こんにちは、ストロング宮迫です

公立高校入試が順次開始、中学入試は首都圏が怒涛の短期決戦最終シリーズが開幕。

開幕した2月1日の朝早くにメールをいただきました。

無事に娘を試験に送り出すことができました。ありがとうございました。

今日まで勉強してきた娘は私たち夫婦にとってもう合格だという言葉を娘にかけてあげることができました。

妻が娘と出発しましたので私の役目はここまでです。本当にありがとうございました。

入試直前少し休んで本番パターンでの演習もさせましたが妻が親カツシートをずっとつけていました。

数日試験が続きますのでまだ振り返るには早いですが、中学に入ったら(入る前かも)・・・・

やることをやって送り出したら、もうあとはただ待つだけ・・・この時間がなんと長いことか。

とにかく受験生には持っている力をすべて出し切ってもらいたい。ただただそれを願うばかりです。

ボクも少々胃のほうがおかしくなってきました(ToT) ただ今、胃液が最高潮にあふれ出る第2期です。胃液があふれ出てくるときに必ず思い浮かぶ一節があります。

今日一日
怒らず、怖れず、悲しまず、
正直、深切、愉快に
力と勇気と信念とを持って
自己の人生に対する責務を果たし
常に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います

これは中村天風さんの「誦句集」のうちの1つ「誓いの言葉」という誦句だったと思いますが、ボクが高校生の時に広岡達朗さんの本に書いてあって初めて知りました。

これしか覚えていないんですが、いっとき毎日のように唱えていて、それで覚えているんですが、胃液が出る事態が続くと自然とこれがなんでか口をついて出てくる。

まあ、ボクにとっては、おまじないのようなもんですね。全然唱える「誦句」を実践できていないし、胃液も止まらないけれど、言う。おまじないだから。

こういう自分にとっての「おまじない」はいくつか持っていたほうがいいんじゃないかって思うことがあります。

なので、子供たちにも試験会場で唱える「おまじない」を授けてやりたいけれど、自分がいいと思っている「おまじない」を与えても、それが子供自身も気に入るかどうかといったらそうもならない。

気に入ってつい口に出してしまうものでないと「おまじない」にならないからね。まあ、でもそれぞれ子供は自分の「おまじない」を持っているでしょうから心配はしていないけれど。

ガンバレよ~受験生。

迷わず行けよ!行けばわかるさ!

さて、ちょうどメンバーさんへの音声セミナーで前回から今回を含め3回連続で未就学児の方への音声セミナーをアップしています。

未就学児や小学校低学年の子供についてはあまり触れる機会がないですが、この学年層はこれから春まで集中的に相談も寄せられるので相談を1つ紹介して、ここで触れておきます。

中学入試、高校入試に関係のある親の方もこの問題はぜひご自身の問題として、自分ならどうするか? 自分の家はどうなのかを考えてもらうと、ヒントの材料になると確信しています。

では、まずは寄せられている相談から読んでいただきましょうか。

小2の母です。

子どもの勉強での関わり方に悩み、先週偶然ネットで見つけた親技。目から鱗で納得する話がたくさんあり、ここ数日は毎日時間があれば、バックナンバーなどを読んで勉強しています。

我が子が生まれてから、私自身が幼児教育に興味を持ち始め、幼児教室などにも通いながら、家でも一緒に子どもと学んできました。

しかし、いつの間にか幼児教室の求める内容と、我が子の力に差があるのを埋めようと必死になり、年長の息子にかなりの量と質の問題をさせてしまっていました。

息子は拒否反応や、できない、分からないことが許せず、よく暴れていました。周りはよくできる子が多くて私自身も焦っていました。

どんな時も神経質な面があるので一概には言えませんが、「難しい問題をやろうとしない」「わからないと泣く」「勉強しようと声をかけると怒る」などの原因は少なくとも、私の関わり方が影響しているかと思っています。

こんな状況で、これ以上続けると、自分を傷つけそうで心配になり、

「もう勉強について、ママは何も言わない。何かして欲しいことがあれば、言ってくれればいつでも助けるけど、ママからやりなさいとはもう言わないよ」

と言ってから、しばらく勉強には全く口出しせずに最近は様子を見ていました。

テストができなかったり、宿題ができないことに自分が失敗したら、必要性を感じてやるだろうと…。

そうすると、2週間後くらいに昔から欲しがっていたリクガメを手に入れるために

「毎日、お手伝いと、勉強の国語と算数(今までたまってやっていなかった進研ゼミを2ページずつ)、音読を毎日一年間続けられたら、リクガメを買ってもいい? しかも、お手伝いも勉強もそれでやめずに続けてやるから。しかもお年玉で買うから。」

と、言ってきたので、つい承諾してしまいました。

勉強やお手伝いを物で釣っては、物がいらなくなったら勉強しなくなる可能性もあるし、してはいけないと思いながら、けなげな気持ちと、本当にやってやる!という本気さを感じて了解してしまいました。

その後、本当に毎朝早く起きて、自分から勉強とお手伝いをしています。今3週間目です。

これは、親技的にはどうなんでしょうか?

また、物でつらない以外で、こんな息子にはどんな対応をするのがよいのか、悩んでいます。子どもがあまりにしんどそうなら、しばらく放っておくのは、あまりよくないのでしょうか。

とても簡単な問題ですら嫌がっていたので、どうすれば良いか分からず、しばらく様子をみていました。でも、本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたいです。

ちなみに、今まで物で吊って勉強などさせたことはありませんでした。

長い文になりましたが、アドバイスをいただけたらありがたいです。よろしくお願いします。

まあ、各家庭それぞれですから文句はないんですが、「親技的にどうか?」と言われれば「0点」という採点になるでしょう。

小学校低学年で勉強に対する強烈な否定的なイメージを植えつけ、「勉強がイヤ」ってなるのが固定すると、これから先がものすごく大変になるし、子供自身も多くの時間を過ごす学校生活が苦痛になる可能性が高まる。

いや、いろいろ勉強も先取りでやらせているので勉強はできるんです、成績はイイんですだったとしても、これから先がね、しんどい。今の学年で成績がイイなんて知れているから。

ちょっと勉強すれば小学校低学年だったら、いかようにでもイイ成績を獲らせることが可能です。だって習っていることが少ないから。習っていることが少ないってことは応用発展が少ないってことだから。

だから、強制して無理にでもやらせれば誰でも「できる」ようになる。問題は繰り返しになりますが、これから習うことが多くなっていく、その先です。

今できるからっといって、これから先がどんどん大変になっていくのが目に見えているやり方はやらないほうがいいですよというのが親技の主張です。

親は勉強を教えないほうがいいですよ!って言っているのも、学年が上がるにつれて親が教えられなくなるという限界がすぐやってくるから。もちろん大学入試まで親が教えられますっていうなら教えたらイイ。

でも、いずれできなくなってしまうのであれば、それを駆使してやるやり方は今のうちに少し変えておいたほうがいいですよって言っているわけです。

親技的に「0点です」と言ったのは、小さいうちに「勉強はイヤ」「勉強は難しいもんだ」「勉強なんてしたくない」て思わせているからです。先がないとは言わないけれど、先が思いやられるという意味です。

親が「勉強なんてできなくたってどーでもイイ」って思っているならそのままでも別にいいんですが、親が「本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたい」と思っているのであれば、これから確実に修羅場になっていく。

だって小2で「勉強しようと声をかけると怒る」んですよ。小5で「勉強しようと声をかけ」たらドロップキックしてくるんじゃないでしょうか。
5
どうしてそんなに難しい問題をさせたがるんでしょうか?

これは中学入試でも高校入試でも起こっていることですが、難しいことばかりさせて、勉強をイヤにして、泣かして、「勉強しようと声をかけると怒る」状態になって、結局、放っておくに行き着く

振り子の振れ方が極端なんですよ。極右から極左またはその逆の極左から極右に行くみたいな・・・

そのとき親が自分に言い聞かせるのは「テストができなかったり、宿題ができないことに自分が失敗したら、必要性を感じてやるだろう」と。

で、その必要性に子供が気づくかと言ったら気づかない。

「どーでもいいや」って子供は言う。エーー!?と親はなる。

「失敗したら」普通気づくでしょうって思うのでしょうが「勉強なんかもうイヤ」という固定観念が植えつけられた子供が気づいたり、必要性を感じたりはしない。

突き放したら、「もうママったら・・・」といつかかえってくると思っているけれど、突き放したら糸の切れた凧となって手の届かないところに飛んでいった・・・と、中学入試や高校入試の学年ではなる。

小学校低学年でまだそこまでの知恵がないし、世界も広くないので、そこにとどまっているだけで。

加えて、親のほうはしばらく放っておこうとし、そう子供に言っているのに、「本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたい」と思っているから、放任すると決めたのにうっかり口に出す人もいるし、口には出さないけれど顔全面に「そろそろやるでしょ?」って書いてある人もいる。

自分のやり方、やらせ方、与え方を反省すべきなのに、それはそのままで「待ってみる」「待ってやる」という選択をするわけです。心の底では「勉強させたい」と思いながら。

これでうまく物事が流れていくか?

いかない。

いつもここで書きますが子供は「神の目」を持っていると思われるほど大人の思いを正確につかみ取る能力を持っている。子供たちが感じていることはたいてい正しい。

子供に心の奥底を見透かされないようにできている親はあまりいない。ぜ~んぶ子供にはお見通しだ!

小学校高学年以上になれば、その表現を反抗という形で表すことができる。しかし、小学校低学年ではそれすらの表現もできないほど未熟です。暴れるか駄々をこねるか、泣くかくらいしかできない。

それが出るってことはエラーなんです。

エラーが出たら、やらせ方や与え方や時間や量を1つずつ変えてみなくちゃいけない。

多かったんだな
難しすぎたんだな
長すぎたんだな…etc

毎日のことなんだから。

大人の側が子供のその表現を見て変数を変えていってやらないといけない。

しかし、親は自分の変数はまるで変えないで「難しい問題をやろうとしない」「わからないと泣く」からと、「じゃあ、必要性が感じるまでゼロにするから」と振り子を極端に振る。

困っちゃうわけですよ、子供のほうも。

親にまるで悪気がないこともわかるし、「原因は少なくとも、私の関わり方が影響しているかと思っています」というコメントを見ても、そのことは言われなくてもわかってらっしゃるのでしょう。

勉強はいつからだってできます。社会人になってからだってできるんだし。

でも、学ぶってことが「イヤ」「楽しくない」って気持ちを小さい頃から延々と叩きこんだら、いつからだってできる勉強も永遠に始まらない。

ここで先日来た受験生の報告を1つ読んでもらいたい。

小6 Tママさん

ストロング先生、こんばんは。以前、メルマガにとりあげていただいた者です。

無事、志望校に合格しました!

小五の3月に受験したいと言い出した息子。慌てて入った地元の大手中学受験塾では、クラス最下位からのスタートでした。

5月にストロング先生の『10の鉄則』を知り、月、木に届くメルマガに励まされながら、模試のたびごとにどんどんと成績は上がっていって…。

夏休みの終わりには、上位クラスへ移動となりました。その後クラス3位に。

塾の先生からは、過去五年間、こんなに短期間で偏差値を20もあげた子は見たことがありませんと、太鼓判を押されました。

塾の夏期講習とは別に行われる盆休みの合宿や、正月特訓などには一切行っていません。

ストロング先生を信じて、早く解けるまで問題を繰り返していました。自宅で朝六時から夜九時半まで、食事以外ほぼノンストップ。11月までは、続けていたスポーツの試合にも出場していたので、私たちには本当に時間がありませんでした。

合格通知を見た時の、息子の両目から溢れる涙、町内を満面の笑みで自転車で走り回っていた姿…

生涯忘れられないと思います。

ストロング先生との出会いがなかったら、クヨクヨしがちな私なので、とても息子にここまでやらせていたとは思えません。

これから入学する中学は、1クラスだけが特別枠となっており、六年間同じメンバーで持ち上がります。ギリギリでここに滑り込んだ息子は、ほとんど最下位からのスタートとなることでしょう。

でもどんな中からでも這い上がっていける自信を、この一年で身につけたはず!

今は、手つかずだった英語を、少しでも進めておこうと、親子で予習に励んでいます。これからも、メルマガにエネルギーをいただきながら、がんばっていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

小6から中学入試を始めることがどんなに苦行かはもう皆さんはご存じでしょう。

当然ながらスタートは最下位のところからでした。「自宅で朝六時から夜九時半まで、食事以外ほぼノンストップ」、これってそばにつくものも大変だけれど、この意欲って、この必死さってどこからくるのか。

みんながこうなるわけじゃないですよ。

加えて、小6からのスタートでも「11月まではスポーツの試合にも出場して」いたんです!

あなたのお子さんは、こんなふうになれるだろうか?って考えてみてほしい。なんでそれができたのか?

少なくとも小学校低学年で「勉強はイヤ」「勉強なんてしたくない」なんて思っていなかったでしょう。スタートは早くても遅くとも、そのスタート時点で立っている位置は違う。

同じ学年の子供でも、「勉強なんてイヤ、したくない」って子供と「勉強なんてチョロイでしょ」って思っている子供ではスタート地点が違うってことです。

マイナスからのスタートとプラスからのスタートですから。

入試に立ち向かうと苦しい壁が出てくる。いつだってノリノリってわけにはいかない。

でも、それは「どうせオレダメだし」とは違う。「勉強なんてしたくない」とも違う。「勉強なんてやってやるものか」でもない。

「できるとは思うけれど、面倒くさくてしたくない」こっちです。これは成績がイイ子だって思ってるから。

しんどいし、面倒くさい、けれど「できる」って思ってるんですよ。「できる」って思っているから背中を少し押してやったら、最初のスタートを少し伴走してやったらあとは自分で走れる。

それでも、まだ走れない家庭は「これはやらなくてもいいよ。これをやろう」って「できるものを選択する」という背中の押し方をして走らせる。「やっぱできるじゃん!」って。

しかし、ハナから「勉強はイヤ」っていう固定観念がある子供の場合は、「きっとできる」「カンタンな問題」という食いつけそうなエサを出しても、頑として食いつかない。断じて食いつかない。

この状態になる、もしくはもうなっているとすれば、先が思いやられるということです。

中学入試を小6でスタートして、これじゃあ最下位のまま時間切れの可能性が高くなる。まあ、そういう子供は小6で中学入試をやりたいとはそもそも言わないと思いますがね。

「できる」「やれる」と思っている、信じているからスタートを切れるってことです。

その上でこの方が優れているのは「塾の夏期講習とは別に行われる盆休みの合宿や、正月特訓などには一切行っていません」ここです。

別に合宿に行くのも正月特訓に行くのも悪くないんですよ。塾のカリキュラムに乗って順調に行っている人はそれらを受講してさらに乗っていけばいい。

でも、授業もあやふやでお土産も少なくてアップアップの人は、プラスに余計なものを受けるくらいなら、今までやってきた基本をもう1回やったほうがいい。わかっていてもそれはなかなかできない。それをこの方はキッチリやった!

合格したから、偏差値がものすごく伸びたから言ってるんじゃない。受験までの1年間で親の戦略もあったでしょうが、そうなる可能性がスタート地点からこの家庭には、この親子にはあったということです。

で、あなたの家にはその可能性が現時点であるのか?ってことなんです。

すでに長くなっているけど、もう少し書いておきます。

お手伝いと勉強を毎日一年間続けられたら、リクガメを買ってもいい?について

親のほうは子供に「もう勉強についてママは何も言わない。何かして欲しいことがあれば、言ってくれればいつでも助けるけど、ママからやりなさいとはもう言わないよ」と言って、しばらく勉強には全く口出しせずに様子を見守っているけれど、本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたいです」と相談にありましたよね。

先に子供は「神の目」を持っている、大人の思いを正確につかみ取る能力を持っている、子供たちが感じていることはたいてい正しいと書きました。

子供にはその親の思いが見えているんじゃないでしょうかってことなんです。

「勉強させて学力をつけさせたいってママは思ってるんでしょ」そんな風に子供には見えてわかっているんじゃないかと想像します。言わないだけで。

その1つの交換条件がリクガメなんじゃないのかなあ。

相談者は「けなげな気持ちと、本当にやってやる!という本気さを感じて」と書いているけれど、これは親にとってずいぶん都合がイイ解釈で、心の奥底にしまってある「本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたいです」を子供のほうから言ってこさせてズルいなあとボクは思います。

ボクの解釈は、子供は「ママはもっと勉強させて学力をつけさせたいって思ってるんでしょ」とわかった上で、親が望んでいる「勉強する」を撒き餌に飲まざるを得ない条件をだすその「けなげさ」に泣きます。

そういう意味では、この子は小学校低学年ながら、もうずいぶん打たれ慣れて、そうしたことが考えられる知恵をつけてきたんじゃないか。

多くの親が「子供はそんなこと考えていません」「そんなことをウチの子が考える力はありません」「そんなふうには思っていないと思います」と言う。相談者もそう思うかもしれません。そしてそのほうが正しいのかもしれません。

この方のお子さんがどうなのかはあくまでボクの推測で、純粋な気持ちで出した交換条件だった可能性も否定はしません。

でもね、子供が身体全体で把握する力というのは、侮れないというのがボクの考えで、子供は親のウソや建前はたいてい見抜くというのがボクの主張です。

親技では、親の本音を子供にぶつけよう!って主張しています。本音をぶつけた上で、その本音を実現したいなら、その与え方を考えよと。

なぜなら親の本音なんて子供は言われても理解できないから。だって経験値に違いがあるもの。社会のことも知らないし。だから本音は言ってもいいけれど、その出し方、与え方は「できる、できる」でやらせたほうがいいですよって言ってる。

それがいいのか悪いのかは、やるのかやらないのかは、あなたが決めればイイことです。

ただ、あなたは子供にそうは言っていないけれど、子供のほうはもうちゃんと親の本音を見抜いて親に付き合てくれているんじゃありませんかと。そこです。

そこに親が喜びそうな「お手伝いと勉強を毎日一年間やめずに続ける」「しかもお年玉で買うから」も付け加えて親に提案するその子供の「けなげさ」にボクは慟哭する。

つい承諾してしまいました

そうなりますわね。

この話は親が子供をモノで釣るって話ではなく、親が子供に「○○をする」で釣られている話なんです。

この話は、親が子供の食いつきそうなエサをまいて「イケるよ、ほら。やってごらん」って言っている話じゃない。

子供が親に食いつきそうなエサをまいて「さあ、毎日勉強もお手伝いもしちゃうよ。それってうれしいんじゃない? してほしいことなんじゃない? そら食いつけ」ってなっている話だとボクは思う。

いやいや、そんなことはないよ。そこまで子供が考えているわけないって思う方も多いんじゃないでしょうかね。そうかもしれないし、そうだといいけれど。

でも、信じられないかもしれないけれど、そうやって親を子供が「釣る」話は気づいていないだけで結構ありますよ。相手が子供なんで聞き出そうと持っても真相がわからない事例ばっかりだけど。

この「親が子供に転がされる問題」についてはまたの機会に話すとしましょう。

さて、最後に

物でつらない以外で、こんな息子にはどんな対応をするのがよいのか、悩んでいます。子どもがあまりにしんどそうなら、しばらく放っておくのは、あまりよくないのでしょうか。

とても簡単な問題ですら嫌がっていたので、どうすれば良いか分からず、しばらく様子をみていました。でも、本心はきちんと学力をつけさせたいし、勉強させたいです。

どうするべきかについてカンタンにボクの考えを述べておきます。

まず学校の勉強を頑張る!これね。テストは満点を目指して、授業はしっかり聞く!これ基本。

学校の宿題も少なくて勉強できる時間があるなら、進研ゼミもやったらイイ。ただし、楽しくやりませんか?

楽しんでやらないとおもしろくないでしょ。

こういうのもたまには見てさ。

「ルネッサ~~ンス~」くらい親が言ってあげたらイイ。意味はないですよ、「ルネッサ~~ンス~」にね。

でも、「イエーイ!全問せ~か~い!」とか「よっしゃー、時間短縮!」とかハイタッチやグータッチやガッツポーズが出てくるような勉強を短時間でやる。

低学年なら「よくできましたシール、ゲット」でもなんでもいいです。

進研ゼミ2ページとか、かったるければ、3問ずつに短く切って、全部正解したらワイングラスくらい持ってきて「ルネッサ~~ンス~」って言ってあげる。

やっていて、問題に詰まったら、髭男爵みたく、親は「事情が変わった!」といってお助けマンになる!そして「やればできるやないかい~」とグータッチするとか。

まあ、これはボクのセンスなので、あなたにはオススメしないけれど、「勉強イヤ」の意識を払拭すべく、あなたが一大決心をして「芸人」になって盛り上げていくことです。

あなたは脇役だからね。

難しいことなんかすっぱりやめて、「軽すぎ~!」という言葉が出るように順番に学校の内容をやりなさい。問題ができたら合言葉は「ルネッサ~~ンス~」これはもういいか(ToT)

毎日机に座る習慣は大事なことだけど、今のままじゃあ「机に座りゃあいいんだろ!」っていう「ただ机に座る」悪習慣になっていくから、頑張ってノリノリでやって15分で勉強のノルマが終わるようにしたらいい。

音読なんかでも、「ただ読む」のは実におもしろくないです。

これなんかどうでしょうか。マイク立ててさ。

今日は演歌調で音読させていただきますとかやって、こぶしをいれて読むとかさ。

動画のコメント欄にも書いてありますが「一応五役に声を彼女なりに使いわけ音読してたのが面白くて撮りました」とあります。

子供が竹で、あなたが雪になって音読したらイイ。親が子供に覆いかぶさって子供が「よ…い…しょ…よ…い…しょ…お~も…た…い…なぁ~」とやったらいいのに。

教科書の文章だったら、ネットにいろいろな参考になるサイトだって探せばあるでしょう。

いつもの授業にプラスワン~小学校国語、「ふきのとう」を読む

紙の上でだけでなく、小学校低学年なんだから身体を使って勉強しなさい。

おもしろくもなんともない親が鬼みたいな顔をして「勉強するよ」って怒りながら、難しい問題をやりなさい!なんて、まったくもっておもしろくないから。

そして、交換条件なんてやめて、カメを飼いなさい。

カメは大変だよ~。1週間とか家を空けられないし。タイガー山中とか田舎に帰る時はカメも一緒に連れて帰るからね。

水替えに餌やり、日光浴に子供の世話と同じくらい手がかかる。いな、手をかけようと思えばいくらでも手をかけて育てられる。

ちゃんと世話すれば長生きします。変温動物だから冬眠もする。

冬眠ってなによ? 変温動物ってなによ?

亀博士になると、他の動物のことだって知ることになる。図鑑だって隅々まで読んだらイイ。好きで読んだら覚えてしまう。それが勉強。

それが役立つとか役立たないだとかテストに出るとかでないとか、ダメなんですよ、その発想が。

賢い奴はテストに出るその周辺のテストに出ないこともよく知ってる!厚みがあるんです、知っていることに。

ボクのメルマガなんかサーフィンして読んでいないで、カメについて徹底的に知りなさい。親が知っていると、子供にもっと深く掘り下げての提示が可能になる。マニアックに深く掘り下げるんですよ。それが勉強。

入試が迫っているとなれば、カメどころじゃなくなるから今がチャンス。

そして知れば、いきなりリクガメはハードルが高いことがわかるでしょう。もうちょっと飼いやすい種類のものから慣らしてやっていく。もちろんいきなりリクガメからでもいいけれど、ヘボはすぐ死なせてしまう。

できもしない難しい問題を怒ってやらせるやるくらいなら、カメの世話を真剣にしたほうが学力はつきます

信じられないかもしれませんがホントですよ。

低学年は抽象的なことがよくわからない。だからできるだけ学校なんかでも具体的なものを見たり、触ったりして実感することで学ぶ。

今はやっているのかどうか知らないけれど、ボクらの頃もボクの子供の頃までは朝顔だって学校で育てて家に持って帰ってきましたよ、夏休みに。それを観察しながら教科書という紙で学んだんです。

なんでって、いきなり紙の上で、めしべだとかおしべだとか花弁だとかやっても意味プーだからですよ。

見るもの、触るもの、聴くもの、それらの経験値が高いほど紙ベースの勉強になったとき、できる。それは勉強は抽象的なものだから。

中学生がやる「2x=8 x=4」とかだって抽象的なものでしょう。なんなんですか、これはっていう。

でも、この「2x=8」が、たとえば「2人乗りの車が何台あったら8人が乗れますか?」っていう具体的なものに転換できる子供が理解できるわけです。

計算はできますよ、やりかたさえ知っていれば。

小2だってやっている子供がいるもん!でも、計算のやり方なんて知るべき年齢になって知ったので全然かまわない。

それよりは、抽象的なものを見て、いかに具体的にイメージできるか、これが勝負。それには幅広い経験や体験がいる。身体全体を使って知る経験値が必要です。

社会で工業地帯を習ったって「重工業」とか「鉄鋼」とか言われても、イメージできないから、当然ながら覚えられない。ピンともこない。暗記しろっていればできますよ、そりゃあ。怒られるから。でも忘れる。

でも、鉄鋼ってなんや? 重工業ってなんや?をイメージできる者は暗記しようとしなくたって覚えられるし、一生忘れない。

紙ベースの抽象的な本格的な勉強に入っていくまでにその経験値がどくらい積み上がっているかで、同じ授業を聞いても持って返ってくるお土産が違ってくる。

経験値がなけりゃあ、丸暗記するしかない。だって入試に出るんだから。とてもつらい受験になるか、結構知っているものばかりだなあと思える受験になるかは「今の時代」で決まる

子供が授業で習ってくるものがすーと頭に入るか、そうでないかは「今の時代」で決まるんです。

学力をつけさせたいって、どうして紙ベースでしか考えられないのか。勉強するってことがどうして机に座ってやることだけと思うのか。

抽象的な勉強を短時間で習得する子供は具体的なイメージができるから。「あの子、地頭がいいだろうな~」ってアホか。

割り算するときには、実際におはじき出して「分けて」いく。そうやって抽象的な割り算を具体的に知るわけでしょう。

でも、学年が上がって中学入試、高校入試になれば、全部が全部具体的に触って見てなんてできなくなる。最初から紙の上で「こうなります」「こういうものなんですよ」と言われるだけ。

でも、賢い奴は「こうなります」と言われたらイメージできる。実際に触ったり見たりしてなくても、頭に入るのはイメージができる子供です。その違いでもあるんです。

今は家にいてもネットで、動画でいろいろと見ることができる。すばらしい時代です。具体的にわからなかったら少なくとも目で見ることはできる。もちろん実際に触ってみたらもっと自分に引き寄せられる。

みんながそうなったら、今度は映像を見て「なんでこうなるんだろう?」「これって中はどうなってるの?」って思える奴がさらに自分に引き寄せられる。

自分の土俵で考えられるてことはカンタンに言えば具体的にイメージできるかどうか。

カメの飼育は根気よく続けられるならば、その一歩になるでしょう。

おもしろくないことはしたくないのが当たり前。できないものはおもしろく感じないのは当たり前。

したくないけれどやらなければならないのは大人の仕事だけにしましょうよ。大人はお金をもらっているんだから。

子供は賃金もらってないからね。もらうのは「これはお前のためだぞ」っていうお言葉だけだから。

過去の参考メルマガ

クリスマスに考えるにはもってこいの話


親の意識が高いほど起こりうる問題

親の意識が高いとはどういうことか

意識の高い家庭でぜひ考えてほしいこと

sb_ld_soudan.gif

週刊 親技からのお知らせ

うれしい報告

[算・数] 7日間を終えての感想

小3 Rさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

簡単な問題で、勉強に勢いがつく様子を実感しました。

◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:

勉強を一緒に見ることがいかに大切か。勉強の勢いがつけば、意欲も出るし、頑張れる。反対に、難しい問題を連続するなどして気持ちの調整がうまくいかなければ、勉強の効果も上がらないし、前に進めない。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

しんどいことも多かったですが、子供がノリノリになった時は、私も本当に嬉しかったです。

6日目メタメタになって終わり、6日の半分(難しい問題の3回目)で終わってしまったので、後半をもう一日とって6日目を行いました。

どういうふうに行うか、非常に迷ったのですが、いろいろ読み直したりして、結果、6日目の後半を、前日のことがなかったかのように、しかも、あっさり行いました。

「きのう半分までしか出来なかったから、今日は6日目の続きね。でも、やることはとっても簡単よ。明日、いよいよテストだね。でも5日間きちんとやっていればできるよ。もし、これまでやった問題で不安なところがあったら、見直してみようね」と言うと、なんだかほっとしたような表情でした。

自分なりに確認をして、さらっと終了しました。

そして今朝、7日目。これまで、うまくいった日、ダメだった日いろいろありましたが、娘としても、7日間やってきたという気持ちがあったようで、とうとうこの日だ、という緊張感がある様子でした。

解いていくうちに、次々と「できる!」と感じる問題ばかりだったため乗っていく感じがわかりました。

3つの約束が、本気で全部できたのは、今日が初めてだと思います。式の書き方が、初めて、模範解答レベルになったのを見ました。こういう風に書けるんだ、と驚きました。

見直しがあれほど真剣なのも、初めて見ました。本気で3つの約束が守れると、本当に勉強効果が高いと実感しました。

これが、いつもできるか、というと、また、なかなか難しいかもしれませんが、その感覚を、ノリ勉を何度も繰り返すうちに実感してくれたら、いいなと感じました。

夫も観戦&終わったら褒めることをお願いし、盛大に褒めました。

「だって簡単だし~」というので、問題が簡単なのではなく、これまでやってきたから、簡単に感じること、ノリ勉を続ければ、実際のテストでも、出来る!簡単!と感じる問題がどんどん増えていくことは、十分予想できるよね、と話しました。

7日間終わって、勉強に勢いがつく感覚は実感できました。もしエラーになったら、思い切って戻ったり、レベルを落としたりしてもう一度トライすることも学びました。

4日目から難航し、難しい問題に挑戦するときについては、子供は写すだけでも嫌がってしまっている状態で、本人にその良さを実感させられなかったのですが、2回目に頑張りたいです。

大成功まではいきませんでしたが、たくさんの気づきもありました。

引き続き、がんばります。

■中学受験を乗り切るために

今春、新小学4年生・新5年生になる子供が主な対象の半年6ヶ月間のコース

中学受験をするなら最低限知っておいてほしいことを中心に親の考え方や勉強の進め方を知るために10の鉄則やノリ勉、復テ対策や公開テスト対策を順番に使って考えていくコースです

大きな目的には受験学年になるまでに勉強のやり方を確立することです。このやり方で勉強すればイイという自信を持って受験学年へ!

  • ノリ勉
  • 10の鉄則
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)