こんにちは、ストロング宮迫です。

とうとう10月の夢の3連休が終わってしまった。

ここまで来ても、まだやる気がない受験生なら、親は思い切って泣かせたらイイですよ(#^^#)

ああ、ブって泣かすんじゃないですよ!「わかるわ、その気持ち」からスタートして泣かせる。さめざめと泣かせたらイイ。難しくて、歯が立たなくて、情けなくて泣いたらいいんだから。

今やる気がなくて、あれこれ言ってもやっても、カエルの面にションベンで一滴も涙が出ない受験生は、おそらく入試までやる気は出ない。そのまま行きます。残念ながら今回の入試には間に合わない。

まあ、それも人生です。また機会の訪れるから、やる気なしでもそのまま伴走して、この子がどうなっていくのか、どう変化していくのかを、子供が泣かないなら親が泣きながら見届けたらイイ。親子の旅はまだまだ続くから。

ということで、10月の3連休が終わった時点で「受験生のやる気があるなし問題は終止符。

これから年末までは受験生が「入試演習⇒答え合わせ⇒間違い直し」これで勉強を終わりにしない!という点がポイントになります。

勘違いしないでほしいのは、間違い直しは必要ないということではありません

間違い直し「だけ」してたらダメですよってことですから。

すでに親技を駆使しようとする家庭では、模試でも入試演習に際しても、各ページや各問題の通過時間を記録しているはずです。入試演習をやるときに、受験生は目標点をあらかじめ定め、時間配分を気にし、「決して100点は獲りに行かず」に問題の取捨選択を行っているでしょう。捨て問の決断もしているはずです。

模試や入試演習が終われば、答え合わせをし得点を出すでしょう。正解すべきなのに間違った問題は間違い直しをするでしょう。次は正解できるように頑張ろう!とかね。「入試演習⇒答え合わせ⇒間違い直し」までは完璧だ。

問題は、みんな「入試演習⇒答え合わせ⇒間違い直し」で終わること。

でもこれで終わりじゃない。「入試演習⇒答え合わせ⇒演習の検証」もしなければならない。通過時間や問題を解くのにかかった時間を検証しなければならない。正解してるけど、この時間で解いてよかったのか。

それは正解はしたけど、こんなに時間をかけて正解してたんじゃダメだ!ってことがありうるってことなんです。

受験はライバルとの闘いじゃない。自然淘汰だ!と長年主張してきた所以です。

正解しさえすればイイ!合格しさえすればイイ!って考え方は、先で通用しないから。親技では近い未来にすぐ通用しなくなる手法をオススメしてませんので。

そんなことしてたら、時間がいくらあっても足りないじゃないかって!?

そうなんです。だから10月の3連休が終わった時点でもう「受験生のやる気があるなし問題」なんかに頭を悩ませてる時間はないんです。終止符を打たなければ!やらねばならないことが山ほどあるからね。

1教科の入試演習に50分かかって、間違い直しに50分、検証に30分(下手したら50分)最低でもかかる。

でも、検証の30分を省いてたら、次の行き先がわからなくなる。すぐに迷い子になる。親技が「【ただ一生懸命頑張る】っていうのは罪なこと」と長年主張してきた所以です。

入試は制限時間内で行う取りゲームです。制限時間はみんな平等。その平等の時間で最高の自分を表現する仕方をどうするか考えないで、ひたすら問題を解いていたんじゃ、【ただ一生懸命頑張る】ことになる。

もう1回言います。この時期は「受験生のやる気があるなし問題」に終止符が打たれ、受験生にとって白黒を明確につける季節がやってきたということです。

それなのに、時間を意識しないで問題を解いてる、勉強するなんて・・・

制限時間があるリングに上がって、殴り合うってことが決まってるのに「ボクは時間は気にしません。ポイントは獲りたいんですけど、時間は気にならないんです」って言ってたら、木っ端みじんにされちゃうに決まってる。

これだけ毎年ここで言ってても、みんな時間計って勉強なんかしない。時間を意識して問題を解かせていない。入試演習のあとに間違い直しはしても、演習の流れは検証しないし、解くのにかかった時間を気にもしない。

だから?

勝てるでしょ!

だから、時間を意識して、入試実践テクニックを駆使する人は勝つに決まってる!だって適用されるルールに最適化しようと訓練し、最適化して入試に挑むのだから。

問題は、テストや入試演習における「時間対得点」、これをテストを見て、記録された時間を見てじっくり考える人は、あなたのお子さんにとっては誰なんですかってことです。

年内3ヵ月、入試演習をサラリと10回するくらいなら、入試演習1教科3時間キッチリかけて、3回にしてもイイじゃないか。緊張感をもって演習に臨み、そのあとは検証してください。

そしたら正答率20%しかない問題をテストの間違い直しと称して、延々と演習後に2時間も取り組むなんていう非効率な勉強はできなくなる。

あなたのお子さんが今取り組むべきなのは、正答率20%の問題を解けることなのか? それをするに値する子供は全受験生の中でたった20%の上位層でしかないのに!

勝ちたいなら勝つように訓練をしよう!入試実践テクニックは駆使すればするほどうまくなる。子供が「この問題は捨てるべきだったね」とか「ここでちょっと時間がかかりすぎた」とか口にするようになったら、一人前の一歩手間です。

一人前はって!?

一人前になると、入試演習時に、演習の真っ最中に時計見ながら修正ができるようになる。「(演習中なので声には出さないが)オッと時間かけすぎた、あとで戻ってこよう」という感じで問題に印付けて、次に行ける。その決断をする瞬間をそばで見たときは震えます。

「あ~あ一人前になったな」と。ここまでくれば、「もういいよ」ってくらいに演習後に能書きや講釈を垂れるようになりますから。

ルールに従え!ルールの中で戦うのだから!

さて、頑張ってる受験生を毎日見てると、まあ時には息抜きしろよって思うことがしばしばです。

特にこの時期は「お前、今息止まってなかった!?」って思うくらい思い詰めて受験生は勉強してる。そんな子を見るとね、まあ見てみろよ!って息抜きにドラマや映画を見せたくなる。絵もそのうちの1つですね。

最近の本屋に立ち寄ると、似たような表紙のムック本↓↓↓が所狭しと並んでる。

ムムム、このパターンは・・・

そう、『フェルメール展』が今秋から開催され、本邦初を含む8点が来日するらしい、というかもう東京では始まってる。

日時指定入場制らしいが、ホントちゃんとやってくれるのか?

2年くらいまでしたか、東京都美術館の「生誕300年記念 若冲展」が大変な人気で「320分待ち」だったことはここで書いた

見えるのは他人の頭、頭、頭・・・人、人、おばちゃん、おじさん、人、人、人・・・全然見えんやないか地獄が起きるんじゃないかと心配です。


だからその時ボクが誓ったのは・・・

ボクがこれから行くのは、こういう↓↓↓ところね。
貸し切り状態で、人の頭が目に入らずのところ。

ホンモノがそこにあるなら自分の眼で見てみるべきだ!という主張にはおおいに頷くところではあるのですが、時間のない受験生に「320分待ち」とかはチョビまずい。だったら、図録でいいから虫眼鏡で見てみたらいいじゃないかとボクは受験生に提案してる。息抜きにイイと思うけど・・・

これなんか、どうや!?って

こっちはどやどや?

「うん、この絵はなあ・・・・・」

解説はボクには無理です(*_*)

自分で解説するのは難しいけれど、最近の世の中はすばらしくて、手掛かりはあちこちに転がってる。そのうちの1つがこれ↓↓↓

福岡伸一著『フェルメール 光の王国』より

画家ヨハネス・フェルメールは1632年、オランダに生まれた。奇しくも同じ年、アントニ・ファン・レーウェンフック、そしてべネディクトゥス・デ・スピノザが、同じ国に生を享けた。

方法は異なるものの、彼らは同じものを求めた。それは、フェルメール作品の細部に秩序ある調和として現れている「光のつぶたち」であった。

彼らが焦がれた、その光に導かれ、私は旅に出た。



・・・アインシュタインに先立つ300年近く前、すでに光が粒子であることを、確かに認識していた人間がいたのだ。それがヨハネス・フェルメールである。

彼は光の粒子性に気づき、光のつぶだちを正確にキャンバスの上に捉えた。何が彼をしてそのことを可能としたのか。旅はここから始まる。

福岡伸一先生は、この本で【かそけき光】と書いてた。

はじめて聞いたわ、その言葉!

この本で、一番しっくりきたのは、フェルメールの作品を「微分」で説明してくれていたところ。

福岡伸一著『フェルメール 光の王国』より

≪微分≫というものは、実は何も難しいものではありません。高校の教師はかつてそう私に語った。

≪微分≫というのは、動いているもの、移ろいゆくものを、その一瞬だけ、とどめてみたいという願いなのです。

カメラのシャッターが切り取る瞬間。絵筆のひと刷きが描く光沢。あなたのあのつややかな記憶。すべて≪微分≫です。

人間のはがない“祈り”のようなものですね。微分によって、そこにとどめられたものは、凍結された時間ではなく、それがふたたび動き出そうとする、その効果なのです。

“とある室内”の“とある時間”の微分。

・・・動きの時間を止め、その中に次の動きの予感を封じ込めた

この本を題材にした展示はすでに終わっちゃった。

えっ、全然おもしろくないって!? 息抜きにならない!?

そんなバナナ!

わかった!じゃあ、お前はこっちのほうがイイんだろ? こっちはわかりやすいぞ!

どやどや!?

「センセー、ボク焦ってるんですよ。ボクで遊んでますよね? もうやめてもらっていいですか」だって!

ボクの気遣いがわからない、そんな怒り坊の受験生もこの番組の録画↓↓↓NHKドキュメンタリー最後の講義「生物学者 福岡伸一」は真面目に見てました。


「フェルネーコ先生の話、難しかったけどおもしろかった」って!

断っておきますが、福岡伸一先生は決して「フェルネーコ先生」ではございませんのであしからず。

みなさんにおススメする、受験生の息抜きのための順番は、最後の講義「生物学者 福岡伸一」からの「フェルネーコ」がよろしいかと存じます。

頑張れ!受験生!
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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 パーミッションさん

何度も何度も読み返しました。うなづいてしまう文章も多く、勉強になりました。もっと早くに読みたかったです。

ここまでの時間を無駄に過ごしてきたことに打ちしがれて、深く考えると立ち直れなくなるので今は考えないようにします。

親の接し方、課題の与え方など考えてやってみます。もう少し時間がほしいです・・・有効な手だても時間に迫られてやるとうまくいかないのでは・・・

書けば後悔が浮かんできます。残り少ない時間ですが、がんばります。また相談させてください。

現状と目標が大きく乖離していれば、焦って当然です。でも焦っても、泣いても、祈っても、その差は埋まらない。

目標との差を埋めるのは勉強だけ。勉強をやるしかない。

悩むくらいなら勉強しよう!ってことです。今から手をつける問題はコレからもう2度と出会わない、だからその場でモノにする。

その気持ちがあれば、1ヵ月後、子供に大きな変化が起きます。それができれば、来月もとなる。目先の1日を大事に!

中2 サーカス母さん

興味深く読ませていただきました。簡単なようで継続して実行するとなると、親の覚悟が試されるように思います。大変だ!

私自身、仕事をしているので、家事やその他諸々におわれ、息子の勉強の面倒は後回しになっていました。

「やっておきなさい」「きちんとしなければ」「もっとがんばって」

協力もせずにやれとばかり言ってきた事が今回子供を爆発させた原因なのでしょう。

「あなたならできるはずよ」と励ましていたつもりになっていたのですね。親の考えがなってなかったと反省しきりです。

先生のおっしゃる勉強の信頼関係は難しくなりましたので、親子の人間関係をまずと考えております。(省略)

信頼関係の構築には鉄則6でしょう。鉄則6をとにかく1つきちんとやる。1ヶ月、忙しくても守ってみる。

それで事態は展開していくんじゃないでしょうか。信頼関係の壊れもまだ決定的ではないようですから、ここが踏ん張りどころです。

鉄則6を家族で高らかに話し合い、決定し、納得して実行する!頑張ってください。

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