こんにちは、ストロング宮迫です。
とてもうれしいメールが届きましたので紹介します。
この方、お子さんが中学入試の時にはすでに親技高段者でした。
ボクがタイガー山中と一緒に6年前にこの方とお会いしましたが、お会いした後で、タイガー山中が一言
「親技、超えちゃうよ」
といった記憶が残っています。
私たちが皆さんに提案している親技よりもはるか高みに進んでいくだろうという意味です。
生徒を教えていて、先生ながら「コイツにかなわんわ」と思うことがあります。そういう子供が結構います。そういう親もいる。
そういう方や子供は、人が言ったことをこなごなに150%消化、完全吸収して、そこからさらに成長します。
もうボクなんかじゃあ、手が届かないところに自分で行ってしまう。
そういう方がどういう人なのかをこの目で見られた幸せは、この仕事をしているものにしかわからないのかもしれません。
では、タイガー山中が「親技、超えちゃうよ」と予言し、実際に超えちゃった方のメールを紹介しますが、その前に6年前と3年前のメールから読んでいただきましょうか。
※この毎日親技は2014年4月21日に配信したものです
2008年2月 sasukeさん
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1月の1回目の入試の前日である1月に祖父がなくなり、合格発表があった次の日の朝、2月3日に祖母が亡くなりました。お見舞いと受験とお葬式とあわただしい日々のなかでも、子供は、落ち着いて受験することができました。
自分が合格すれば、おばあちゃんが喜んでくれて、おばあちゃんの病気がよくなると思ったのでしょう。
おかげさまで、6校受験し、6校とも合格をいただけました。第一志望に進む予定です。
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第一志望の合格発表の帰り道、地下鉄で電車を待つ子どもに「今日、帰ってからお勉強するの?」
と聞いたら、
ゆっくりと、けれど、しっかりうなずく姿にこれで中学入試がやっと終わった気がしました。
そして、どこか遠くで、大学入試のゴングが鳴り響いたような気もしました。
本当に有難うございました。そして、また、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
ここから3年後の2011年、お子さんが高1になったsasukeさんから連絡をいただきました。
首都圏最難関のうちの1つの中学校に合格してから3年。
学校の勉強はしっかりやって9割近い点数を取っているが、他のお子さんは塾にも通い、せっせとさらに上のレベルの勉強に励んでいる。
それに比べて我が子は・・・なんて話でした。
その後、sasukeさんからいただいたメールです。
2011年6月 高1 sasukeさん
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いつも、参考になるメルマガを有難うございます。ストロング先生のメルマガによって、日々精神に喝が入ります。
勉強のことだけではなく、ものの見方考え方によい影響をいただいております。(しかも、笑って楽しみながら……でも、最後にドキンとなります。)また、先ほどは、大学受験に向けての勉強の進め方をご指導いただき有難うございました。
大学入試に向けて、今から注意しなければならないこととか、いわゆるエリート塾に通われているお子様たちとの進度の格差を気にしながら、どうしたものかよくわからないまま、今日まで来てしまいました。
この進度の格差が、どんどん広がっていったら、高校3年生の春にはどうなってしまうのだろうと。
格差の末広がりの行く末を思い、腐心しておりました。
この高校1年生の夏も、地方への旅、2つのクラブ活動、それぞれの合宿、夏休みの宿題と夏期講習、訪問する海外でのハードな行事などなどで、あっという間に過ぎ去ってしまうのでしょう。
一体いつ勉強するのでしょう。
家庭での習い事のピアノとヒップホップダンスは、夏期も続きます。日々爆睡する娘にそろそろ大学入試へ向けた不安が、もこもこと起きだしてきました。
ストロング先生のおっしゃる通り、これからは、年に数回、模擬試験を娘に勧めたいと思います。
その成績で、「ガツンと一発」早いうちに撃ちのめされれば、それに越したことはないと思います。
懸命に臨んだ中学入試を経て3年。あるものはすでに大学入試に向けて、先へ先へと進み、1日の生活の大半を勉強に費やすものもいる。
一方で、sasukeさんのお子さんのように学校の勉強はしっかりとこなした(学校の勉強は9割近い点数を取っている)上で、旅に、部活に、合宿に、ピアノにとせっせと励むものもいる。
ボクの個人的な意見として、sasukeさんには申し上げました。
「いいですねえ!」って。
全然勉強なんかしないで学校のテストはボロボロで、あれこれ励んでいるじゃない。
まあ、意識の高い親技高段者のsasukeさんからすれば、勉強一本で「いわゆるエリート塾に通われているお子様」と比較すれば、愕然としたりもするでしょう。
でもね、机に座って勉強をする以外にも、子供たちにはいろいろと勉強してもらわなくちゃなりません。
人との関係、身体の鍛錬、少ない時間の中でのスケジュール管理、成績の維持管理、熱中できるものの選択、恋に友達。
それぞれのことに目標があって、もう芸能人並みに忙しく、あれこれ好奇心いっぱいに取り組んでいる。
本当に疲れ知らずの今しかできない。
すっごくイイことだと心からsasukeさんには申し上げた次第です。
そうしたある種の雑多な経験の中で大学で何を学びたいか、どんな道に進みたいのかのヒントも得られるのではないでしょうかね。
もっといえば、「私はこう生きたい!」という芽生えも出てくるキッカケになるのではないか。
いくつかの道の経験が次の道へ導いてくれる。
一番偏差値が高い学校に行きたい!それもいいけど、「これがしたい」「あれがしたい」「あの先生に習って勉強してみたい、あの学部の勉強がしてみたい」など勉強と勉強以外のことがこれから間違いなくリンクし合ってくる。
年をとってボクもつくづく思うのですが、ボクの興味関心の対象範囲って15歳くらいから22歳前後ときの対象範囲からそれほど広がりを見せていません。
つまり、高1くらいから大学卒業まで。あの頃、浅かったかもしれないけれど、興味や関心を持ったそのことだけが今残っている。
ふり返ってみて、あの頃からずっと追い続けていることだけが今の自分を創っているとさえ思えます。
大人になって、もっともっといろいろとチャンスも時間も、また子供のときに比べれば使えるお金もずっとあったはずなのに、興味関心の対象が広がっていないのは、ボクの資質の問題もあるでしょうが、あの頃の感性が特別だからではないか。
だから、勉強も頑張るんです。少なくとも学校の勉強はしっかりやる。その上で、今の感性が捉えるものにどんどんチャレンジしてみればイイ。
ボク的には、今チャレンジして「おもしろい」と思ったものしか20年後には残っていないということなのです。
あれから3年・・・
2014年4月 大学1年 sasukeさん
ミツバチ達は、蜜の稼ぎ時となりましたが、今年こそ、今の時期ならば、ストロング先生に「明けましておめでとうございます。」のご挨拶を申し上げてもよろしいでしょうか。
ご報告が遅くなりましたが、お陰様で、子どもが東京大学に合格することができ、元気に通学しております。
それも、もう6年以上前にストロング宮迫先生とタイガー山中先生が東京の池袋にいらしたときに、個別相談会を開かれ、そこに参加させていただき、「中学生になったら、英語ですよ。」と教えていただいたお陰だと、心よりうれしく存じております。
その個別相談会は、受験前の初秋の頃でしたので、中学入試のことで、頭がいっぱいでしたが、「そうか、中学生になったら、英語をしっかり身につけさせればいいのか。」と心に留めたことを覚えております。
その後、お陰様で、希望の中学に入学し、ストロング宮迫先生に教えていただいたように、中学生になっても、最初のころは、子供と一緒に英語を勉強して、英語好きにできた事が東大合格につながったと、信じております。
確か、「英語は、ほかの科目と違って、ある程度の学力をつけてしまえば、テスト毎の点数の変動が少ないから、英語が得意になると、安定した得点源になる。」と教えていただいたのも、その時であったように思います。
当時、国語の基礎的な力はあったものの、毎回の国語の成績に波があったので、その英語のお話は、とても魅力的に響きました。
中学では、2つの部活と委員会活動の他に、ピアノとダンスの習い事をし、通塾どころではない、超多忙な学生生活でしたが、そのおかげで「親は」常に「通塾しているお子さんとの学力の差への危機感」を持つことができましたので、せめて、「学校での成績は上位を保つ」ことを心がけることができました。
高校に入りますと、さすがに、大学受験が目の前に迫り、ここでまた、ストロング宮迫先生の「英語ですよ。」を思い出し、子どももまずは、英語だけ、通塾することになりました。
その塾が子どもに合っていたのか、英語がますます得意になり、大手東大模試でも、英語が得点源になりました。
英語以外の東大入試科目で、特に苦手科目があったわけではないのですが、やはり、本番で数学などの計算ミスは怖いので、何かミスをしてしまった時の保険のような役割もあったように思います。
昔を思い出しますと、子どもの中学入試直前のときは、とにかく算数の難問を解きたがり、算数以外の科目の勉強時間が圧迫されるのが、心配の種でしたが、月日を経ても、子どもは、特に数学が得意ということではないのに、大学受験直前でもやはり、東大数学のいわゆる捨て問のような難問を解きたくなってしまったとのことでした。
でも、高校3年生になり、「難問を解いても、それをすぐに他の問題に応用できるわけでもないし、時間も限られているから、とにかく、みんなが解ける問題を確実に解けるようにしよう。」と、難問を解くのを我慢する事に苦労したそうです。
そうして、東大数学の過去問を解いているうち、標準程度と記された過去問で、ただ一つだけ解答を読んでも、よく理解できない問題に出会ってしまいました。それは、確か、東大入試本番の数日前のことでした。
母親である私は、「その問題は、もういいじゃないか。他にやることがあるでしょ。」と思ったのですが、普段あまり強く主張しない子どもが「どうしても納得のいく解説を、受験数学専門の先生から直接教えてもらいたい。チューターのような大学生では、安心できない。」と強く希望するので、ダメ元で、通塾していない塾の校舎に電話をかけてみたところ、
「ちょうど数学の先生がいらしているので、今なら質問OK。」
とのお返事をいただき、大急ぎで駆けつけ、ようやく腑に落ちたようでした。
受験前の精神安定には良かったと、私も喜んでおりましたが、驚いたことに、その子どもが理解に苦しんだ問題とよく似た問題が、試験当日出題されたとのことでした。とても、ラッキーなことでした。
また、メールが少し長くなって恐縮ですが、ちょっと不思議なことがあったので、下記に、子どもに聞いたことも合わせて記させていただきます。
子どもの当日の試験会場は、▲▲学部3号館の3階の33号室でした。
そこは私の父(子どもからすると祖父)の出身校でしたし、父は、名前や背の高さ、成績順など不思議と「3」に縁がある人でしたので、試験会場が▲▲学部3号館の3階の33号室になったのは、亡くなったおじいちゃんが、応援していてくれる印だねと話したことを覚えています。
そして、試験会場の下見をするために、子どもが一人で、東大の弥生門を通り過ぎ、中に入ると、冬の曇り空の為か、午後4時少し前だというのに、既にうす暗くなったキャンパスには、人影もみられなかったようです。
子どもの話によりますと、
「そのキャンパスに足を踏み入れた途端、誰もいなかったけれど、周りの建物や辺り一面の草木が、自分に向かって”ようこそ東大へ”、”ようこそ東大へ”とウェルカムのメッセージを送ってくれている気がして、その時、東大合格を確信した。」
と合格発表後に話してくれました。
受験した大学は、東大一つだけで、落ちれば即、浪人でしたので、「受験は、水もの。落ちるときは、落ちる。」「浪人もまたよし。」と、私も覚悟はしておりましたが、子どもは、母親の知らないところで、受験前から、既に合格を確信していたのですね。
以上のような経緯で、東大にご縁をいただけましたが、「また、ここからスタートする。」と、次の段階へ心を引き締めて、更なる「親技道」を目指したいと思います。
これからも、宜しくお願い申しあげます。
また、最後になってしまいましたが、これまで、ストロング先生からは、多くのことを教えていただいておりますが、親技として、また、受験準備と致しまして、実質的に一番参考にさせていただきましたのは、「親カツ」講座でした。
特に、「早め、早め」が、キーポイントでした。
中学受験の時には、「受験学年の親」の予習をするために、「親カツ」講座を子どもが5年生の時に受講し、受験スケジュ-ルの概要と、実践的な受験のノウハウを掴み、いよいよ受験学年である6年生の親になったときには、「親カツ」講座で教えていただいた事をいよいよ実戦で勝負する覚悟で、真剣に取り組みました。
家族の団らんでは、できるだけ、私も普通を装いました。
それは、小学生である子どもに、できるだけ負担をかけないで、いかに成績をゆるぎないものにするかという、それこそ、自分では、「親技の集大成」のつもりで、子供に向き合いました。
そしてその、成功体験をもとに、高校生になった子どもには、
高校1年の時は「高1の勉強は大学受験の基礎だから、高校1年の時にしっかり勉強しておくと、後で苦労しないですむから楽だよ。」と教え、
高校2年の時は「3年になったら、みんな勉強するから、簡単に差をつけられるのは、今のうちだよ。」と教え、
高校3年の時は「今まで部活であまり勉強していなかった子たちも、本気モードで勉強を始めるから、ちょっと油断しているとすぐに追いつかれてしまうよ。」と話して、作戦を立てました。
結局、子どもは、委員会活動は、高3まで続けていましたが、時間の使い方の勉強にもなったようです。
これら全ては、「親カツ」講座で教えていただけたお陰です。
中学受験の時には、大学受験でも、これほど「親カツ」講座の内容が参考になるとは想像しておりませんでしたが、繰り返しになりますが、今回希望の大学に合格できましたのも、「親カツ」講座を受講させていただけたお陰だからこそであると、心からお礼申し上げます。誠に有難うございました。
どうぞ、これからも、お体をお大切に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
sasukeさん、メールありがとうございました。
おじいちゃんとおばあちゃんが中学入試の時からずっとついて見守ってくれていたんでしょうね。
その見守りにお子さんは興味のあることと勉強に打ち込むことで応えてきた。過程の勝利、ありきたりですが努力の賜物ですね。そして、それを支えてきたsasukeさん。
sasukeさんからのメールをここに紹介したことで28,000人の読者のうち、心震わせて勇気をもらった方がこれから何人も出て親技を超えていくでしょう。すばらしい。
読者の方はどうしても「東大合格」に目が向いてしまうかもしれませんが、目の前の勉強をきっちりした、させてきた点にこそ、目を向けてほしいと思います。そして子供が両立するためには様々な支援や支えが必要なことも。
ステキな大学生活を送られることを心より念願しております。
世界は広い!迷わず行けよ、行けばわかるさ!ダー、ありがとー!
[算・数] 7日間を終えての感想
小5 けんこうさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
算数で90点をとれたことです。80点行ってくれればいいなとどきどきしながら採点しましたが、類題もがんばって取っていました。
◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:
たくさんあって書ききれないのですが、大きいところでは、
「理解する」と「解ける」がちがうこと。
理解していれば解けるはず、と何となく思っていましたが、それは違うのだというストロング先生の言葉をすぐに子供が証明してくれました。。。
毎日の勉強の効率的な進め方がわかったこと、またできない問題にあたった時に癇癪を起こしても、親子ともに逃げずに立ち向かえる(撃破できる)やり方を教えていただいたことです。
習熟には修行と鍛錬がまだまだ必要ですが、我が家にとってこれは本当に大きな一歩となりました。
癇癪さえも最終的にほめることに仕向けていく軍師ストロング先生の作戦、これまで子供に失わせてきた分、何倍にもして返してあげたいと思います。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
最初は大変でしたが、息子が楽しそうに私に教えてくれたときなどは本当に楽しかったです。
次の日には友達と宿題を教えあうんだといって遊びに行きました。ゲームの間違いじゃないかと思いましたが(笑)、これもきっとノリ勉の成果なのかな、と思っています。
短いようで長かった七日間、本当にいろいろ勉強させていただきました。
毎日細やかにコーチのように伴走いただき、どれだけ励まされたかわかりません。
思えば、7日前も今も息子は息子のままなのですよね、ストロング先生もとっくに息子を見抜いていらした。わかってないのは親だったのです。。。
これからも山あり谷ありで一筋縄ではいかないでしょうが、引き続き親技を磨き、日々成果をだして、成績を上げたいと思います。
勉強ができるようになれば、自信もついて学校生活ももっと楽しくなりますよね。
ストロング先生、渾身のプログラムをありがとうございました!
けんこうさんの素直さの勝利ですね。親が変わろうとしていた決意が見事に翌日の行動に表れていました。
ボクは伴走しただけ。そして、けんこうさんも伴走しただけ。みんな7日前と同じ。
しかし、成果は7日前とは違う。
階段を1つ上がるとまた新たな困難が出てくるでしょうが、大きな一歩を踏み出しました。
今の決意を忘れず、ますます頑張ってください!