oyawaza392
こんにちは、ストロング宮迫です。

中学、高校でも夏休みの後半に学校説明会などを行うところもありますが、ちょうどこの時期は大学のオープンスクールが真っ盛り。全国の高校生がそれぞれの大学に集っています。ただ、なかなか申し込みも多くて期限を1日過ぎるともう締め切られちゃって参加できない高校生も多いようですが。

中高一貫校の受験勉強の前倒しが一般的になって、高3から受験体制になる中高一貫生のほとんどは高1の秋には文理選択をします。

高1の秋にはまだ決められないよ、早すぎて。

そう思うのはボクのような意識の低い人だけか。だから、夏の大学のオープンスクールも高校1年生がかなりの率でいるようです。

この前、ある高校1年生のお父さんと話してたら、学校からは高1の間にオープンスクールに行っておくように指示が学期初めにはあった。それを子供から聞かされてなかったようですが、同級生の親から志望大学のオープンスクールへの参加は高1が当たり前と聞かされて、慌てて志望大学のホームページを開いたけど、もう締め切られているか、定員いっぱいで締め切り。

多くはオープンスクールに合わせて夏の旅行も組み合わせているんだとか。

「学校もそうするように言っていたようですが、やっぱり兄や姉がいる家は、そのあたりの事情を知っているので動きが早いんですよね。ウチなんか大学見に行っても校舎見て終わりですよ。参加さえできないんだから」

「子供のことだからと任せていたらとんだ後手を踏みました。受験で負けるなら諦めもつくけど、オープンスクールの参加さえできないというのはちょっとショックです。負け組ですよ」と嘆いておられました。

「いやいやまだ高校1年生だから」と答えたんですが、お父さん曰く「意識が高く、モチベーションが高い高校1年生がオープンスクールに参加して、意識が低く、モチベーションが低い高校生が参加しない。文理選択や志望校への照準も含めて、この夏に差がまた開いてしまう。受験までこの差は縮まらないのでは?」と言われていました。

そりゃあ、目標がイメージできて、先の姿が想像できる子供のほうが、目標がなくてイメージできない子供よりモチベーションは高いですよね。

勝負っていうのは、やっぱり時間をかけてしっかり準備して臨んだ者のほうが勝率は高くなる。準備には日々の勉強の積み重ねもあるけれど、それがどういう形になるのかを少しでも見せてやると、日々の勉強の積み重ねに今まで以上に意義が加わるかも。

そんなことを知らないなら知らないまま生きていければ心の平和を保てるけれど、ある時突然知らされて「当然でしょ!」って聞かされて知ると、心がかき乱される

知っておいて、選択して「やらない」「参加しない」なら心の平和が保てるんでしょうがね。

出遅れたら取り返せばイイ!あとは、取り返すすべを知っているかどうか。知らなきゃ「この差」は受験までは埋まりませんから。暑さも厳しいけど、違う意味でも厳しい夏ですなあ。

オープンスクールはある意味では自分から能動的に参加するもので、意識を高く持ってそうしたものに積極的に参加するってことの重要性は認めます。ただ自分の思いだけでなにかを獲りに行くってことは、ある面で自分の視野を狭くし、自分の可能性を狭めることにもなりはしまいかとも思えるんです。

読売新聞にこんな記事が出ていました。
20160816
※この毎日親技は2014年8月7日に配信したものです

AO入試合格者、6人に1人が退学
読売新聞 2014年7月9日

主に学ぶ意欲をみるAO(アドミッション・オフィス)入試で合格した学生のうち、6人に1人にあたる15・5%が退学していたことが、読売新聞の「大学の実力 教育力向上の取り組み」調査でわかった。入試方法別で最も高い退学率で、一般入試の5・9%が最も低かった。入試方法別の退学率が明らかになったのは初めて。

AO入試は本来、学力試験で測れない意欲や能力を重視する試験だが、早ければ入学の半年以上前に合格が決まることなどで学習意欲を失わせているとの指摘があり、見直しを迫られる大学も出そうだ。

「自分は何を学びたいのか」を出発点に受験生自身の 「問題意識」 や 「テーマ」 を持って臨むのがAO入試。それゆえAO入試は意識が高い受験生が自分に関心があるものにある程度特化して合格を勝ち取る側面があります。

18歳の子供がそんな意識を持って臨めるなんてすばらしいと思う反面、18歳の時点で考えられることなんてどれほどの意味があるんだろうという問いもあっていいのではないでしょうかね。

それが「AO入試合格者6人に1人が退学」につながっているのかどうかわかりませんが、自分が関心を持っていることなんて、たいしたことなくて、深さもなく、これからどう変わっていくかはわからない。

変わっていいし、自分だけの力でなく、他人とのつながりや縁の中で気づいたり、化学反応をおこしたりすることもあるのではないか。

そのことを実にうまくいってくれている文章がここ何回か紹介した河合隼雄著『大人になることのむずかしさ』の中にあります。しつこいけれど、すばらしいのでまた紹介します。メルマガの読者から「文庫本も出ていますよ」とお知らせいただいたので今回は文庫本のリンクを貼っておきます。

河合隼雄著『大人になることのむずかしさ

職業の選択や配偶者の選択においては、思いがけない偶然性が伴うときがある。

職業や配偶者は、その人にとっての人生の一大事であるのに、偶然によって決めるなど、まったく馬鹿げているように思われるが、実際には、その結果が上々であることも少なくないのである。

友人の見合いについて行って、その相手に気にいられて幸福な結婚をした人、買物に行った店の主人から仕事を手伝わないかといわれ、それから、だんだんと成功していった人、などなど考え出すといくらでもいるものである。

これとは逆に、大きくなったら「××」になるといい、ひたすらそれに向けて努力して来ながら、実際には不成功に終っている人もある。

このことは、人生の不思議さといってしまえばそれまでだが、職業や配偶者の選択のような、あまりにも重大なことになると、人間の意志や思考のみに頼っていては、あまりよい結果をもたらさないことを示しているのかも知れない。

絶対にこれをやり抜くとか、どう考えてもこれが一番よいとか、あまりにも生真面目な態度をもつときは、野球における打者の「肩に力がはいっている」状態や、投手が「考えすぎると、かえって打たれる」状態に似てくるのであろう。

深い必然性をもったものほど、人間の目には一見偶然に見えるといってもよく、そのような偶然を生かしてゆく心の余裕をもつことが、職業選択の場合にも必要であろう。

もっとも、偶然を生かすことと、偶然に振り回されることは、似て非なるものであることは、いうまでもないことである。

一所懸命に行為してゆくにしろ、どこかに偶然がはいりこんでくるゆとりを残しておくことは、大人であるための条件のひとつといっていいだろう。

受験生でも「遊び」は大事です。ここでの「遊び」は遊びに行く意味ではないですよ。

ブレーキだって「遊び」がないと、ちょっと踏んだだけでガクンとなる。逆に「遊び」が過ぎれば、いくらブレーキを踏んでも効かず、とっさの動作に間に合わない。

勉強における「遊び」を親技では「時間を計る」「タイムを競う」「正答率を出す」「先生役になって教える」「うんちくを垂れる」「できるできないを選択させる」などとして勉強の中に極力取り入れるようにしています。

これらは全部「生真面目」な勉強における「遊び」の要素です。「遊び」がないと1日10時間もやってられませんからね。

天然で抜けているお母さんがすごくいいのはこの河合隼雄先生の文章を読めばよくわかるでしょう。

バランスです。底なしバケツみたいに抜けまくっているお母さんは問題はありますけどね。

一所懸命に行為してゆくにしろ、どこかに偶然がはいりこんでくるゆとりを残しておくことは、大人であるための条件のひとつといっていいだろう。

オープンスクールに出遅れた人は、その出遅れたことによってドタバタして見失わず、なにかが入り込んでくる「ゆとり」だけは残しておきましょう。

嘆いても、泣きわめいても、パニックに陥っても、事態はそれをする前と変わらないのですから。

なにかが「どこかに偶然がはいりこんでくるゆとり」をあなたは持っているかどうか。これまでしてきた重大な人生の一大事での決断を思い起こして考えてみてください。

このメルマガよりもよほどタメになる本です。ぜひ手に取ってみてください。

sb_ld_soudan.gif
うれしい報告

中2 ビーチバレーママさん

夏休みになって子供が家にずっっっといるので暑苦しい毎日を送っています。(泣)

2学期のテスト日程でわかったものを報告します。

夏休み明け課題テスト 9月2日 
中間テスト 10月16日・17日

1学期期末テストで親子びっくりの100点以上アップ、総合400点を越えて喜びました。

しかし、もしかしたらあれが最初で最後の夢だったのではないかと心配になったり、テンションがあがってはりきったり。

それにしても次回のテストまで時間があるので、「最初で最後」の明かりが頭の中で毎日点滅しています。

期末テスト後に親がはりきり過ぎて親子関係がぎくしゃくしていましたが、1日1時間半だけそばで一緒に勉強するという決まりで夏休みはやっています。(2時間は息子に拒否されました)

ストロングさんに言われるとおり、1学期の問題と1年生の実力テスト2つと学年末テストはいけドンシートにはりつけました。

最初で最後にならないように暑苦しい息子と暑い夏を頑張ってまいります。また相談させて下さい。 

「暑苦しい息子」と勉強2人旅、いいですなあ(^ε^)-☆

◆お盆休みまでは宿題と課題テストの対策
◆盆明けから2学期の予習
◆8月26日からは休み明け課題テスト対策週間

中2の夏休みは高校受験の分岐点!

成績が下がる子供は中2の2学期からですからね。踏ん張りどころですよ!

  • 30点上げよう会
  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)