こんにちは、ストロング宮迫です。

親技では受験の天王山はこの6月で、夏休みに成果を出せるかどうかはこの6月に決まるっていうのはいつものことですが、その6月もはや序盤が終わりつつあります。

ちゃんと時間を計って家庭学習中は勉強してますか?

テストは制限時間のある戦いです。制限時間の中で最高のパフォーマンスを出せなきゃいけない。なのに家庭学習で時間も計らずダラダラと問題を解いてテストに臨めば、たとえ勉強して臨んだとしても、テストでは急かされる分、解ける問題を落としてしまう・・・という現象が出ても不思議じゃない。

なんでも慌ててしたらミスしがちなのは子供だけじゃないでしょ?

家に帰って見直してみたら「これはできる問題だよね・・・どうして落としたの?」ってなる。これが2回ほど続くと、もうパニックだ。

そりゃそうです。何度モグラの頭をたたいても、繰り返しモグラが顔をのぞかせるのだから。4回繰り返されたら「この子は受験に向いてない」って結論になる。本当にそうなんだろうか?


テストのつもりで家庭学習をする!制限時間がある場で戦うのだから、制限時間があると想定して家庭学習をしなけりゃ、本番で実力は発揮できない。この話は入試演習が本格化してくる10月か11月頃にもう1回出てくる話ですが、この6月はその前哨戦にあたるってわけです。

キチンと勉強したら必ずテストのどこかにその成果は出る。もし出ないとすれば、子供を叱る前に「自分たちがやってることはどこか間違ってるんじゃないか」って注意深く考えなきゃいけない。

えっ、子供が時間を計るのをイヤがるって!?

まあ、なら時計で計らずに全力で最速で家庭学習をしたらいいけれど、その子はテストでは時計を見ない、時間を意識しない、「時間対得点」について考えずに秋を迎えることになる。入試演習が始まれば、どうしたって時間を意識しないわけにはいかなくなる。

秋から時間を意識するようにするなら、それでいいけれど、「今時間を気にしない子供」は秋になっても、秋を過ぎても結局は時間を意識せず、経験と度胸と勘で入試に行っちゃう。

親技の入試に臨む姿勢は「石橋は叩いても渡らない」ですから、そんな不用意な形で、経験と度胸と勘だけで入試に挑むのは無謀と諭します。

そしていよいよ入試が本格化して判定もシビアに出始めるこの時期だからこそ、子供のことはよくよく観察しておかなきゃいけません。

どうしても「はいやれ、それやれ、時間がないぞ」ってなりがちだからね。やれやれ!ばっかりが先行するんですな。でも「やった成果」が子供に確認できなければ、子供に対するやれやれ!はすぐに限界が来ます。そうした問題点が出るのも夏休み前のこの時期の特徴です。

つまりこの6月が終わる頃、入試に対する「勝負あった!」「勝負は決した」の第一の結論が受験生の家庭では出るってことです。

志望校に対して偏差値がいくら足りない、必要な順位に到達しない・・・そんなことは問題じゃない。まだ時間はたっぷりあるんだからね。でもそのある時間を十分使えるか、有効に使えるかどうかについての結論は6月に出る。

ある時間を十分使えるかどうかの分岐点は「時間を計って勉強しているか、時間を意識して問題を解いているか」と「やったことが成果としてでているか、解ける問題は時間が経っても解け続けているかどうか」です。

子供が「時間を計る意味」を知り、「まだ点数は足りないけれど、この前やったところはテストでできた」って時間できているかどうか。

ホップ!ステップ!ジャンプ!っていうじゃないですか。当面志望校に対するA判定や判定80%以上を「ジャンプ」とするなら、ジャンプする前に「ホップ」と「ステップ」がいります。

「ホップ」の段階は時間を計る意味が分かり、時間を意識して勉強し、「今日の勉強の成果はこれだ!」ってちゃんと記せるのが「ホップ」だ。これなしに「ステップ」も「ジャンプ」も望めない。

「ホップ」も「ステップ」もなく、「ジャンプ」してA判定や80%以上の合格圏内の評価を得ようとすれば、子供の「アキレス腱」がきれる。長い戦いです。ボチボチ行けばイイ。でもそのボチボチはテキトーにやるってことじゃない、ゆるくやるってことでもない。

「ジャンプ」するために、「ステップ」するために、まずは「ホップ」から順番にっていう意味です。「ホップ」の段階で志望校にまだ足りてないからどうだっていうんです。「ホップ」段階で入試に挑むわけじゃないんだから。まだ2段階もあるんですぜ!

ちゃんと道筋に沿って、順番に無理をせずに、このやり方でやれば、成果を感じられる、やった甲斐があるって思うものをきちんと積み上げていくこと。あとは時間が足りないだけだから・・・って段階まで来たら「ジャンプ」できるのも近い。「ホップ」さえクリアできたら、「ステップジャンプ」のように一気に2階級特進も十分ありうる。

そこまでいけば、「あとは時間が足りないだけだから、1日10時間やっちゃおう!」も可能になる。1日10時間やるために必要なのは根性でもやる気でもない。10時間やれば、今までできなかったものができる時間が増えて成果がもっと出る!って思えるからやれるし、頑張れる。

「ホップ」なくして受験の資格なしともいえます。

6月はその「ホップ」の最終段階月間です。10月に気づいてそこから「ホップ」を始めてもいいけれど、入試が近づけば近づくほど第一歩の初期段階の「ホップ」はしにくくなる。やってても「もう10月なのにオレはまだホップかよ!?」って自虐的にもなりやすい。

勉強には旬がある。やるべきことをやる時期がある。必ず通過すべき地点がある。そこを通らずに頂上に向かおうとするから遭難する。

入試や受験で遭難しても命は獲られないけど、そっちの道は必ず崖か獣道になることは入試ではもうわかってる。わかってても行くのなら仕方がない。

ボクらは「今サイコー」でなくても、「いずれサイコー」になる過程の道を行く。6月はね、受験生にとっては入試に臨む資格があるかないかの総決算が出る月です。心してかかられよ!