こんにちは、ストロング宮迫です。
今回はここで過去に何回か取りあげてきた【問題を起こした子供に親はどう向き合うかってテーマ】に通ずる話題を記しておきたいと思います。
※この毎日親技は2018年8月10日に紹介したものです
ここでは2年半ほど前に違法カジノ店で賭博行為をしてオリンピックに出られなくなったバドミントン選手の話を書きました。
その時紹介したツイートがこちらでした。
バドの銭谷専務理事、自宅を売った金でコートを作り、役員報酬をカットして育成費用に充てて、必死になってスポンサー集めて賞金つくってこれからって時に馬鹿が闇カジノで手に入れた賞金と強化費を溶かしてたのが発覚して全部終了か。そりゃ泣くわ。
— 緑茶 (@Greentea315) 2016年4月8日
日本スポーツ振興センター(JSC)から交付を受けた助成金240万円を勝手に3等分して、別の2選手に80万円ずつ渡していたとか、のちに別の選手に渡したそのお金は「息子からもらった大事なロラックスを売って返しました」とかの新アンガールズの片割れの話なんかじゃないんです。
自宅を売った金でコートを作り、役員報酬をカットして育成費用に充ててた人の話なんです。そうやって創られたお金で強くなって手に入れた賞金を闇カジノで溶かしてたドラ息子の再生の話なんです。
違法カジノ店での賭博行為で、無期限の試合出場停止処分を受けてから1年数か月後にバトミントンの桃田賢斗選手が復帰したときもここで紹介しました。
誰にでも失敗は間違いはあるからさ。取り返しのつかない失敗をしちゃ、人生が終わりになっちゃうけれど、たいていの失敗は取り返せる。それを桃田選手なんかが示していってくれたら、あとに続く若い選手の道標にもなる。
その事件から2年数か月を経て、彼は日本男子として五輪、世界選手権を通じて初の金メダルを獲った。
2018年8月5日
バドミントンの世界選手権は5日、中国・南京で各種目の決勝があり、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は石宇奇(中国)を2―0のストレートで破り、日本男子として五輪、世界選手権を通じて初の金メダルに輝いた。
桃田は第1ゲームを21―11で奪うと、第2ゲームも21―13で連取して、世界ランキング3位の相手に圧勝した。
すごいねぇ。ボクは映像は見てないけれど、決勝で世界ランキング3位の相手に圧勝なんだから。
彼は腐らずに頑張ったんだと思います。周りも支えてくれたんでしょう。まずは再出発が始まって、1つ取り返した。次に続く者たちの道標になるまでの道のりはまだ長い。それでも日本男子として五輪、世界選手権を通じて初の金メダルは満点の再スタートじゃないか。
このニュースを見て、ボクはやっぱり桃田選手の【親】である日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事を真っ先に思い浮かべた。なんかコメントが出ていないかとネットで探してみたが、目についたのはこれだけだった。
銭谷専務理事は「苦しい時期はあったと思いますが、彼自身が真摯に取り組んで、一回りも二回りも成長した」とコメント
「教を受ける人だけが自分を開放する義務をもっていると思うのは間違っています。教える人も己れをあなたの前に打ち明けるのです。双方とも社交を離れて勘破し合うのです。~要するにこれはただ現状維持を目的として、上滑りな円滑を主位に置く社交とは全く別物なのです。解りましたか」(硝子戸の中)
— 夏目漱石選文bot (@souseki_antholo) 2016年5月9日
その銭谷専務理事のそれ以外の一番新しそうなコメントはこれか↓↓↓
VictorySportsNews編集部
2018/5/23・・・銭谷氏が選手強化に乗り出し成果を出している日本バドミントン協会だが、これまでの道のりは決して平坦ではなかった。2016年には桃田選手と田児賢一選手が違法カジノ店で賭博をしていたことが判明し問題となった。銭谷氏はこの問題をしっかりと反省し、改革にも取り入れている。
「あの事案をしっかりと反省し、内部統制やガバナンス、コンプライアンスの整理や強化はもちろん、インテグリティ(※)という面にも力を入れています。選手たちにはジュニア時代から更生プログラムなどを定期的に行っています。また、地域の指導者や保護者の皆さんにもインテグリティのレクチャーをしていけるように予算を割くことを考えています」
(※インテグリティ:誠実、真摯、高潔などの概念を意味する言葉。組織のリーダーやマネジメントに求められる最も重要な資質、価値観を示す表現として、特に欧米の企業社会でよく使われている。近年スポーツ界にもその概念の重要性が説かれ始めている)
もう何度も繰り返し書いているけれど、
ボクは「プレーは人格を越えない」って言葉がスキです!
勉強もね、最終的には人格を越えない(とボクは思ってる)!
ただ神さまのいたずらである期間、瞬間的にプレーや勉強が人格を越える現象は起きることもある。そこで試されるんだ。大丈夫って!?
その繰り返し。人格を越えたものを得たときに、果たしてそれにふさわしいか、考えるチャンスが来る。
どういう過程を経て、この栄光が得られたか。なんのお陰でここまで歩んでこられたか。どうして自分はここにいるのか。
そして、思い出すんだ、ボクはどこから来たのかを。たった一人で今いる場所に来た人なんていないのだから。
苦しい時に誰がそばにいてくれたかを思い出す。
・・・・違法賭博問題で処分を受けた16年4月。世間のバッシングから身を隠すように、東京から香川県三豊市の実家へ戻った。「ラケットには触らなかった。ずっと家の中にいました」。
幼少期に厳しくバドミントンを指導してくれた父信弘さんを含め、家族みんなが何も言わない。普通の生活をするよう気を配ってくれたことがありがたかった。心の底の暗さは解け、外に出て、走り始めた。
東京に戻ったのは1カ月半後。所属するNTT東日本の練習場に顔を出した初日。須賀監督に「今でもバドミントンは好きか」と聞かれ、「好きです」と答えた。得意だったヘアピンが打てず、少し打つだけで左肩が痛む。それでも、嫌いだったランニングを毎日朝と昼に1時間ずつ1日も欠かさずやった。17年5月、以前にないフィジカルの強さを身につけて実戦復帰し、1年で世界トップまで力を戻した。
「目に見えるぐらいの派手な生活をしたい」と発言し、スターを夢見ていたあの頃の自分とは違う。髪を染め、目立つようにと高級ブランドの指輪やネックレスを着けてプレーしていたが、今はアクセサリーは「必要ない」としまった。
「人として、強くなる」。それが今の目標だ。「人として強くなればプレーにも影響してくると思うし、そうすれば応援してくれる人がたくさん増える」。バドミントン界のレジェンド林丹、リー・チョンウェイの名を挙げ、「世界中の方から愛されるプレーヤー、レジェンドといわれる選手になりたい」と新たな夢を語った。【高場泉穂】
まだ23歳ですからね。先は長い。これから先も彼がどうなっていくか、楽しみじゃないか。
それでも行き着く先は、どの分野であろうが、インテグリティになるんじゃないかとボクは思う。
どんな道で山を登ろうが、頂上で見えるのは【誠実・真摯・高潔】。
「目に見えるぐらいの派手な生活をしたい」もまたステキな考え方だけど、桃栗3年、柿8年で行き着くのは・・・
まあ、それは人の考え方それぞれですから、あなたが決めればイイ。
この夏休み、あなたの家でも小さな失敗が起こってるかもしれない。大事件じゃないかもしれないけれど、あ~あって思う事や、どうしてそんなことをするの?って思うことがあるかもしれない。
そんな時は怒ってもいいし、叱ってもいいけれど、怒るだけじゃ、その現象は終わらないし、収まらない。
特に勉強において、「あ~あ」な現象が起こっているなら、子供に見合った負荷がかかっているかをもう1回検証しなきゃいけない。
受験という名の厳しい戦いにおいて、ボタンのかけ違いは悲劇を生むからね。
子供一人に勉強をやらせるのは難事業なんだと理解してほしい。ちょっとやそっとではできはしないってことをわかっておいてほしい。
自分で一人で勉強をやるのに必要なのは、意志でも根性でもないし、目標があるかないかでもない。
できることをやらせているかどうか。それに尽きる。
子供が自分でできもしないことを親が根性でやらそうとすると、やらないか、答えを写すかしか、子供はできない。子供にはそれしか選択肢がないんです。親はそれをやる気がないと結論する。違うんですよーー!
やり始めない限りやる気はでません。やる気は行動の原因ではなく結果。モチベーションを待っている人はできない人。できる人はシステムに従います。時間が来たから始めるとか。「やる気」という単語はできない人によって創作された言い逃れのための方便です(NEWS PICKより→https://t.co/ANV2neznK7)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) 2018年8月3日
だってそれは宿題だから・・・
学校や塾の宿題だから全部できるはず!なんて、トンマなことを言わないの。そんなわけないんだから。全部できるのは、やろうとしてそれができるのは成績が上位2割に入っている子供だけです。
それ以外の子供は「全部できない」。やろうという意志や根性があっても、できない。だからやる問題を選ばないといけない。
不貞腐れたら持っているものを1つ失うんだから、できるだけ子供が不貞腐れないように、「全部やれ!」とかムリ言わないで、宿題も課題も選んでやらせてほしい。
勉強において、親子が目指すべき道は、
1.理解する→2.解ける→3.速く解ける→4.上がり!
これだ。
もし子供一人でやらせるとしたら、一番手っ取り早いのは【3.速く解ける】です。
ただそれをやるなら、その前に【1.理解する→2.解ける】までは親子でやらないといけない。夜仕事から親が帰ってきたら【1.理解する→2.解ける】をやり、翌日子供一人で【3.速く解ける】をやる。願わくば【3.速く解ける→4.上がり!】までを。
それをすれば必ずこうした痕跡が残る。いな、痕跡を残るようにしていくんだ。
問題を見たら、それはこのうちの【1.理解する→2.解ける→3.速く解ける→4.上がり!】どの段階かがわからなければならない。わからないなら、分けてみるようにしなくてはならない。
1番から4番までをごちゃ混ぜにして出てくるのが宿題だ。問題が起こった時は、その問題を細分化せよ!が鉄則です。
「これは1番の段階だね。これは2番の解けるかな」細分化して順番に撃破するしか成績向上の道はない。ミソもクソも一緒にやれ!じゃ、お盆休みには失速が確定します。
お盆休みにでも、親は自分の子供にかけている負荷が適正かどうかを試すべく、子供のテキストを見て、70点が獲れるテストを作ってみてほしい。これなら我が子は70点獲れるだろうと確信できるテストを。その時選ぶ問題、そして子供がやったテスト結果を見たら、自分たち親子の課題がより見えるでしょう。
面倒でも親は子供のテストを作ってみる!これが親技からの親の方に対する夏休みの宿題です。Let’s try!
ノリ勉「算数・数学」を終わっての感想
小3 くじら雲さん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
今まで以上に親子で楽しんで勉強できたことです。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
私にとっては、常識なんですけど、そんな我が家の様子をみて「3年生になっても一緒に勉強していたら、これから先、自分一人で勉強のできない子になるわよ!」と周りの人に耳にタコができるほどいわれたので、世間一般からみれば、やはり非常識と考える人が多いということなんでしょうね。
今回、ノリ勉を実行してみて、やはり「ほめること」と「効果を目に見える形で表すこと」の大切さに気づかされました。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
はい!とっても楽しいです。今までも楽しく勉強してきましたが、意識して子供をほめるようになってからますます楽しい時間となっています。
最初は、ほめることに意識しすぎてなのか、子供から「ちょっと気持ち悪い・・・」と言われちゃいましたけど・・・
子供もやっぱりほめられると気持ちいいですよね。ほめている私もだんだん気持ちよくなってきました!!!それだけでお互いノリノリ勉になりました。お互い、良い関係で勉強した方が同じ時間でも全く効果が違いました!
褒めることないのに褒めても子供はわかるんですよね。
褒められる材料とはなにか、成果ってなにかがわかって、「褒める」の価値があがります。
成績が振るわない子供をノリノリで勉強させる!成績がイイ子は、ノリノリにさせて、もっと成績を上げる!
ただ、ノリ勉は魔法ではないので、親のやるぞ!という決意がいります。ストロングが成果を出すんじゃない、あなたが成果を出すんです!
ノリ勉「英語」を終わっての感想
中2 ジャスミン母さん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
不定詞の用法、そして、今回集中的にとりくんだユニット3の範囲の修得、毎日一定時間、前向きに、子どもに学習に取り組ませることに成功した。
娘も、どれくらいやれば、英単語や英文を暗記できるかをつかんだと思う。そして、娘と私が、一緒に、同じ目標にむかって、前向きに取り組めたことが、最大の成果です。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
ただ、横に座っているだけなら、邪魔なだけだったでしょう。今回のように、事前事後の準備を怠らず、一緒にやる勉強の時間の成果を最大限に狙っていくことで、はじめて、親がそばでみる意義を子どもに感じてもらえるのだと痛感しました。
ただ、「勉強しなさい。どれだけできた?何これだけしかできていないの!なにやっていたの!」の繰り返しでは、親は、全く迷惑な存在でしかありません。
一日、30分でいいから、一緒にやって、手応えがあったと感じてもらえる時間を、これからもつくっていきたいと思います。
この夏休み、同じ手法で、教科書の単元を一つずつ戻って、1学期の復習を確実にやっていこうと決意しました。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
楽しかったです。特に、ここ半年くらい、定期テスト前日の必死モード以外は娘から拒絶されていましたが、久しぶりに、楽しい気持ちで勉強させてもらいました。
忙しい中、準備をしっかり行い、ノリ勉での指示もかなり読み込んで、その趣旨を十分に理解いただいたジャスミン母さんだから、得られた成果でした。
この夏の目標「英語を得意科目に!」目指して、まだまだ続く夏休み、頑張ってくださいね。ありがとーーー!
ジャスミン母さん
一つ朗報があります。
今回のノリ勉でとりくんだ「不定詞」の小テストが塾であり、この日は、遠方で法事があったにもかかわらず、法事後すぐに車で塾まで届け、受けさせたところ、80点とることができ、成績優秀者として名前が掲示されたのです。
本人は、やはり、嬉しかったようでした。
一学期の中間で48点(平均58)、期末で38点(平均 58)、直近の塾の英語の小テストで40点と、半分以下しかとれていなかった娘にとっては、かなりの出来だったのではないかと思います。
そして、その後、少し間隔をあけながら、二単元を同様にこなし、計18日間で、中二の英語の構文と主要単語を復習させることができました。
もちろん、いつも機嫌良くやれた訳はなく、バトルも繰り返しながらでしたが、でも、先日の実力テストを終えた後、英語は今までほど苦手意識がなくなったと言ってくれました。
しかし、また時間をおいて問題をやらせてみると、やはり単語も忘れていますし、基礎の修得が不足していることを痛感します。
成果が出た!で、終わりにはなりません。成果が出れば、次の課題が出る。「覚える」から「忘れる」が問題になるわけですね。
「なにもしていないけど問題がある!」と「成果が出たあとに問題が出る」その意味するところは天と地ほど違いがありますぞ!