えを書く。さらに丸つけでは堂々とその問題に赤丸をつける。
親が答え合わせをしていた時には、引っかかった問題にチェックをつけてやり直しをさせていたので繰り返しでも最小限の労力で済んでいたのに、このやり方ではどこがウィークポイントなのかわからなくなります。
「全部やり直さないといけなくなるから、一通り問題を解いてから解答を見なさい」と言っても聞き入れません。
チェックをつけられてやり直しさせられるのがイヤなのか、早く終われるからなのか、はたまた楽をしたいだけなのか?
解答を取り上げると勉強が進まないと激しく反発。確かに理科の暗記モノや社会の問題は解答を見ないと「知らないものは書ける訳がない」ということはあると思いますが、このままではテストになって爆死するパターンと考えます。
こうした場合にはどのように対処すれば良いのかお教えいただけますでしょうか。よろしくお願い申し上げます。
いかがでしょうか。本当に示唆に富むメールで、皆さんにとっても読む価値がある話なんじゃないでしょうかね。
どこに行っても1番を獲るのはなかなか大変です。なかなか獲れないのが1番。それが一年間全て1番ですから、すごいですよね。
それもlifeさんが「5年生の終わり頃」から「ビックリするぐらい自分の考えを変えること」で成し遂げたこと。これは言うほどみんなできない。
ここ週刊親技でも毎回長ったらしいことを書いているのもすべては親である皆さんに子供に対して「成績の悪いのは勉強していないお前自身の責任だ!」という考え方を転換してもらうためです。
視点を転換しさえすれば、そこさえできれば子供の成績は変わりうる。その最初の一歩は子供じゃなく、親の考え方、視点の転換です。
あとはlifeさんがしたように「計画を立てウィークポイントを見つけ出し優先順位をつけて毎日の問題を出し」さえすればイイ。
「・・・さえすればイイ (^^)♪」なんて書けばアッサリだけど、なかなか大変です。そこに価値があると親が思えなければやり遂げられないですから。
この段階まであれこれ理由をつけて全然行っていない親は多いけれど、lifeさんは中学受験までの1年をかけてそれをやり、中学の1年間で飛び抜けた成果で示して見せたわけです。
もう気づいている方も多いと思うけれど、lifeさんに特に効いているのは中学受験までの1年間であったということでしょう。
ただ中学受験までには少し時間が足りなかったというだけで、その時の収穫は中学生になってからの1年でしたわけですが、その収穫量がでっかくなったのは中学入試までの1年が寒肥になっているからだと思います。
読者の皆さんにはここまでの過程をlifeさんのメールを繰り返し読み、考え、読み取って、自らの生活での実践に活かしていただきたい。
さて、そんな大収穫のlifeさんですが、次なる段階へ行く過程で壁「少し自分一人でも取り組めるようにしていかないといけない」にぶち当たっています。
「計画を立てウィークポイントを見つけ出し優先順位をつけて毎日の問題を出し」て成果を出したら、今度は「少し自分一人でも取り組めるようにしていかないといけない」への移行ですよね。
成果も出ていないのに移行はできないし、勉強した実績が1か月しかなければ「少し自分一人でも取り組めるように」は到底できない。やっても失敗するだけです。
どうすれば成果が出るか明確にわかっており、そのやり方が確立しており、実際に成果が出ている家庭だけが初めて踏み込んでいける領域ですから。
でもみんなすぐここに移行したがるんですよね(>_<)
なんでか?
そりゃあタイヘンだからですね。面倒だし、時間も取られるし・・・
「ずっと側について、テスト対策に私が計画を立てウィークポイントを見つけ出し優先順位をつけて毎日の問題を出しています」なんてしたくない(;`O´)o
でもハッキリ言っておくけど、自分ではしませんよ!
このあとで詳しく紹介するけれど、小5のマリーさんからメールで届いてこうあった。
・・・昨年3月のテストで偏差値37.3をとっていた社会で、なっ、なんと98点!(偏差値71.5)をとることができました!
受験者はおよそ2000人中3番です!!もちろん、今までの最高偏差値です。すごい快挙です。
理系と作文は、かなり低空飛行でしたが、今回の急上昇の結果は子供にとてつもない自信を与え、自分から勉強するようになりました。
ストロング宮迫先生、98点はもちろんうれしいですが、それ以上にテスト前でもないのに自らすすんで勉強する、空き時間に今まで見向きもしなかった参考書を手に取る娘がいます。これこそ奇跡です!!
こんなふうに「偏差値37.3⇒偏差値71.5」とか奇跡的な出来事があったら「自分から勉強する」「自らすすんで勉強する」は起こりうる。
そうでなければなかなか起こらない。これが普通です。
ただ「自らすすんで勉強」したとしても、その勉強の中身が薄くて、イイ勉強ができなかったら、成果につながらなかったら、「自分から勉強する」も時間とともに萎んでいくことも必定です。
だって「自らすすんで勉強」しても成績が悪かったり下がったら「これってやってる意味あんの?」って誰でも思うから。思ったうえでの結論は「やる意味なーし」ってなるから。
だから「自らすすんで勉強」したとしても、少し子供に任せて勉強をさせたとしても、管理すべきものはしておかないと、やればやるほど「自分で勉強するのは意味なーし!」ということを子供に刷り込むことになる。
親が思っていることと逆のほうへ自らが自分の手で子供を押しやってしまうことになる。
その上で、
少し子供に任せて勉強をさせたとしても、lifeさんのお子さんのように
手元に解答があるために問題をやりながら分からない問題になるとチラ見。決して答え写しをしている訳ではないのですが、解答を見ては理解したつもりになって答えを書く。さらに丸つけでは堂々とその問題に赤丸をつける。
くらいになってしまう。
これならまだいいほうなんじゃないでしょうかね。ただそれは意味がない。
だって、
親が答え合わせをしていた時には、引っかかった問題にチェックをつけてやり直しをさせていたので繰り返しでも最小限の労力で済んでいたのに、このやり方ではどこがウィークポイントなのかわからなくなります。
から。
「全部やり直さないといけなくなるから」今よりももっと時間がかかる勉強になり、効率も悪くなる。やる量が多くなれば、やっている最中に散漫になる可能性も高くなるし、例えば3回繰り返しやるのもいい加減な繰り返しになる場合もある。
そうならないために「引っかかった問題にチェック」したりするわけだし、できるものとできないものをきちんと分けて勉強するから効率が上がるわけだから。満遍なくやる勉強は時間がかかりすぎる割には成果と比例しない。
lifeさんはいきなり「自分で勉強する」に移行しようとしたわけじゃない。すべてを子供に任せようとしたわけでもない。2年の歳月をかけてある程度確立された成果の出る勉強のやり方を少し役割分担して子供にも担ってもらおうとしただけ。
それなのに・・・
まだ子供に役割を担ってもらうには早すぎたのか、じゃあいつから子供は自分の役割を担えるのか、ずっと中3まで親がやらなくちゃならないのか、ということですよね。
ここで1つのヒントになりそうな話がネットに出ていたので紹介します。
陸上400メートルハードルの日本記録保持者である為末大さんが毎回一人のアスリートを招き、「勝者になるため」の条件を描いていく「勝者の条件」の記事です。
勝者の条件 伊藤華英(第5回)
五輪に出場するには、自分本位と他人任せの両輪が必要私は16歳で日本代表に入ってから先生のメニュー通りにトレーニングしていればタイムが伸びたので、その内容について深く考えたことがありませんでした。
基本的には受け身で、言われた通りのメニューをこなしていたんです。でも、きついと思う練習があれば、なぜそのトレーニングをするのかも考えずに先生に文句を言っていました。
まだ18、19歳ぐらいで、「ほかのコーチのトレーニングと比べて、先生のメニューはちょっと違う」とか、偉そうに思っていたんです。最悪ですよね(苦笑)。
それが2004年の日本選手権で負けて、アテネ五輪を逃したことで変わりました。
私は日大生だったこともあって、OBの古橋先生(古橋廣之進/元日本水泳連盟会長、日本オリンピック委員会会長。2009年没)にずっと期待してもらっていたのですが、五輪に行けなくて落ち込んでいるときに、古橋先生に「志を持て」と言われたんです。
それまで私は頑張るのは得意だったから、先生に文句を言いつつも毎日6000~9000メートルぐらい普通に泳いでいました。
目の前のことを一生懸命やって、それで記録が出ていたから自分のやり方に疑問を持っていなかったけど、振り返ってみれば確かにそこには信念がなかった。
1年間1番を獲り続けたから親が言うやり方に疑問は持っていなかったけれど、そこにまだ「お子さんの信念」はないんじゃないでしょうかね。
「基本的には受け身で、言われた通りのメニューをこなして」いるけれど、「きついと思う」勉強になれば「なぜそのトレーニングをするのかも考えずに」親に文句を言う、そういう状態なんじゃないでしょうか。
伊藤華英さんはそれをあとで振り返って
「ほかのコーチのトレーニングと比べて、先生のメニューはちょっと違う」とか、偉そうに思っていたんです。最悪ですよね(苦笑)。
と分析しているけれど、lifeさんのお子さんはまだその域には達していないっていうことなんじゃないでしょうか。
「なぜそれをするのか」を日々の勉強とテスト結果や順位と合わせて考えさせる訓練をしていかなければならないのがこれから中2になる1年なんじゃないでしょうかね。
伊藤華英さんは、このあとで
ただ、すべて先生に言われた通りにするのではなく、本当にやりたいトレーニングがある場合は、先生に意見しました。
とするようになったそうですが、そうなれば最高です。
「今までは解いた問題の答え合わせを親がして」いたのを子供にさせるには今までの「基本的には受け身で、言われた通りのメニューをこなしていた」ことを少し変えていかないといけない。
子供にやらせてみたら「分からない問題になるとチラ見」したり「解答を見ては理解したつもりになって答えを書」いている。でもそれじゃあテストではダメなんだ。
その「やり方ではどこがウィークポイントなのかわからなく」なるということが子供にはわかっていない。だからチラ見も平気だし、分かったつもりでもスルーできる。そのことを子供に教えていかないといけない。
今はその過程ってことですよね。
今まで親が管理してやらせてきた方法は「繰り返しでも最小限の労力」で済むやり方でしたが、なぜそれが最小限度の労力で勉強時間を短くする方法なのかが子供にはわかっていない。それをこの1年をかけて知らしめる。
そういう1年にするってことではないでしょうかね。
でも、そうしたら成績は下がるかもしれない。順位も1位から陥落するかもしれない。
ボクは陥落してもイイって思うんです。
お子さんは小5の終わりころから親の考え方が変わって親の「メニュー通りにトレーニングしていれば」成績が「伸びたので、その内容について深く考えたこと」がない。「基本的には受け身で、言われた通りのメニューをこなして」いるだけだから。
親の信念はあるけれど、子供にはまだ信念も執着も育っていない。今度はトレーニングもメニューももうわかっているのだから、そのトレーニングメニューの意義を知らしめる。
そのためには順位の陥落があってもイイって思います。伊藤さんは「日本選手権で負けて、アテネ五輪を逃したことで変わりました」と。
お子さんも1位からの陥落で思うところも出てくるのではないでしょうか。今まで親がやっていたことを全部手放せというんじゃない。
伊藤さんが通った道、lifeさんが取り組もうとしている「少し子供自身の手でやる」の過程は、勉強でいえば高校内容の勉強が入ってくるまでに克服しておかないといけない壁になります。
高校の勉強が始まるのは、公立中学の子供は高校入試後の高1から、中高一貫校の子供は中3の夏くらいから高校の内容をやるわけですが、量も質も中学内容から飛躍的に上がります。
このとき、自分で考えて処理する過程が子供になければ、あっという間に落ちこぼれます。習ってくる内容が多くなるので家でやる勉強や処理だけでは手に負えなくなるのです。
授業を受けるときの姿勢や態度、ノートの取り方、疑問の解消、授業の理解度の比重が高まる。それはまさに「自分で考えて処理する過程」です。そこが機能しないと家でいくら親が管理してもカバーできなくなる。
これを親技では「高1の壁」と呼んでいますが、lifeさんは中学1年で1位を獲り続けたことで人より早くこの壁にぶつかったといえるでしょう。
成績を見ても、単発ではなく1年間の結果ですから、lifeさん自身も自らのやらせ方や管理の仕方、目の光らせ方には十分自信をもっていることでしょう。そしてそれは間違っていないことを証明してきた。
だけど、その親が絶対的に正しいがゆえに子供は反発したくなるのかもしれない。絶対的に正しかったことが証明され続けたからこそ、お子さんは「基本的には受け身で、言われた通りのメニューをこなしていた」ともいえる。
やっていることが正しいのにもかかわらず文句が出る、その通りにやらないのは、子供に信念がないからです。もっといえば「なぜそうするのか?」という素朴な問いが子供にない。
「高1の壁」です。この壁を乗り越えて、なお1番が獲り続けられるなら、高校入学後、もしくは高校内容の勉強が入ってきても、良い成績をお子さんは獲り続けるでしょう。
しかし、今のままでは1位を獲れるのは中学までということになります。その転換を図るべき時期に来てると考えたらいいですね。とってもイイ壁が出てきたわけだし、当然出てくるべき壁が早めに出てきたと考えたらイイ。
その壁を突破する1つの形が1位からの陥落です。
全然関係ない話に超えるかもしれないけれど、ボクには関係あると思えるので少し紹介すると、
『相場の調整というのは一般的には深さ(縦軸)と長さ(横軸)の2つの要素で実現される。
相場の下落が大きい場合、すなわち深さでくる場合は、時間はそれほど要しない。しかし、相場の下落が小さい場合は調整の時間が長引くということになる。』
『相場の世界の言い方では「暴落の深さで一気に調整するか、あるいは長い時間をかけて低迷の状態を続け時間の経過で調整するか」の違いである。
人為的な支えをせず一気に暴落するのはすなわち縦軸での調整であり、暴落させずに強引な政策で保たせ長い期間かけるのはすなわち横軸での調整である。基本はこの1つしかない。』
これは若林栄四著『富の不均衡バブル』に出てくる一節です。
株価だって成績だって、グラフにするなら、横軸に時間や日付をとり、縦軸に価格や偏差値や順位をとるでしょう。
1位というのは天井です。上がりようがないから、維持するか、下落するかのどちらかしかない。人情としてはずっと維持したいでしょう。
でも、株価でも成績でもずっと天井ということはありえない。どこかで調整する局面がくる。
株価だったら「○○ショック」とかがあるじゃないですか。
株価のたとえば「リーマンョック」なんかが子供の成績でいうと、中学入学とか高校入学とか外部模試とかが当たる。今までとは母体が異なる集団に放り込まれるのが子供たちにとっての「ショック」だ。
「ショック」が与えられると、縦軸にあたるもの、子供なら偏差値や順位が調整される。時間をかけずに暴落したら調整は一気に進む。
でも、政府も人も暴落はイヤだから、なにかと介入したり、「人為的な支え」をして暴落しないように、もっといえば「強引な説得」または「強引な政策」、これをジョウボーニング(jawboning)というそうですが、やるわけです。
lifeさんのこれまでの2年間にわたる「人為的な支え」がなければ、どこかで暴落、すなわち縦軸での調整が行われていたはずです。しかし、巧みで戦略的なlifeさんのお見事な「人為的な支え」で「株価」は維持されてきたわけです。
1回、ここらで暴落して調整してみてもいいんじゃないでしょうか。その縦軸での調整を通じて、子供の「解答を取り上げると勉強が進まないと激しく反発」のガス抜きをする。
「チェックをつけられてやり直しさせられるのがイヤなのか、早く終われるからなのか、はたまた楽をしたいだけなのか」についても話し合っていかないといけないでしょう。
正しい親の言うことを聞かずに「ラクはできたけど順位が暴落したら、どういう気持ちになるのか?」もお子さんには味わってもらいたい。
あえて暴落させることを提案しているのは、ある程度、元の価格(ここでは順位ですが)に戻す見込みがついていること、そしてお子さんに自分の勉強として考えるキッカケを与えるためです。
「高1の壁」を突破するきっかけになってほしいと願うから。
できれば数学なら数学の1教科で歯を食いしばって任せてみてほしい。全部を暴落させるのではなく、1教科暴落させる。
暴落しないで満足いく順位が出たら、失敗ではなく、少しずつ子供自身に任せる方法をとっていけばイイ。
暴落したら、なぜ暴落したのかを親子で話し合う。話し合う過程で子供の意見が出るようなら暴落する意義はあるし、「高1の壁」を突破するきっかけにもなる。
子供にプライドが育っていれば、暴落したら必ず親子との話し合いで必ず食いついてくるし、そのあとの行動が実りあるものになりうる。
しかし、こちらの可能性が高いけど、lifeさんのお子さんにはまだプライド、「ボクは1位であり続けるべきだ」というプライドは育っていないようにメールでは感じられる。
ほぼ100%「受け身で、言われた通りのメニューをこなして」いるだけだから。決して悪いことじゃない。そうやって受け身でも成果が出るってことはこれから歩む道の一里塚。
でも、このまま受け身のままで、言われた通りのメニューだけをしていたら「高1の壁」でペシャンコになる。
成果が出ると、人は自然と自分なりの意見ややり方というのが、それは子供でさえ出てくるものです。それが出てきたということですから喜ばしいことです。
ただその出てきた自分なりの意見ややり方が絶対的に正しいlifeさんにとっては大いに不満が残るものであるというのが現状でしょう。正しい道を歩んでる。
でも、lifeさんのその正しさをこのまま押し続けていっては、100%正しくても親子の溝ができて、親の正しいことさえやりたくないっていう時期を迎えることになる。
そういう意味で暴落、順位の陥落があっていい。悲観することはない。陥落して出てくる調整の場面でまた新しいことが芽生える。
親はうまくいった成功体験に縛られる。でもそれはあくまでも親にとっての成功体験です。順位1位です。今度は子供にとっての、自分からつかみ取る成功体験にしていくようにしたらいいし、自分で獲ってきた1位にする。
こういう時期の子供は急激に変わります。管理しなくても少しだけ目を配るだけで自分でやっていくようになる。その過程と考えて取り組んでください。
そのためにも親が死守してきた1位という順位を手放す覚悟をすることです。親が獲らせた1位を子供が獲ってくる1位にするために。
それをせずに親があくまでも主体となって「人為的な支え」をして暴落を防ぐことも可能だけれど、暴落しなければ「調整の時間が長引く」ことになる。
1年間獲り続けた親の1位をこの1年をかけて子供が獲る1位にする。lifeさんがおっしゃってるように「高校受験まではまだ打てる手も時間もあります」が、受験生になってそれをするのはとっても勇気がいるし、怖いじゃないですか。
だからこの中2でやる。ちょっとくらい失敗して順位を落としてもかまわない。「好きにしなさい!もうしらないから」で子供にやらせるのではなく、意図して子供にやらせてみたらイイ。
自分がやらせていたことと子供自身がやっていたことを比較し、テスト結果や順位に照らし合わせて大いに話し合うこと。子供にも大いに文句を言わせること。
親が今まで「なぜそうしてきたのか?」をやさしく丁寧に何度でも説明してやること。まあ、言葉で説明するより親がやってきたことと子供自身がやってきたことを比較するほうがカンタンで効果的だけど。
説明したら全部親が言うようになる。そうではなく子供が自分で気づいて言うように仕向けて行くほうが「自分でやる」に向かわせられるのが早くなる。
いずれそれには気づくんだけれど、中2で気づくか、高1で気づくかで人生の歩む道は変わってきます。とっても良いチャレンジの機会が与えられているのは今まで頑張って成果も上げてきたから。
『特権階級』の方のご褒美ですぞ!大いに楽しんでください。
成果がそれほど上がっていない方はまずは成果を上げてからですからね。
頑張って勉強してきたけれど、ケアレスミスが多く、家ではできてもテストではできない。こういう状況の方は非常に多いと思いますが、さてどう事態の展開をはかっていくか。
[中学受験コース(応用)] メンバーさんからの報告
小5 マリーさん
文系(社会+記述)のすごいUPです、ストロング宮迫先生!!!
ストロング宮迫先生、お世話になっております。小5母です。算数を中心に復テ対策を11月から進めております。本来なら、算数の報告をしたいところなのですが、今回は訳あって社会の報告です。
昨年の12月末から私の体調が悪化し、起き上がれない日がほとんどになってしまい、そのため、1月のテスト準備する際、娘につきっきりで勉強を見てあげることができませんでした。
算数は相変わらず、A問題がほとんどなくB問題が主なので負担が大きいので、私の体調がよくなるまで、社会をいけドンシートに貼り、私が横たわっているそばでやってもらいました。
1回目は「ここまだ塾でならってな~い。しらないし。」と抵抗していましたが、テキストを一緒に読んで、説明し、答えを写してもらい、2回目も、理解していない様子だったので、再度説明しました。
しかしながら、塾で授業があった頃には、「今日、やっとところ塾やったよ♪よくわかった!」と自信でみなぎっていました。
1月末のテスト前までには、算数と社会合わせて222枚のいけドンシートを意欲的に仕上げるようになっていました。(今回は冬期講習分もあったのでいつもの倍の量でした。私の体力がなく、減らす判別ができませんでした。)
結果、算数と理科の仕上がりは甘かったようで、A問題、B問題ともにポカミスが多かったです。
しかしながら、昨年3月のテストで偏差値37.3をとっていた社会で、なっ、なんと98点!(偏差値71.5)をとることができました!
受験者はおよそ2000人中3番です!!もちろん、今までの最高偏差値です。すごい快挙です。
理系と作文は、かなり低空飛行でしたが、今回の急上昇の結果は子供にとてつもない自信を与え、自分から勉強するようになりました。
ストロング宮迫先生、98点はもちろんうれしいですが、それ以上にテスト前でもないのに自らすすんで勉強する、空き時間に今まで見向きもしなかった参考書を手に取る娘がいます。これこそ奇跡です!!
ストロング宮迫先生、本当にありがとうございます。子供ががんばっている姿を見て、私も体調回復に向けて、共にがんばりたいと思いました。また、良い報告ができるのを楽しみにしています。
2回連続してその成績が出たらホンモノですからね。
1回じゃ、まぐれってこともあるから。ぜひ次もだしてもらいたいですな。
それと体調が悪くてもイイことってあるじゃないですか。そこに子供の勉強のヒントも隠されているはずなんです。
たくさん見られなかったけれどとっても良い成績だった!それはなぜなのか?
ぜひそのことも身体を休めるときに横になって考えてみたらイイですね。