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こんにちは、ストロング宮迫です。

前回ここで、受験生が入試問題や入試演習をするのは「狩り」なんだと、【TIME TO HUNT】って書きました。

それについて親カツ生の方からメールが来てましたので紹介しましょう。

(省略)今の課題がおっしゃるようように「狩りをしろ」なのですが、入試演習で前半ペース良く進んだ時に、後半が失速どころかストップしてしまうパターンが多いです。

以前のお話にもあった「残り10分で得点0点」で、前半の箇所で取るべき問題を落としていたらそのままドボン!になります。

(((p(≧□≦)q)))うわぁぁぁぁん

泣きたい気持ちなのですが、あと3ヶ月でどこまで仕上げれるか。焦ります。

ですが、これも「狩り」の最初の時期の失敗だと受け止めて、じっくり腰を落ち着けてみていきたいと思います。

今は後半が失速する形が多いので、前半をはじめから重視する検算しながら進めていくやり方をトライしています。いろんな形があっていいはずなので、なんとか狩りの仕方を確立できたらと思います。

またご相談させてください。

なかなか考えられていますね。コメントを読めばそれがわかる。

親技の親カツ入試実践テクニックでは、問題を印をつけながら最後まで見てやって、残り時間で戻って「狩り」をする方法を基本に推奨していますが、後半で失速してしまう場合、前半で確実に得点すべく少し時間をかけて進むのも1つの方法でしょう。
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特にすでに問題構成や問題数、そして問題レベルがある程度把握できていて予想できるテストや入試演習では、前半に比重を置くのはやってみる価値がある。

ただね、親はそう思っていても、子供は、テストや入試演習をする子供は、できると思えるものが多いテストの前半はサッサと済まして、できるだけ早く通過して、あとに進みたいって自然と思う。

頭で思っていることと、実際の子供のはやる気持ちがあっての行動のギャップの是正がこれからの入試演習での大きな課題になりますね。

いつも言うんですが、入試演習や入試では、「絶対にできるはずの問題」も2問は間違う。これが親技では前提です。解答を見れば「あ~あ、できたわ」って問題が2問は絶対にある。

その「獲るべき2問」をたとえ落としても合格圏内に入る、入れるようにしていく練習が今であり、これからなのですから。

まあ、でも「狩り」はやればやるほど、うまくなる。絶対に誰でもうまくなるから、やらない手はないですね。

獲物を前にしてガサゴソと大きな音を立てて近づく獣はいない。なぜなら獲物が手に入らないから。お宅のお子さんが狩りの作法を知らずに【TIME TO HUNT】になっていないことを祈るばかりです。

さて、昨日ですか、NHKスペシャルで「アジア巨大遺跡」の第2回目が放送されたんですが、見ました?
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ウチの娘が見てたから、ボクも見たんですが、なかなかおもしろかったですな。個人的には11月放送の後半の部のほうが興味があるのですが。

なにゆえウチの娘はこんなものを見てたのかって!?

それは当然ながら将来の大学進学を考える中での1つとして「アジア巨大遺跡」に興味があるから\(^o^)/

なんてことは残念ながら、全然、まるで、さっぱり、少しも、1ミリもなくて…(;_;)

「学校の宿題」だったから見てたんですな(^^)

そうじゃなきゃ、我が娘が見るわけないですわ。

内容については再放送もあるようなので興味のある方は見ていただくとして、そのテレビを見ている我が娘の姿について書いておきかたかった。

「学校の宿題」は大事に考えているのはいいとして、テレビ見ながら熱心にメモ取ってましたわ。それはいい。

テレビっていうのは映像と音声と最近では字幕で出る文字情報で構成されています。で、メモ取るのはいいんだけど、メモ取っている間に重要なことを言っているのにまだメモ取ってる!

重要なことを言っているときには画面を見ずにメモを取っていて、そうでないときに顔を上げて画面を見てる!

なんてことだ(;`O´)o!!

ちょうどボクは娘の斜め後ろから画面と娘が見える場所に位置取っていたのですが、後ろから見てても「おいおい、ここは画面だろ」って場面でことごとく下向いてメモを取っていました。

なにが言いたいかっていうと、これは授業を受けるときに間違いなくそれが出てるってことです。

先生が黒板で重要なポイントを説明している、まさにそこで1つ前の情報をノートに取っている状態ってことです。

そして、最重要なポイントは黒板を見ずに耳だけで流して聞いて、説明が終わった頃に、今説明がなされた事項についてノートに取る。

ノートは「完成」するでしょう。

しかーし、ですな。熱心なわりに、頑張っているわりに、それがストレートに成績や点数に反映されない1つの理由ですな。

あなたのお子さんにも、もしかして起こっているかも・・・

これが小学校の授業のようにまだ時間内で提供される情報の絶対量が少ない場合は、これでも対応できる。なんとかなるんです。家庭学習だけでも余裕を持って対応もできる。

しかし、学年が上がって中学生になると、少し危うくなる。進度の早くない学校であれば、まだ対応が可能です。家庭学習の時間を少し増やせば、まだ対応ができる。

ただ進度の早い中高一貫校になると、中学生の間でもう厳しくなるはずです。特に「高1の壁」、高校の内容が入ってきたら、重要なことを言っているときには画面を見ずにメモを取っていたら、情報の半分は落とすことになって「壁」が越えられない。

中学受験では処理しなければならない情報量が飛躍的に増える「小5の壁」、公立中学校生は高校入学後に「高1の壁」でつまづくことになる。

寝たりしないで熱心に聞いていてもです。

授業の半分を「落として」帰ったら、宿題にするにしても、家庭学習をするにしても骨が折れる、というかきちんとやろうとすれば、ものすごく時間がかかるわけです。

だって、自分で「1」からやらないといけないことが多くなるんだから。

だから、タイミングなんですよ。顔を上げておくタイミング、ノートを取るタイミングが実はものすごく大事なんです。

また、NHKスペシャル「アジア巨大遺跡」でいえば、たとえばカンボジアやミャンマーの位置や国情なんかの情報があるのとないのとでは、「授業を聞く前」の段階から差があるでしょう。

番組でも少し図が出ていましたが「仏教で二つに大別されるタイやミャンマーなどの地域に伝わった南伝の上座部仏教と、中国や日本などの地域に伝わった北伝の大乗仏教」なんていう情報。

これなんかも我が娘は知らないから熱心にメモを取っていたけれど、高校生の息子は世界史で習っているので「知ってる」から画面を見て処理できる。

「わかっている」とき、人は「授業を聞く」けれど、「わからない」ことがあれば「ノートに取る」。

でも、聞かなきゃいけないときに聞いてないと、あとでは処理できなくなるんです。

もちろん授業なんて初めて習うことをみんな聞くわけだから、全員が「初物」なんだけど、そこに前提条件となる情報に差異があると、同じ番組を見ても、授業を聞いても、処理できる量に大きな違いが出るってことです。

これは勉強で言えば単元の積み上げの科目、数学算数や英語なんかでは顕著に出る。前に習ったことはわかっている前提で授業が進められる科目ですな。

ただ理科や社会のようなどちらかというと単発の単元でも、昨日からの引き続きの授業だと前回の授業の理解度によって処理できる量の違いが出たり、位置や場所、イメージできるものがあることない子ではやっぱり処理できる情報量に差が出る。

同じ授業を、熱心に聞いてもです。賢いと言われる子とそうでない子の差はその辺を主要因にして徐々に差が出てくるように思います。

これは家庭学習では追いつかないからです。学校から家に帰ってずーーーと勉強したら追いつくけれど、それは多くの子供はできないから。

そうなると、小さい頃から・・・という話になってしまうけれど、我が娘はもう中3で、これから最大の山場である「高1の壁」に登ろうかというところで、重要なことを言っているときには画面を見ずにメモを取ってる!

大問題ですな (^^)♪

あなたのウチのお子さんは大丈夫ですかって話です。

でも、誰もそれについて指摘はしてくれないし、誰もどうしたらそれが改善できるかについては教えてくれないんです。

そもそも授業を聞いていない、態度がなっていないっていうなら、早い段階で問題はわかるけれど、真面目に熱心に授業を聞いて(いるつもり)でノートもちゃんと取っている場合は、誰もそのことに気づかないし、言ってくれやしないってことです。

そして、こういう子は「高1の壁」で頑張っても処理がうまく機能せず、数学や物理なんかの理解することがすごく大事な理系科目で撃沈していきます。

長々と書いたけれど、これを親技では「授業から持って帰ってくるお土産」ってひとことで言ってる。お土産が多いか少ないか。

お土産の多寡は、家に帰って授業で取り扱った問題をやらせて解けるかどうかですぐわかる。授業を「聞いて」、かつ授業内で「処理」できている子は、類題もできるし、取り扱わなかった応用もできちゃったりする。

もちろん全部何でもできるわけじゃないけれど、ヒントがあればサクサクと解ける。

しかし、授業でさっきやったのに、家に帰ってもウンウンと唸って、唸っても解けない問題が半分もあるってなると、いくらテストで勝ち取ったとしても、そのクラスの授業は合っていないと判断もできるでしょう。

親技であえてクラスを上がらないで、下のクラスのまま受験まで行って志望校に合格した人は何人もいるけれど、それはここまで書いたことがよくわかっている方ということになります。

この「お土産の多寡」については、繰り返しますが、ほとんどの場合、誰もそれについて指摘はしてくれないし、誰もどうしたらそれが改善できるかについては教えてくれない。

わかんないんですよ、他人には。子供の頭の中を割って見るわけにはいかないし、家に帰ってどうふうなことになっているのかを知らなければ、何も言えないんだから。

真面目に熱心に授業を聞いてノートもちゃんと取っているのは大前提で、もう1つ上を目指すなら、子供の頭の中でどういう処理がなされているのかを知らなきゃできない。

それを見ることができるのは親だけです。見なくてもいいけれど、それはそれぞれのステージの「壁」が出てきたところで顕になる。

みんな親はそれが顕になったところで慌てたり、塾に行かせたり、家庭教師をつけたりするけれど、それは獲物が駆けて逃げ始めたときに鉄砲に玉をこめる作業に等しい。つまり手遅れだ。

手遅れでも、我が娘もすでに中3で手遅れぎみだけれど、気づいたところから始めなきゃ仕方がない。

この「手遅れ」に対処するために親はさっき書いた「塾に行かせたり、家庭教師をつけたり」をするけれど、ここまで書いてきたことを読んでいただくとわかる通り、違う形で新たに子供に情報をもう1回入れ直しても、結果は変わらないってことなんです、

問題が「情報が多いか少ないか」であれば、情報を多くすれば解決することも可能でしょう。でも「情報の多寡」が問題じゃないんだな、ここで言っているのは。

情報の、授業の処理の仕方なんだから。受けた授業をどう処理するか。たくさん、いろんな場所で情報を授けられたら混乱することだってあるでしょう。

その情報の処理の仕方をもう1回見直して考えるしかない。新たに塾に行くとかじゃない形でね。

いや、考えてみれば、小6のとき、中1・2のときに気づく材料はあったんだ。確かにあった。「家で勉強を少なくするために授業を頑張るんだぞ」っても言ってきた。

それはウチの子はちゃんと守ってきたはずだったんだけれど、宿題のNHKスペシャルを見ている我が娘を見て、決定的な場面を目撃してしまった。

学年が上がって難しくなったから家庭学習の時間が増えてしまったと思って、いや事実を見ずに思い込もうとしていたから、何年もずっと空砲を打ってきたんだな。打ってるつもり、やってるつもり。

今回の獲物「NHKスペシャル」にはあっさり逃げられはしたけれど、手遅れでも今から玉をこめて準備するしかない。

普段の学校の授業見ることはできないので、家に帰ってから確認するしかないですな。授業をどう聞くか。お土産をいくつ持って帰られるか。

ウチの娘の課題は決定的な場面を目撃したことで否応なく自覚させられた。ありがとーNHKスペシャル!生涯忘れんわ、「ミャンマー バガン遺跡」のことは!!

でもね、とても大変なことを見逃していて、見ぬふりをしてきたけれど、娘ともあと3年ちょっとでお別れですから、これから人生を賭けて取り組むにはイイ課題が見つかって良かったってことです。

グーグルマップのストリートビューでミャンマーを旅してる場合じゃなかったですわ
( ̄ii ̄)

他山の石、以て玉を攻むべし!殷鑑遠からず!

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うれしい報告
例年通り、今年の受験生への『10の鉄則』ほかは10月末、『親カツ講座「入試実践コース」】の販売は来春中学受験の方は10月末、来春高校受験の方は11月末をもって販売を終了いたします。

これは『親技』では成果が出るまで最長3ヶ月というスパンで考えているためで、受験が迫ってからご購入いただいても、『親技』ではお役に立てないことが多いためです。決して「諦めなさい」と言っているわけではないので、あしからずご了承下さい。

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中2 SIさん

はじめは、ごく当たり前な事が書いてあるような印象でしたが、繰り返し読んでみると今までにないアドバイスばかりだというのがわかりました。

遅すぎる事はないと信じて取り組んでみようと思います。

鉄則を読んでいろいろと一気に変えていきたいという気持ちがあると思います。でも、それは無理というものです。特に今良くない状態が続いているなら一気には変えられない。

だから1つ変えるんです。今のまま通りで1教科親がそばについて毎日30分まずやってみる。宿題でも復習でもいいんです。

他のそのままでまず30分!そこからがスタートです!

小6 ゴーゴーズさん

じっくり、何度も読ませて頂きました。メルマガをかれこれ一年読ませてもらって、その都度考え直し、気持ち新たに、子どもに向き合ってきたつもりでしたが、お恥ずかしながら、どれも中途半端だったこと、なるべくして今の成績になっているんだなあと痛

感しました。

とにかく、今、自信を失くしている算数に絞って(勿論、もう追い込み期なので他の教科の課題も最低限しなくてはなりませんが)、決まりを決め鉄則7,8,9を実践していきます。

受験は目の前の大きな山ですが、その山を越えたら、次の山が出てきます。

おっしゃるように他の教科もやらねばならないのですが、算数で1か月前よりも良くなった!2か月前よりも良くなった!そういう実績があっての受験とそれがない受験ではまったく意味が違ってきます。

他の教科は今まで通りの勉強で、親はまず算数に力を入れてやっていきましょう。

これからまだまだ長い道のりです。そばについて成績が良くなった、この切羽詰まった時期だから出る力もあるはずです!

  • 10の鉄則
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コース)
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試実践コース)