早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中2 YKさん

ご相談したいことがありまして、しばしお時間を頂く事をお許しください。

メルマガをいろいろ参考にさせていただいていますと言いたい所なのですが、なかなか実践が難しいです。

さて、以前『10の鉄則』を拝読し実行に移したいと思いつつ、それ以前の問題であると今更ながら気づいたとんでもない親です。

決まりが守れない、机に向かえない、ひょっとして根本的に何か病なのだろうかと思ったり・・。

現在、中学2年生で進学校にいます。小学校から通っていまして、順調に進めば高校まであります。よほどでないかぎり高校へは上がれます。が、個人面談では、このままだと高校に上がれても本人のためにならず・・

「正念場は今度の3学期と3年の初めまででしょう」と言われました。

成績は本当に情けないほどひどいのですが、本人もこのままではいけないと思ってもいます。

将来を考えると自分でも何とかしなくちゃ、と思うもののやる気はあっても、集中力がなく決めたことができないというのです。

工夫しているかと言えば、私から見たら甘いと思うのですが、本人は計画たててもいつも実行できない、という始末。

勉強の仕方がわからないようなので、自己流を言ったものの、「それはお母さんのやり方でしょ?」と。最近は親を超えたいのでしょうか、特に私には反抗の嵐です。

こんな子ですが、小さいころは実は神童のように言われ、しかし小学校半ばから成績は下降。私も油断していました。大抵のことはするするとできたので、問題なくと思っていましたが、小学校の高学年になり本格的にまずい状態。

しかし、本人は自覚がなく、やればできる、くらいに思っていたようです。このころから、私の危機感と彼の自覚の無さにズレが生じ親子関係はイマイチってとこで、これも問題だろうとは思っているのですが。

その時には塾に行かせたり、通信教育をしたりしていました。が効果はゼロ。

今でこそ自覚はあるようですが、あまりにたくさんの課題(復習ばかり)で憂鬱になるようで、もともとの勉強への集中がないのも手伝って困難に背を向けてしまう本当に男としても心配なタイプになってしまいました。(好きな船のラジコン組み立てや、船への探求はすごい集中です)

人生について話しても、言いたいことはわかるということで、でも、できないんだと・・・

何故なのか私は理解に苦しみます。いったいどうしたらいいのでしょうか。

「やる気もあるが実行できない、どうしてか自分でもわからない」という子どもにどう対処してよいのかをアドバイスいただけたら幸いです。

「やる気もあるが実行できない、どうしてか自分でもわからない」というお子さん。

YKさんだけじゃなく、親であれば、「何か病なのだろうか?」と心配になったりもします。

一方、今回の相談メールを読んで、こう思った方も多いと思います。

単なる子供の甘えでしょ!

同じ事態が起きた場合、子供に信念を持って強い態度をもって対応できる親であれば、そう感じるハズです。

確かに、メールを読んでみると、子供のペースに振り回されているYKさんの姿も想像できます。

勉強はできないけど、自分の好きなことは熱心にやる子供。これは、子供の「甘え」に他なりません。

じゃあ、解決策は何か?

親は甘えた子供に厳しく接するべき

ヤッパリ、こうでしょ? 何か異論がある方いますか?

ただ、ただですね、これができる方は話はカンタンなんですね。

でも、ストロング、今回の件につきましては、ちょっと「この解決策」に異論があるんです(^_^)

なぜなら、YKさんとお子さんには、親は甘えた子供に厳しく接するべき

これは、無理だと思うから。

なぜYKさんには、ストロングは無理だと思うのか?

その理由が、ちとやっかいなんですね。何だか、わかりますか?

ストロングが、今回の相談を読んで思ったこと。そして、今回、お題として取り上げたのは、みなさんにこれから言うことを気づいて欲しいからなんです。

すでに、YKさんと同じような事態になっている方は、もちろんのことですが、今は違っても「ある体験」をきっかけに、同じ事態になることも十分に考えられる。だから、常に意識しておいて欲しいのです。いいですね。

では、みなさんに聞いてみます。

今回の相談には、何人の登場人物がいたでしょう?

えっ、バカにするなって!?

答え:YKさんとお子さんの2人だけ!

え~っと、見えませんか?

も、も、もう、ひとり~い~ま~す~よ~(◎_◎)

なんか、怪談話みたいになってきましたので、もとに戻しましょう。実は、今回の相談には、3人の登場人物がいます。

YKさんは、目の前にいるお子さんのことを「自分の子供」とは思っておられません。他の人には見えない、YKさんにとっての「本当の子供」が、もう1人存在しているんです。

まあ、よく親が「この子は、こんなハズはない!」なんて、目の前の子は「偽りの姿」だと解釈するのは、よくあることですが、ここでは、そうではありません。

なぜなら、YKさんの子供自身も、「本当の自分」は別にいると思っているからです。ココが問題です。

つまり、親子ともが「本当の自分(子供)」が別にいると思っているわけです。

「やる気はあるけど、な~んかできないんだよなー」

◆本当の自分は、やる気がある。ここにいるのは、実行できないダメな人。

でも、「この人は偽者なんだからね」と訴えているワケです。

普通の状態であれば、それを聞いた親は、「何バカなこと言ってんの!」って、頭をコツ~ンとしておしまいの話。

でも、親が原因で、子供をそうなった場合、親子にとっては納得いく話になるワケです(>_<)

その原因とは、小さいころは実は神童のように言われ、といった「過去の成功体験」。

誤解しないでほしいのは、「神童と言われた体験」これが悪いわけではないということ。小さい頃、または過去に人から褒められる体験をしたことが悪いのではないということ。

問題なのは、YKさんの場合、その後、小学校半ばから成績は下降した。なのに、この事実があるのに、親が、目に見えない「虚像」を見ている。その親の姿が問題なのです。

そんな親を見れば、子供だって「今の自分は、偽者なんだからね」なんて言動になるのも当然です。

過去の実績は、子供にプラスになるとよく言われ、思われています。実績から得た「自信」や「誇り(プライド)」は、勉強への取り組みの一番の原動力です。

しかし、大切なのは、「努力で得た実績」なのです。

↑↑↑これはメチャクチャ重要です。

いいですね、子供自身が頑張った証として手にした成果。これだから、自信にもなるし、誇りにもなる。決して、タマタマ手にした果実、棚からボタ餅じゃないところがミソです。

タマタマ得た実績は、マイナスになってしまうことがあるので、要注意ということを忘れてはいけません。

<<努力で得た>>過去の実績は子供にプラスになる

そして、目の前にいる子供こそが、あなたの子供です(^_^)

今の姿、今の結果こそが、今の力なんだということをまず親が認識する。その上で、それを子供に納得させること。

この作業がYKさんにとったら、一番大変で、しんどい作業になるでしょうが、まずは親がそのことを認識するのが大前提です。

それができれば、いつも言っている通り、「趣味は、勉強のあと」と決まりをつくり、今の力より少し上の「目標」を親子一緒に目指すのです。

最初は、お子さんもかなり違和感があるはずです。抵抗もあるでしょう。成績が低下してから、すでに年数も経っていますから、その分苦労もあるでしょう。

でも、子供はちゃんと順応する力を持っているハズです。成績はもう下がりようがないところまできているわけですし、成績を気にしても仕方がない。急に成績が上がることもない。

あまりにたくさんの課題(復習ばかり)ならば、「これはやらない」とバッサリ切ってしまう英断も必要でしょう。

できる問題をまずこなし、できる問題を1問ずつでも増やす。100問の課題が出て、できる問題が10問なら、そこからやったらイイ。というか、そこからしか出発はありえない。

だから勉強は遅れ始めたときにすぐ手を打ったほうがラクなんですから。でも、過去を振り返っても仕方がない。まずは10問から。10問はキッチリできるようにする。それじゃあテストの点数は動かない可能性が高い。

でも、10問キッチリやりきったら「できたね。すごいねえ」と言ってやる。次は11問を目指す。15問を目指せるなら15問でもイイですよ。

ただ努力するだけじゃなく、成果のある努力をする。

大変じゃない?

メッチャ大変です!でも遅れたものを取り返すっていうのはそういうことだから。やれなければ、勉強に関しては脱落ということになってしまう。

思ったときがスタートです。時間をかけながらでも、頑張っていきましょう!

「困難に背を向けてしまう本当に男としても心配なタイプ」になるかどうかは親の根気次第です。

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うれしい報告

受験報告

中3 ムフママさん

以前、相談メールを送りました。その節は大変ありがとうございました。

まず結果から、高校受験は私立、公立共に合格することができました。

ストロング先生のアドバイス通り「全国高校入試」の問題集をメインに勉強してきました。

進研ゼミをやっていたので、そちらの教材も使っていましたが、入試を終えた子供は「全国高校入試が一番生きた。」と言っていました。

やり始めたのが遅かったので、国語が11県分、数学が19県分、他3教科が21県分、県によって2回と3回繰り返し解きました。

問題によってはもっとたくさん繰り返し解きました。

本当は全県分できたらよかったんだろうと思い、もっと早く、せめて夏休み前にストロング先生の教材を購入していればよかったなと後悔もしました。

でも無事に合格できてよかったです。ありがとうございました。

受験勉強中は何度もどうしたらよいのかと悩んで先生に相談したくなりましたが、勉強から離れてパソコンの前にじっくり腰を落ち着けてメールを打つことが、私にとっては気を抜くことであり、それは怖くてできませんでした。

合格発表の後も高校の手続きで慌ただしく、報告が今になってしまいました。遅くなってしまい申し訳ありまありません。

去年、先生にメールを送った後も色々と大変なことが続きましたが、メルマガにあった「勉強は爆発だ」この言葉を心の中で叫び続けました。

先生の教材のCDを車の中に入れっぱなしにして運転中聞いていました。合格するまで「頑張ってる」を言うのをやめよう そう決心しました。

合格したときは、ただただ疲れてしまいました。娘は合格発表の日の夜から体調を崩し、熱が6日間続きました。インフルエンザではないですよ。

高校受験の勉強はとにかく困難でありましたが、3年後の大学受験、いや、3年後ではなくもう始まっていますね。

こちらの大変さは高校受験の比ではないでしょうから、合格といっても今は手放しで喜べない状態です。

でも、何でしょうね。散々大変だったという内容の文章を書いておいて矛盾しているのですが、受験が終わってしまって寂しい気持ちもあるんです。

だから大学受験の準備もちょっとワクワクしながら進めています。病気でしょうか。

しばらくの間、新しい情報が頭に入ってパニックになるを恐れ、先生のメルマガをほとんど読むことができませんでしたが、これからは初心を忘れない為に、また愛読させてください。

本当にありがとうございました。

「寂しい気持ち」本当にそうだと思います。「祭りの後」と一緒ですね。

でも、やりきった後でやってくる「寂しさ」は親へのご褒美でもあると思うんです。その「寂しさ」を取り戻すために今までと同じ関わり方では子供の自立や成長を親が止めてしまう場合もあるでしょう。

少し寂しいくらいがちょうどイイ。

高校生活での勉強を軌道に乗せる高1の夏までを慎重にも守って、あとはお子さんに頑張ってもらいましょう。

目指せ!スタートダッシュです!

本当にご苦労さまでした。

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