こんにちは、ストロング宮迫です。
家庭訪問、保護者会などが各学校や塾で行われているようですね。いつも書いていることですが、学校でも塾でも先生というのは、「子供のこと」がよく見えるものです。
よく見えるとは、
こういう性格である
わからなかったらすぐ諦める
友達の中で正論を押し通す
自分にも厳しいが友達にも厳しい
少し問題がひねられるとわからないと口にする…etc
まあ、全然子供のことが見えていない先生というのも、中にはいるのですが、たいていは子供の本質のいくつかは見抜いてくれています。
問題は、その見抜いてくれた弱点あり苦手なものを先生は決して解決してくれないということなのです。
学校や塾の先生の働きかけでそれらの弱点が解決する場合もあるけれど、あくまでも「解決は家庭でする」と考えておくべきだとボクは思います。
どうもその基本姿勢がないというか、子供の弱点を見抜いて解決までしてくれる「はず」と考えている親が最近は特に多いように思います。
家庭と先生の協力は成り立つにしても、まず初めに「家ではこれこれこういうようにしてみます」という家庭側の姿勢なり、やることをやっての協同作業。それなくしてのお願い攻撃は先生側からすれば「ふざけるな」で片付けられてしまいます。
さて、最近、以下のような相談がいくつか来ましたので取り上げておきます。
小2 考える母さん
4月から小2になる男の子の親です。3歳から幼児教室に通っていて、今も同教室の小学生コースに通っています。
おもに、右脳を鍛えて左脳につないでいくということをレッスンではしているのですが、公文なんかのように学校の授業に直結していて、個人個人の進み具合でプリントをどんどんやらすという形とは違います。
親の私が言うのもなんですが、集中力・記憶力もあり、今のところ学校の授業にはついていけてます。
ただ、私自身が中学受験を考えているので、小4か小5には進学塾へ切り替えるつもりでいていますが、それまでに家庭学習でやっておいたほうが良いこと(問題集など)がありましたら、教えてください。
割と多いんですよ、この時期にはね。まあ、問題集は何でもイイというのが私たちのスタンスで、それをどうやらせていくかという親側の与え方のほうを重要視するのが私たちの考え方。
それでもやっぱり「オススメ問題集を教えてくれ」といわれるので普段使っているものをまとめたのがオススメ問題集サイト。それなんかを一度手に取ってみてもらえればと思います。
レベルの高い問題集ですから、テキトーな気持ちでやると、ヤケドしますけれど、
わからない問題に出会ったときに子供がどういう態度をとるのか
出来ない問題に接したときに粘れるのか
など大きな発見もあるでしょう。
また、親の与え方によっては「こんなのできないよ」と駄々をこねられたり、「もっとカンタンなものやりたい」とぐずられたりもするでしょうから、親の腕も試されます。
今は大手の塾の小学校低学年から囲い込みの一環として中学受験のクラスを設置しているところも多いので、早くから中学受験を考えている人は迷う人も多いのでしょう。
それにしても小学校2年から塾に通うとなれば、なんだか受験まで長いし、間延びした感じもする。最後まで続くかしら。けど、あの子も行っているし・・・なんてところでしょうか。
ボクなんかは塾に行かせるにしても、できるだけ引っ張って引っ張って行かせるタイプです。こんなイメージです。
「塾に行きたいんだけど」
「まあ、もう少し後でいいんじゃない? 家でこれができないで塾に行っても仕方ないよ」
「行きたいんだよ、どうしても塾に」
「焦るなよ。塾に行ったら宿題もたくさん出て大変なんだぞ。授業が理解できなかったら、泣き叫ぶ人もいるみたいだし」
「頑張るから。ちゃんとやるから」
「いやいや、みんなそう言うんだよ、頑張るって。でもすぐ頑張らなくなるからなあ」
「引っ張る」というのはこういう意味です。
ボクみたいなタイプとは逆に「子供が塾に行きたい」と自分から言い出したらチャンスとばかりに塾に行かせるタイプの方もいる。
まあ、どっちがいいというのは特にないんですが、親技的には子供が「頑張る」というのは一切信用しないので、家で頑張った実績を積み重ねて初めて塾に参戦できる資格ができるというふうに持って行くわけですね。
ようやっと行かせてもらえた子供の頑張りは長続きする可能性が高まりますからね。
まあ、モノを与えるのも同じで、長い間欲しくて欲しくてようやく手に入れたものってやっぱり大事にするでしょう?
あれと同じで、そのモノの価値を値段以上に価値あるものにするのも、長く大事にし続けるのも、どうやって手に入れたかは非常に大事なポイントです。
タイガー山中なんか子供にたとえば、おもちゃとかゲームとか5年に1回くらいしか買ってやらないんじゃないでしょうか。
もう「飢えに飢えている」状態ですわな。
で、たとえば、友達が「これもう古いからあげるわ」とくれたとしたら、めっちゃ喜ぶでしょう?
だって5年に1回しか買ってもらえないものをポンともらえたわけだから。大事にするし、喜ぶし。サイコーって叫ぶでしょう。幸せな気持ちにもなる。
まあ、これはあくまでも例えですけれど、同じ1000円のものでも、受け取る側の価値が100万円くらいのものにもできるけど、無価値にもしうるということですよね。
この前もタイガー山中と話したんですが、親心で子供にイイモノを食べさせるのも気をつけないと、与える親の気持ちと受け取る子供の感覚にギャップがすごくある。
だから、「ハレとケ」というんでしょうか、与えるにしてもきちんと線を引いて与えていかないと、子供をダメにしてしまう可能性はあるんじゃないでしょうか。
「ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。
民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)はふだんの生活である「日常」を表している。
また、特に小学校低学年の場合は、「いかに勉強と感じさせないか」も、大きなポイントでしょう。
大手塾の小学校低学年設置クラスのうたい文句になっているでしょう。「楽しく学ぶ」って。
テキストや問題集があって、机になんか座れば、なにをやろうともう勉強になっちゃう。
たとえば、以前、タイガー山中が一生懸命誰も見ていないのにアップしていたツイッターは、普段、道を歩いて気づいたりしたことをアップしていたわけですが、これが子供と散歩中にできたとしたら、どうでしょう?
「理科の勉強だよ」ってやると、子供は嫌がるだろうし、聞かないだろうし、聞いていても3秒後には忘れるだろうけれど、なにげない日常の会話にこういうのが出て、自然と話されれば、子供だって自然と頭に入っちゃう。
勉強じゃなく、会話ですから。
小学校5年生になって塾に行って理科で「さあ、今日からは植物です。覚えることがいっぱいあるから頑張ろうね」なんて言われる。でも、5年になってテキスト見たらみんな実際に見て知ってる!となればどうでしょうか?
そんなふうになるのかって!?
なるんだな、これが。
テキストで、塾で単元を習う前に、その単元について30%知っていたら、どうなると思います?
そりゃあ、上位になるでしょう。
だってヨーイドン!って言われたときには30メートル先にいるんですから。その上、その30%は「勉強、暗記、理解、スピード」なんて関係ないところでの30%ですから、いつまでも覚えているし、単なる暗記と違って応用も効いちゃったりする。
よく子供の友達で「頭がいい子」と感じる子がいると思いますが、天才クンは別にして、日常生活で「勉強と感じないで結果的に勉強している」子がそういう子供です。
それは実質受験勉強に入ったらできないことです。やるなら小学校低学年のうちじゃないでしょうかね。
ストロング家の子供たち3人はみんなそうですが、植物の単元になると途端に苦手意識が出る子供っていうのは、やっぱり小学校低学年の頃に、日常生活の中で「なにを見ていたか」「何を感じていたか」などでにある部分で問題があったと言うべきじゃないかと思います。
だって、花はすぐそばに咲いていたんだから。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
新高1・中2レモングラスさん
3か月前にメルマガに出会い、すごく感じるものがあり、この度『10の鉄則』を購入し読ませていただきました。
長女は、今日高校入試を終えたばかり。この本を読んで、後悔することがたくさんあります。
しかし、後ろを振り返ってばかりもいられません。受験の結果は10日後にならないとわかりませんが、明日からは次の目標に向けて走り出さないといけませんから…そういう気持ちにさせていただきました!
次女は入学当初のテスト8位(96人中)から少しずつ順位を落とし、年明けのテスト23位になりました。
ついに本人もまずいとおもったらしく、学年末テストではいままでよりも勉強し、少しあがって19位でした。
とにかく、これから親技を実行にうつして、子供たちのやる気アップをめざします!
上のお子さんはもう結構な勢いで走り出しているでしょうかね?
とにかく高校生は高1の内容をどう乗り切っていけるかが勝負になります。下のお子さんのことで大変でしょうが、上のお子さんの観察も怠りなく!
下のお子さん、上位は僅差の戦いでしょう。子供には順位を上げるという目標がいいでしょうが、親は順位も気になりますが、間違えたところの内容ですね。
できるはずなのに間違えている問題がそこそこあると思いますので、「なぜそれが起こるのか?」を日々の勉強の姿勢の中から見つけていければいいですね。
今までと同じ勉強量で順位アップ、今までよりも勉強時間が減っても順位アップ、そのために必要なことは何か?
それが高校に入ってからも高1の壁を軽々と乗り越えられる訓練になる。