こんにちは、ストロング宮迫です。
先日、知人から「これ読んでみて!おもしろいから」とメールが送られてきました。知人がおもしろいと言ったのは元リクルート”最強の母”堂薗稚子さんがお答え「子どもがアホなのは、共働きだからですか」という記事でした。
これは堂薗稚子さんという方が相談に答える形式で、ボクが読んだのは
子どもが小1なのですが、最近、「このままでは、おバカな子になってしまうのではないか」という焦りに襲われています。
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将来、振り返ったとき、親が仕事で忙しすぎたために、勉強ができない子になり、その後の就職などでも苦労する……というのはつらいなあと思っています。
という相談に対するお答え。
相談内容とお答えの全文は読んでいただくとして、勉強不足のボクはこの堂薗さんという方も存じ上げなくて、それゆえ「元リクルート最強の母」と言われるゆえんも知らない。
ただ読んでみたら、たしかにおもしろいですなあ。
おもしろいというか、働くママさんは共感できるだろうなあって感じかな。
この記事で触れられている共働きについて、
共働き等世帯数の推移をみると、
平成3年(1991年)頃から「男性雇用者と無業の妻からなる世帯」(夫が勤め、妻は専業主婦)と「共働き世帯」が拮抗、平成11年(1999年)頃から「共働き世帯」のほうが増え、今では完全に「共働き世帯」が多くなっています。
これが世の中の現在の姿ですよね。
この現在の姿を上手く救い上げて共感できるものにして、かつ安心させてくれるのが堂薗さんの記事と言っていいんじゃないでしょうかね。
たとえば、
元リクルート”最強の母”堂薗稚子さんがお答え「子どもがアホなのは、共働きだからですか」より
先日、娘と同じ学年の働くママたちで飲んだら、ワインのおつまみツートップは、やっぱりダンナの悪口と子どものアホさ加減。
「うちの子、この間の塾のテスト、平熱よりちょっとお熱が高めですねぇってくらいの偏差値だったのよぉっ!」
という発言がいちばんみんなにウケていて、そのママの株がぐんと上がってましたが、「いいじゃない、高熱くらいあれば!うちの子なんて、出席番号かと思う偏差値だったの」と、ひとしきり偏差値話で盛り上がりました。
お酒の席を盛り上げるにはいいネタです。座布団3枚くらいはあげたいですな。この手の話は必ずウケますからあなたも今日の飲みの席で使ってください。
さて、このネタでウケて、ヤンヤの喝さいを周りから受けたところでお酒を飲みながらでいいので考えてみてほしいのです。
「この記事を読んですごく安心して共感したけど、それでウチの子はうまくいくのか?大丈夫なのか?」ってね。
ボクの独断と偏見と経験と勘からいうと、堂薗さんちの教育はうまくいっているんだろうなあと推測します。
成績がイイ子の親に聞いてみてください。
「そうなのよ、ウチも。言うことなんて聞きゃしないし、いつもスマホいじってるんだから」なんて言いますよ、他人のあなたには。
それに対して「ああ、ウチも一緒。勉強中にラインやるなっていってもなんかあるとラインをやってるのよ」と答えて「そうそう同じね」と共感する返答があって安心していないか。
いまどき子供はスマホをみんな持ってますよ。みんな一緒。
ただ同じスマホ持ってても、延々とくだらないニュースや動画を見ている子供もいれば、ケジメつけてスマホを利用している子供もいる。その差は見えにくいけれど、歴然で、親が見ないといけないのはそこであって、みんなが言う「スマホいじってる」ではないでしょう。
ボクはタイガー山中に酒飲みながら「我が子のバカ話」をします。さっきの「偏差値が平熱よりちょっと高め」のようなウケる話ね。
それに対してタイガー山中は「そうそう、ウチも」なんて言わないですよ。
タイガー山中は、子供のことに対してストロングに安易に共感しないんです。
「それはね、あなたの息子がこう考えてやっているからじゃないの」とか「そうなってる状態を放置しているあなたが悪いね」とか共感せずに必ず違う見方で攻めてくる。
そういう人があなたにとって大事な人なんですよね。
あのね、共感できる話を相手にかぶせていくっていうのは社交辞令なんですよ。ああ、おもしろかった、ジャンジャン!で終わりの話。
だって他人の家のことや子供のことなんか深くは知りようがないし、関わりようがない話でしょう。だから相槌打って共感してウケる!というしかない。
それなのに共感されて「ウチも同じ」と言われたら、実際も同じだと安心しちゃう。安心して酔えちゃう。まあ、どこも同じようなもんだからいいかって。
差は開くばかりです。
飲みの席で子供のバカ話をウケる話に換えて面白おかしく話ができる人の家はうまくいってるんじゃないでしょうかね。その可能性は高いなあ。
もう1つ堂薗さんの記事から働くママさんが共感できるものをピックアップすると、
元リクルート”最強の母”堂薗稚子さんがお答え「子どもがアホなのは、共働きだからですか」より
また、見方を変えれば、ママに稼ぎがある分、子どもが「やってみたい」ということがあったときは、経済的なことでガマンさせずに、思い切ってやらせてみてあげられる部分もあるじゃないですか。
私の周りにも保育園時代から「お受験塾」ではないけれど、複数の習い事に通わせている家庭は多くありました。
これなんかは大いに共感できるなあという実感があるんじゃないでしょうかね。
しかし、これもうまくいっている家庭とそうでない家庭がある。
「経済的なことでガマンさせずに、思い切ってやらせ」ることで、いくつもの才能が花開いて自己肯定感が高まり、ノリノリで生きている子供がいる。
一方で「経済的なことでガマンさせずに、思い切ってやらせ」たが、どれも中途半端で、態度も悪く、達成感が持てない子供も皆さんが思っているより多くいる。
この場合、思い切ってたくさんやらせることが子供にとっては害になる。
「経済的なことでガマンさせずに、思い切ってやらせる」のは同じで共感できても、結果はまるで違うものになりうるわけですな。でも、共働きだから、達成感がなくて中途半端でも子供が一人になる時間が多くなるので習い事に行ってもらっていた方が安心で、だから続けているという場合、子供はますます腐っていくでしょう。
自分たちの子供時代と違って「裕福だから可能性がある」のは確かだろうけど、その裕福さが逆に働けば、自分たちが子供の時代よりもダメだしされる可能性は加速され増殖しています。
だから、よくよく見て考えなきゃいけないって言いたい。
ただ、子供に割く時間が少ない共働きでうまくいっている家庭とうまくいっていないがあるように、子供に割く時間がある専業主婦世帯だって時間があることでうまくいっている家庭と時間があるがゆえにうまくいっていない家庭だってある。
時間が比較的ある親もない親も、よくよく見て考えなきゃいけないのは同じなんです。
子供の劣等感を植えつけるような小学校受験や中学受験ならしないほうがいい。当たり前のことです。しかし、目の前の高い壁を越える経験だってしてほしい。できなかったことができるようになる体験もしてほしい。親の思いはみんな一緒です。
でもそこに表れる結果はまるで違う。だから親は考えなきゃいけない。
同じ環境で育てたつもりの兄弟姉妹だって、まるで違う人間なんです。兄に通用したことが弟には通用しない。男の子には良かったものが女の子ににはダメなこともある。
子供を一人の人間として考え、慈しみ、育てて、大きく伸び伸びと成長してもらわねばなりません。
誰が責任もってそれができるのかです。
先にボクの独断と偏見に加えて経験と勘からいうと、堂薗さんちの教育はうまくいっているんだろうなあと推測しますと書きました。
そう思う1つの根拠は記事のこんな記述から
元リクルート”最強の母”堂薗稚子さんがお答え「子どもがアホなのは、共働きだからですか」より
子どもは「ママが悪い」とは思っていない
子どもは自分ができないことがあっても、ママが働いているせいになんか、不思議とまったくしないのですよね。
それよりも、「うちのママはこんなお仕事している」と自慢しあっていることのほうが多いと思います。
子供がこう思えているのは子供自身が「自分ができない」ことの理由がちゃんとわかっているから。ちゃんと伝わっているからでしょう。
「ママみたいになりたい」って思っているのかもしれません。それならイイ。
しかし、ボクはこの記述の真逆、子供が
「ママが悪いと思ってる」
「ママが働いているせい」
「うちのママはクソみたいな仕事を自慢してやがる」
「金があるならどんどん盗んでやる」
子供はこういう表現を言葉では決してしないんですが、まさにそう言っているような行動を見せつける、そういう事例を目の前で何度も見てきました。
「センセー、お金、いります?」と万札を出した子供だっていましたよ。
携帯ゲーム機を余計に3台買って「センセー、子供3人でしたよね? どうぞどうぞ」って差し出した奴もいた。
大人はワイン飲んで憂さ晴らしができるけど、ガキは酒を飲まないから、そういう行為で憂さを晴らす。大人が酒を飲んで時を忘れても酔いがさめれば現実があるように、子供も決して本当の憂さ晴らしにならないことをやり続けて沼に沈んでいく。
そういう子供たち、いずれも男の子でしたが、その子らが好んだのがボクとのプロレスごっこだったり、全身コチョコチョだったりの身体の触れ合いだったのは偶然か?
家庭教師で勉強を教えに行って、プロレスごっこをするのは仕事としてはつらいんですよ。
でも、勉強で成果を出すために、その前段階で子供が飢えているプロレスごっこは必要だったとボクは判断しました。
しかし、勉強の成果は出せなかった・・・(≧◇≦)
成果は出ないのに子供たちは週に1回だったのが2回へ来てもらいたがった。「3回来てよ、センセー、ババアに言っとくから」
子供は言葉で哀しさを表さない。表情と行為で哀しさと寂しさを表現します。
あなたのお子さんがそうでないことを祈るばかりです。
共感ばかりはしておられない。子供の本当の気持ちを知らない親が多いから。
親から愛されていると思うか。共働き世帯の子のほうが,「愛されている」と感じてるじゃん。子と接する時間の問題ではないのだな。ただ,日本の肯定率が最低なのが気にかかるが。 pic.twitter.com/C0Akt3aUid
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 6月 13
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中2 たーこさん
(省略)やればできるということをわかってほしいとずっと言い続けてきましたが、まちがっていたんですね。
やれることを実感させてやるのが先決でした。塾には行かずに進研ゼミをやっていますので、ストロングさんが言う「使い倒す」をコピー機を活用して実践していきます。
もうすぐ前期テストですねえ。進研ゼミを使い倒せば、十分90点は取れます! 数学と英語、ノリ勉方式でやりまくってください。コピー機のトナーがすぐになくなるように!
小5 M2ママさん
今までやってきた勉強のやり方では、無駄があったな~と思いました。鉄則1以外、すべてまったく実行できていませんでした。(省略)
褒めることがないなあ・・・と嘆くなら、褒められる材料を親が作ってやる。そうしないと、いつまで待っても、褒められません。鉄則3を実行するために、鉄則9をするのです!
小5 ビタミンオレンジさん
何度も読み返しました。親としての振返りのよい機会を頂きました。
子供との感情バトルで双方疲弊してましたので、申込みをしました。今は、子供に申し訳ない事をしてきたな~と反省しています。(省略)
4日後の塾の担任との個別面談で先生とすり合わせをし、子供の支援者になっていただけるようお願いをします。
お願いするということは、家庭での責任も重大! お願いするとともに家庭でやることをきちんとすることがさらなるお願いを聞いてもらえる秘訣です!