こんにちは、ストロング宮迫です。
さっきサッカー女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会でなでしこジャパンが準決勝でイングランドに劇的オウンゴールで勝利し、2大会連続の決勝進出を決めたと聞きました。
※この毎日親技は2015年7月3日に配信したものです
強いねえ、なでしこジャパンは。
それ聞いちゃったら、ここで触れないわけにいかないなあと、書き終えつつあったこの「ひとりごと」を最初から書き直すことになっちゃった。
余計なことを・・(;`O´)o
決勝戦はなでしこジャパンがアメリカと、3位決定戦はイングランドとドイツが戦うとか。
国際サッカー連盟(FIFA)の女子のランキングを見てみると・・・
The FIFA Women’s World Ranking 2015/03/27
1 Germany
2 USA
3 France
4 Japan
5 Sweden
6 England
こういう順位になってるんですね。なでしこジャパンは当然強いはずで、ランキングも4位。
今回のサッカー女子ワールドカップ「ベスト4」の国はランキング上位6位までに入ってることになります。
残るランキング3位のフランス女子代表は準々決勝で、ランキング5位のスウェーデン女子代表は決勝トーナメント1回戦でいずれもランキング1位のドイツに破れた。
なでしこジャパンはギリギリのところで勝利する、いや勝利できる実績と成果とその資格を持っているわけですね。前回大会は優勝しているわけですし。
同じ代表でも男子のサッカー日本代表は、なでしこジャパンと同様か、それ以上の「期待値」をもってみんな見ているわけですが男子 最新FIFAランキング 2015年6月版では52位。
期待値は同じでも、ギリギリでも最後に勝ち切るか、惜しいんだけど最後は負けるかの違いは、試合が始まる前のランキングにキッチリ出ているといえるんじゃないでしょうかね。
もちろん男子と女子では裾野のサッカー人口に大きな差があるでしょうから、一概に同じ土俵で比べることはできないわけなんですが、同じ土俵ならやっぱりほぼランキング通りの結果になる。
そこにランキングの価値もある。
これにトーナメントの相手との相性や運や日程が加わって、スリリングな展開やどんでん返しが起こりうる。一発勝負にはそれがある。
でもね、ベスト4とかベスト8に入ってくるチームは、だいたいランキング通りになるんです。
FIFAのランキングは勉強でいえば偏差値と考えてもイイですね。
偏差値50の子供が偏差値60の学校を一発勝負のトーナメントで打ち倒す可能性はありうるけれど、その可能性は10%は全然なくて、1%ってところでしょう。下手したら1%切るかも・・・
その1%が起これば、衝撃だし、感動的だし、話題になりやすいけれど、99%は死屍累々を重ねた上での100回のうちの1回ってわけです。
もしかしたら、その起こった奇跡は実は振り返ってみると人生のうちのたった1回のことだったって可能性も大いにある。
人生でたった1回の確率の出来事を若いうちに手にすることがその後の幸せにつながるかどうかは考えてみる価値がありそうです。
「ビリギャルの逆襲」は聞いてておもしろいし、先日ここでも紹介した「ビリサンの逆襲」だって、その涙ぐましい努力と過程は感動的ですらある。
でも、自分たちが勉強で歩む道は「なでしこジャパン」みたくありたいですな。
「なでしこジャパン」みたくとは、すなわち日々の戦いの結果としてのランキングで上位に位置するってことです。
「うさぎよりカメ」、今日は「0」だけど、明日は「100」とかではなく、着々と日々「1」を継続して加点していってランキングを上げる。
その着々と日々継続して努力してランキングを上げる際に、大逆襲を始めた方、たとえば「ビリサンの逆襲のための10の鉄則」なんかが大いに役に立つを思います。
これは実は大逆転するための鉄則ではなく、日々王道を歩んでいくための鉄則として読んで、そして考えてほしいものです。
勉強において、大逆転を考え始めたとき、日々の勉強生活の破綻は始まる。
いつも書くように、同じ志望校だとしても、同じ宿題が出ているとしても、偏差値50の子供と偏差値60の子供では、やる問題がまるで違ってきます。繰り返してやる問題は違う。
やる勉強時間が仮に同じだとしても、やっている勉強は全然違うものでなきゃおかしいのです。
だって偏差値やランキングは10ポイントも違うってことは、持っている力も覚えていることも、地力も別世界の人です。その別世界の人が同じことをやって、その差が埋まるわけない。
もっといえば、その差は同じことをやっていれば、開く一方になる。その場合、ランキングが低い方の側が消化不良を起こして、差が開いてしまうのが一般的な現象です。
例題や基本問題が「はやく解けない」者が問題研究や応用問題集や入試演習をやっても力はつかない。ごく当然のことです。
そのレベルに達していないのだから。
今回の新勉強の常識でも夏期講習を題材にとって、「夏休みに差が埋まらないワケ」を、繰り返し述べていることを再度書いて、あなたがガンバル夏期講習では差は埋まらないって話を書いたのだけれど、
ランキング52位ならば、入試演習や応用問題集などではなく、まずは基礎体力をつけるとか、90分ずっと走れるとか、邪魔されても倒れないとかに力を入れなきゃ、ランキングは上がらない。
もちろん、ずっと例題や基本をやっているだけでイイってわけじゃない。
例題や基本が「はやく解ける」ようにした上で、応用や発展に、そして入試演習に向かわねばならない。
けれど、応用や発展に、そして入試演習に入っていく前に基礎体力がなければ、その先は暗いってことです。
なでしこジャパンなら「考えるサッカー」を提唱しても考えられるし、意味はあると思うけれど、ランキング52位の人に「考えるサッカー」を提唱しても、考える前に身体がついていかないって問題に必ずぶち当たる。
たとえば、夏期講習は、今まで習ったことを前提にちょび確認したら、もうワンランク上の内容にまで授業では触れていくことになる。
受験生なら「入試問題になったら、こう出るよ」って言われるわけだけど、受験生でなくても、小5でも中2でも「今できる入試問題」に触れて授業は進められることでしょう。
入試問題っていうのは実に良く考えられた受験生が挑む最終形態の問題です。基本知識を問い、その上でその基本を使う前提でのヒネリが効かされているのが入試問題。
その入試問題に立ち向かうには、前提となる「今まで習った内容」がベースになることは言うまでもありません。
だから、そのベースがない子供たちが山ほど夏期講習で授業のシャワーを浴びても、成績は微動だにしないってことが多々起こりうる。
夏期講習は夏期講習を受ける前に、その成否の半分以上はわかっているってことです。ランキング上位の女子のサッカー代表がベスト8やベスト4に当たり前に残るようにね。
夏期講習を頑張る!そう本気で思っている連中は「今頑張っている」連中です。
少なくとも夏期講習でやることになる単元は、今まで習ったことの基礎知識はササッとでも復習して臨むくらいの準備が必要です。
夏休みに入るまでに全部それらができれば万全だけど、時間がないのが当たり前の受験生は今からと、そして夏休みに入ってからも、夏期講習でやる単元の復習はやりながらでも夏期講習を受けないといけない。
時間がなくてできないって人は致し方ないけれど、少し苦しくても準備して夏期講習を受けると、授業を受けて持って帰るお土産が増えるし、夏期講習の復習時間も短縮できるかもしれない。
それくらいの気持ちで臨まないと、特にこれから逆転を目指す子供たちはね。
それがなければ、夏休みが終わったときに実力と志望校とのかい離は今以上に開いていることになる。脅しているんじゃない、事実上普通にそうなっていくということです。
だから、この7月はめっちゃくちゃ大事な月になる。受験生ならこの7月がどの月よりも一番頑張った月だ!にならなくちゃいけないってことですね。
そのことは何回繰り返し言っても言い過ぎじゃないから何度でも言います。
メンバーさんのうち、公開・実力テスト対策講座を受講している方はこの7月、講座でやっている1日30分、なければ15分でイイから、過去の復習にもう1回本気で取り組んでいただきたい。
前回から募集を開始した親カツ講座後期「入試実践コース」でも、この公開・実力テスト対策講座はもう強制的にやっていただきます。
そう、親カツ講座後期「入試実践コース」を受講すれば、もれなく公開・実力テスト対策講座もついてくるってわけです。
親カツ講座後期「入試実践コース」の第一弾8・9月合併号では、
「子供の学力はそのままで点数を上げる!」受験テクニック
と題して、これから始まる入試演習に向けての入試実践テクニックを伝授するわけですが、正直なかなか100%実践できる方が少ないってここ数年感じてきました。
制限時間がある闘いの中で、入試実践テクニックを使わないのは、武器なしで戦場に行くようなものっていつも言うんですが、みんな武器なんかなくても平気なんだな。
やる気さえあれば、前向きな気持ちさえあれば、大丈夫・・・・なんてね。
そんなわけはないんですが、ボクもあえてそう考えている人を強く説得するつもりはない。
でも、子供たちには「戦場」で使える武器をちゃんと身につけて送り出してやりたい。ランキングは52位だけど、ランキング5位の相手にやる気さえあれば勝てるなんて日本陸軍みたいなことは言わない。
その身につけていってほしい入試実践テクニックの前に夏期講習を有効に使えるように公開・実力テスト対策講座の内容も親カツ生には強制的にやっていただきます。
忙しくてもやってもらう。7月、勝負だからね!
親カツ後期生はメンバー専用ページへGO!
新規募集開始の親カツ講座「入試実践コース」はこちら
なお、親カツ前期からの継続生の方は、お得な特典がありますので、すでにご案内した継続生専用ページからお申し込みください。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
小5ヒーハーさん
もっと早く読んでいればと思いました。理解することと問題が解けることが違うことだとはわかっていたつもりでしたが、その違いに対する対策はしていませんでした。
こどもには申し訳なく思っています。今までやってきたことはなんだったのか。無駄だった?、私だけの空回りだった?
4年生から塾通いですので1年半年は浪費したことになります。
気持ちを新しく頑張りますので助けて下さい。
今まで私は何もわかっていなかったことがよくわかりました。
感想というよりは懺悔というか、反省文みたくなっていますなあ・・・
まあ済んだことは後悔しない!が親技の基本姿勢ですから、今までやってきたこと、それがたとえ失敗だったにしても、1年半の期間のことから教訓を引き出し、同じ失敗をしなければ、後悔してもし足りない1年半が活きてくることになります。
済んだ過去が「イイ財産」となってよみがえるわけですから、これから次第でしょう。
「助けて下さい」はよく聞くフレーズですが、その姿勢は過去の失敗の教訓を封印することになりますのでやめましょう。
自分のためです!
自分にとってはあまり触れたくない過去にしっかり目を向けてなにを変えるか、10の鉄則を読んで明確にしましょう。
なにがそんなにあなたを苦しめているのか。すがりたくなるのか。
「理解すること」と「問題が解けること」は違う。だとしたらその違いを家庭学習でどう実現するか。
たったそれだけでも今までと違った成果が出てくると思いますよ。
ファイト!