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こんにちは、ストロング宮迫です。

前回、ここでボクが頻繁に取り上げる「子供の寂しい」について書きました。

前回紹介できなかった映画をいくつか挙げておきます。なんで映画かって!?

親は自分の子育てが誰しもが初めてじゃないですか。自分が親にしてもらったことが基準になるとしても、あなたもボクも誰も経験したことがないことを我が子に対してあちこち頭をぶつけながらやるんです。

その子育ての中の一部である勉強について、親技では取り扱っているわけですが、その勉強に対する子供へのかかわり方だって千差万別で無数にある。

環境も経済状況も親の仕事もかかわり度合いも、何もかも違う各家庭において、ドンピシャですべてが重なり合う先人の家庭を見つけるのはほぼ不可能です。つまり、参考例は皆無ってことです。

だから、親は親としての仕事がどういうものかを学ばないといけない。他人の事例からね。

その中の1つが親技であればうれしいんですが、共通した認識がない中で言葉だけで説明するのは骨が折れる。こちらが意図したことと違う意図で伝わっていることも多々あります。

ボクが繰り返し言っている「子供の寂しい」についても、ピンとくる方もいれば、来ない方もきっといるでしょう。誤解されている部分もあるかもしれない。

でも、映画って映像だからすごくイメージしやすい。だから、イメージしやすい映画を紹介するし、本やスポーツの指導者の話だって持ち出すんです。

「子供の寂しい」は親が気づいていないことがほとんどです。まさか我が子が寂しいと思っているなんて・・・という人がほとんどです。また、親自身が子供時代に寂しいって思わなかった幸せな人は「子供の寂しい」にすごく鈍感です。幸せな自分が鈍感になって、子供の寂しいに気づけないなんて、なんていうパラドックスなんだ!

でも、だから、子育てっておもしろいともいえるし、難しいともいえるんでしょう。子供の寂しいは、解決しなくてもいいんです。気づいてやるだけですね。

あなたが会社で一生懸命働いているのに、その働きがいかなるものか誰も評価しない状態だったら、あなただって寂しいと思うでしょ?

それと同じ種類のものだから、子供の寂しいっていうのは。気づきさえすれば、問題の8割は解決したのと同じ。気づくためには、あなたが経験した自分の子供時代だけじゃない、幾通りもの子供の人生があるってことを映画や本で知ってほしい。

ボクは「メイジー」にこれまで何人も会ったことがあります。映画では描かれないけれど、メイジーはたぶん算数ができないはずです。勉強どころじゃないんですな、メイジーは。

それでも親が「勉強をしなさい」「勉強ができるようになりなさい」って言いだすと、子供は壊れる。勉強をするには安定的な環境が、疑心暗鬼にならなくてイイ環境がいります。環境とはここでは人間関係ですけどね。

ホントにメイジーみたいな心境の変化をたどっていく。あなたの家庭環境とは合致しないかもしれないけれど、ぜひ見てほしい映画ですね。

女が仕事を優先したら母親失格といわれると言う主人公の放つ言葉にはいろいろと考えさせられる。「仕事と母親」その責任とやりがいの狭間で悩んでいる方も多いことでしょう。

時間があっても親子のコミュニケーションが取れていない家庭もあれば、ギリギリの生活時間でやっているのにコミュニケーションが良好な家庭もある。

なにが違うんだろう?

正解は自分で見つけないといけないけれど、自分の答えを見つける際の材料として映画も見たらいいと思います。

そうそう、この前は『パトロール』という映画を見ました。戦争映画ですが、ここに描かれているのと全く同じ光景をボクは日本の受験生の家庭で幾度も見てきた。

士気が上がらぬ7人の部隊のグダグダ感は、うまくいっていない受験生の家庭や家族そのものにしか見えなかった。

受験する大義名分はなんとなくあるが、楽しくはなく、ゆえにやる気もなく、成果はなくて、親は「勉強しろ」とだけ言い、子供は「やる量が多い」「できない」「難しすぎる」「勉強時間が長い」とブーたれる。

そんなとき、映画では死者が出るんですが、受験生ならさしずめ「死の宣告」ならぬ志望校の決定的な判定がこの頃に出た感じでしょうかね。それがもう明確に出たら、いったい私たちは何のためにこの受験生活を送っているのか?という疑問が湧き、「隊長、もうやめましょう。これはおれたちの戦争じゃないです」となる。

最初に起こったボタンのかけ違いは、厳しい戦いになればなるほど修復できなくなっていく。

私達の親カツ講座では最初の2月号で「受験1年前に確認しておくこと」と題して、1年間の流れと子供に念押ししておくべきことを確認します。

最も大事なことなので一番最初にするわけです。

でも、受験生活がグダグダになっていく家庭は、この2月号の内容が早い段階で崩壊する。「受験1年前に確認しておくこと」は確かにあるんです。確認はしたのかもしれない。でも、念は押してなかったんじゃないか。だから映画『パトロール』とまるで同じ結末を迎えることになる。

グダグダな受験生の家庭ってどんな感じって知りたいなら、この映画を見たらイイ。

が、こう書いてもほとんどの方は映画なんて見る暇もないのでしょう。子供たちだって、2時間もソファに座って映画やテレビを見る時間なんてないもの。みんな忙しい。2時間という時間を生活の中で新しく生み出すのは本当に難しい。そこに意図するものがなければね。

でも、親によって家庭はずいぶん変わるもんです。親が変われば子供は変わるし、家庭も変わる。スポーツが指導者で大きく変わるように。

先の水泳の世界選手権で銅メダルを獲得したシンクロナイズドスイミングの日本代表のコーチは「シンクロの母」と呼ばれる井村雅代コーチ。2004年のアテネ五輪終了後からは中国代表のコーチに就任して、シンクロ未開の地であった中国代表に2008年北京五輪では銅、2012年ロンドン五輪では銀メダルをもたらし、その後はイギリス代表の指揮を執った井村コーチ。

その井村コーチのインタビューはホント考えさせられる話ばかりです。

「シンクロの母」井村 雅代コーチ スペシャルインタビュー

・・・10年ぶりに日本に戻ってから3月ドイツオープンとフランスオープンに行ったんです。

久しぶりに試合に出さす時だったけど、試合前のウォーミングアップ25mプール2本で止めるの。どうしたん?って聞いたら「試合前だから本番に備えてエネルギーを蓄える」って。

それを聞いて目が点になった。身体動かしておかないといざいうたって身体動けへんでしょ。あんなんおかしい、今までそうやってきたんです。それでいいように自立とか自立性という意味で、全くコーチを頼らない。全然頼らない。どうして?と思うんです。

選手は試合になると怖いというのがあるから、私は影の力になってやりたいと思う

だけど、コーチに頼む時と頼まない時がわかってない。あまりかわいがられていない子がそうなると思うんです。

家でも親にかわいがられている自覚がある子は叱られても親のところに帰るじゃないですか。親は自立とか躾とかいうけど、心が通っていない家庭は子どもは反対向いていくでしょ。あれと一緒で選手の中でコーチの存在が薄かった。私それにはびっくりしたね。

結局、今までコーチは自主性とか自立とかいう言葉で何もしてあげてなかったということですね。

それがやっと、フランスに行った時に、最後付いていって選手を送り出すでしょ、そしたら終わった後に「なんか、先生たちと戦った気がしました」って。当たり前のこと言うとる。もしそうやなかったら私ら付いてくる必要ない。勝手に飛行機乗って、勝手に試合出たらいいんや。・・・

「自主性とか自立とかいう言葉」を盾に「何もしてあげてなかった」子供は1人で勝手に闘って、一人で勝手に散っていく。

「心が通っていない家庭」それをボクは「子供の寂しいに気づいていない家庭」と思っているんですが、そういう家庭では「子どもは反対向いていく」のは間違いない。

その反対方向が間違っている道だとわかっていても、「自分のことを気づいてくれない」人がいう道の反対方向に行く。

そういうもんなんですよ、子供は。でも、これって大人も同じだと思います。

士は己を知る者の為に死す

この言葉の意味をこの夏休みはしっかり考えたいものです。
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うれしい報告

ノリ勉「算数・数学」を終わっての感想

小3 くじら雲さん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

今まで以上に親子で楽しんで勉強できたことです。

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:

私にとっては、常識なんですけど、そんな我が家の様子をみて「3年生になっても一緒に勉強していたら、これから先、自分一人で勉強のできない子になるわよ!」と周りの人に耳にタコができるほどいわれたので、世間一般からみれば、やはり非常識と考える人が多いということなんでしょうね。

今回、ノリ勉を実行してみて、やはり「ほめること」と「効果を目に見える形で表すこと」の大切さに気づかされました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

はい!とっても楽しいです。今までも楽しく勉強してきましたが、意識して子供をほめるようになってからますます楽しい時間となっています。

最初は、ほめることに意識しすぎてなのか、子供から「ちょっと気持ち悪い・・・」と言われちゃいましたけど・・・

子供もやっぱりほめられると気持ちいいですよね。ほめている私もだんだん気持ちよくなってきました!!!それだけでお互いノリノリ勉になりました。お互い、良い関係で勉強した方が同じ時間でも全く効果が違いました!

褒めることないのに褒めても子供はわかるんですよね。

褒められる材料とはなにか、成果ってなにかがわかって、「褒める」の価値があがります。

成績が振るわない子供をノリノリで勉強させる!成績がイイ子は、ノリノリにさせて、もっと成績を上げる!

ただ、ノリ勉は魔法ではないので、親のやるぞ!という決意がいります。ストロングが成果を出すんじゃない、あなたが成果を出すんです!

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