今回の話は、これまでの復習も兼ねて読み進めてください。

ととりんさん

いつもメルマガ、たのしく読ませてもらっています。

今日は質問させてください。小2娘の勉強のことです。

塾へ通わせる時期については今日のメルマガで読ませてもらいました。正直とてもタイムリーで驚きました。

今日は、先生、日々の勉強について教えてください。

学校帰ってきて、遊びに出かけ、夕飯を済ませた7時頃から勉強をするのですが、いつも眠い、眠い、と言います。勉強が終わると、けろっと起きているのですが、勉強になると、ほんと毎日、眠い眠いです。

たたき起こし、怒鳴りながらの日々なのですが、自分で自ら机に向かっていく、ということは、うちでは皆無です。これで普通なのでしょうか。

もっと自発的に学習意欲、向上心のある子どもにする手段や手立てがありましたら、ご伝授ください。

勉強になると「眠い眠い」となる。なにやら「うちもそうなのよ~」と声が聞こえてきそうです(^_^)

子供たちが「自ら勉強に向かう」「眠くならずに勉強をする」だったら、親にとってはどんなにうれしいことか・・・

親だけではありません。教える側にとっても、黙って勉強する生徒ほどありがたいものはありません。ラクですから!!

ホント、天使です!

ちなみに、みなさんは「天使」でしたか?

小学校、中学校時代に自ら勉強机に向かい、眠気にも打ち勝ちながら己を律し、勉強してましたか?

空き時間にはテレビではなく、本を広げ、カンタンな学校の問題はサッサと済ませ、ワンランク上の問題に自ら自発的に挑戦しましたか?

どうでしょう?

まあ、大半の人はそうじゃなかった・・・・んではないでしょうか(^_^)

だから、ストロングはいつも「みんなそうですよ」と言っているわけです。眠かったら寝ちゃうし、自分から進んで踏み込んだ勉強をしないのが普通なんだということです。

自分もそうだった。そして、カワイイわが子も同じ。親子そろってグータラ・・・

あれっ、余計腹が立ってきましたか?

不思議なもので、自分と同じだと腹が立つものです。かわいいからこそ心配で腹がたつ。

でも、まずは子供の気持ちを理解してやること。そこからスタートして、解決策を探していくことです。

でも、いるんですよ!

「私はちゃんとやっていた!」という方が・・・・・

「自分からしないなんて私には理解できない!」という方がね…(◎_◎)

ホント、立派です(^ε^)-☆というしかない。

もしですね、「私はちゃんとやっていた!」という方であれば、どうするか?

ハイ!その場合はですね、自分と比べたらダメなんですよ。「この子はダメ、ほんとダメ、すごいダメ、めっちゃダメ」なんてことになっちゃうから。

その場合、「ちゃんとやっていたあなた」と「ダメな子供」を比べるんじゃなく、

親になった「今の自分」と「自分の親」を比べるんです!!!

自分はちゃんとやっていたのに、我が子はしない!

いったい「今親の私」と「私の親」は、何が違うんだろう?と。そうすると、「今の自分」はダメ!「自分の親」はすごい!となります、当然。

でもって、子供に「ダメ」という代わりに「私は親としてダメ、ほんとダメ、すごいダメ、めっちゃダメ」と自分に言ってみてください。

「ダメ」って言われると結構辛いもんですよ…(;_;)

言葉っていうのは不思議なんですが、自分が出した総量がそのままブーメランのようにいつかは返ってくるものです。

負の言葉を子供にぶっかければ、それと同じ量だけ親の自分に返ってくる。ウソかホントか!?度胸がある方はぜひお試しください!

さて、では、具体的に解決策を考えていきます。といっても、これはもう復習になりますけどね。

メルマガを半年以上読んでくれてる方は、すでに今回の問題点と解決策が頭に浮かんでいるはずです。

半年以上メルマガを読んで、問題点と解決策が浮かんでいな方は、

文章をちゃんと読んでいるの?

今まで何をしてきたの?

な~んて親が子供によくいう言葉を親のあなたに言っておきます。

これぞ、ブーメラン効果(^^)♪

ハイ!問題点と解決策、浮かびました!?

ご相談は、

帰宅→遊び→夕食→勉強

この流れでは「眠く」なってしまうというお話でした。

さて、どうするか?

解決策、浮かびました!?

ちなみに、今回の場合は、「翌朝に勉強」はおススメできませんぞ。

なぜなら「翌朝に勉強」にすると、

帰宅→遊び→夕食→就寝→勉強

となり、今よりも「勉強」が先延ばしになるからです。いつも言ってますが、優先順位を考えてみることです。

ととりんさんの帰宅後の優先順位はどうなんでしょうか?

もし、優先順位が、

遊び→夕食→勉強

であるならば、勉強ができなくてもしょうがないわけです。

でも、優先順位が一番高い「遊び」は、ちゃんとできた(◎_◎)さらにご飯も食べた!でも、残念ながら、3番目の勉強まではいかなかった。

これが優先順位です。

勉強をさせたいのなら、順番を前にするしかないのです。

そこで問題なのが、親の考える優先順位が

勉強→夕食→遊び

の場合の方。

受験生などでしたら、「遊び」を削除するといった策もアリになります。

が、今の時期は、できれば友達とも学校から帰って5時までは遊ばせたいと。

もしそう考えるなら現実問題として、

勉強→夕食→遊び

この順番で進めるのは無理があります。

であるなら、もう自ずと解決策は見えてきます。

そう、

遊び→勉強→夕食

この順番です。

勉強したら、ご飯にありつける!今どれくらいの勉強をしているのかわかりませんが、これなら自発的に勉強するかもしれませんぞ。

一方で「小2ですが、今毎日3時間勉強しています」となると、これまたチト話が複雑になります。

例えば、遊びから5時に帰って、3時間勉強していたら、8時になっちゃいますからね。

それからご飯というのも遅くなるし、これに習い事が入ると、もうグチャグチャ・・・・

そうなると、「親技」の応用が必要ですぞ!

つまり、勉強の優先順位は高い、でも時間的に前に持ってこれない場合はどうするか?

これまで何度もメルマガで言ってきたように、

遊びの前に勉強はさせる!

これは大前提。

その上で、ポイントは、

順位は変えず、時間を変える

勉強の予定時間が3時間としても、一気に3時間全部をしなくてもいイイ。例えば、学校から帰宅後、すぐに30分勉強をする。そして、遊びにいく。

学校から帰って、なぜすぐに勉強をしないといけないのか?

子供は不満に思うかもしれません。でも、それは遊びにいくためなのです。そして、遊びから帰ってから夕食までの間にも例えば30分勉強をします。

「お腹すいたー!」という子供に対して、何と言いますか?

もうおわかりですね(^_^)

「おいしいご飯食べたいなら、勉強しなさ~い」と笑顔で言うのです。

遊び→夕食→勉強

勉強1→遊び→勉強2→夕食→勉強3

とすることで、どんな効果があると思いますか?

これは、やった方じゃないとわからないことなんですが・・・

まあ、時間的には「勉強1」「勉強2」よりも「勉強3」が一番長くなるでしょう。でも、子供の感じ方は間違いなく違います。

勉強3の時間を減らすことで、寝る前に自由な時間もできるでしょう。今の生活よりも魅力を感じるのではないでしょうか?どうです!?

一番の理想は、さっき書いた

勉強1→遊び→勉強2→夕食→勉強3

ですが、

友達との遊びを最優先にしたい場合は、

遊び→勉強1→夕食→勉強2

でもいいでしょう。

これにお風呂なんかが入ると、3つの小分けにすることも可能です。1日30分の勉強なら、小分けにする必要はなく、夕食前に30分ビシッと決めるのもいいでしょう。

優先順位をしっかりつけて、勉強する時間と夜のスケジュールを考えて「○○の前に勉強!」をぜひやってみてください。

少しせわしなくなりますが、同じ3時間でも子供の「感じ方」が違いますから。

実は、このように勉強を小分けにするといった親技は、

自ら勉強に向かう

眠くならずに勉強をする

に効果があるのです。

早く遊びに行きたいから勉強する!ご飯食べたいから早く勉強をすませる!

これって「自ら勉強に向かう」ということです。

そして、小分けにした「勉強3」のときだって、眠くならずに勉強をすることができるようになります。

なぜだと思います?

それは、

すでにやりかかった勉強だから

これもやったことのない人にはわかりにくいですが・・・・

すでに「勉強1」と「勉強2」である程度は勉強が進んでいます。もう手を付けているわけですから。

すると子供たちは「あとこれをやれば終わるな!」というイメージを持つことができるわけです。

「さっさと済ませて自由にするか!」こういうイメージをいかに抱かせるか?

イメージがわけば、前向きな発想になりやすく、眠くもならないというわけです。

説明すると理屈っぽく、かつ実現が難しそうですが、勉強時間を小分けにして、まず取りかからせる、短時間で終わってお楽しみ。

再度、短時間やって、再びお楽しみ。2回の小分け勉強で今日1日の全体のあとどこをやればいいのかをイメージさせる。

一度やりかかったものであれば、最後まで仕上げないと違和感も出てくるようになります。

そういった状態を親の工夫でどうやって作りだすか?

受験期に長時間勉強となれば、こうやってやっていかないと、10時間とかを効率的にやることはできないですから。

そういう意味で、これは、ハイレベルな「親技」なんです。

ととりんさんのお子さんの学年は、今がもっともできやすい学年ですから、今から取り組んでおかれたらいいですね。

だんだん学年が上がるごとに生活の自由度はホントなくなってきますから。