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こんにちは、ストロング宮迫です。

いよいよGWです。なかには、GWこそ、仕事のかきいれどきって方もいるでしょうし、10連休の方もいるでしょう。勉強面でいえば、新学期からの学習内容の総復習や見直し、立て直しには絶好の期間が早々にやってくるってわけです。

チャンス到来ってなるか、グダグダになるか、それはあなた次第です\(^o^)/

この前、あるファイルを長いこと探してたら、探してたものとは別のおもしろい秘蔵音声ファイルが見つかりました。「あ~あ、こういうのあったなあ」っていう懐かしいやつでね。

ああ、秘蔵エロファイルなんていう類のものではございませんぞ(;`O´)o

経緯はこうです。

あるとき、ボクとタイガー山中の二人で友人の家に行ってお酒を飲んでたんですが、その際友人の小学生の子供の勉強の話になって「子供がすぐわからないっていいやがる」とかなんとか嘆いてみせた。

ホントさあ『誰に対して言ってるの?』ですよね。

ボクたちは『親技』ですからね、もちろんその友人の嘆きに対する見解は「親が悪い!」ってバッサリ。タイガー山中もいたので友人は2回連打でバッサリだ。

それに対して友人は、というより「親が悪い!あなたが悪い!」って言われたほとんどの親ってね、どういうリアクションすると思います?

これはだいたいパターンが決まっててね、多くの親は「そうかもな・・・」なんて思わないんだな、これが(>_<)

たいていは「そう言うけど、あれもやってる、これもやってる、気をつけてやってる、もう少し本人がやる気になってもらわなくちゃ、これ以上どうしろって言うんだ」って反論する。

反論しなくても、心の中では思ってるんだな。だからね、子供の成績が良くならないんですよね。

だって子供が悪いって思ってるんだからね。それは裏返せば、自分は悪くない、間違っていないっていう強烈な主張ですから。

夫婦でも国家でも兄弟でも会社でも、「テメェーが悪いんだよ、ちゃんとしろ!」って相手に言って、自分を棚に上げて、相手を非難して、そのあとで和気あいあいとすばらしい関係になって、成績や業績もよくなりました!なんてことにはならない

現状維持か、雰囲気が前より悪くなるくらいのものでね。

「子供がすぐわからないっていう」なら、問題の与え方が悪かったかな?って考えてみる。投げかけを変えてみる。

夫婦も上司と部下も一緒。

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「あれれ、なにかこっちが悪かったかな?」って考えられ人は目の前の現象がすぐ変わる。それを5年も10年も辛抱強く「子供がすぐわからないっていう」って同じことを繰り返しているなんて横飛び名人かよ!

横飛びっていうのは、親技用語で「努力はするが前には進まず、汗かいて延々と反復横飛びしている」ことを指します。

「なにかこっちが悪かったかな?」って考えるのはカンタンかっていえば、そりゃあ難しいです。自分を問うわけだから。言うは易し行うは難し。

でも、よーく考えてみてほしいんですが、自分に問うのは「すぐ良くなるための必須項目」なんですよ。目の前の現象を違う風景にするためのね。

で、それが夫(または妻)のためにはできない!っていうのは、ボクもよくわかる (^^)♪

でも、子供のためですよ!かわいい子供のために、子供が良くなるためにちょっとだけ、1回だけ自分に問う「なにかこっちが悪かったかな?」って。

とってもカンタンなことでもある、とボクは思う。妻には相譲れないことも子供には譲れるもの。

聞こえてきましたよ、あなたの声が・・・

「そう言うけど、あれもやってる、気をつけてやってる、もう少し本人がやる気になってもらわなくちゃ、これ以上どうしろって言うんだ」

フフフ(^∇^;)
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だからね、子供の成績が良くならないんですよね。頑張っても微動だにしない。子供がノリノリにならない。ブーたれてばっかりだ。

いくらボクたちが友人に繰り返しあの手この手で言っても、とってもカンタンな「なにかこっちが悪かったかな?」とはならないらしい。

通常は良い加減のところで「わかりました。これ以上言うことはありません。どうぞこれからも頑張ってください。健闘をお祈りしております。バイバイ」ってする。

でも、そのときは酒も入っていて、そうはならなかった。

「じゃあさ、そのノリノリとかっていうやつ、やってみせてよ、ウチのバカ息子にさ」って友人が言っちゃった。

だからさ、ついボクが「いいよ。これがノリノリだってやつを15分で見せちゃうよ」って受けて立った。
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そのときの様子をちゃっかりボクは録音してたんだな。それが先に書いた秘蔵音声ファイル。まあ、秘蔵っていうほどのものじゃないけどね。

受けて立ったボクは高らかに言った

「タイガー、バシッと見せてやってよ」ってね(^ε^)-☆

で、それを今回公開しようって思ったんです。聞いてもらうのが一番早いって思ったからね。

でもね、タイガー山中も酔っちゃってるの。一部呂律がまわってないところもあって・・・ということで公開を断念し、それを文字で起こしてみた。

親がそばで一緒に勉強をするときに「子供がわからない」と言うことが多々ある。

親技ではそれなら「まずは解答を写しちゃいなさいよ」って言ってる。わからない「じゃあ説明しよう、これはね・・・」とかではなく、答えを写しちゃって答えからその問題を読み解くという逆の流れでやればイイ。

まあ、それについてはここで繰り返し書いているのでもういいでしょう。実際に親技のノリ勉でも、そういう手法でやってる。

もう1つね、そばにいる親ができること!ノリノリでやっていくときにできることが今回の酔っ払いタイガーが酔っ払いノリ勉でやったことなんです。

そのときやったのはこういう問題でした。

ある店で、鉛筆1本が50円、ノート1冊が120円で売っています。その一組のセットは150円で売っています。

昨日は鉛筆が35本とノートが18冊売れています。その中でセットは7セット売れていました。

今日は全部で鉛筆が40本とノートが25冊売れ、売れた金額の合計は4,640円でした。

(1)昨日売れた金額何円ですか?
(2)今日は全部で鉛筆が40本とノートが25冊売れ、売れた金額の合計は4,640円でした。割引セットはいくら売れましたか。

つるかめ算の例題か、いずれにしてもイージーな問題です。

しかし、このイージーな問題を子供が「わからない」なんて言おうものなら、親は気が狂わんばかりに怒り狂う。

文章で読むと少し煩わしい部分もあると思いますが、まあ読んでみて下さい。

タイガー山中はまずは問題を声に出して読ませます。

◆ある店で、鉛筆1本が50円、ノート1冊が120円で売っています。

「どっちが高い?」
「ノート!」
「ほうほう」

◆その一組のセットは150円で売っています。

「150円か。割引するのか。いくら割引するの?」
「ええっと20円です」

◆昨日は鉛筆が35本とノートが18冊売れています。その中でセットは7セット売れていました。今日は全部で鉛筆が40本・・・

「ストップ。まず1番からやろう。1番は昨日の問題やろ?」
「ハイ」

「もう1回読んでみて」

◆昨日は鉛筆が35本とノートが18冊売れています。その中でセットは7セット売れていました。

◆(1)昨日売れた金額何円ですか?

「できる?」

「鉛筆が何本、ノートが何冊売れたのかがわかればわかります」

「じゃあ、やってみよう。声に出してな」

「35-7=28」

「おお、いいねえ。それなに?」

「セット以外の鉛筆の売れた本数です」

「続けて」

「18-7=11」

「いいよ、それはなに?」

「セット以外のノートが売れた冊数です」

「やるねえ、じゃあお次は?」

「50×28=・・・」

「それはなに?」

「鉛筆だけで売れた本数に50円かけて金額を・・」

「じゃあノート単独で売れたものも出るんだな?」

「はい、120×11で出します」

「それで終わり?」

「いえ、セットで売れた金額も足さないといけません」

「それは?」

「150×7で出し・・・」

「じゃあ、イケるかな?」「イケます」

※1つずつ口に出して言った式を書いて計算し始める

お前はさ、イケてる子供だろ、だったらさ、ここは格好良くバシッと式は1つでいこうよ

「えっ・・・」

「150からいこう!」

「150・・・ええっと」

で、出てきたのが「150×7+50×(35-7)+120×(18-7)=」

途中「カッコをつけるよな」というタイガーの合いの手(愛の手)が入りましたが見事1つの式で完成しました。

もう気づいていると思うけど、

ポイントは・・・

◆声に出して問題を読む

◆わかることを1つ1つ確認する

◆子供がほぼ言い終えたら、それにかぶせて続けてテンポよく進める

◆わかるよな、お前ならという前提で話を進める

◆プライドをくすぐる

酔っぱらっているとはいえ、タイガー山中を前に緊張気味だった、親から言わせれば「バカ息子」クンは1つの式で表すなんて芸当もサクサクとやっちゃった。

こうなると、子供もエエとこ見せようって気になってる。加えて「どうしてわからないんだ」なんて怒鳴られない。わかることを聞かれて、少し考えればイイだけ。

たぶん、そう思ってたと思う。2番はよりスムーズに進行した。

◆(2)今日は全部で鉛筆が40本とノートが25冊売れ、売れた金額の合計は4,640円でした。割引セットはいくら売れましたか。

「おい、ちょび難しくなったか、これ?」

「だいぶん難しくなりました」

「ヒントはある?」

「ヒントは、ええっと【鉛筆が40本とノートが25冊売れ】です」

「なるへそ、わかってるねえ。じゃあ鉛筆40本がセットでなく売れたとしたらどうなる?」

「セットで売れなかったとしたら、50×40=2000円です」

「うん、じゃあノートのほうは?」

「120×25=3000円です」

「ムムム、ということは? セットが売れたら?」

「売れた金額が減ることになります。損します」

「オイオイ、もうそこに気づいちゃったのか。すごいね。でも、なんでそうなっちゃうの?」

「セットだと割引になるので」

「いくら割り引くんだっけ?」

「1セットで20円安くなります」

「とすると・・・」

「5000円から4640円を引くとセットの数がわかるかも・・・」

「ムムム、おぬしやるな。出るよな?」

「出ます」

「式は?」

「(50×40+120×25)-4640=」

※2番は最初から1つの式で表そうと子供はしてました。プライドがくすぐられたんだな

「これで?」

「余分にもらえるお金が出て1セット20円割り引くから・・・」

「(50×40+120×25-4640)÷(50+120-150)=」

「これでセット数が出るな。ほな、計算しまっか」

「はい」

全部でだいたいこれが7分くらいでした。

あなたが相手だから子供は「わからない」というんじゃないか。

この「バカ息子」クンは「わからない」とは言わなかった。

なぜか?

問いと投げかけのなかに「わからない」と答えるものがなかったからだ!

「解け!」と言われれば「解けない」という可能性は出る。

「わかるだろ?」って言われれば「わからない」って答える可能性もある。

でも、タイガー山中の問いかけに「できません、わかりません」と答える投げかけはなかった。

そっくりそのままあなたにこれをやってほしいとは思わない。

でもね、ともに勉強を進める。手ごわい相手をともにやっつけるという感覚は知っておいてほしい。

「やってやりましましたよ!」って自慢げで満足げな顔をして言えるように接してやってほしい。

「結構軽めの問題だったね」と「思わせて」進めてやってほしい。だって次にはまだ難しい問題も控えてるんだから。

例題や基本の問題をきっちり整理してやっつけられれば、応用問題が解けなくても途中までは考えられる可能性は高まるんです。

頭になにも入っていないのに考えろって言っても考えようがないが、例題でああやった、基本問題ではこうしたって型が頭に入っていれば、それが使えないかと考えられる。

今回の音声の文字起こしでボクが言いたかったことがうまく伝えられたという自信はないけれど、子供は相手次第で成長もするし、ヘタレもするってことは知っておいてほしい。

GWはね、あなたがお休みで少し時間がとれるなら、こういう勉強をしてほしいって思う。だってそっちのほうが楽しいもん。どうせやらなきゃいけない勉強なんです。

あなたが「なにかこっちが悪かったかな?」って考えて、わかっていることを1つ1つ確認しながらともにやっつけていただきたい。

ああ、算数も数学も立てる式はできれば1つの式で立てるようにしたほうがイイですよ。小4からね。

1つの式になっていると、今度は式を見たら問題が「言える」ようになるんです。

式見て、問題が思い出せたら、もう勝ったようなもんですよ。頭に整理してちゃんと入った!ことの証明にもなる。

3回も4回も繰り返してやらなくてよくなるんです。

これって今回が最終回になる「応用力を身につけるコツ」にも通ずるラクして身に着ける手法の1つになりますからね。

★最終回「応用力を身につけるコツ」実践編 完結編

新学期をスタートするにあたって、以前読んだ方でも、もう1度、全6回の「応用力を身につけるコツ」をじっくり読んでみてほしい。

以前は読んでも気づかなかったことに今なら気づくかもしれないから。

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週刊 親技からのお知らせ

うれしい報告
GW期間中、教材の発送は4月28(木)から5月5日(木)までお休みとさせていただきます。


『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小5 preppieさん

たいへん興味深く、また失礼な言い方ながら、豊富な経験に基づきよく考え抜かれている、受験生を持つ親の黄金ルールだと感じました。

特に感心したのは、鉄則10です。

私にも思い当たる節があります。子供に対してつい、甘やかしてしまう傾向を持ってしまっています。

これからは心を鬼にして、子供に淡々と決まりの実行を促すようにします。

鉄則10は単独で実行するものではなく、成果を出しながら実施するものです。くれぐれもそこを間違わないようにしてください。

成果がないまま鉄則10だとイヤになっちゃいますからね。

小6 neonさん

鉄則の購入から数ヶ月、時々中だるみはありますが、冬休みから真剣に取り組んできた算数の成績の向上がより顕著になりました。

算数は一番苦手科目だったのですが、点数、偏差値の面で大得意の国語を抜かし、今は算数の成績が一番よくなっています。

本当にありがとうございます。

好調さのためか娘はこれまでの志望校よりはるかにレベルの高い学校を本当は目指したいのだといった旨のことを口にするようになりました。

成績が振るわなかったため、これまで言い出せなかったようです。

もちろん、成績が上がった今でも雲の上の学校です。ですが、がんばる気持ちが娘にある限り、親子で果敢に挑戦していきたいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

成果が出て、それが意欲につながり、さらに上を目指す。とても健全で成功の確率が高い進み方だと思います。その意気やよし!

さらに上の学校を目指す場合、もしかしたら、今の勉強のやり方をさらに工夫し、少し変えていく必要も出てくるかもしれません。

そのためにも、「なぜ成果が出たのか?」そこをしっかり押さえた上で、頑張っていきましょう。

「なぜ?」がわかっているから、自信をもって変化できるのですから。

中1 海ほたるさん

娘は今年中学受験を終えました。

残念ながら第一志望には合格できませんでした。「あんなに勉強したのに・・・」と悔し涙を流していた姿は今も目に焼きついています。

「10の鉄則」にもっと早く出会って私が鉄則を実行していたら、娘の進学先は違っていたかもと思うと悔しい限りです。

今は親子で気持ちを切り替え目標をたてました。もう悔し涙は流したくないです!!

悔しい思いが「次に」活かせたら、どんなにすばらしいことか。

しかし、人はすぐに忘れてしまう。

臥薪嘗胆といわれるごとく、忘れないために、毎日「苦いもの」「なにかチクチク」するものが必要です。

中2 あまえんぼママさん

今まで私が、子どもためにと思って、言ったり、やったりしてきたことは、子どもからしてみたら、真実味がなかったというか、方向がぜんぜん違っていたというかそんなことだったのだな…と。

特に、ABC分析法をためしてみて、そう感じました。

テストの前に付っきりで、はりついていたものの、方向性をぜんぜん示してやれてなかった、ただ、やみくもにあれもこれもと欲張って、頑張った割りには、成果を出させてやれていなかった。

ストロング先生のいう、作戦ミスそのものでした。

中学生になれば、内申点のこともあり、あれもこれもとなっていく気持ちはわかります。

もっといえば、あれもこれもとなってもいい。ただそこに優先順位はきっちりつけておかねばなりません。

成果を出すためには、優先順位をつけていくことです。

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