こんにちは、ストロング宮迫です。
前回、英検の話を書きました。
そして、その後発売になったいう堀江貴文著『ゼロ』の序章を紹介しつつ「あるべきコミュニケーションの形」書きました。
この2つに絡めて、堀江貴文著『ゼロ』の第1章の一部で「ホリエモンの英語の勉強の考え方が書いてある」部分を紹介します。あなたの何かのヒントになれば幸いです。
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そうなればポイントは英語だ。当時、僕の英語は5~6割の正解率。まさしく判定不能、「あきらめなさい」のレベルである。
過去問を何度も読み返した結果、僕のたどり着いた結論はこうだった。
受験英語とは、とにかく英単語を極めることに尽きる。文法に惑わされてしまうのも、すべては単語の意味を取り違えているからだ。単語力の強化が、そのまま英語力の強化に直結する。
実際、僕の単語力はかなりお粗末なものだった。そこで英語の教師におすすめの単語帳を教えてもらい、片っ端から丸暗記することにした。暗記するといっても、よくある単語カードによる暗記ではない。
単語帳の隅から隅まで、派生語や例文も含めてすべての文言を「丸暗記」していくのだ。ちょうど、俳優さんが台本を丸ごと暗記するようなイメージである。
自分に課したノルマは、1日1見開き。12月に終える予定だったが、予定より早く進んで、秋口には全ページを一言一句漏らさず暗記することができた。こうやって書くと、いかにも血の滲むような努力をしたように思われるかもしれない。しかし、そんな意識はまったくなかった。実際僕は、どんなに追い込まれても毎日10時間の睡眠を確保するようにしていた。要は起きている14時間をすべて――これは食事や風呂も含めて――勉強に充てればいいのだ。
勉強でも仕事でも、あるいはコンピュータのプログラムでもそうだが、歯を食いしばって努力したところで大した成果は得られない、と僕は思っている。努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。これはゲームやギャンブルにハマるのと同じだ。仕事だとか勉強だとかいう先入観で物事を判断せず、目の前の作業にハマッてしまえばいいのである。
実際、単語帳の丸暗記はおもしろくてたまらないゲームとなり、英語についてはほぼこれだけの勉強で、3年冬のセンター模試で9割以上の正解率を叩き出した。F判定だった模試も回を重ねるごとにE判定、D判定となり、最終的にC判定まで上昇する。楽観的すぎるのかもしれないが、このC判定をもらった段階で「よし、これで合格できる!」と確信した。
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自分で編み出したわけですな。
おもしろいのは、出ている単語を覚えるだけでなく、「単語帳の隅から隅まで、派生語や例文も含めてすべての文言」を丸暗記したこと。
成果が出たポイントはこの点が大きかったとボクは思いますが、ホリエモンらしいのは「その作業にハマ」れというところでしょうね。
そうやれば成果が出るとわかっているけれど、「自分に課したノルマ」がホリエモンのようにできない子供もいるでしょう。「ハマ」れないわけですな。
そこには小さい頃からどう過ごしてきたか、どういう親と暮らしてきたかも影響するでしょう。
親技では、そこに親の力を介在させ、伴走して助走で勢いをつけて走りださせようと言っているわけですが、ホリエモンはそれを自分一人でやり始めるわけですな。
親がなんにもしないのに成績がイイ子っていうのは存在するわけですが、その原動力はなんなのか?
堀江貴文著『ゼロ』第1章では、
■ 父と母のいない風景
■ 胸元に包丁を突きつけられた日
■ たった一度の家族旅行
■ 情報は自らつかみ取るもの
■ 「あなたの居場所はここじゃない」
■ すべてが輝いていた塾の世界
■ パソコンとの運命的な出会い
■ 働くことの意味を実感した日
■ 僕がパソコンと決別した理由
■ ここから抜け出すには東大しかない
■ 勉強とは大人を説得する武器だ
などが語られているそうで、一人の男の原動力になった源が明かされるらしい。
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こうやって両親の話をしていくと、多くの人が首を傾げる。
うちの両親は、二人とも平凡な高校を卒業した、ごくごく一般的な人たちだ。経済的な事情などはあったのかもしれないが、大学も出ていないし、サラリーマンとしての父は支店勤務の課長どまりだった。自分の親を悪く言うつもりはないけれど、どうひいき目に見積もっても「普通」の人たちである。
どうしてそんな両親のもとで、僕のような人間が育ったのだろう?・・
実に興味深い内容ですな。先の英語に対する勉強の考え方はもとより勉強の捉え方、親との距離感や感じ方などとてもおもしろいので、興味のある方はぜひ。
さてこの前、BS放送で映画『マーサの幸せレシピ』が放送されていました。
※この毎日親技は2013年11月13日に配信したものです
親からすれば対子供、対学校、対塾にしても、子供に勉強を頑張らせるのも、さじ加減1つ。
もう全然動かない子供に、今まで動かなかったやり方を延々と続けても、成果の出なかったやり方を続けても、それは動かない。
動きそうなところ、できそうなところを1つだけ動かしてみる。それだけで見える風景も、子供の様子も変わってくる。
変わらなかったら、また1つ動かせばいいんですから。
映画『マーサの幸せレシピ』では、母の死などいくつかのショックもあって、小さい娘がご飯を食べないんです。
食べないとダメよ、体に良くないよ、あなたのためよ、わかるでしょ?って説得するんですが、全然食べないんです。ステキな料理を作っても、おいしそうな料理を作っても食べないんです。
で、イライラするんですな。なぜ食べないの?と。腹が立つ。こんなに私は一生懸命やっているのにと。
そして、また同じ方向から「食べないとダメよ・・・・」と説得する。同じ所をグルグルまわっているんですな。
たださっきも同じことを書いたけれど、全然動かない子供に、今まで動かなかったやり方を延々と続けても、成果の出なかったやり方を続けても、それは動かない。
今までと何か1つだけでいいから変えないと。
映画では、同僚のかなりお気楽で楽しそうな人がさじ加減を少し変えてもっていくと、モリモリ食べちゃう。食べたほうがいいよって言わなくても、食べるんですな。
ちょっとこのへんのニュアンスは映画を見てもらわないとわからないかもしれないけれど、同じ子供でもアプローチが変わると反応が変わってくる。
アプローチを変えるのは親のほうでしょう。子供に変われ変われといわずに、親が変わりましょうというのは親が大変身することではなく、うまくいっていない向き合い方は続けないで、1つ変えましょうよってことですから。
映画『マーサの幸せレシピ』の公式サイトのトップに「幸せ」はほんのちょっとのさじ加減と書いてありますが、「幸せ」も「子供の勉強」も、ほんのちょっとのさじ加減。
それがわかるのは、「ほんのちょっと変えて」みて子供の反応が変わったことを知っている人だけ。
「ほんのちょっと」がどんどん積み重なって、それがたとえばホリエモンという人間になる。一人の人間を形作るわけですよね。
その「ほんのちょっと」がなんなのか、やっぱり真剣に考えてみる必要はあるんじゃないでしょうか。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・・
小5 しなびたピーマンさん
これまで一年弱の間メルマガを読んできて、ポイントをある程度把握しているつもりでしたし、「10の鉄則」を読んで大筋では理解していたように感じました。
しかし、詰めの甘さが多々あったことをあらためて認識しました。特に、鉄則2と5の落とし込みがきちんとできていませんでした。
ここをきちんと押さえてなかったから、鉄則7、8、9をやろうとしても空回りしていたんではないかと思います。
一番の悩みは偏差値55くらいで伸び悩んでいる算数です。本人は、私が提示した課題をきちんと取り組んでくれているだけに、私自身の責任を強く感じています。
まずは、短期の目標を決めて鉄則7から9を実践してみます。
「できるはず」の問題をどれくらい落として偏差値55なのかで取り組むべきことが違ってくると思います。
「できる」問題を多く落としているのなら鉄則8をきっちりと、そんなに多くは落としていないのなら、鉄則10をからめて勉強する問題選択を一度ぜひ考えてみてください。
小6 ジャンボの母さん
9月20日以降積極的に受験勉強をしなくなり「10の鉄則」を購入しました。
この本を読んでから何故このようになったのか、今何をすべきなのか・・・何故受験させるのか・・・と私自身突き詰めて考えてみるようにしました。
これほど自分の内面を見つめたことは余りありませんでした。具体例が示されているので頑張ろうと思います。
突きつめて考えてみたらとりあえずは仮説でいいので結論を出してみる。
その仮説の結論に基づいて子供に働きかけ、投げかけをしてみる。子供の反応を見る、意見を聞く、話し合う。
中学受験後も親子の生活は続いていきます。だからこそ「今」が大事です。妥協して甘くならないように逃げずに子供と向き合っていきましょう。