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こんにちは、ストロング宮迫です。

高校入試が今週に終わりを迎え、中学生の学年末テストも終わったか、終盤でしょう。小学6年生は卒業式を待つばかり長かった学年年度も終わりですね。

その高校入試が終わりに差し掛かっているところですが、今年の東京都立高校の一般入試から一部でマークシートが初めて導入されました。

※この毎日親技は2015年3月13日に配信したものです

朝日新聞 2015年2月24日

東京都立高校の一般入試が24日午前、始まった。昨年、相次いで発覚した採点ミスの再発防止策として、三田、小山台などのモデル校20校で試験的に選択式の問題にマークシート方式が導入された。

公立高の入試でマークシートの導入は全国初で、効果を検証した上で、来春の入試から全校に広げる方針だ。

過去2年間の入試をめぐっては本来は合格していた受験生22人が不合格となった。

単純な採点ミスを防ぐため、今回から採点と点検にあてる期間を3日から4日に延長し、4日のうち2日を休校にして採点に集中させる。合否線上の受験生の答案は、合格発表前に再点検するという。

必死な受験生の情熱が採点者側の先生に一向に伝わっていない採点ミスについてはここ最近も毎年報道されてきました。

2015年2月17日 日本経済新聞

公立高校入試の採点ミスは全国各地で起きている。文部科学省や都の調査によると、2012年から2014年度の採点ミスは9都府県で計3744件に上っている。

東京都が最多の3052件で、岡山県の391件、大阪府の148件が続いた。千葉県でも38件のミスがあった。

大阪府では本来は合格していたのに不合格とされ、追加合格となった受験生が過去2年間で計10人いた。

ミスの背景として、採点期間の短さを挙げる指摘もある。入試最終日から合格発表日までの平均日数は約7日。最短は2日だった。8都県では教員が授業などの「日常業務」と並行して採点作業を行っていた。

同省は昨年9月、都道府県教委に採点ミスの防止策を強化するよう通知した。

ここでも以前取り上げたことがある兵庫県では、少し前ですが、高校入試における学力検査の再点検をしたところ、

再点検実施数145校(該当受験者数24,880人)中、84.1%にあたる122校(該当受験者数1,447人)で採点・集計ミスがあった

と発表しています。

採点・集計ミスのあった全受験者数に対する割合は5.8%。

兵庫県では「合否判定への影響はありませんでした」としていますがホントかよ!?という疑念は募ります。

今は得点開示請求もできる権利が与えられいるわけですが、その結果が示されるのは新しい学校に進んだ後になる場合が多い。

それくらいなら、もう学校のテストみたいに入試の答案も返却してくれるほうがいいですね。

ミスは起こりうるから、採点の最終チェックは一番熱心に見てくれる受験生自身にしてもらう。それが一番効率が良くて受験生も納得がいくように思いますけど、どうでしょうかね。

入試の答案用紙だって3年か5年くらい保管したら処分するわけだから、返却したほうがいいと思うけどなあ。思い入れもあるだろうし。

そこから考えると、子供たちが当たり前に持って返ってくる答案を親は大事に扱ってやらねばなりませんね。一生懸命やった証ですから。

で、親は答案見たら点数だけ見てあれこれ言わないで書いている中身を見てやってください。

たいていの子供は必死にテストを受けているから、そこに子供の普段見ない姿も隠れている可能性もある。それを見つけるのが楽しんだから。

必死で書いた答案の中身を見ずに点数だけ見て文句言って、形だけのファイルに収めるのはもったいないですぞ!

1つ、子供の答案から宝を探して高校入試を終えた方のメールを紹介しましょう。

こんばんわ、いつもありがとうございます。そして、すっかりご無沙汰しております。

親カツ前期で挫折してしまった、ののかーちゃんです。とにかく、お世話になった、お礼を言いたくてメールします。

まず、前期の親カツ講座を聞いて、焦りと不安のあまり、いっぺんに何もかもやらせようとして、娘を追い詰め、あげく勉強嫌いにさせてしまいました。

ストロングさんにお叱りを受け、トライせずに勝手に凹み、そこへ重なった父の入院や自分の国家試験を言い訳に、中3一学期は親カツ講座を放棄していました。

「勝手にやればー。できない自分が悪いんでしょ??!」と突き放し、でもメルマガからは目が放せず、上手くいっている親子を妬み僻む日々でした。

夏休みも、娘が塾でいない時間がくつろぎタイム。「なるべく遅く帰ってこい!」なんて、思っていたのです、ほんとにダメな親です。

中3二学期になり、「内申アップだ!模試だ!!」と周りが盛り上がってもなかなかモチベーションが上がらず、「志望校の文化祭もいかない!!他の私立もいかない!!」とストライキもあり、、全然始動してなかったのでした。

中3の9月10月と受けた模試も下降の一途、私立の併願も偏差値が足りず、行けるとカッコいい(と私が勝手に思っていた)所へも届かず、どん詰まりでした。

娘はどんどん自信を失い、暗い顔。

私もイライラが募り安定剤が欠かせませんでしたが、何回受けても成果のない数学の模試を分析し始めたのは冬休みも、間近のころでした。

4枚の模試の答案を分析して、確率資料、作図、関数が全く出来てなかったので、簡単な例題、基礎問題、そのレパートリー、パターン応用、過去問題と、難易度を上げていく手作りプリント(塾で手付かずの問題集を切り張りしまくり)を単元別にやっていきました。

まず、確率資料は、やり方を思い出したらすぐにでき、「なんだよ、簡単やん!」

作図もいくつかのパターンを、組み合わせれば そんなに難しくなく、「これは絶対おとすな!!」

中2で取りこぼして以来苦手な関数も、基礎に帰ればちゃんと理解できるだけの脳みそはあったので、あとは二次関数と図形の組み合わせをパターン変えて解きまくり何度も繰り返し、時短目指してやりました。

時には主人と親子三人でゲーム感覚で行い、ビリが主人だったときには得意満面で、「とーちゃん、できないのぉ??」と教えていましたっけ!

そんな調子で数学に少し自信がつき、次に苦痛の種である。国語長文読解、これはもともと語彙も少なく、読書も嫌いな娘には辛かったようですが、毎朝 天声人語を黙読、意味調べ、音読の順にやりました。

即効性はないけれど一日の始まりに一定量の文章を読むくせは、当日の初っぱなが国語からなので、その準備になったようでした。

理科社会は塾の直前特訓で何度も繰り返しテキストをやり、ラスト二週間でかなり追い上げました。

結果、志望の公立高校に合格いたしました!

朝早めに起きて、天声人語をやります。これで国語のウォーミングアップができたらしく、本番では国語が良くできてモチベーションアップしたそうです。

長文読解が全て正解!続く数学も、いつもは必ず計算ミスがあり、ぼこぼこなのに、大問1、2、3と順調に解け、初めて最後の問題まで出来て自己最高の85点をとりました。

社会理科も、特訓の甲斐あり記述バッチリで75点、しかしながら、英語は最後まで苦戦し私もそこまで手が回らず、残念ながら英作文は全滅。60点前後でした。

ただ、2月頃から穏やかに過ごすことができ、受験のあとのことや、合格不合格の意味や、いつもはメルマガで取り上げられている様々なことを話していましたので、私自身も落ち着いていられました。

当日の朝、しっかり抱き締めて、温かくおくりだせました。

周りがどんどん決まるなか、残り二週間ほんとに苦しかった、でも頑張るしかなかった。走り続けました。

娘はスッキリした顔で帰ってきて、全然不安な様子見せずに、やるだけやった!やりきった!!と、すがすがしかったのです。

いつも模試の度にいじけて帰ってきてたのに!!

発表の日は流石に眉毛へのじでしたが、一人で見てくるから!と、勇敢に出ていきました。落ちてたら、親がそばにいたらカッコ悪いでしょ!?とのことで。。

親バカはあとからこっそりついていきましたが、番号を見つけた時は、やはり胸に込み上げるものが、、、

今は興奮も冷め、学年末テストにむかっています。それが終わるともう、フリー。

でもそこで緩むことなく、次のステップを!!と考えて、入学までに何をしたいのか、よく話し合って取り組んで行けたらと思います。

ストロングさんのメルマガがなければ、最後の追い込みに耐えられなかったと思います。前半にかじった、ノリ勉も、やってなかったら今の合格はナカッタデショウ。

もっともっとおおらかに、楽しみながら盛り上げてあげればよかったと、反省です。

本当に親が変わらなきゃいけませんね。今後もトライ、あんどエラーで頑張りたいと思います。

また新しい受験生の誕生ですね?

多くの受験生の指針となってくださいますよう、これからもよろしくお願いいたします。

落ちこぼれ親カツ生でしたが、楽しかったです。

どうぞお身体に、お気をつけてお過ごしください。

長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!!!

「冬休みも間近のころ、4枚の模試の答案を分析して」目覚めた、ののかーちゃん。

宝は子供の答案にあったというわけです。

そこから2か月、「簡単な例題、基礎問題、そのレパートリー、パターン応用、過去問題と難易度を上げていく」受験での横道の道を本気でまい進したんですよね。すばらしい。

振り返ってみると、昨年の中2の3月末に「もっと早く勉強を終わらせること、自由にしてあげたいのに難しいです」と書いてきたののかーちゃんにボクは

それは全部やろうとするから。

今まで「3」だった子供に入試だから「100」にしないとダメなんだよ!って言って頑張れないでしょ。

今まで「3」だった子供には「5」頑張らせる。そしてご褒美。

次は・・・とつづく。

「3」なのに「100」目指してたら、いずれ拒絶されるでしょう、実に当然です。

難しいんじゃない、やらないだけなんです。優先順位を決めていないんです。

と書き送っていたようです。

たぶんこれが原因で「ストロングさんにお叱りを受け、トライせずに勝手に凹み、そこへ重なった父の入院や自分の国家試験を言い訳に、中3一学期は親カツ講座を放棄」したんですな。

ここでは

中高一貫生に対して高校内容が本格的に入ってくる中3の夏までが勝負ですよ、そこまでに勉強のリズムを作ってこなしていける体制を構築しないとそのあとは厳しいですよ

と繰り返し書いていますが、高校入試を経た子供たちは高1の夏までが勝負です。

中3の頃より比べようもない高校の勉強内容のボリュームと質に対処できるかどうか。

中高一貫生は入学してからある意味では2年半の猶予があるけれど、高校入試組はそれがこれから入学を経て夏までの5か月間の猶予しかないともいえます。

この5か月間の高校での勉強に対する過ごし方が、高校での勉強の勝負を、かつ大学入試に対する勝負の大半を決めてしまう。そんなふうにボクは考えています。

だから高校入試組は短期決戦なんです。

すでに高校入試を終えてすぐにその高校での勉強の体制づくりに励む者もいます。一方で「入試が終わった~」と小休止にならぬ大休止に入る者もいる。

まあ、それは自由なんですが、勉強における勝負は高校3年間で勝負がつくんじゃなく、これから夏までの5か月で勝負がつくと考えておきましょう。

それを知っている者は、また周囲がそれを知っている場合は、少なくとも英単語や古語など大量に覚えなければならないもので早めに処理しておけばラクなものはその下準備として問題集を2周ほどまわして、ある程度できるようにしてから入学します。

当然でしょう。

今から棒をもって、それもちょっと高性能の棒を持って戦うことになるんです。ポケットに手を突っ込んで口笛吹いて校門くぐっていたらブン殴られることになる。

高校内容の勉強の量と質は今までに子供たちが経験しなかったレベルと壁になる。

そういう意味で入試で終わりじゃないというわけです。入試をゴールに走ってきた者は春休みに脱落し、新しい学校の校門くぐった時点でブン殴られることは確定しているということになります。

ブン殴られて気づいて走り出せるならそれでイイ。ただ多くの子供たちが気づかずにスルーして行こうとするから危惧するだけです。

こんなツイートがありました。

これはホントの話です。

キミが越えてきた山は大変だったかもしれないけれど、あとから振り返ってみればずいぶんと低い山であったことがわかるだろう。

よ~く見てごらん。目の前に絶壁が聳えているのが見えるだろう?

えっ、見えないって!?

これを高校入試に合格したが失敗した高校入試といいます。

ようやく高校入試が終わってヤレヤレって思っているのに、なんてこというんだと思うかもしれませんね。そんなに厳しいのって・・・

ボクの話だけじゃ信じられない人もいるでしょうから、ここ最近見た大学入試関連のツイートをいくつか紹介しておきます。

心してかかられよ!

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うれしい報告

これまでの親技ノリ勉10年以上の歴史の中で、もっとも深く考えに考えてノリ勉に取り組み、ノリ勉を最も有効に体得理解したと評していい方の感想を紹介します。

[算・数] 7日間を終えての感想

小2 MMさん

明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

もともと勉強をいやがる子ではありませんでしたが、自分からすすんで意欲的に取り組むようになりました。

難しい問題を考えることに「酔う」のではなく、頭が動いている、集中して頭に入っていくという状態が生まれてきました。

「テスト勉強良いね。これからもテスト勉強をやっていこうね」と息子も言っていました。算数だけでなく、漢字についても同じように取り組めるようになってきました。

親にとって学ぶべき点はありましたか?:

子どもが集中して勉強できる、成果が出る勉強ができるために親がするべきことをつかみかけてきたと思います。

今までいかにやっているつもり、出来ているつもりだったことが多かったか。

今までは、親が考える、こなさなくては行けない課題をただ子どもに与えていただけでした。何の工夫もなく、やるように強制していただけでした。

子どもは文句を言わずにやっていてそれなりに成績も良かったので、そのことに気づいていませんでした。何がいけないのか、少しずつ、分かりかけていると思います。

また、子どもの良い状態を知ることが出来たのも良かったです。目指すべき姿が分かれば、そうなっていないときにどうしたら良い?と反省が出来ますね。

そして何より、親の姿勢がそのままダイレクトに子どもに出るということを実感した日々でした。

そして親が同じペースで継続していくことが難しいかも分かりました。

たった30分の勉強の準備、振り返り、30分集中して子どもを見ること関わること、思っていた以上に大変でした。

「このくらいにしておこう」と思うのは親が先、というのはその通りだと思いました。

大変なのでこのくらいでも大丈夫と思いたくなってしまいますね。良ーく分かりました。

「毎日の報告を書く」ということがなければ続けられなかったかもしれません。これをやり遂げれば成果が得られると分かっていて、日々よいところと改善すべきところの確認をしてもらえると継続できるということを実感しました。

まだまだ続けていけるか自信はありませんが、とりあえず自分なりにストロング先生に報告するつもりで記録をつけていこうかなと思っています。できるかな・・・私にとって継続は大きな大きな課題です。

息子の「へたれ状態」が分かったことも、親のせいであることも、実感を伴って分かりました。全くその通りですね。

一番大事なところ、ダメなところに向き合って、それでどうするのか、その部分を親が子どもに任せていた、というより、それは子ども自身でつかんでいかなくては意味がないのだと考えていました。

(省略)ノリ勉をきっかけに、子どもへの関わり全般について振り返ることが出来たと思います。

「1年間で差がついた」というのは、子どもに対してでなく、親が1年間ほっておいたから、と捉えなくては。

イベント的に子どもに関わることはさほど難しくはないですよね。毎日毎日をこのようにできるのか、が難しいわけで。

言うは易し、分かる、知ってると出来ることは全く違う、そう思い知らされています。これからも精進の日々です。

お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

うまく行っているときはこちらもノリノリになります。子どもが意欲的に楽しそうに勉強する姿を見られることは幸せでした。得意げに説明してくれるのも、今まで気づかなかった出来る部分を発見したこともうれしかったです。

親が変われば子供は変わる。

親が求めることを変えれば子供の反応も変わる。

親が求め問うことを変えれば、子供は違う子供になっていく。

子供は親がしたようになる。そのことをボクも実感した日々でした。

大いなる可能性を感じつつ、克服すべき課題の大きさにも気づいたMMさん。

キツ~いボクからの言葉も真正面から受け止め解釈し消化したあなたなら、もっともっと子供をよくしてやれるでしょう。ボクなんかよりずっとうまくできます。頑張るべし!

これからも数年は子供にとって最も大事な時期になる。そしてこの日々は戻ってこようとしてももう戻ってこれない貴重な日々です。

花のように笑いながら取り組むべし!

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