こんにちは、ストロング宮迫です。
STAP細胞問題は底なし沼の状態になってきましたね。
ボクは理研の中間報告会見の報道を見る前に、
今になってはとても反省しているが、早稲田の理系はコピペで成り立っているといっても過言ではないと思う。
これを読んだのですが、なんだか面白おかしく取り上げたネタだろって読んだ時は思った。
※この毎日親技は2014年3月17日に配信したものです
ですが、理研の中間報告会見の新聞記事を見ると、
毎日新聞 3月15日
「やってはいけないという認識がなかった」
英科学誌ネイチャー誌に「STAP細胞」の作製成功を発表した小保方晴子さんらの論文で、改ざんとの認定にいたったDNA画像の切り張りについて、理化学研究所の調査委員会にそう答えていた。
「学問の世界でやってはならない」という行為を疑問視していなかった姿勢に、理研幹部は「あるべきことでないことが起こった」と漏らした。
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調査委の石井俊輔委員長は「抵抗がなかったのか倫理観を学ぶ機会がなかったのか。コメントするのは適切ではない」と語った。
もしかしたらこれはネタじゃなかったのかも・・・・と思ったりして。まあ、個人的にSTAP細胞のことはどうでもよくて、この問題を通してメルマガの読者には1つ「競争」についてボールを投げてみたいと思います。
若い人に言いたいのは、若い頃におろそかにしたりズルをした事の報いは、年を取ってから100%やって来るということ。楽した分の何倍もの災いとなってやって来る。やっぱり、その世代毎のしンどい事もキチンとこなして生きないとね。運命はズルした自分を見逃さない。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) 2016年3月28日
その前に2つほど新聞記事を読んでみてください。
2014年3月15日の読売新聞によれば、
・・・科学研究は専門化が進み、関係する研究者や研究機関の数も増える傾向にある。
主な論文著者は小保方リーダーのほかに5人おり、いずれも先端医学研究の第一人者ながら、分業体制により、STAP細胞の作製を含めた論文の検証がなおざりになった。
論文の作成は主に小保方リーダーと笹井芳樹・副センター長が進めた。理研は「小保方リーダーの経験では力不足なので、論文をどのような流れにするのかは笹井副センター長が指導したと思う」と説明している。
先端医学研究の第一人者が集まって分業体制でSTAP細胞の研究は行われ、その中でもセンター長が論文の流れを主導していたと。
2014年3月15日の中日新聞では、そのあたりのことをこう報じています。
意表を突くアイデア、人工多能性幹細胞(iPS細胞)をしのぐ実用性。世界を驚かせた論文は、若い小保方氏をみこしにかついだ腕自慢の面々による共同作業だった。
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笹井氏は小保方氏を大舞台に押し上げようと奮闘。会見に備え、理研広報チームと笹井氏、小保方氏が1カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し、かっぽう着のアイデアも思いついた。文部科学省幹部は「笹井先生はうれしかったんだと思う。iPSが見つかるまでは、笹井先生が(山中伸弥京都大教授より)上にいた」。
会見ではSTAP細胞の優位性が強調された。
実際、笹井副センター長のもくろみ通り、小保方女史は割烹着とともに一気にひのき舞台に躍り出たのはご存じのとおりです。
そして、そこには第一線で働く研究者の熾烈な競争の一端も垣間見られる。
そう、ここです。
文部科学省幹部は「笹井先生はうれしかったんだと思う。iPSが見つかるまでは、笹井先生が(山中伸弥京都大教授より)上にいた」。
山中伸弥京都大教授とは、もちろん2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した先生。ノーベル賞受賞で逆転した名声の再逆転を狙ったのがSTAP細胞だったんでしょうかね。人間の心理というか、人間の業というか、実に興味深いところでよね。
ボクなんかはSTAP細胞よりもそっちのほうに関心があります。
さて、「競争」の話でした。「競争」っていうのはメリットがあると声高にいう人もいれば、デメリットのほうを強調する人もいますよね。
あなたはどっち派?
その「競争」という「音」にボクが遊びでよくやる当て字をあててみると、こんな風になりました。
「競争」のメリットを強調した場合、
共想 → 共創 → 協漕 → 響奏
書くまでもないですが、共に想うことから始まって、共に創って、協力して漕ぎ、響きあって奏でるのが「競争」のメリット、そんな風に考えてみました。
一方、「競争」のデメリットを強調しようと考えたら、
狂想 → 脅漕 → 強操 → 怯喪
狂った想いから始まり、脅しながら漕がして、強力に操り、怯えて喪うことにもなるのが「競争」の裏側の面というふうにしてみました。
自分としてはパクリもなく、切り貼りしたわけでもないのに、ストロングオリジナルとしては、実にうまくはまったように思うんですが、どうでしょう?
割烹着は着てないけれど、ふんどしはしてますぞ!
ボクらは自由に解釈できるし、その運用も可能です。
親子の勉強でも「協漕」している家庭もあるけど、「脅漕」や「強操」の家庭もあるでしょう。
ただ最終的に勉強では、嫉妬と世間体でスタートした「競争」は、ある地点のゴールで「怯喪」になりうるし、ひいては「凶相」になる。
なぜなら、嫉妬と世間体でスタートした「競争」は、過程で歪みを招きやすいから。
特にライバルが自分よりも先に成果を出したり、順位が上になったりして、それが賞賛されているのを見ると、特にその歪みは大きくなり、過程を無視して強引な成果に結びつけようとする力が働く。
今回のSTAP細胞の問題がそうだというのではありません。ボクらはこの問題を通じて自分のこととして考えるべきだというだけ。
ストロングの知人にもマスコミがやっているように「切り貼りするなんてもってのほかだ」なんていう怒りの声をボクにぶつける人がいるけれど「STAP細胞があろうがなかろうがお前には関係ないだろ」って話で、自分の家庭に当てはめて考えて初めて意味が出るんですから。
もう1つ、悪意はなくても、功を焦って小細工(狂想)すると、親は子供に対して「脅漕」や「強操」をしてしまうわけですが、勉強面においての現象としては、これはカンニングや解答の書き写しなんかに出てきます。
宿題を自分でやらずに答えを丸写しする問題って起こりまくってますよね、家庭内で。
答え写しは新聞報道されないけれど、問題の種類はSTAP細胞問題と同じ、同種のものではないでしょうか。
カンニングや答え写しで提出や怒られるのを乗り切る発想は、どう考えても自分のためにならない「狂想」なんですが、その「狂想」に多くの子供たちが一度や二度は少なくとも手を出しているのは、子供の問題ではなく、「競争」のデメリットのほうが家庭内で強く働いているからではないでしょうかね。
失敗は起こりうる。あとはその失敗が「狂想」の段階にとどまって次に進まなければいいだけ。
受験勉強では「競争」の悪い面が強調されることが多いですが、「競争」が親子やライバルたちと「協漕」や「響奏」されているのをよく知っているストロングからすれば、運用する側の問題だと思いますけどね。
「バカと鋏は使いよう」とはよく言ったもので、使い方次第でどっちにでも転ぶもの。
STAP細胞問題はもう再起不能だと思いますが、家庭で起こっている子供の答え写しはまだ十分再起可能です。
なぜ子供がカンニングや答え写しをやるに至ったのか?
じっくり考えて、子供に妙な「狂想」を吹き込んでいないか、 親は子供を「脅漕」したり、「強操」していないか点検しないと。いずれ「怯喪」の結末を迎えますから。
子供の勉強の「結果だけ」を見ている親には十分に起こりえますよ。
親は誰からも点検されないし、指摘もされないですからね。 親は自分を常に省みつつ、律しなければなりません。難しいですが・・・
自身がノーベル化学賞を受賞した理化学研究所の理事長の野依良治氏が今回の一連の問題について述べている感想は子供の答え写しが発覚して愕然とする自身は「成績が良かった親」のコメントと寸分たがいません。
「(自分の過去のデータを間違えて使ってしまうということについて)古い時代に研究生活を送ったので、こういったことは起こりえないと思っている。
なぜ今回、起こってしまったのかは分からない。それについては調査委員会で調べてもらって、その結果をもとにこれから勉強しないといけないと思っている。
あるいは、これが非常に特別なことなのか、似たようなことがほかにも起こっているのか、という問題があるが、もし、こうした行為がたくさん起こっているのであれば、時代の成せる業というか、研究の文化が変わってしまったと心配することになる」としたほか、
「ネットワークの発達により10年前には考えられなかったことができるようになった。その分、影の部分も大きくなっていっており、研究社会、高等教育がそれについていけていないという面があるのではないか?。
教育もそれにあった形に変えていかないといけないと考えている。いろいろな問題が出てきて当惑しているというのが心境」と、ネットワークの進化による研究文化の変化や、論文が誰でも気軽に読めるようになったことに対する心境を吐露した。
自分にとっては考えられないことも子供には起こりうる。
今回の問題を小保方女史一人におっ被せて手仕舞いという結末を迎えるのは怖い話です・・・
同じような問題はすでに別の業界でも起こっているのですから。
ボクには、小保方女史とゴッドハンド藤村氏はダブって見えます。
今回の事件をきっかけに「あなたの家の競争」について考えてみてください!
高校入試を終えて・・・
中3 しょう母さん
無事に公立高校入試終わり、志望校合格しました。
ストロング先生、タイガー山中先生、いつもメルマガを楽しみにしております。
先日は、相談に対して早急な返信、温かいカツ!!ありがとうございました。
前・後期親カツ生でもあり、10の鉄則も何度も読み返していたにもかかわらず、息子のSOSに気づくのが遅くなってしまいました。
「子どもを伸ばす塾」という塾の指導方針にとらわれ過ぎていた自分に入試3週間前にやっと気付きました。
ストロング先生の「どんないい塾でも子供にとってエラーならエラーなんです!!」
親である私がなんとか塾の型に無理矢理、子供をはめようとしていたんだと改めて思いました。
さて、相談メールに返信をいただいた後のことを報告します。
早速、塾に直接行きまして、直前対策は受講しないと話しました(勝手に欠席できるほど、大人数ではないので)。そして、本人に後から報告。心底、ほっとした様子でした。
全国高校入試過去問題を5教科すべて購入し、できる限り親子で取り組みました。
文法はできるけど長文のスピードが足りなかったので英語、そして苦手な国語を毎日一県分、時間を計りながら取り組みました。この2教科は20県以上やることができました。
国語は記述のみが最後までなかなかできませんでしたが、英語は、ほとんど満点近くとれるようになりました。
社会は一番の得意科目なので、その中で苦手な歴史の年号並び替え問題を集中的に過去問から取り組みました。
理科は全体的に基本問題はできるけれど、少しひねられると各分野ごとの最後の問題や記述で文章が足りず減点が考えられたので、あまり偏らせず過去問を近県のものから順に取り組ませました。
最後に数学ですが、2年生修了時まではいけどンシートで勉強していたこともあり、定期テストで100点も取れていた得意科目でしたが、塾のやり方にそってやっていたため、シートにもできず、最後には一番心配な科目になってしまいました。8割はなんとかとれるだろうけれど、それ以上は望めないだろうと思い、とりあえず今までやってきた間違った問題を中心にあまり難しい問題はあえてやらせませんでした。
二人でやり始めた当初は不安でしたが、後悔しない受験にしようと息子と話し合い、学校から帰るとずっとリビングで二人で勉強しました。
その間少しだけ主人にはテレビや食事のことで不自由させましたが、あと3週間だからということで納得して協力してもらいました。
1月末に県内私立高校、偏差値58のA高校に合格、偏差値64のB高校にも合格。
2月末には県外私立高校、偏差値68のC高校に合格。
3月上旬の第一志望の公立高校、偏差値69のD高校に合格(県内トップ校)。結果はなんと全勝でした!!
この一年、塾のことで悩んで悩んで、土壇場での決断でしたが、正直、中学1年からずっとコツコツ二人で頑張ってきたことを神様は見ててくださったんだ!!と思いました。
最後に二人で過去問をやりましたが、余裕で解けているような状態ではありませんでした。問題によっては落ちる・・・本当に五分五分だと思いました。
全国模試では最後までB判定60%、塾の模試ではDかE判定ばかり。そんな状態でしたが、最後はいい意味で開き直ることができました。
合格通知もいただき、高校からの宿題も現在自主的に取り組んでいます。本人はここからは独りで勉強頑張ると言っていますが、距離を置きつつ見守っていきたいと思っています。しばらく塾はこりごりだそうです。
私が主導で親技を駆使することも、もうないのかと思うと少しさびしいですが、購入した講座や毎週のメルマガは今後はアドバイスとして息子に伝えていきたいと思っています(相談が必要になったらよろしくお願いします)。
いろいろとご指導いただき、本当にありがとうございました。
先生方もこの時期はほっとされる時期かと思いますので、風邪など引かぬよう、お身体をご自愛ください。
「私が主導で親技を駆使することも、もうないのか」はいいとして、新しい学校に行くときは最初ね、最初だけは気をつけてやってほしい。
授業も宿題も進み具合も新しくなる。今までの勉強のやり方でうまく処理できているかどうか。
主導しなくてもいいから、そこだけはきっちり見守って助言してやってほしい。
夏までの4か月でだいたいそれについては判断がつきますから。