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※この毎日親技は2016年06月27日に配信したものです

こんにちは、ストロング宮迫です。

いよいよ7月ですね。受験生にとっては正念場の月であり、受験期後半の方向性が定まる重要な時期です。

この親技を始めた13年前よりもっと昔からボクは「この時期から子供を壊す親が出始める」と思っていて、これは今も変わりません。

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焦るのはみな同じとしても「焦ってより良い方向へ行く」か、「焦ってドツボにはまるか」は、あなたがなにを考えて選択して、子供になにをやらせるかで決まります。

そして、これはもう少し先になって考えたらイイことではあり、改めて秋以降に触れることになると思いますが、受験する学校の決定においては過去の週刊親技で繰り返し触れている初戦の重要性はサッカーの日本代表を題材とした「勝ちに意味あり、負けに価値あり」や

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初戦黒星が迷走をもたらす」を参考に頭の片隅に置いておいてもらいたいことの1つです。

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初戦、試験の1教科目、テストの最初の15分、大問1…etc

入試において、一番最初をどう乗り越え波に乗るかは勝負に臨む者が戦う前にもっとも考えておかねばならないことでもあります。

あなたが考えて、できていても、テストを受けるのは子供ですから子供ができないといけない。

これからの入試仕様の受験生にとって「膨大な問題量と難易度が上がる」テストは、「一番最初がどうなると、どういう結果になりうるのか」を試すテストでもあります。

もう1つ重要なのは、テストは時間との闘いなので、時間内に自分のパフォーマンスをキッチリ発揮できる訓練がいります。

持っている力をテストで、特に入試演習になると最大限発揮できない子供が出てくる。

これについては事例として以前、我が息子の失敗談を書きました

テストの序盤も序盤の大問1番の(4)の実に基本的な問題で「あれれ?」となってしまい、焦って、それ以降の問題文は読んでも読んでも頭に入らなかった・・・

これが入試ではよく起こる…(;_;)

学校の定期テストでさえ、これが起こる。入試演習やこれからの合否判定テストでは当然起こりうるし、極限の緊張状態で受ける入試なら、なおさらです。

時間制限と極度の緊張の環境の中でも、持っている実力を受験会場で十分出し切るには練習と訓練がいる。

入試問題に対するにはやり方がある。これを知らないで受験に行くのは、素っ裸でジャングルに分け入るようなもの。

それを伝授するのが本日より正式に募集を開始する親カツ講座後期「入試実践コース」です。

受験までの後半、半年を親カツ講座で乗り切っていきましょう!

後期親カツ講座第一弾8・9月合併号では、「子供の学力はそのままで点数を上げる!受験テクニック」と題して

■ 入試演習の意味と活かし方

■ 過去問の意味と活かし方

■ やってはいけない入試演習とは

など受験生に知っておいてほしい内容をお伝えします。

これからバンバン始まる入試演習や入試仕様のテストを受ける前にぜひ知っておいてほしい。これからのテストで、早速取り入れてやってほしい。

訓練に勝るものはないですからね。入試実践テクニックは小手先ではできません。入試前にチョロっとやってできるものじゃない。

これからのテストで使えるように実践しながら試していく。詳しくは、親カツ講座「入試実践コース」をご覧ください。

なお、親カツ前期からの継続生の方は、割引がありますので、すでにご案内した継続生専用ページからお申し込みください。

さて、イギリスで行われた欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票は、離脱派が勝利して終わりました。

ボクは「残留」に確信をもって賭けていたのでイタイ目にあいました(≧◇≦)

まさかね、イギリスが離脱を選択するなんて・・・そんなバナナでしたわ。

ここでは「どっちが正しいか」ってことはひとまず置いておいて、中高生諸君にぜひ今回の国民投票の報道で出ているものを1時間でイイから見ておいてほしいってことを強調したい。

中高生といえば、過去にこんなのも「中高一貫生が後輩にアドバイス」もありましたね。

以下、この週末に中高生を中心に一部小学生もいたけれど、イギリスの国民投票結果から学ぼう!と題して青空教室でボクが子供たちに話したことをまとめて記しておきます。

今回の報道で出ている英語の見出しを見て英単語を知る、社会科のヨーロッパの歴史を齧るのもその1つ、世の中で起こっていることを調べてみるのもその1つ。

英語の見出しでいえば、基本として

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これらは押さえておかなくちゃならない。

うん、これは青空教室の中高生諸君はよくできてましたな。

今回の一連の流れはこの記事を読めば中高生諸君でもよくわかるはずです。

もう読んだの? 内容は理解した?

そう、わかったならテストだ!!

じゃあ、これは離脱派か、残留派か?

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わかるよね?

じゃあ、これは?

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いけちゃう?

じゃあ、これは?

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※ヒント:NHSは国民保健サービス(National Health Service)の略で、イギリスの国営医療サービス事業

うん、これらはいずれも青空教室の中高生は正解してた。

えっ、あなたのお子さんはできないかもしれないって!?

大丈夫です、本家もだいたい同じような↓↓↓もんですから。

Googleトレンドによると、国民投票の開票結果が判明した後、イギリスで検索回数が最も多かった関連のキーワードがこちらだそうです。


第1位

What does it mean to leave the EU?
EU離脱は何を意味するの?

ワオォーー!

第2位

What is the EU?
EUってなによ?

ワオォーーワオォーー!

第3位
Which countries are in the EU?
EUに入っている国ってどこがあんの?

ワオォーーワオォーーワオォーー!

第4位
What will happen now we’ve left the EU?
EUを離脱するとなにが起きるのよ?

うん、金融市場が大混乱でね、ポンドの価値は31年前の水準まで低下したよ、ウフ

第5位
How many countries are in the EU?
EUには何カ国あるんだっけ?

大丈夫かよ、大英帝国!とまあ、どこの国でもこんなもんでございますよ。日本だって変わりゃしないからね。

ここまでがトピックをサラッとなでていくウォーミングアップであることは言うまでもありません。

中高生たちへの青空教室はここからが本番。ボクは問いかけた。

イギリスの国民投票は、ボクたちにいろいろな考える材料を与えてくれました。

国民投票の結果は、離脱派が52%、残留派が48%で僅差だったそうですが、こうした拮抗した結果になるものを投票で問うたときに起こる現象、たとえば、民主的に投票して多数決を採った。その結果が僅差で拮抗したとき人は結果を受け入れて統合や尊重に向かわずに、結果をまるで受け入れられず分裂や憎悪をみなぎらせるようになったりする

僅差の結果であるがゆえにこうしたことは起こるんじゃないでしょうかね。

入試でも2点差でダメだったときと、30点も合格最低点に届かなかったときでは、「落とされた学校」に対する気持ちって違うでしょ?

あれと同じだと思うんですよ、今回のイギリスの国民投票は。

また、問うてはいけないことっていうのもあるってことも示唆しているんじゃないでしょうかね。

ネットで見ていると、今回の国民投票では高齢者ほど離脱支持が高く、若者は残留を望み、

住む地域、学歴によっても明らかに態度の差があったそうです。

この話題とは全然関係ないけど・・・世界中で「キレているのは高齢者」なのであります!

どこの国でも、こうした「態度の差」は国内であると思うんだけれど、「国民投票」なんかして、その拮抗した結果をみんなの前にさらすことは国がまさしく分断されることになっていく。

統合や尊重や民主的な手続きのためにやってる、より良くなろうって趣旨でやっていることなのに、結果が出たら憎悪と嫌悪がさらに大きくなる

「やっぱ、あいつらとは相容れないし、一緒に住めないわ」みたいなさ。

家庭内だって、父母、祖父母や親戚なんかで「態度の差」はあるでしょ。ちょっとずつ価値観も違う。それを「家庭内投票」なんかして旗幟を鮮明にすると、もう同一空間に居られなくなったりもするんだと思うんです。学校なんかのクラス運営でも同じことが起こりハズです。

問うちゃいけないって言いたいんじゃない。問わねばならないことと、問わずにそっとしておくことがある。

または今は問わないけれど、時間をかけて話し合いながら少しずつ折り合って、折り合えそうになったところで問うとかさ。

「そうか、じゃあやってやろうか、国民投票!その代わり、結果が出たら文句言うなよ!」なんてハッタリと怒りで問うと、結果が出るともう後戻りができなくなる・・・・

イギリスは今後2年ほどかけてEUの離脱交渉に臨むそうですが、仮に出戻ったとしても、後味の悪いしこりは残りますよね。

国内で溝ができ、移民やその他でも違う溝があり、この溝ってこれから何百年もかけて、また戦争したり仲直りしたりして埋めることになるんだろうか。

イギリスの国民投票はそのままあなたの家庭にも当てはまるよ。

「そんなにやる気がないなら受験やめたら? お金も無駄になるし。もう私も疲れたわ」なんてハッタリと怒りで問うと、「そう、じゃあ受験やめるわ。勉強なんかしたくないし、就職するわ」とかさ。

ハッタリのつもりが、相手が開き直ってしまって、溝がますます深まるどころか、もうお互いに話もできなくなるとかさ。

世界中で「国民の信を問う」って大義名分で国民投票が(今回のイギリスの国民投票も法的拘束力はないらしい)行われているけれど、あれってますます世の中を分裂させていってるじゃないかってふと思う。

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もうずいぶん前ですが、ここで「ならぬことはならぬものです」を書き「子供にうまく説明できないことを大人はあまりにも恐れすぎていないか」と書きました。

この便利な「ならぬことはならぬ」を子供に使う困難さは並大抵ではないし、この言葉は使う人を選ぶと思うけれど、投票した結果が拮抗して国民を分裂させるくらいなら「ならぬことはならぬ」で非難を浴びてもゴリ押しして、投票を先延ばしにするのも政治家の、そして親の担うべき役割ではないかと思うんです。

決断をさせるのはカンタンなんです。問えばイイから。

「受験するの? しないの?」
「勉強やる気あるの? ないの?」
「頑張るの? 頑張らないの?」


でも、これらを親が問う時、子供からは「受験します」「やる気はあります」「頑張ります」を引き出す条件を整えて、それから問わねばならないとボクは思う。

問うた時の子供からの答えは、問う前に「わかってないといけない」と思うんです。

ハッタリと怒声で「じゃあ、お前が決めろ!」は愚策であり、無策であり、分裂と溝しか生まない。

「いろいろ不満もあるけれど残留だよね」って国民が答えてくれる条件を整えてから問わねばならなかったのではないか。

もう「祭りは終わった」けれど、すでに欧州連合(EU)離脱の国民投票で離脱派が勝利したことを受けて始まった国民投票のやり直しを求めるオンライン請願が始まり、署名した人が日本時間の26日昼までに270万人を超えたとか。

ウィンストン・チャーチル

Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe.

No one pretends that democracy is perfect or all-wise.

Indeed, it has been said that democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried from time to time.

これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。

民主制が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。

実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主制以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。

「そんなにやる気がないなら受験やめたら? お金も無駄になるし。もう私も疲れたわ」なんてハッタリと怒りで問うと、「そう、じゃあ受験やめるわ。勉強なんかしたくないし、就職するわ」と返され「もうそんな極端なこと言わないで、もう少し頑張ってみたら・・・」

そんな会話が想像される。

親と子供はある一定限度までは何度だってやり直せると信じたいけれど、どうにも埋まらない溝っていうものができると、やっぱり機能しなくなる。

だから「お前さあ~」って最後通牒を突きつける前に親はちゃんと条件を整えて問うてやってほしいな。

今回はイギリスの離脱の話をしたかったんじゃないですよ。親の最後通牒の無謀なやり方に一言言いたかっただけなんです。こんなに長くなっちゃったけどね。

以上ここまでですが、青空教室の中高生諸君に出した応用問題があるので、それを最後に付け加えておきます。

これってなんなの?って視点で見ることができる人はぜひ考えていただきたい。

応用問題1問目

応用問題2問目

若者が「Eunited」って書いていますよね?

これって「EU」と「unity(単一(であること)、統一、一致(団結)、協同、結束)」の造語ですかね?

じゃあ、彼は残留派? 離脱派? わかりますよね。

The Japan Times Newsの記事にこんなコメントがありました。

“A vote for Remain is a vote for love, tolerance and unity in our diversity,” commented Alice Jay, Avaaz campaign director in a statement.

付録として青空教室での中高生諸君と一緒に考えるために基礎資料として配布した残留派および離脱派のそれぞれの「10の理由」をつけておきます。

世の中のすべての出来事を子供たちが自分に引き寄せて考えるようになりますように!

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Here’s our top 10 reasons to vote to remain in the EU.

1. Economy
the UK economy and personal wealth will be protected from risk and uncertainty.

2. Freedom of Movement
your rights to live, work, study, and travel anywhere in the EU will be protected.

3. Worker’s rights
worker’s rights will be protected.

4. Security
the UK will be able to continue to cooperate and collaborate with other EU members on matters of security.

5. The Environment
the UK will be in a better position to protect the environment and tackle climate change.

6. Influence
British influence in Europe and in the world will be greater from inside rather than outside the EU.

7. Peace
the UK will help to ensure peace and stability in Europe.

8. Legislation and Common Standards

the UK will be able to influence and participate in EU-wide legislation and regulation for the benefit of the UK.

9. Human rights
human rights and civil liberties in the UK will be better protected.

10. Funding
the UK will continue to benefit from EU funding for regional development, science, and education.

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Here’s our top 10 reasons to vote to leave the EU.

1. Democracy
the British electorate will reclaim the power to elect and hold accountable the politicians who set policy and law for the UK.

2. Sovereignty
the European Court of Justice (ECJ) will no longer be able to exert authority over British courts, British law, and British Parliament.

3. Economic opportunity

the UK would continue to trade with EU countries, would be in control of its own trade policy and be able to explore new trading opportunities with the other nations of the world.

4. Immigration
the UK will be able to decide who, and how many people have the right to enter the UK to live and work.

5. Regulations & Red Tape
the UK will be able to prescribe its own regulatory framework that works for British businesses and employees.

6. Cost savings
the UK will be able to save money, re-prioritise spending.

7. Influence
the UK could exert its own direct influence on the world stage.

8. Fishing & Agriculture
the UK could take back control of its own fisheries and agricultural policies.

9. Security
the UK and other EU countries will continue to cooperate on matters of international security, and the UK could take steps to improve its own border security.

10. European Integration
the UK will be permanently outside the EU’s drive for deeper integration, and protected from its problems.

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1 とっとかあさん

10あるなら3つくらいはクリアしてるだろう(3つに根拠なし)と思ってましたが、玉砕しました。全滅でした。

私が息子なら、グレてました。息子に申し訳ないことしました。悪くなった関係を修復したいです。

息子は今、1泊2日の野外活動に出かけています。その間に、テキストとCDとメルマガにどっぷりつかるつもりです。

悲惨だった中間テストのリベンジのため、野外活動から帰ったら期末のテスト勉強少しずつやろうと話していました。

鉄則を使っていけるよう、頭に叩き込んで、やってみます。

1教科じゃ物足りない、2教科、3教科で頑張りたいと。

大いに結構です。ただ、それによって勉強がただ長いものだけになったりしないようにすべきですね。

中学生の場合、日々5教科を勉強する必要はないでしょう。英語と数学を日々の勉強のベースに、国理社は学校の進度に合わせ、習ったら撃破するなどで攻めたらイイですね。

次回、期末テストに本気で取り組むことで課題も見えてきて、夏休みにやることが明確になるでしょう。

まずは本気で取り組むことです。

中1 seicaさん

小学校時代ほとんど勉強することのなかった息子。親としてこのままではいけない!!と焦りながらも具体的にはどうしたらいいのか分からず途方に暮れていた時に「10の鉄則」と巡り合うことができました。

「親が手を掛けていいんだ!」というのが一番の感想です。

中学生になってまで親が子供の勉強に関わるのはおかしい、過保護だ、子供が自立できないといった意見を多く耳にして、「子供がやる気になるのを手をこまねいて待たなくてはいけないのか・・」という暗澹たる思いでしたが、鉄則を読んでまだまだやれることがある!という希望をもらいました。

12年一貫校に通っている為中学受験も高校受験もなく、試験もあまりないので、近い目標がなかなか決まらず困っています。

12年一貫校ということは、無限の可能性を秘めている一方でけた外れの堕落の可能性もあるということ。

受験というハードルがないということは自分たち親子で設定しなくてはならないということですから、レベルは高い。

ハードルがない分、子供がヒマというのはいけません。勉強にスポーツに一生懸命に精を出す。忙しいくらいが子供にはちょうどイイ。

なおかつ受験がないということは、物事を調べるときには調べ尽くす。時間を忘れて、トコトンまでいけることを意味します。

子供の好奇心にストップをかけなくてもイイ。「調べなさい」ではなく、ともに調べる。

机の上での学習とフィールドワーク。この3年間で存分に叩き込んでいきましょう。高校生になったら一人でできるように!

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)