毎年新学期が始まる9月の初旬に悲しいニュースを聞かされますので、今回の話はこの時期にあらかじめ読んでもらって、私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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9月4日 小6女児、自宅から飛び降りか

3日午前8時15分ごろ、・・・の路上で、Tシャツにジャージー姿で横向きに倒れていた小学6年の女児(12)を、近くに住む女性が発見した。

女児は全身を強く打ち、意識不明の重体。高さ約7メートルの自宅3階から落ちたとみて調べている。女児が通う小学校は3日が始業式だった。

・・・署によると、女児は3日朝に「夏休みの宿題が終わっていないので、学校に行きたくない」と母親らに漏らしていたという。

3階にある女児の部屋の窓が開いており、同署は何らかの拍子に転落した可能性のほか、女児が飛び降りた可能性もあるとみて、母親から事情を聴いている。

毎年新学期が始まってすぐにこういうニュースを目にします。実に残念です。

同じような事例を数年前に取り上げました。

中1男子、飛び降り自殺か宿題たまって悩む?

1日午前4時50分ごろ、・・市の十四階建てマンションの敷地内で、男性が頭から血を流して倒れているのを、マンションの住民が見つけ、一一〇番した。署員が駆け付けたが、男性はすでに死亡していた。

同署の調べによると、死亡したのは、このマンションに住む中学一年の男子生徒(13)。遺書は見つかっていないが、着衣に乱れがないことや目立った外傷がないことなどから、同署は飛び降り自殺の可能性が高いとみて調べている。

同署によると、男子生徒の母親は「(男子生徒が)夏休みの宿題が終わっていない、と言っていた」などと話しているという。

また、母親は同日午前一時ごろ、自分の部屋で机に向かう男子生徒を見ており、早朝、小学生の妹が玄関のドアが開く音を聞いたという。男子生徒は中学校では、バスケットボール部に所属。同中学によると、一学期の欠席や遅刻、早退はなく、八月二十五日の登校日も普通に出席していた。

同中学の校長は「温厚でまじめな性格。保護者からもいじめの兆候は聞いておらず、変わった様子もなかった」と話している。

最近は、子供を持つ親には他人事でいられない事件が連発して起こっています。時代というには、つらすぎる話です。

中1のお子さんがいるゆうきママさんからは、この事件に関して、

今朝のネット新聞で「中1男子、飛び降り自殺か宿題たまって悩む?」を目にして、もうどうしていいかわかない衝動にかられました。

だって、今日から新学期。

今朝までがんばってもできなかったので・・・・・でしょうか!? 責任感の強い子だから思い悩んだのでしょうか!?

(省略)どうしてこういうことが起こってしまったのか気持ちに整理がつかないので、お便りさせていただきました。

ストロングはこう思うっての、お聞かせください。

といただきました。

まず、今回の事件ですが、動機については報道ではわかりません。性格といった内面的な要因なのか、学校の先生に怒られるかもといった外面的な要因かどうかもわかりません。

報道では家族もよくわからないという感じですから、本人のみが知るということなのかもしれませんね。なので、動機云々ではなく、これら事件から私たち親はなにを学び、どう子供たちに生きるということを伝えていくかを考えてみたいと思います。

それを真剣に考えることが亡くなった生徒さんのささやかな供養になると信じます。

まず、報道されていることを前提に「宿題がたまっていたことが原因」とするなら、逃げないでほしかった。これがストロングの本音です。

そして、ストロングがこの子と前日に話をしていたのであれば、きっとこう言ったでしょう!

宿題なんて、しなくていいぞ!
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宿題が済まなかったことを苦にした自殺であるならば、こう言ってやれば、もしかしたら、この生徒さんは、自殺しなかったかもしれない。そう思います。

それって結果論だろって!?

いいえ、そうではありません。

メルマガの読者の親の皆さんにだって、同じ状況になったときは、そうしてほしいと思っています。

ここでハッキリ言っておきますが、「宿題なんて、しなくていいぞ!」という声かけは、決して本人を決して甘やかすためではありません

ここで言う「宿題なんて、しなくていいぞ!」とは、

宿題を間に合わせなかった罰は、しっかり受けろ

という意味です。

よく、勉強はしたくないけど、成績は上げたいとか勉強はしないけど、絶対この学校に行きたい!なんて、トチ狂ったことを本気で言うかわいい子供たちがいます(^_^)
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もちろん、先生や大人や親は、アドバイスします。

「そんなん無理やで!」と。

でも、ストロングの少年時代がまったくそうだったように、そんな賢明な大人の言葉なんて無視して我が道を進もうとする子がいます。

「なんとかなるさ!」って。でも、結果は、当然失敗します。そりゃあ、何も努力せずに手に入るものなんてないわけですから。

例えば、宿題がたくさんある。でも、やりたくないからやらない。

よくありますね!

で、最後には、時間がなくなって間に合わなくなる。これは当然の結果です。別に、登校日当日でなくても数日前から、いやもっと前からわかっていたはずです。

そんな状況の子供たちにアドバイスすべきことは、「計画的にやらなかったからよ!!」ではないんです。すでに終わったことは、過ぎてしまったことはもうイイ!

そうではなくて、結局、自分で、やらなかったのです。さらに、親も、間に合うようにさせなかったのです。これが事実です。

よく親が口を出すと、子供とバトルになるから口出しできないと、もっともらしい理屈をおっしゃる方がいますが、期限に間に合わせなかったことには違いありません。

じゃあ、そういうとき、親はどうするか?

それは、宿題を間に合わせなかった罰を一緒に受ける

これしなかいでしょう。子供にとっての罰は先生に怒られるかもしれないし、立たされて恥ずかしい目に合うかもしれないし、テストでイイ点数が取れないことが罰に当たるのかもしれない。

やっていなかった報いは何かで受けないといけないわけですから。

一方、親も、子供の宿題を間に合わせられなかった罰があります。親は先生に怒られるわけでもありませんし、テストも受けません。ですが、やっぱり罰は受けないといけないわけです。

では、親にとっての罰とはなにか?

それは、子供がしでかした事実と向かい合うことを教えることです。

先に言った「宿題を間に合わせなかった罰は、しっかり受ける」このことを何よりも子供にきちんと伝えないといけません。決して「だから、言ったでしょう!」とか「お母さんは、知らないからね!」なんていう捨て台詞を言うことが親の役目ではありません。

だって、親は、宿題を間に合わせられなかった当事者でもあるワケですから。こういう場面では、普段言うことを聞かない子も、妙に神妙に聞くものです。困っていますから!!

だから、絶好のチャンスなんです(^_^)

なぜ、そうするかはおわかりですね!?

そうです、子供たちには次があるからですよね。

ちょっと話を整理しますね。

ストロングが言いたいのは「子供のやることを放っておけ」ではありませんよ。あくまでも、間に合わないとこまで放っておいたのであれば、最後は潔く事実と向かい合うことを応援すべきだといっているのです。

もちろん、成績がイイ子の親だったら、そんなことしません。

実は、今回メールいただいたゆうきママさんのメールでの様子が参考になると思いますので、紹介しますね。

私の息子も私立の中1で、幸いにも8/28には全部の宿題を終えていたので、昨日は補習も部活もなくめったにないOFFの日なのにもかかわらず、友達は「それどころじゃない」の忙しさで、遊ぶ相手がいないくらいでした。

息子の通う私立は自由研究や工作などがないかわりに問題数の多い、濃度の濃いワークブックがあります。習っていない単元もあるので、自主的に予習もしようということなのでしょう。ともかく、量が多いのです。

野球部に入っているので、盆以外は朝は8時から、補習のある日は終った午後から夕方まで、ともかく、ほぼ毎日部活がありました。

夏休の宿題は期末試験の返却日にもらっていたので、時間的には随分余裕があったと思います。夏休も半分終ったところで、どのくらいしたのか、チェックしたら、5分の1もできてませんでした。

男の子だからはあまり理由にはならないのですが、自分で計画して実行は、勉強においてはなかなかできないようなので、私と一緒に計画たてて、夜に一緒にワークに取組むということを後半でやっていきました。

私の目論見で計画をたてた60%できれば、残り一週間前には終る予定で。。。若干ずれたりしましたが、夏休みの4日前に終えれたのは、よかったと思ってます。

(それまでに至るには親子バトルもありました)1人でまかせても部活を終えて毎日7時すぎに帰ってきてそれから勉強するほど精神力なく、まだまだ自分い甘えがあって出来ない子です。

一緒に勉強することで、私も楽しめましたし、いつもガミガミ言うだけの母親という意識を少し変えることが出来たみたい(息子が誉めてくれたので)です。

当然ですが、昨夜の時点で、息子の友達も英語のワークを部室に忘れたとか、数学がさっぱりわかんない、とか気持ちを解ってもらいたいメールがどんどん来るのですが、彼にはどうしてあげることもできすに。。。

今朝も「まだ終らない」というメールが来ていたようです。その度ごとに「お母さんの言うとおりに計画たてて早めにおわっててよかったぁ~」と言ってますが、私は今はとても複雑な気持ちで一杯です。

宿題をやったものはいいけど、終えずに新学期を向かえる子も多いはず。その子達は心に重いものをもったまま登校するのでしょうが、はたして、学校の先生はどのような対応をするのでしょうか?

すごく怒るのか? それとも成績に反映させるのか??

宿題の範囲から休みあけに「確認テスト」もあります。親が手伝うことはいいのか、どうかも問題です。が、少なくとも宿題の内容を把握していないのではないか? 言うことをきかなくなる年頃ですが、少しは手伝ってもかまわないんじゃないの、とも思ってます。(全部自分でできることが理想ですが)

どうですか?

ゆうきママさんのメールには、いろいろと示唆に富む話がありました。我が子にどうしていくべきかは、それぞれの家庭の考えやスタイルがあるでしょう。

大事なのは、肝心なのは、子供がやった結果は、子供の責任とだけはしてはいけないということです。

新学期を迎えるにあたって、そのことは子供を持つ親がそれぞれ考えておかないといけないことだとストロングは思います。
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うれしい報告

ストロングは「志望校の過去問はまだしてはいけませんぞ!」と親カツ講座後期「入試実践コース」第一弾DVDで語りました。

だって、過去問をするためには順番があるからです(^_^)

そしたら、

志望校の過去問はすでに持っていますが、そこより低い過去問から始めたほうがいいと言うことですが、それは志望校と同じような傾向の少しやさしめの学校を探して、過去問を購入したほうがいいのでしょうか?

というメールや同じく親カツ生から

 
で、実際に過去問にとりかかるということはどういうことなのか?

一教科ずつ、やる?

それとも志望校の一年分4教科はテストの時間どうり、はかってやる? 

ともいただきました。とても大事な話です。

親カツ講座では、こうした問題をメンバー専用ページで、一緒に考えて、共有していきます。

あなたの考えは明確になっていますか?

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