早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
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小1 タカさん

息子は今小1です。生意気な性格のため、小2生からいじめにあい、そんな理由から、私立中学を目指しています。(私立にいじめがないとは限らないでしょうが…)

生意気と思われるのは、自分ができるのを良く知っているからで、それを自慢したがります。

ほめられるとどこまでも上りつめ、「もう遅いから、やめて」と言っても勉強し続けます。

一方で、一見難しそうな問題には、怒る泣く、ふて寝する、時には問題を破るといった具合です。(問題の意味を説明するとわかったりします)「わからないのがくやしい。」と言いますが、だからよく考えてみようとは思わないようです。

文章題もやっていますが、一回理解すると応用は利きますが、自分で解法を考えることはあまりありません。

親としては、わからなくてもいいから、まずはじっくり考えてみてほしいなあ。と思うのですが…。

負けず嫌いだから悔しいのだと思いますが、いい方向に伸ばしてやる方法はないかなあ。と思います。

なにか、良いアドバイスがあったらいただけないでしょうか。

少し厳し言い方になりますが、お子さんの状態は「とてもマズイ」と思います。

よく「伸びる子」「伸びない子」という言い方をしますが、それで言うと、お子さんの場合は残念ながら後者になります。

そう、「伸びない子」です(>_<)

でも、小1という早い時期だからこそ、まだいろいろと策はあるだろうと思い、今回コメントしています。

そのためにも、今からお話する内容をタカさん自身が理解した上で、今後お子さんに接してほしいと思うのです。

まず、いじめの話ですが、良い悪いは別として、お子さんの場合は当然の流れだと思います。現在いじめをしている小2生を擁護するつもりは毛頭ありません。どうであれ、いじめをしないほうがいい。

ただ、

生意気と思われるのは、自分ができるのを良く知っているからで、それを自慢したがります。

とありますが、これは親から見ての見解ですよね。

極端な話、他人から見ると「自分たちはバカにされている」となってしまいます。だから、攻撃する。

振り返ってほしいのですが、自慢したがる行動は、幼稚園やこれまでのいろんな場面であったハズ。そして、同じように「バカにされている」と思われ、その場にいる子たちの親からは「生意気な子」なんて思われたハズです。

親は口には出しません。そして、親が子供のそばにいることで、周りの子供達は攻撃できなかった。それが小学校に通うようになり、未就学児のときに比べ、子供1人きりの時間が増え、親という盾もなくなったので攻撃された。

詳しい様子はわかりませんが、あえて推測も交えて言えば、そうストロングは思うわけです。

お子さんにとっては、「なんで!?」といった状況だと思います。きっと驚いたでしょうし、かわいそうです。

だって、自分の振る舞いは変わってないのに、周りが変わったように思うでしょうから。

少しでも人より優れていれば、「自慢したい」なんて思うことは、子供たちに限らず大人にもあることです。大人の場合は、今までの経験からもっとスゴイ奴がいるだろうとか、ひんしゅく買うから自慢すまいなんてストップがかかるわけです。

現に、ここなら自慢しても大丈夫だろうって場所では、自慢しちゃいますから。

例えば、家の中。「パパは、凄いんだぞ~!」ってね(^_^)

お子さんが「なんで!?」に気づいて、「こうすりゃいいんだな!」と気づけば、いじめの問題が解決する可能性は高いと思います。相手の子供の態度が変わるといった表面上の変化が見えるからです。

さて、今回のメールで、ストロングが心配なのは、いじめの問題ではなく、今の「自慢したがる」状況が、これから「伸びない子」になってしまうことなんです。

いじめと違い、本人だけでなく親までもなかなか気づくことができないことですから、やっかいです(>_<)

少し話を整理するために、「内的影響」と「外的影響」とに分けて話を進めます。

自分自身の気持ちのもちようによっていろんな良い悪いの影響を及ぼす。これを「内的影響」と考えてください。

一方、周りの環境によって影響を受けるのが、「外的影響」と考えて話を聞いてくださいね。

子供が
1)自分は勉強がよくできると思っている
2)勉強ができることを自慢したい

と思っている。

これは内的な、自分の気持ちのもちように属します。

1)だけであれば問題はありません。少なくとも成績が良い連中は「自分はできる」という自覚はありますから。

そこに、2)がセットになるかどうかで「伸びる」「伸びない」の道は分かれます

ここらあたりは誤解につながるので、非常に慎重な物言いが必要になってきますが、誤解を恐れずにあえて書いてみますね。

自慢するという行動は、「否定」につながります。

わかりますか??

例えば、学校の授業を受けていて、ほとんどわかる問題だとします。すると、自慢したいという欲求は、周りのもの全てを否定する行動となったりするわけです。

答える場面ではないのに、答えを先に言ってしまったり。その結果、先生からも注意を受けます。そうすると、「ちぇっ、おもしろくない!」と、こう感じるわけですね。

こうなると、子供の中では「カンタンでこの授業はつまらない」との判断になりやすく、そうなれば、授業を聞く耳は閉ざされる。

これが自慢するという行動は「否定」につながるという1つの例であり、「内的影響」が悪いほうに出ていると言えます。

授業に魅力を感じない子供は、先生に要求します。

「先生、もっと難しいのやろうよ!」

もちろん、その要求が受け入れられるわけはありません。

それどころか、授業の進行を邪魔された先生はたいていの場合、その生徒に対して「もっといろいろなことを教えてやりたい」なんて気持ちは持てません。結果、その子は多くの知識を獲得する機会を失うことになるのです。

授業から、そして先生からもカヤの外に置かれ、これがキッカケで勉強からも遠のくことだってありえます。これが、「外的影響」が悪く作用する例なのです。

授業から、そして先生からもカヤの外に置かれ、多くの知識を獲得する機会を失ったこの状況をどう見るか?

もし、先生との相性が悪いなんて片付けてしまうと、翌年も同じことになります。よく「うちの子、どうも先生との相性が悪いんですよね」という親がいます。

現にどうしようもない先生がいるのも確かです。ストロング自身がその体験者ですから!

しかし、問題は先生ではなく、子供の「内的影響」からはじまっているとしたら、「先生のせい」としていては、まったく解決しませんし、子供はますます泥沼の方向に進んでしまいます。

ただ非常に線引きが難しい問題なんですね。慎重な物言いが必要と最初に断ったのはそのためです。

また、ストロングの体験から言いますと、学生時代は明らかに先生が悪いとストロングも、そしてストロングの親もかなり確信をもって判定していました。

しかし、今振り返って、冷静に客観的に考えてみますと、「先生のみ」が悪いという判定はできません。やはり、そこにはストロング自身にも、先生に叩かれる態度や言動があったと思います。

いずれにしても、事態がうまく回転しない場合、相手を非難する気持ちになりますが、はてと?と一度立ち止まって、我が身を振り返る作業は親が手助けして、やってあげる必要はあると思います。

まあ、これ以上、あーだ!こーだ!書いても、判断がカンタンになるわけでもなく、考えれば考えるほど、袋小路にはいってしまいます。

そこで、逆に、じゃあ、「成績がイイ子」はどうなのかを考えみましょう。

ハッキリ言えるのは、伸びる子や既に伸びた子(成績がイイ子)は自慢をしません。

自慢したい気持ちはあるのでしょうから、態度に出さないというほうが正しい言い方になるかもしれません。

そこの判断は、例えば、先の例でいけば、授業態度でわかります。伸びる子や成績がイイ子は、授業態度が「否定」ではなく、「肯定」なんです。

ストロングが「お前ならこれぐらい知ってるやろ」って内心思いながら授業をしたとしても、「うん、うん」って確認しながら授業を聞いているのがよくわかります。

そして、目からはこんなメッセージが読み取れるのです。

「先生は、今からもっとタメになること教えてくれるぞ!」ってね(◎_◎)

そうこられたら、「全員は知らなくてもいいけど、余裕がある奴は○○まで知っておけよ!」なんて・・・成績がイイ子は先生から引き出しているのです。

これが「外的影響」が良く作用させる典型的な例ですね。

この話から導き出せる結論として、今回、親のみなさんに是非知っておいてほしいこと!

それは、「外的影響」だって自分で操作できるということなのです。

だからこそ、それを踏まえて、子供の態度はどうあるべきかを考えるべきだと思うのです。

最後に、一見難しそうな問題の取り組ませ方のアドバイスを1つ!

「この問題、ホンマ難しいからね~」って、意味ありげにささやいてあげてください。

「だから、ヒントあげちゃう!」なんて言って、頭を整理させるのも手ですし、問題文を親が代わりに読んであげるのも効果的です。

たいせつな箇所は、声を大きく、ゆっくりしたりしてね(^_^)

考えなさい!なんて言っても、考えませんよ、子供は。

できそうだと思うから、積極的に取り組むわけですからね!

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うれしい報告

公立高校受験における入試演習でもっとも手こずるのが数学と英語でしょう。

英語の入試では長文問題が出ます。教科書レベルしか知らなければ、当然戸惑うでしょう。

数学の入試では、今まさに学校でやっている単元が入試頻出単元で、入試ではその教科書レベルから1歩も2歩も踏み込んだレベルの複合問題が出る。

英語も数学も、それらへの本格的な取り組みはたいてい冬休みからとなるでしょう。

じゃあ、今、受験生はなにをやっているのか?

今学校習っている入試頻出単元の勉強、これが最優先。

次に優先されるのが英語ではリスニング、数学は計算と小問集合の問題になるでしょう。

英「リスニング」数「計算と小問集合」は各都道府県でおおむね20~30%の配点で、

それらはいずれも満点が取れる、いや取らなければならない、落としてはならない問題です。落としていたら勝負にならないところです。

冬休みからは入試演習の難題が控えています。
 
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