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こんにちは、ストロング宮迫です。

この前、堂薗稚子さんの「子どもがアホなのは、共働きだからですか」というコラムを紹介しました。

共働き世帯が増え、専業主婦世帯が減り、今や共働き世帯は専業主婦世帯の1.3倍で日本ではこの差はますます広がるだろうとみられています。政府や会社も女性が社会進出しやすい制度を積極的に進めています。

一方で、共働き大国のアメリカではまた違う潮流が見てとれると主張する方もいます。

会社人生にNO!米国、専業主婦ブームの真相共働き大国の、驚くべき実態

時代時代でそれぞれ流行する考え方があるんでしょうし、今の世代は前の世代を反面教師として見るのでジェネレーションごとに価値観は反転する傾向もあるんでしょうかね。

まあ、あなたがいいと思うものを選択すればいい。世の中、自由だからねえ。多様性というんですか、自分が生きたいように生きたらいい。誰にも強制はされない幸せな時代ですから。

しかし、この1年を振り返ってみると、やっぱり女性が書いたものがおもしろいとますます思えてきますねえ。

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※この毎日親技は2014年6月12日に配信したものです

昨年紹介した「ステキな人だなあ」なんかもそうですね。

おもしろいのはどう見ているのか、どう見えているのかという視点ですよね。

先日、時々紹介しているChikirinさんの2014年6月11日の日記に「仕事と家庭の両立なんて、目指すのやめたらどう?」というとても刺激的なタイトルの記事がアップされました。

視点のおもしろさと考え方の目のつけどころを十分に味わっていただきたいですな。

そして、Chikirinさんが問う

「みんなホントにこんな生活がしたいの? これが理想?」ってことです。

を考えてみてください。

子供の勉強でも自らの仕事でも多くの人は「そうせざるをえないんだ!」という前提で現状を肯定というか是認する形で物事を進めていきます。

でも、特にうまく回っていないときや苦しいときというのは、一歩離れて「そうせざるをえないんだ」と考えていた前提が果たして本当にそうなのかと考える必要があるでしょう。

最初の前提、つまり「あなたの常識」が間違っていたら、最初っから道が逸れていくわけですから。そして、あなたがそう思っているっだけで、実はそうでもないんだということもたくさんあるはずです。

ボクたちのメルマガのタイトルは新「勉強の常識」、新しい「勉強の常識」です。あなたにとっては全然新しくないかもしれないけれど、ある人にとってはすごく新しく見えるかもしれない。

実際のところ、ボクたちの主張に賛成でも反対でもいいけれど、あなたが考えている「勉強の常識」や前提はあっているの?という視点では読んでほしいと思います。

正しい答えを得るためには「正しく問うこと」が必要です。正しい問いにこそ答えは隠されているのですから。

さて、今前提となっている視点を考えるという意味でとても役に立つ考え方があります。

時々講演会なんかに呼ばれていくと、必ずこの役立つ考え方「パレートの法則」の話をするようにしています。

しかし、誰もが知っている法則なんですが、みんなあんまり自分の勉強や生活や仕事には使わないというか適用して考えようとしません。どうしてなんだろう?

ティモシー・フェリス著『「週4時間」だけ働く。』という本があります。

1週間働きづめの方が見たら、目が飛び出そうなタイトルですなあ。「1日4時間働く」じゃなくて「 週4時間働く」ですからねえ。

週5日の会社勤めの方はタイトル見ただけで「無理」とか「自分とは関係ない」と即座に思うと思いますし、「忙しい」ことが人生の醍醐味と感じている方にとっては迷惑はなはなだしいかもしれませんね。

この本では、収入を減らさず、いや今よりも増やして、かつ「週4時間」でなんとかならないかという「非常識」なことを実現するためにどうしたか?ということを事細かに書いてあるんです。

著者はその実現のプロセスを4つ設定して、定義(Definition)、捨てる(Elimination)、自動化(Automation)、解放(Liberation)としています。

まあ、それはいいとして、あなたにもきっと役立つ考え方である「パレートの法則」のことを書いている部分を抜粋して紹介しましょう。

『「週4時間」だけ働く。』

・・・後世に大きな影響を与えたパレートの著作『経済学講義』には、所得分布の「法則」が含まれている。

数年後、これが「パレートの法則」あるいは「パレートの分布」と呼ばれるようになった。最近では一般的に「80/20の原理」と呼ばれてもいる。

この法則は、「社会の富の分布はとても不均衡だが予測は可能である。富と所得の80%は人口の20%によってつくり出され、所有されている」というものだ。これは経済学以外にも、ほとんどあらゆる分野で応用された。

たとえば、パレートの庭のエンドウ豆の80%は、彼が植えた豆のさやの20%からできている。

パレートの法則は次のようにまとめられる。

「アウトプットの80%はインプットの20%に起因する」。

この一節は、さまざまな文脈のなかで、別の表現で使われている。

結果の80%は原因の20%から出てくる。

成果の80%は労力と時間の20%からもたらされる。

企業利益の80%は製品と顧客の20%からもたらされる。

全株式市場利益の80%は機関投資家の20%と個人のポートフォリオの20%によって実現される。

このタイブのリストは無限に続き、きまざまなパターンが存在する。また、比率はさらに高くなることが多く、90/10、95/5、99/1も珍しくない。しかし、追求すべき最小比率は80/20である。

私がパレートの著作を知ったのは、ある深夜のことだった。私は週に7日、毎日15時間を働きづめの状態だった。

もう、いっぱいいっばいでどうしようもなかった。夜明け前に起きてイギリスに電話し、通常の9時から5時の間はアメリカの仕事をし、深夜まで日本とニュージーランドに電話をかけまくる、という具合だった。

ほかにいい選択肢がないために、ブレーキが付いていない貨物列車に張り付いて、火空にシャベルで石炭を放り込んでいる。まるでそんなふうだった。

燃え尽き症候群にぶち当たるか、それともパレートの考え方を試してみるか、私は後者を選んだ。

次の日の朝、私は2つの質問を使って自分の仕事と生活の詳細な分析を始めた。

1、何の20%が、自分の不幸と問題の80%を引き起こしているのだろうか?

2、何の20%が、自分が望んでいる結果や幸せをもたらすのだろうか?

丸一日、私は緊急の要件をすべて無視した。そのかわり、この真実を明らかにする分析を一心不乱に行うことにし、2つの質問を友人から顧客まで、そして広告に関することから娯楽でやっている活動まですべてに当てはめてみた。

自分がしていることはすべて正しいと期待してはいけない。真実を暴くことは時に痛みを伴う。

目的は、自分の非効率なところを見つけてそれをなくすこと、また、自分の強みを見つけてそれを倍増させることである。

24時間これを続けた後、私はいくつか決断を下した。その決断は単純ではあるが心情的には難しいものだった。文字通り私の生活を根底から変え、こうして今楽しむことができているライフスタイルを可能にしてくれたのだ。

私が下した第一の決断は・・・・私は取引先の95%との連絡をとりやめ、2%とは完全に取引を停止した。そして、そこには利益があってかつ繰り返し取引がある業者のトップ3%が残った。

120以上ある顧客の卸売業者のうち、わずか5社が売り上げの95%をもたらしている。私はそれ以外の顧客を追いかけることに自分の時間の98%を費やしていた。



多忙とは怠惰(いい加減な思考とでたらめな行動)の一形態である。

何かで手一杯という状態は何もしていないのと同じように非生産的であり、それ以上に不愉快なことである。

仕事を少なくして選択すれば、生産的な道が開ける。少数の大切なものに集中し、残りは無視するべきだ。

もちろん、小麦の粒ともみ殻を分けて、新しい環境(それが新しい仕事だろうと、ベンチャー企業の経営だろうと)のなかで特定の業務活動をやめてしまう前に、何がもっとも役に立っているか十分確かめることが必要になる。

ボールを全部壁にぶつけてみて、どれが壁に貼り付くか見てみるのだ。だが、これは、プロセスの一部である。あまり時間をかけるべきではない。せいせい1~2か月くらいだ。

時間の渦に巻き込まれるのはかんたんだ。だが、忙しいと感じないでいるコツがある。覚えておこう。

時間の不足は本当は優先順位づけの不足である。

足を止めてバラの香りをかいでみよう。いや、この場合は、パレートの庭でエンドウ豆のさやの数を数えてみよう、と言うべきだろうか。

「何かで手一杯という状態は何もしていないのと同じように非生産的」である。痛いところですが、本当のことでしょう。「なんでもできる」は「なにもできない」のと等しい。

「時間の不足は本当は優先順位づけの不足である」実際そうでしょう。「アウトプットの80%はインプットの20%に起因する」んです。これは勉強も仕事も同じ。

忙しければ無駄なことをしている時間はないはずですが、みんな意外と80%は結果に結びつかない無駄なことしている。

子供の勉強もまさにそうですね。「仕事(勉強)を少なくして選択すれば、生産的な道が開ける。少数の大切なものに集中し、残りは無視するべき」なのです。

昨日たくさん勉強したけれど、今日やったら全然できなかったとか覚えていなかったなんてことは起こっていないでしょうか。

別にこれが「70/30」でもいいし、「60/40」でもいい。この著者は24時間つまり1日考えた結果、それがわかった。たった1日です。考えたことを実行に移すのは痛みもあったということですが。

あなたも1日考えてみたらいい。特にうまくいっていない人は・・・

たとえていえば、成績が悪い子の家庭ではパレートの法則通り「アウトプットの80%はインプットの20%に起因する」となります。

が、成績がイイ子の家庭での勉強は「アウトプットの80%はインプットの100%に起因する」という形になっています。完璧にやったつもりだったけどテストでは20%落としたという感じですね。

ホント真剣に考えるべき問題と思います。「ボールを全部壁にぶつけてみて、どれが壁に貼り付くか見て」みたらいい。

真剣に考えずして即座に「無理」とか「自分とは関係ない」と思うのは【怠惰(いい加減な思考とでたらめな行動)の一形態】だと思います。

「燃え尽き症候群にぶち当たるか、それともパレートの考え方を試してみるか」、あなたはどっち?

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うれしい報告

小6 Kさん

4か月遅れで親カツ生になったKです。数ヵ月の課題を同時にしたので、しばらくもうパニックで大変でしたが、すこし落ち着きました。

(省略)全部が完璧というわけにはいきませんが「子供よりも先に絶対にあきらめません!」と誓って入会しましたので、遅れながらもついていきます。よろしくお願いします。

偏差値があと5足りません。間に合うかな~と思って不安ですが、おっしゃるように先の不足分5より、1週間後に1上げるほうを選びます。

へんな場所に行っているようでしたら、ご指導ください。(省略)

受験は山登りと一緒です。高い山をはるか見上げて、遠いなあ、行けるかな、大丈夫かなと皆思う。そこまでは一緒。

でも、登り切る人は、頂上近くになった夏以降の秋を見据えて、きちんと準備しています。遅かろうが早かろうが、準備すべきこと、今やっておくべきことをしていなければ、頂上に近づいても、全部パアになる。

あれ、酸素が足りないや!?なんてありえないでしょ?

また、今日1歩、明日1歩と歩みを続けている人だけが頂上に近づける。嘆いてもいいけど、歩みは止めるなですね。

「偏差値1を上げる」この積み重ね。先月からお子さんは「偏差値1」上がりましたか?

とにかく子供のやる気を待っていたら手遅れになる。受験は先行逃げ切りが鉄則!子供が自覚するのを待つのは時間の無駄。子供がやる気になるのは受験直前ですから!

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