こんにちは、ストロング宮迫です。
「ファーブル昆虫記」というのは、大人でも子供でも日本人なら誰でも知っている思われるくらい有名な本ですよね。
ただボクは、ガキの頃に読んでイマイチおもしろく感じなかったんです。だから途中で挫折した。もちろんそれは「ファーブル昆虫記」のほうの問題ではなく、ボクのほうに問題があったわけですが・・・
ガキの頃におもしろく感じなかったものって、それ以後、必要以上に遠ざけられる可能性が高まります。
自分の知識や許容力や器や読解力が足りなくて、おもしろくないと感じられたにもかかわらずです。
「おもしろくない感」を持ったまま大人になったボクは、当然ながら子供たちにもあまり「ファーブル昆虫記」をススメません。
でも、これだけの年数、かなりの人に「おもしろい」と言われて読み続けられている本がおもしろくないわけがないんじゃないかと社会人になって随分経ってから思うようになりました。
問題は、今、ボク自身が「ファーブル昆虫記」を読む必要性を感じられないとしても、かつてあまりおもしろく感じなかったとしても、「今の子供たち」にはそのボクの事情は全然関係ないわけで、気をつけないとそれは子供たちの1つの可能性を奪うことにつながるんじゃないか・・・少し大袈裟ですが、そんな風に感じています。
だから、ボクの事情、大人の事情はいったん置いておいて、できるだけ偏見なく、子供たちにはいろんなことに一度は触れさせたいなあと思う。触れた上で、子供自身が「これ興味ない」となるのであれば、それはイイ。
しかし、「判断する機会」を奪ったら子供たちがかわいそうだなあと。
で、「ファーブル昆虫記」なんですが、数年前から集英社が創業80周年の記念企画として、奥本大三郎さんの翻訳で「完訳 ファーブル昆虫記」全10巻20冊を刊行しています。
※この毎日親技は2011年10月16日に配信したものです
現在第8巻の上までが発売されていて、今年2011年末に第8巻の下が発売になるという壮大なプロジェクトが進行中です。
たまたまストロングは「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上」を手にとって見たんですが、なんだかこれはおもしろいんじゃないかとフト思いまして購入。
実際、これがなかなかおもしろいんですなあ。
それじゃあと数冊購入して、小学生と中学生の数人に「よかったら読んでみたら?」と渡した。まあ、そしたら全員じゃないですよ、ボクみたいなガキもいるんですが、中には「おもしろすぎる!」と。
「センセー、オレ、もしかしたらハマッたかも!?」なんていう小中学生もいて、この集英社の壮大なプロジェクトに勉強もほっぽリ投げて心躍らせている小中学生が出てきています。
なかなかうれしい出来事でした。
アマゾンでも大人の読者が高評価していらっしゃるようです。
1冊がそれなりの値段がしますから、まだ見ていない方は、実際に書店で手に取ってご覧になってみて下さい。試し読みが集英社のサイトでできます。
ハマってしまった中学生が
「センセー、次が読みたいんですが・・・」
「ふざけるなよ。オレはお前の専属本屋じゃねーよ。親に買ってもらえよ」
「買ってくれるかなあ・・・」
「成績がメッチャ上がる本です!とか言ったら買ってくれるだろ?」
「ボクが言うんですか?」
「オレが言うのかよ?」
「センセー、口からでまかせ、うまいですよね?」
「お前、それ褒めてるの? けなしてるの? 口から出まかせなんて中学生が使うなよ。なんか気分悪いなあ・・・」
「それとお前に渡した第1巻の上は返してくれよな。他にも渡してみたい奴がいるからさ」
「いやあ、すいません。ムリです。もうボクの本棚にピッタリはまってしまっているんで。返したくありません。ボクのです!」
「ボ、ボ、ボクのじゃないだろ!?」なんていうオチもあった。
「口から出まかせ」発言は少し問題があるとは思いましたが、中学生に「絶対返したくない本」があるなんてステキと思いません?
ボクも少し怒った顔をしながらも、にやけていたかもしれません。
まあ、奥本さんの翻訳ももちろんなんですが、そうなるような装丁だったり、挿絵だったり、重厚感だったり、本の雰囲気がすごくあります。
ジュニア版もあるようなのですが、ジュニア版はボクは見ていないので、皆さん自身が書店で見てみて下さい。ジュニア版の試し読みも集英社のサイトでできますから。
※受験生の親の方へ
いくつかの教材については例年通り10月末で販売を終了させていただきます。
これは『親技』では成果が出るまで最長3ヶ月というスパンで考えているためで、受験が迫ってからご購入いただいても、『親技』ではお役に立てないことが多いためです。
決して「諦めなさい」と言っているわけではないので、あしからずご了承下さい。
『ノリ勉「算数・数学」を終えての感想・・・
小学4年生 さりままさん
7日間のご指導、ほんとうに有り難うございました。この1週間、親子ともに本当に貴重な体験をすることが出来ました。
今後も、課題がでたら解決策を見つける、トライ&エラーで取り組んでいきます。
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
基本的に式を省略しなくなりました。ところどころ抜けている箇所もなくはないですが、これから改善できると思います。最終日を迎える前に塾のテストの結果が出て、前回と比べて45点も上がったため、本人も勉強の成果の手応えを感じたようです。
お陰様を持ちまして、塾へ行く足取りも軽くなっていました。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
小学生のうちは、子供のそばで勉強を見ることは必須だと思います。そばで勉強を見ることができるのは、中学1年までだと思います。
親にとって学ぶべき点がたくさんありました。親の姿勢や接し方が、こどもの勉強への影響が非常にあると感じました。
親の演出次第で、子供は変わるということを身をもって体験することが出来ました。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
楽しかったです。◆先輩たちの記録は読みましたか?
読みました。皆さん、いろいろ苦労されていると感じました。
また、自分だけではなく、仲間がいるんだという意識が働き、やり抜いて見せる!という意欲も湧きました。
子供は親からあれこれ言われます。子供には親の眼が光っています。
しかし、親は誰かもあれこれ言われません。親には誰の眼も光っていません。
親の間違いは誰も軌道修正してくれない。この怖さをもっともっと親の方には感じてほしい。
だから親はかなり神経を使って自らを振り返らなくてはならない。
ただ勉強面においてはテストがあります。このテストの結果が親がやらせていることの良し悪しを教えてくれる1つの基準です。
テスト結果はもちろんすべてじゃない。でも、親子のよかった点、悪かった点を反省する材料は与えてくれる。
テストが悪くて子供を叱っても、「今の現状」はなにも変わらない。
テスト前の勉強を変えなければなりません。