こんにちは、ストロング宮迫です。
受験生の模試が内容、難度ともにこれからだんだんと入試仕様になっていきます。
高校受験はもう少し先になりますが、中学受験のほうは、入試仕様の模試に対応すべく、準備が必要な時期になったというわけですね。
この前、中学入試における模試「国語」を見ておりましたら、大問が2題、45分のテストがありました。
いずれも長い文章がある大問で、100点満点のうち得点50点。
ボクが見たテストでは、制限時間45分 大問が2題 得点した50点のテストのうち1番で8点、2番で42点という結果でした。
ここからが親技に関連してくるのですが、
子供がテスト中に記入した時間で表すと、
大問1:27分で8点
大問2:18分で42点
こうでした。
単純にいえば、2番のほうが得点しやすかったといえますよね。2番には1番にはなかった漢字や語句、文法問題があり、得点しやすかったこともあります。
問題になるのは「費用対効果」ならぬ「時間対得点」です。
1番は「27分かけて8点」
2番は「残った18分で42点」
非常にわかりやすい極端な結果ですが、このテストにおいて、子供は実に効率が悪い得点の仕方をしていることがわかります。
「なんで50点しか取れないの!」ではなく、こういう部分に目をつけて子供に話してやることを親技ではオススメしています。
受験生は実力をつける勉強はもちろんですが、こうしたテストの受け方、時間配分や問題取捨選択についても練習しなくては、せっかくの勉強が活かされないということもでてきます。
これまで私たちはこの手の「テストの受け方」については、親カツ講座の後期コースの1発目として夏休みから取り組んできました。
そこまでは基礎力をつける、実力をアップする勉強に専念したらイイと考えているわけですが、これからの模試が一足早く入試仕様になる中学受験ではこのあたりが大きな問題になってくるはずです。
特に塾内の全塾生が同一問題で受験する模試においては、時間配分や問題の取捨選択ができないと、上位層以外はこれまで見たことがない点数や偏差値が出ることもあります。
また、1番では実際には「27分かけて8点獲った」テストだったわけですが、同じ27分をかけたとしても、実際にやったときとは違う時間配分、つまり大問1の中で問題を取捨選択して時間の配分を変えると、
「27分かけて8点」が「27分かけて16点」または「20点」になる可能性が大いにあった
とボクは判断しました。
次回はそれを意識してやってみればいい。
実力は変わらなくても、「16点」取れちゃう。
そんなことあるのか?
あるんです。
「そっちの問題じゃなくて、こっちの問題を時間をかけてやりさえすれば」とかがね。
十分合格圏内にいる子供は別にすれば、ボーダーラインの子供たちにとって「1点」「1問」が合否を決定するのは皆さんご存知の通りです。
テストで子供は問題をその場で実際に見てから、この判断をすることになります。つまり、やってみないとわからない。
でも、
できるのかできないのか
時間をかけてもいいのか悪いのか
ここで粘ると総得点が上がるのか
ここは捨てて他で得点するほうがカンタンではないのか
こういう臨機応変の判断は普段から練習・訓練していないと、またテストが終わって果たして今回のテストの受け方、時間配分、問題の取捨選択でよかったのかの検証をしておかなければ、事後できるようにはなりません。
緊張した場面で、なおかつ是が非でも得点を上積みしたいと欲がある状態で的確な判断をするのは本当に難しいですから。
いよいよそういう時期が今年もやってきたということですね。
「これは出来ていた問題だよね」というのは、親技の実践者なら多くの方がやっている分析だと思います。
すごくいいことです。
しかし、次のステップとして、「これは出来ていた問題だよね」は、制限時間との戦いの中で考えなければ、いつも、そう入試まで「できるはずなのに落としてしまった」で止まってしまう。
分析は良くなるためのステップを考えるためにやるものですから。
持っている実力以上の得点は取れないけれど、持っている実力をテストで100%発揮する子供たちっていうのは意外と少ないです。
テストにおける「時間対得点」、これをテストを見て、じっくり考えられるのは、考えてくれるのは親しかいません!
卒業生からのメール
高3 みなみさん
ストロング先生、高校受験では大変お世話になりました。
ただ今高校三年生になり、いよいよ大学受験へ挑戦の学年になりました。
かつて30点上げよう会、親カツなどなど、とにかくいろいろと参加させていただき、お世話になりました。
親カツ卒業生の娘は、いけどんシートでの復習が一番燃えて頑張れたと今でも言っています。
ありがとうございました。おかげさまで心に残るよい受験ができて、今に至っていると思います。
さて、いきなりなのですが、お願いがあります。
いけドンシートをいつも購入させていただいていたのですが、また、お願いしたいです。一般のシートではなく、やはり、いけどんがいいのでして・・・
お忙しい中申し訳ございませんが、高校になって一度購入しましたが、また、わけていただけませんでしょうか。
大変うれしいメールです。ありがとうございます。
なにかスイッチが入るアイテム、それが文具であれ、服であれ、カバンであれ、いけドンシートであれ、何かがあるというのは「頑張る」ときに非常に有効です。
皆さんも、ぜひそういうものを見つけてください。
みなみさんから2年前の3月にいただいたメールの一部を紹介しておきます。
10の鉄則、定期テスト対策、親カツ前後期、・・ありとあらゆる教材に参加いたしました。どれもこれも今の私たち親子の血肉となっています。
(省略)
親カツで親は頑張っていたのに、夏までには合格圏微妙で、秋には不安定になるし、周りも頑張ってくるし。。。
12月は本当に苦しかったです。
しかし、おかげさまで親として何ができるのか、ぶれないようになんとか前倒しでやってこれました。
すると1月の模試では、合格圏にはいっていました。
塾の先生には、合格しても中くらいの位置になりましたねといわれて嬉しかったです。
でも、そのころ子供は自立勉強になっていて、足りないところの強化を自分でする勉強になり、私はもう何も手伝うことがなくなっていましたけど。
まとめノートもさらに自分でどんどん作り、学校の成績も上がってきて、塾の模試では偏差値は目標の60になっていました。
それからは自信がついて、周りに感謝する余裕までみせ、良い受験ができそうな感覚がつかめていました。(省略)
あっという間に大学受験、高校受験同様、「良い受験ができるように」お祈りしております。ファイト!