まずは、ひまわりさんからいただいたノリ勉の報告の一部を紹介します。

問題を解いている子供とそばでその様子を見ているお母さんとのやりとりの様子です。

早速、報告の一部を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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どうぞ!

ひまわりさん

塾には通っていないので、最レベ問題集から今学校で習っている2桁の掛け算のハイレベルと最高レベルから問題を子供が選びました。

横に座って

「すごいじゃん!ママより早く出来るんだね~。」

「早いのに答えも合ってるよ!電卓みたいだね~~。」

なんて言いながら見ていました。

子どもはすごく張り切ってやっていました。

いつもなら嫌がりそうな面倒な文章題もスラスラ解いてしまい、全問正解でした。しかし、2回目はタイムを気にしすぎて焦ってしまいミスが多くなってしまいました。

1回目より計算問題はかなり早く終わったのですが、面倒な文章題でミス。

「そこもう一回やり直してみて、さっきは合ってたから。」と、言ったとたんテンションがかなり下がってしまい不機嫌に・・・

「この問題きらい!飛ばして次に行く!!」

最後まで終わって再度さきほどの文章題へ。

「やっぱりわかんない!」

かなりイライラしてる様子だったので、1回目の自分で書いた答えをチラッと見せると、

「あ~、思い出した♪」

急にご機嫌になって2回目を終わらせました。

(省略)

うちの子は間違うことをすごく嫌がるので、嫌な気持ちのまま2回目を終わってほしくないと思って答えを見せてしまったんですが・・・

学校のテストは国語と算数はほとんど100点ですが、最レベ問題集やZ会の受験コースの問題をやらすと一人では出来ない問題があります。

私がヒントを出しても解けないとひっくり返って怒ります。そして、最終的には号泣・・・

泣いたって暴れたって問題は解決しないと毎回言い聞かし納得するのですが、難問に出会うと同じ事をします。暴れてる所をストロング先生にも見ていただきたいくらいです!

1年生の次女がおびえて泣き出す程の暴れようです。冷静に対処したいところですが、つい怒鳴ってしまうこともあります。

しばらく暴れて泣き叫んで落ち着くと

「さっきはごめんなさい・・・うわ~~~ん。」

と絶対謝りに来ます。そして今度はかわいく泣き出します。暴れた後でも勉強しに戻ってきます。

私が怒って勉強を見てあげなくても一人でやってることもあります。そんな事が3年生になって増えてきたので一緒に勉強するのが嫌になってきました。

学校では成績が良いので、子どもは自分で頭がいいと思い込んでいます。

なので、出来ない問題があると悔しくて上記のような状態になってしまうんでしょうか?

いかがでしょうか?

お宅も同じって!?

ハハハ、心配はいりませんよ。

なぜなら、ほとんどの子供たちがそうですから。

同じような相談が本当に多く届くんです。

そして、この手の問題が起きるのは概して勉強に対する意識の高い家庭が多いようにも思います。

子供のレベルも一定以上、親の意識も高い。そういう家庭で起こりがちな問題。

なぜなんでしょうか?

これからいろいろと述べていくんですが、その前に1つ10分ほどの動画があるのでまずは見てみてほしいのです。

テレビで放映されて話題になったものなので、皆さんも見たことがあるかもしれません。

テレビで話題になろうがなるまいが、好きであろうが嫌いであろうが、この10分の話の中に勉強に臨むご家庭にとって大事な基本スタンスは述べられていると思います。

 

 
見ていただけましたか?

当たり前の話だろって!?

みんなこの話を聞いて、そうだよな!って思うんです。

で、いざ、我が子に向かうと見て学んだことをやらないで、今までと同じことをやってる

せっかく見たのに、学んだのに、我が子へのやり方は今までと全然変えていない。

親は子供の「応用力がない!」と嘆きますが、親も「応用力がない」ですなあ、ホントに!

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学んだことを自分に置き換えてやるだけですよ!

動画で横峯さんが言われていたことを少し整理しておきます。

「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」として

1,子供は競争したがる
2,子供は真似したがる
3,ちょっと難しいことを与える
4,子供は認められたがる

を挙げられていました。皆さんは言われるまでもなく知っている、そう思った人も多いでしょう。

特に意識の高い家庭では、「当然!」という感じなのかもしれません。

では、考えてみてください。

本当に我が子に対してこの4つができているだろうかと。

もし、4つができていれば、子供が暴れたりすることはまずないと言えます。

しかし、「できている」と思っているのに、家庭学習で問題が起こっている場合は、4つのうちのどれかが欠けていると考えるのがいいのではないか。

ぜひこの10分の動画を何度も何度も見てほしい。「なにが欠けているんだ」という視点で見てほしい。そうすれば、たいてい「我が家の課題」が見つかるハズです。

で、ひまわりさんの話にあったような子供が勉強中に「暴れる」場合、この中でも

3番目「ちょっと難しいことを与える」

これがうまく機能していない場合が多いように思います。

動画の中で横峯さんは「子供の特性」として、こういうことを言われています。

子供ってできることはおもしろい。
おもしろいから練習する。
練習すると勝手に上手になる。
次の段階に行きたくなる。

やっぱり当たり前ですか? 当然ですか?

ストロングはこの特性は「子供」だけでなく、「大人」だってそうだと思っています。

たとえば、「塾で若い先生を育てる」場合を考えても、この4つのスイッチを使います。お勤めの方はよくわかるはずです。

以前、成績がイイ子の話で、彼らは「勉強のマニア」であると書いたことがありました。

「マニア」が養成されるときには、たいてい、

できるとおもしろい。
おもしろいから練習する。
練習すると勝手に上手になる。
上手になると次の段階に行きたくなる。

この過程が作動しています。

勉強だってスポーツだって、たいていのものはこうして「マニア」になっていくわけです。

「どうしてあんなに難しい問題を嬉々として解いているのか?」

「勉強が楽しいの?」

で、最後には「頭がおかしいのでは?」なんて結論で我慢する。

そうじゃないですよね?

できなければ、おもしろくないんです!!
おもしろくなければ、子供はやりません!
やらなければ、できるようになりません!

仕方ないので、ふて腐れたり、暴れたり、暴言を吐いたり、泣いたり、駄々をこねる。

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その際の子供の心の中の叫びは

「できることをやりたい!」

ではないでしょうか?

3番目の「ちょっと難しいことを与えるがやっかいなのは、横峯さんもちゃんと指摘されていましたが、

子供は難しいことは嫌がる

だけでなく、

簡単なことだと飽きてくる

ここが面倒なんですね。

親技では、カンタンなことでノリノリにさせて、1歩上の難しいことへとステップを踏んでいくのですが、ここがポイントといえるでしょう。

さて、最初に書いた「意識の高い家庭」で起こりがちなこの手の問題。もうおわかりですよね?

そうです、与える問題をよく考えてみようということなのです。

最レベにZ会、問題としては厳選され、申し分ない教材と言えるでしょう。

しかし、お子さんの「今」を考えて与えているだろうか?

ストロングだって生徒への指導はこの試行錯誤の連続なのです。日々失敗している。

「ああ・・・ちょび難しすぎたか」

「カンタンすぎたか・・・」

親の皆さんよりは子供を見ている数が多いので経験値があるだけなのです。教材だけでなく、塾に通う場合も同じです。

先日、あるお母さんと話をしました。

小学校4年生、通う塾は、合格実績もちゃんと出し、先生も熱心で定評があり、教材もすばらしい塾です。

で、授業を聞いて帰って「どれくらいわかっている感じですか?」とお聞きしたら、

「半分くらいでしょうか」

という話でした。

宿題は全部を一通りやるので精一杯。

ストロングは宿題の取捨選択をやったほうがいいのでは?とお話しました。授業を聞いて半分の理解で、宿題を全部こなそうとすると、やっぱり子供はおもしろくないんです。

教材や塾はこういうシステムで、こういう考え方でやっていく、作っていくのが明確です。中には、「今の子供」ではうまく対応できない場合だって出てきます。

親の視点からすると、

「同学年の子供がやっているから、これくらいはできなきゃあ・・・」

という考え方になりがちです。

頑張らせてついて行く方法もある。

しかし、いったんそこから離れて、もう1つ下の所から再出発という方法だってあるのです。

普通に考えたら納得できると思うのですが、

「できる!できる!」と進む子供

  と

「できない!いやだ!」で進む子供

同じ能力であれば、どっちがいいのか?

どっちがより頑張れるのか?

難しい問題になっても粘れる子供はどっちなのか?

そこのところを意識が高い家庭や親こそは本気で考えないと意識が高い故に子供をつぶしてしまうことだってあるのです。

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意識が高くない家庭や親で子供をほっぽり投げている場合でも、学校などで「できる!できる!」と進んでいく子供で学年が上がるにつれて、自分を信じれる子供が伸びてく場合があることなどからもそこはよくよく考えておく必要があると思います。

そこがまず1点目です。

次に、「暴れる子供」について、彼らは相手によって態度を変えます。

これは繰り返し述べてきたことでもあります。

つまり、親の態度にも問題があるのかも?

まずはそう考えてみることだとストロングは思うわけです。

暴れてる所をストロング先生にも見ていただきたいくらいです!

1年生の次女がおびえて泣き出す程の暴れようです。

ストロングが見ちゃうと思わずというか、迷わずチョップしちゃいますねえ(^_^)

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まあ、それは冗談ですが、そういう態度を子供は取らないのです、ストロングには。

これはストロングが優れているということでは全然なく、子供のそういう態度は断じて許さないということを子供がわかっているからだと思います。

これは初めて会った人でも子供はわかります。

子供たちは大人を見て、

許してもらえる、もらえないの判断をする。

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もっといえば、問題を解くようにとは言われるが、態度については指摘されない。そうなれば、これでもいいんだと子供が判断する場合だってあるのです。

これもこれまで何度も話をしてきましたが、

勉強を「すること」よりも「姿勢」を重んじる

勉強を頑張っても、態度が悪ければ許してもらえない。例えわからなくても、問題に取り組む姿勢を評価してもらえる。

子供自身が感じ取れているか?が問題なわけです。

先の横峰さんの4つのスイッチでいけば、これは4番目の

「子供は認められたがる」

につながる話でしょう。

勉強ができる成果もあれば、態度が良いという成果もあり、5分投げ出さなかった粘りの成果もある。

日々成果を出せ!

この成果にはいろいろとあるわけです。

もちろん、受験生が入試間近に「できないけれど態度がすばらしい」では入試に太刀打ちできない。

だから、その準備段階で、「態度や粘り」などの勉強の成果以外のところは本格的な受験生活に入る前にしっかりしておくという話になるわけですね。

タイガー山中なんかの場合でいうと、もちろんタイガー山中に悪態をつく生徒はいません!!

かといって、ビンタしたり手をあげることはありませんから、恐怖心はないと思うのです。もちろん、厳しいとは言われますが(^_^)

タイガー山中の口癖は、

「この問題は、勝負どころやからな!」

なんです。

生徒たちも最初は、

???

普通の問題のときは、そばで「よし、次これいくべ!」といった調子で淡々と進めていきます。

が、難しい問題になるとタイガー山中の態度が一変!!!

「この問題は、勝負どころやからな!」

と強い口調を皮切りに、姿勢も前のめり。そして、問題に取り組む生徒のそばで

「センスのいいところを見せてみろよ!」

と檄を飛ばします。

おいおい、あなたが一番気合い入ってるじゃない!とツッコミ入れたくなるほどに
(^_^)

「いや~、ナイスセンスや!」

「今日の酒のつまみに、もう1つええとこ見せてや!」

こんな調子で、タイガー山中は、

「時間を問う問題」と「考え方を問う問題」

を子供たちに意識させているんですな。

時間を計る。勉強では非常に大事なことです。

横峯さんの話でいけば、1番目の「子供は競争したがる」につながるところでしょう。

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もっと早く、前回よりも早く!子供は焦り、はやります。

ちょっとでも前回よりも遅くなると思えば、

「どうせ遅くなるもん!もういいや!」

なんて投げやりになったりもする。

気持ちを立て直せない段階であるなら、勉強を止めてでも、先に書いた「態度や姿勢」「粘りや諦めない」成果について、何度でも子供と話し合って考えさせなければならないでしょう。

話し合ったらすぐにチャレンジ!!

「おおーー、きたよーー!1問しくじったけど、諦めずに頑張ってる!!いいよーー!」

なんて。

話を少し戻します。

「時間を問う問題」と「考え方を問う問題」

の話でした。

解ける問題については

「この問題は最速で解かないといけない」

と意識させ、

難しい問題については

「ショボイ考え方してたら大目玉くらってしまう」

なんて緊張感を持たせる。

別に、答えを出すことが良いにはなりません。問題をどう読み、解法の糸口を見つけたのかを評価されることを子供たちは知っています。

子供は「認められたがる」ものだからです。「ちょっとだけ難しいことならやりたがりも」する。

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ダラダラと姿勢が崩れようものなら

「勝負どころやろ!」

と檄が飛びわけです。

もう1つ横峯さんに言に付け加えれば、

子供はイイところを見せたがる

ものです。

「イイところを見せたがる」ためには、

子供がイイとこ見せたら、

「おおーーいいよ!今日の収穫まずひとーーつ!」

なんて「認めてあげない」といけません。

家庭や親の意識の高さは、「良問揃いの教材」のみならず、勉強の成果や態度の成果、粘りの成果をきっちり認めるところにもぜひ発揮してもらいたいと思います。

そして、

「こんなことをしていたら絶対に許されない」

という顔をこれからきちんと作っていく。

普段のお母さんと勉強をそばで見ているときのお母さんは、

別人だ!

と子供が言うくらいで、ちょうどいいんではないでしょうか。

子供は今のままでイイ!

親が変身するほうを考えてみませんか?

タダですから、ぜひ何度も見てくださいね。

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うれしい報告

ノリ勉、7日間終わっての感想

小5 バトル厳禁!さん

◆明らかに今回の成果と思うこと:

子供の集中力・計算力が思ったよりもしっかりしていることを発見したこと(=親にとっての成果)。

できる問題はより速く、全くわからない問題も、解けるようになることを、体得できたこと(=本人にとっての成果)。

◆親にとって学ぶべき点:
 
やり方次第で、バトルを避け、やる気を引き出すことが可能であること。子供の勉強を支援する上で、多くの具体的・効果的な方法論があること。

◆一緒に勉強するのは楽しかったか?:
 
7日間、子供が、なぜ素直について来たのか、今も不思議でなりません。4日目はまったくわからん、と言われ、そのうち気分も荒れてきて大ピンチでしたが、「ささやき」を繰り返し、5日目には自分で解けるようになりました。

楽しかったというよりも、いかに自分の子供のことがわかっていなかったか、観察していなかったか、支援するスタンスに立っていなかったかということを痛感した7日間でした。実際にやってみて本当によかったです。

ノリ勉の趣旨をきちんと理解して進んでくれたバトル厳禁さん。

「あれ何か違うぞ!!」と思えることは、親にとっても子供にとっても力になる。それがあって、初めて次への推進力も得られる。

何が最初って、やっぱりそれは成果を出すことです!!

ますますこれから頑張って成果を出してください。

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