こんにちは、ストロング宮迫です。

子供たちは新しい生活が始まって一段落というところでしょうか。

毎年書くことですが、一段落した生活もこれからのGWで乱れがち。ここで乱れたら5月一杯は棒に振ることになります。どうぞ日々淡々とお進みください。

子供たちの生活が一段落したら、子供たちにはきっと新たな問題が浮かび上がることでしょう。

そのとき親はどういう態度で臨むのか? 子供たちだけでなく、親の態度や接し方も試される時期に差しかかります。

ちょうど毎日親技でもそういうお題を多く取り上げていますので、ぜひ1日1本お読みください

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先日、スポーツ新聞におもしろい記事が出てました。親はどういう態度で子供に挑むのかについて考える題材になると思いますのでここに紹介しますね。

この記事に登場する上田桃子選手は、かつてここで繰り返し紹介してきた「坂田信弘劇場;約束をするということは一人の友を持つということ」に登場する、当時「小5生」だったことを念頭に読んでくださいね。

上田桃子が貫いた攻めの姿勢は母八重子さんの教え

日刊スポーツ 益子浩一(ましこ・こういち)記者

誰だって、自分の子どもはかわいくて仕方がない。スポーツをしていれば、もっとうまくなって欲しい。勝って欲しい。そう思うのは自然なことだろう。

・・・・元日本代表MF松井大輔は鹿児島実高時代、実家のある京都に帰りたくて、少ない小遣いをコツコツためた。

たまった金でチケットを買い、誰にも告げずに大阪行きの飛行機に乗った。突然、連絡を受けた父一雄さんは、迎えに行った伊丹空港の食堂で好きなものをたらふく食べさせると、息子に鹿児島行きのチケットを手渡した。

「ここで帰ってきたら、一生、逃げるようになる」。練習がきついと弱音を吐く息子を、自宅に入れさせなかった。

熊本空港CCで開催された女子ゴルフのKKT杯バンテリン・レディース最終日(4月16日)。初日から首位を守り続けた熊本市出身の上田桃子(30)は、最後の最後で崩れた。

2打差をつけて迎えた最終18番で西山ゆかりに追いつかれ、プレーオフ(PO)へ。勝負に出たPOでは、グリーンを狙った第2打を池に落とした。無難な戦略をとっていれば、結果は違ったかも知れない。熊本地震から1年。復興を目指す故郷で優勝したいという願いが、過度の重圧になっていた。

いつまでも涙を流す上田のすぐそばにいた母八重子さんに、声をかけた。私が3月まではサッカー担当記者だったことを伝えると、八重子さんは「私はね。ボランチ(守備的MF)が大嫌い」と笑いながら言った。

そしてこう続ける。「私は守るのが嫌い。だからね(POで)池に入った時に『よし、よくやった桃子!』って思ったんです。守りに入って負けたのなら、悔しくて仕方がない。でも、桃子は攻めに行って負けたんだから、後悔なんてない。これがオリンピックだったら、次の大会まで4年も待たないといけないでしょう。でも、ゴルフは1週間後にまた試合があるじゃない。桃子は1週間後の大会で、勝てばいいじゃない」

母に涙はなかった。どこまでも明るく、荷物を片付けながら、そんな話をしてくれた。

けれど、誰よりも娘に勝って欲しかったのは、まぎれもなく母だった

入れば優勝という18番のパーパットを外し、POに入った時のこと。いてもたってもいられなかったのだろう。ギャラリーから離れ、木立をさまようようにしていた八重子さんは、立っていることもままならない様子だった。親族の方に支えられる姿に、どうしても娘を勝たせたいという強い愛情を見た気がした。

大久保の母千里さんや、松井の父一雄さんのように、幼少時代は八重子さんも上田を厳しく育てたと聞く。14年以来、しばらく遠ざかっているツアー優勝。上田と母が、うれし涙を流す日を、待っている。【益子浩一】

親技の親カツ講座で話す親の態度に共通するものを感じずにはいられない。
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勝ってほしい!合格してほしい!結果が出てほしい!どの親も、いつだって願ってることです。

毎週あるゴルフの試合と違って、オリンピックと同じくらい長い期間の「溜め」がある入試なら、その思いはより強くなる。「1週間後の大会で、勝てばいいじゃない」とは、ならないからね。

「次のオリンピックを目指そうよ!」そう言うにはあまりにも長い雌伏の時を過ごさねばならないから。

だとしても、だからこそ、息長くできる努力を親がしっかり子供を観察して求めていかねばならないのではないでしょうかね。終わりなき戦いに臨むんだから。

上田桃子選手のお母さんがそうだったように、子供にかける言葉と実際の親の気持ちが違うことだってあるでしょ?

それは厳しさと優しさが常に同居しているからこそだとボクは思います。

松井大輔選手の話「鹿児島実高時代、実家のある京都に帰りたくて」実際に帰ってきた息子を空港でめし食わせて、そのまま帰したお父さんの話も、パソコンの前で読んで、うっかり泣いてしまった(´;ω;`)ウッ…

だって高校生だもん!決意して覚悟して行ったとしても、帰りたくなってしまいたくなることもきっとある。大人だってあるんだからさ。

迎えに行ったお父さんだって「一晩泊めて明日帰そう」って思ったとしても不思議はないでしょ。

ボクなら、そうしてたかも(*_*)

ここでも推測するに「子供にかける言葉と実際の親の気持ち」が違ったんじゃないか。親も実際の気持ちは封印して、心を鬼にして帰したんじゃなかろうか。

「空港の食堂で好きなものをたらふく食べさせ」たところに優しさが、自宅には帰らせず「息子に鹿児島行きのチケットを手渡した」ところに厳しさが、常に優しさと厳しさがやっぱり同居しているようにボクには見える。

厳しいだけ、または優しいだけなら、カンタンだ。

でも、やっぱり親は両方いる。それは矛盾じゃないからね。厳しいだけ、または優しいだけでは、スポーツ選手として大成しなかったんじゃないか、いや、スポーツ選手だけじゃなく、子供たちはみんなこの相矛盾する感情が同居していない人のいうことも気持ちも理解しないんじゃないでしょうかね。

親が心を鬼にするとき、心は泣いてなきゃいけないってボクは思う。心が泣いてるから、泣いているのが子供にわかるから、「鬼の親」の気持ちが子供には伝わる。

「弱音を吐く息子」に対して「弱音を吐くな!」って言うのはカンタンだ。でもいったん「わかるぞ、その気持ちは」って受け入れて、受け止めてから、心で泣いてからの厳しさじゃないと、子供ももう一息頑張り切れないんじゃないか。

厳しい親だった、優しい親だった、親のタイプはいろいろだろうけれど、子供が頑張り続けている場合の親の態度は、常に厳しさの中に優しさが、優しの中に厳しさがあるはずだと思います。

心で泣かずに怒るだけなら、誰でもできる!

心で泣いて厳しさを主張しないのは、誰でもできる!

だったら、あなたが、あなたの子の親である意味はどこにあるのか?

子供の生活が安定していく初期の過程である今の時期からGWを含む5月一杯までは、その意味を親が問われる時期になる。

あなたには、子供に対して、厳しさの中に優しさが、優しの中に厳しさがあるか。

周りの人は誰もあなたには問わない。親は自分で問わねばならない。あなたには果たしてそれがあるかどうか。1年後の結果には、そのことも含まれる。

心してかかられよ!

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うれしい報告

マジェールさん

ストロング先生、上の子が京大に決まり、下の子も同時受験で地元の公立トップ校に決まりました。

先生には何と御礼を申し上げたらよいか…5年前にメルマガで相談に答えていただいてから、節目節目では先生からアドバイスをいただきました。

2人とも中学受験をせずに公立中学に進む時も、ご指導いただいたお陰で親の気持ちもぶれることなく、この春までまっすぐに進むことができました。

周りで何人かの同級生が難関私立に合格し、使用している問題集やプリントを見るたび公立の学校の内容に不安が募りましたが、その時も的確なアドバイスをいただきました。。

具体的な不安にお答えいただいたことで今日明日のやるべきことが見えたので、『10の鉄則』を読んで5年先を考えました。

その5年先がやってきて、2人ともよく頑張ったと初めて褒めました。

2人とも、高校1年の内容までやって高校受験ができましたので、入学順位は知らされていませんがトップに近い順位で合格できたと思います。

上の子は、その勢いで手を休めることなくいったことが勝因ではないかと思います。

貯金があった分、クラブも高3の6月までやり、塾には行かずに学校と家庭学習で第一志望の京大に合格できたのはメルマガや『10の鉄則』を信じてやってきたご褒美でしょうか。

とはいえ、高2の後半からは勉強についてはほとんどタッチせず、目標設定と体調管理だけをしただけですが。

下の子は上の子の基本ラインに沿ってやる予定ですが、様子を見て引き出しの出し入れをするつもりです。同じ環境で育ったとしても兄妹は違うですよね?

本人はもうクラブに行っていますが、少し上の子とは様子が違いますので気をつけます。

先生が主人におっしゃってくださった私立中学、私立高校、私立大学に進んだ時の費用の差額をお小遣いでもらえるように主人に交渉中です(^ε^)

不真面目な親技生でしたが、ありがとうございました。感謝の言葉しかありません。

先生のご経験と親技の真髄と優しさが多くの方の目に触れることをお祈りしております。御身体にご留意ください。

だんなさんからは「バイト代」をきっちり回収してください。

下の子もこれからさらに能力を伸ばしてきっちりいきましょう。

兄弟で成績がイイが「成績がイイ子の親」ですからね。

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