こんにちは、ストロング宮迫です。

海外女子ゴルフのメジャー大会エビアン選手権は韓国の19歳のキム・ヒョージュ選手がメジャー初優勝、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は20歳の鈴木愛選手が初出場のメジャー大会でツアー初優勝。

おまけに鈴木選手は大会史上最年少記録を大幅に更新、19歳のキム・ヒョージュ選手は、2012年サントリーレディスオープンでアマチュアながら16歳でLPGA史上最年少優勝記録を大きく塗り替えた選手。

※この毎日親技は2014年9月15日に配信したものです

日本にも今年KKT杯バンテリンレディスオープンで、アマチュアながら国内ツアー史上最年少となる15歳で優勝した現役高校生の勝みなみ選手がいます。

まあ、とにかくゴルフ界では特に女子はドンドン若い人が出てきて、20歳代後半は若手とはもう言えないんじゃないかっていうくらい、それくらい低年齢化が進んでいます。

それだけ早い時期からもうプロ目指してやっているってことですよね。加えて道具の進化あり、教育環境の充実あり。チャンスの機会が大きく開かれた時代になりつつあります。

鈴木選手は全国を母親と自動車で移動、愛車のマーチは1年でつぶしたんだとか。どんだけ走ってんねんということですが、まあ、でも親の協力なし子供たちは試合の転戦はできませんからね。

優勝後のインタビューで鈴木選手は「(車の中では)いつも行きも帰りも寝ていて、お母さんに何もしてあげられなかったので優勝できてうれしいです。ありがとうございました」と述べたとか。

ただね、同じようにしていても、優勝したり、その後も続けてずっと活躍できる人はほんのわずかです。

だから、一生懸命やるにしても、どうやるか、どう考えてやるかが大事なんでしょう。

優勝できてメジャーテビューできれば申し分ないけれど、優勝できなくても、プロになれなくても「やっててよかったねえ」となるようなそういう一生懸命さが求められていくと思います。

これは勉強も一緒。子供たちはみんないろいろな経験はするけれど、そうした経験は「すべて」活かさなきゃもったいない。せっかく時間もお金も労力も使うんだから。
oyawaza146
優勝できなくても、自分の道は見つかるし、優勝できなかったことでかえって自らの進む道が開けてくることもあるのは親がよくわかっていることです。

まあ、そのためには全精力を傾けてチャレンジするっていう体験がいるわけなんですが・・・

あなたのお子さん、日々手持無沙汰ってことはないですか?

「小人閑居して不善をなす」です。ガキに暇は毒です。「退屈は死の予告と知るべし」ですな。

ゴルフのことを書いたのでついでに「親子で勉強をがんばる方におススメな本」以前ここで紹介したものをまとめていますのでご覧ください。

坂田ジュニアゴルフ塾に学ぶ
51fwz0rka3l
書いたのはゴルフの話じゃないですからね。坂田節、泣かずに読めるか、チャレンジしてみてください。

さて、NHK2014年大河ドラマは『軍師官兵衛』ですが、子供たちは見ているんでしょうかね? 
81dqqqk07tl

少し前はNHK大河ドラマは家族みんなで見ているという家庭が多かったように思いましたが、最近はあまり聞かなくなったような・・・子供たちはスマホで動画でも見てるのかな?

『軍師官兵衛』第36話の視聴率が15.1%ということですから、まずます見られているともいえるんでしょうか。

ボクは大河ドラマを見なくなって久しいです。どうしてそうなったのかは定かではありませんが、一言でいえば年々イラチになってきたボクは1年先まで結論が待ってられないという感じ。

本なら数時間後には決着がつくでしょう!?

だから1年かけてやる大河ドラマでも3ヶ月かけて連続ドラマでも、もう我慢できなくなってる。一気にケツまでいかないとね。

ガキの頃、周りの多くが週刊少年ジャンプを愛読していましたが、あれもダメでした。1話読んで続きは来週とかね。だから漫画も全部終了してから一気読み派なんですよね。

とすると、自然と今人気の漫画というよりは少し前の時代の漫画とかのほうを好みました。そういう子供もいるんじゃないですかね。ぜひ一気読みさせてあげてください。

『軍師官兵衛』の話でした。見なくなった大河ドラマでも『軍師官兵衛』が気になっていたのはボクが歴史上最も好きといっていい後藤又兵衛基次が登場人物として出るようになってたから。
510px-gotou_mototuhgu
特に第37回9月14日放送の「城井谷の悲劇」はもっとも注目すべき回だったのに見逃した・・・

後藤又兵衛基次のお話は例えばこんな話。受験生の親におかれては心して読まれよ!

大仏次郎著「乞食大将 後藤又兵衛」
51tsms1dnnl
この城井谷攻めの最初の一戦に長政は今日よりも惨めに打破られて、姿もなく城に帰ってから父の如水に向けて面目なく、髻を切り、配下の者が皆これに倣って一せいに引籠ったことがあった。

父親も、その処置をよしとしたらしく、呼び出しもしないでいる。ところが、長政の部下から唯一人だけ髻もおろさず、月代を剃って、毎日平気で城へ出ていた男がある。これが余人ではなく又兵衛基次であった。

城の者が長政に対する遠慮から、見兼ねてこれを詰って、お手前も髻を払って謹慎する方が為ではないかと意見した。

すると、基次は、却って何故そうせねばならぬか、と問い返す。意見した方は、唖然として、膝を詰め寄って声高くいい出した。

「若殿さま敗軍の責を負い、髻を払って御引籠りあらせられ、下々皆これに倣い慎みおるに、お手前のみ一向何気ないような態で歩き廻られるとは、世間が如何ように申すかじゃ」

基次は、これを聞き了わると、顔色も動かさずに言返した。

「負ける度に頭を剃り落しますか。負けることもあり勝つこともあるのが軍の定法。今負けたらば重ねて勝つように工夫致すが当然と思うが負ける毎に髪をおろしておっては髪の伸びる暇も一代御座るまい。珍妙なことを承る。お互いに勝ち負けあっての戦、二度や三度の敗軍に一々気を腐らせるようで、凡そ戦が出来るかどうじゃ」

血気の人間だけに声は高かった。しかし基次が何も他人に異を立て、理窟で言い負かそうと気負うているのではないことは、純朴な態度に見えていた。

基次は、心からそう信じているので、人に詰られて心外と思ったらしいのである。正直に頑固に、そうする方が当然と信じ切っていたので、長政だけでなく自分の朋輩とも離れて、一人だけ髻も落さず謹慎もしないで来たのである。

その心持が、平然と動揺なく顔に現われていたので、意見を持出した方が、「それは、如何にも左様かも知れぬが・・・」と云ったまま、言葉の継穂がなくなって拙いこととなった。

長政の父親が、その話を奥で聞いていて、「小僧が!」と云って苦笑いした。

受験生はよく聞いてね!

まあ、こういう性格の人はやっぱり組織からハジキ出されることになるのだけれども・・・

しかし、受験生には大事なことなので、同じ場面を柴田錬三郎でも読んでいただきましょう。

柴田錬三郎著『真田幸村』
51k1wyrivql
黒田長政は、父孝高が制するのもきかずに、兵一千余をひきいて、城井谷の山砦を、攻撃した。

しかし、その攻撃は、七度くりかえして、ついに、山砦を占領することが、かなわなかったばかりか、逆に、嵐の一夜、奇襲を受けて、長政は、わずか二十名の部下を残したのみで、敗退のやむなきにいたった。

高言をはなって、堂々と進撃して行ったてまえ、長政は、痛憤に堪えず、父に合せる面目なしと、髪を断って、ある古寺に屏居してしまった。生きのびて還った部下たちも、のこらず、髻をはらって、若殿にならった。

この報が、中津城にもたらされ、長政の謹慎をどうして解けばよいか、と評定された。

すると、後藤又兵衛は、不意に、大口をひらいて、哄笑した。

「基次殿、なにが可笑しいぞ?」重臣の一人が、咎めた。

又兵衛は、さもばかばかしげに、
oyawaza170.jpg
と、云った。

孝高は、これをきいて、わが意を得たぞ、と頷いた。しかし、伝えきいた長政は、「又兵衛め、小ざかしげに、ほざき居って」と、心おさまらなかった。

もうこんな話を聞かされたらうれしくなっちゃう。

資料のほとんどないナゾの後藤又兵衛ですが、作家は「お前、見たのか?」というくらいそばで見てきたように書く。すばらしい。

天正15年10月9日の城井谷攻め、綿谷雪著「実録 後藤又兵衛」によれば、
51oliuxoqbl
大仏次郎氏の「乞食大将」は、この場面から書き起こされているけれど、事実は、その夜の夜襲はなかったし、又兵衛が重傷をうけたのももう少し後日のことであった。

とありますから、見てきたように書いた小説には作家の想像力たくましい産物もあるでしょう。

しかし「リアルよりリアリティ」でござる。

「リアルよりリアリティ」のシバレン節はとどまることを知らない。

柴田錬三郎著『真田幸村』

「おれは、貴公の子息左門基則を、隠れ家で捕らえて、黒田藩の大阪屋敷に、監禁した」それをきいても、又兵衛は、動じなかった。

「おいっ!後藤基次に、きこう!」若者は、急に語気をあらためて、「この世で唯一人の子息の生命が危機と相成っても、貴公は、あくまで、黒田長政に屈せぬか?」

「なぜ、そのようなことを訊く?」

「おれは、父子の情けというものが、知りたい」

この時また凄じい稲妻が、天をつんざいて、地軸をゆする雷鳴をとどろかせた。又兵衛は、若者の白面が、異様に歪んでいるのを見てとった。

「お主は、父の情というものを知らぬか?」

「知らぬ」
 ・
 ・
又兵衛は、しずかに、その刀身を鞘におさめると、「もどって、左門に伝えてもらおう。疾風起こって、勁草を知る。窮を以て節を変ぜず、賤を以て志を易えず。父の名をはずかしめるな、と」と、云った。
 ・
 ・
十日間が、過ぎた。月のある明るい夜半、真田大助は、再び、この家の庭に、忽然として、姿を現した。

又兵衛は、同じ庭で、櫓を削って、木刀を作っていた。

「お報らせ申す。左門基則は、おれが、貴公の訓戒を伝えるや、翌日より絶食の行をはじめ、ついに今日まで、米一粒も口に入れぬ。生命は、もはや、あと三日は保ちますまい。父として、いかがされる存念か、うかがおう」

又兵衛は、やおら身を起こすと、台所に行き、黒い鋺を把って来た。

それから、櫓を削っていた小刀で、いかにも無造作に、おのれが太腿の肉を、えぐり取って、

「これを煮て、左門に食わせて頂こう」

「・・・・・・・・」

大助は、流石に息をのんだ。又兵衛は、傷の痛みなど、さらに感じないような、微笑みをうかべて、「これが、荒くれ武士の、倅に示してやる情と申すものじゃ。おわかりか」と、云った。

夜明けがた、骨と皮に痩せおとろえた左門が、この家の門さきに、そっと置き捨てられてあった。

なんぼなんでも痛いから我が子のために「おのれが太腿の肉をえぐり」取ったりはできないけれど、運転中行きも帰りも子供は寝てても「愛車のマーチは1年」でつぶせるのが親というもの。

さて、あなたは我が子になにを差し出すおつもりか?

そのつもりがあるのかないのか。

「お金」を出すって?

お金を出すというのだって大変なことなんだけれど、差し出すのが「お金」っていうのは子供には伝わりにくいのですよ。そのことをわかった上で「お金」ならそれはあなたの自由です。

親技では「時間」をさしだしたらどうでしょう?って提案しています。

忙しいって?

忙しい方こそ、時間がない方こそ、少しの時間で価値が上げられるんじゃないでしょうかね。

決めるのはあなた!

お母さんにはあんまり受けがよくないと思うけれど、後藤又兵衛の別のシバレン節が知りたい方はこちらへ。2つほど別のエピソードをアップしています。
sb_ld_soudan.gif

うれしい報告

[算・数] 7日間を終えての感想

小4 raguさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

目標(プチテスト)を明確にし、カレンダーに〇をつけ、今何の勉強をしているのかをはっきり意識をして取り組んだ勉強とこなしていた勉強の違いです。

やってもやっても意識が足りないと身にならなかった。これからの課題です。常に少し頑張れば達成できる目標づくりをして意識づけをします。

◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:

ストロング様に毎日毎日すぐにメールを頂いていろいろと問題点を発見できました。やったことはできるが、やらなかったことは出来ないし、出来たことも出来なくなるという事を子供はみんなそうですと教えて頂きました。

苦労して手を掛けて一緒にやった問題だと、あたりまえの事なのに、忘れて出来なくなるという事実をあたりまえと見ていなかった。

親が覚えているからそれを基準に子供に接していて、やった問題を忘れていたり出来なかったりすると、親が悲しくなっていました。

そもそも一緒にではなく子供が自分で解説を読むなりして解決策を発見させないといけませんでした。

短期の記憶力が良いので、理解してなくてもしばらくは何とかなっていましたが、漠然とした不安がメールで危機感になりました。

短い時間で区切る。これは集中しいる状態での15分なり30分を親がつくるということ。

それまで、一日1頁という約束でやっていると、時間がダラダラかかり結局1頁が問題に記載の目標時間15分をかなりオーバーすることも多々ありました。

しかも、1頁やりされすればOK、間違いもその場で訂正してお終いになっていたので、身についていなかったです。

また、短く「いいね」「そうそう」とかの短く見守っている言葉の方が、順調で集中できるとわかりました。いままでごちゃごちゃと余計な事を言って、親が集中力を削いでいたのですね。

毎日のストロング様のメールで子供をわかっていない事がかわりました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

娘は一人っ子で、勉強もいつも誰かに見てほしい、遊びもだれかとずっと一緒にカードゲームやボードゲーム。テレビをあまり見ないので、夏休みはお友達と会うか習い事以外勉強もベッタリで翌日の準備も娘が寝てから。

9歳でも留守番も一人は寂しいからとしたがりません。 ノリ勉方式は、正答率、時間短縮にこだわり成果を出す。メリハリが楽しかったです。

今までもベッタリ付き合っていましたが、同じ問題をトコトン理解して説明できるまでやると時間が足りず、他の学習や単元をしたくても、また選別がむずかしい。

理解度UPや工夫を日々考えますが、正直不安になりました。

「苦労して手を掛けて一緒にやった問題も忘れて出来なくなる」という事実、これを忘れないようにしたいですね。

もっといえば、「苦労して手を掛けて一緒にやった問題」だからこそ、忘れてできなくなってしまうということでもあります。

苦労するということは、頭の回路のどこかに引っかかってしまって苦労しているわけですよね? 線がうまくつながらないから苦労する。

脳でいえば血管が詰まるという感じでしょうか。そして詰まる個所は勉強においてはだいたいいつもそこなんです。

子供が間違った答えを次もまた同じ間違いを書いて書くのも、まさにそのためなんですよね。これは子供も大人も変わらない。

だから意識したり、声に出したり、説明したりして詰まったか所の通りをよくなる作業がどうしても必要です。

詰まりをなくすために親が100時間ステキな説明しても詰まったか所の通りは良くならない。だって詰まってるのは子供の頭なんですから。

  • ノリ勉
  • 10の鉄則
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)