こんにちは、ストロング宮迫です。
グッと寒くなりましたねえ。職業柄、寒くなると気持ちが引き締まります。
中高生はちょうど定期テストが終わったか、真っ最中でしょう。
我が高校生の息子は物理のテストで「しくじった!」と、がっくり肩を落として帰ってきました。ヤベぇ~って感じだとか。
わからないならタイガー山中のおいちゃんに聞いて解決しておけよ!て言いました。
聞けば、大問1番の(4)の実に基本的な問題で「あれれ?」なったらしい。
序盤も序盤の1番、それも基本的な問題で「あれれ!?」となっってしまったことで焦って、それ以降の問題文は読んでも読んでも頭に入らなかった・・・
これが我が息子の言い訳です。
※この毎日親技は2014年10月16日に配信したものです
で、その物理のテストが昨日帰ってきて屈辱の68点だったそうです。
まあ、息子の話はイイとして、受験生にもこの手のことが起こる。性格なんかにも起因している可能性もありますが、序盤で「あれれ」とか「まさかわからない」なんてことが起こると、その後が総崩れになる。
で、こういう序盤でつまづいて総崩れになる時っていうのはパターンがあって、1つは
勉強不足の自覚
これですな。これには苦手意識も含まれますが「自分が万全の勉強をしていない」という意識や自覚がある時、序盤のつまづきは焦りを生み、グダグダになる。
「読んでも読んでも問題文が頭に入らない」状態ですな。
問題文を読んでいるようで、読んでいない感じと言いましょうか。国語なんかでも問題文を読んでも読んでも頭に入ってこないことがありますが、これが起こる。
つまり、勉強不足や苦手意識による「ヤバイ」という意識が実際のテストで、それも序盤で顕在化すると、途端に思考能力も対処もできにくくなるってことです。これが起こったらその科目は撃沈となります。
息子の物理のことでいえば、テスト後に説明があったようですが、実はこの大問1の(4)は問題に不備があって必要な条件が示されていなかった(言い訳)ということだったようで、なので「あれれ」となって当然というか、逆に言うと「あれれ」とならないとおかしい問題だった。
「あれれ」となれば、飛ばせばいいんですが、基本的な問題だし、取るべき問題だしで、考え続けた結果、どうも答えが出ないなあという感じになった。
そこに自分の勉強不足の自覚が加わり、途端に「オレはもしかしてこの手の基本的な問題さえも解けない勉強しかしてなかったのかも」というような余計な気持ちが制限時間があり、かなりの問題数があるテストの序盤で思い浮かぶともういけません。
息子のテストは解答欄を数えると
大問が7つ、全問題数が23問でした。50分で23問ですから単純計算で1問2分ですか。
ですが、大問1番なんかは4問ありますが、30秒もあれば4問は解けるレベルのチョー基本的な問題です。
ここで4分費やして、どうも(4)は答えが出ないなあ・・・となったとこからリズムが狂ってきた。
大問1でリズムが狂ったら、すぐに切り替えて飛ばして2番に行けばいいんですが、これができないんですな。
もう2番に進む頃には自分の勉強不足に対する自覚があり、もしかしたらこのあとも解けないんじゃないかというような余計なことばかりを考え、すべてのリズムが狂ってしまう。一言でいえば集中できていないということですな。
で、テスト返しで最初に引っかかった問題は問題に不備があったことがわかった。
「やっぱりそうだよな」問題の不備があって示されていなかった条件が示されるならすぐ答えは出る。
で、自分でもう1回解いてみたらしいのですが、テストが返ってきてやってみると、あら不思議・・・
「結構カンタンな基本的な問題ばかりが並んでてかなり解けた」と。
そりゃそうでしょう、定期テストだものね。
でもね、「キッチリ取ってやる」とか「合格するぞ!」とか「失敗はできない」とか意気込みとか背水の陣とかの余計なものを背負っていくと、基本問題も基本には見えなくなっちゃうということ。
「お前、タイガーのおいちゃんに頼んでおいたからテスト見てもらえよ」と念押ししたんですが「いや、聞くような問題ではなかったよ。こんなカンタンな問題を聞いてたら怒られちゃうから」と息子。
これがテストや入試の恐ろしいところですよね。
なんの縛りもなく、気軽に解けばできるけれど、すでに触れた「勉強不足の自覚」がテスト問題、それも簡単と思える問題ができないと増幅され、テスト中に「もっとやっておくべきだった」とか後悔したり・・・
加えて制限時間と問題数ですよね。
単純計算で1問2分のテストで、チョー基本が4分かかっても答えが出ずに「オレ、なんか考え違いをしているのかなあ」と序盤で思わされたら、あとに尾を引く。
入試や受験で「絶対間違いないと言われていたあの子がどうして・・・」という結果になるのは、たいていこれが起こるからでしょう。
何度かここでも触れていますが、テストを作る時には作成者はやっぱり序盤で「引っかかる問題」は入れる。自分たちもそうしてきたもの。
こうした入試実践テクニックというのは、公立小学校のテスト問題には必要ない。わかりますよね。
時間内に全部やって確認しても半分以上の30分とか余っちゃうテストだから。
しかし、これが100点を狙うテストじゃないとき、制限時間内にかなりの問題数に取り組まないといけないとき、必要になる。
大事なのは問題選択と時間配分であることはこれまで何度も書いてきたとおりです。
さて、間抜けな我が息子のことはさておき、難しい中学入試は以前から、公立高校入試も『脱ゆとり』、新学習指導要領の完全実施で難しくなり、入試問題をどういう時間配分で、どういう問題選択で攻略していくかが特に重要になります。
入試実践テクニックをうまく使えるかどうかで白黒がよりハッキリ明確につくようになるのだから親技にとってはありがたいと先週「白黒を明確につける季節がやってきた」を書きました。
ということで、予告通り、今回公立高校入試数学問題集「マッハ50」の発売の開始したいと思います。
公立高校入試問題集「マッハ50」は入試問題全体に対していかに問題選択と時間配分をするかという入試実践テクニックの前段階の問題集になります。
前段階とは「この手の問題は正解した上で5分で解いてね」という「基準」を知り、それをクリアする段階です。
いきなり入試問題を全部ドーンとやってもできないので、入試問題を小分けにしてやる入試演習です。ただ入試演習も段階を経て行わないと意味がないので公立高校入試の数学の問題集のうち、受験生にはどうしても取ってほしい問題を提示しました。
ただ、提示「これやってね」というのであれば、市販の問題集もあるわけだし、全国の入試問題も売っているわけだから、それを買えばいい。実際にオススメの問題集も提示しています。
しかし、親技のマッハ50の意味はただの「問題集」でなく、「正解した上で5分で解いてね」という基準と実際にその時間でできる根拠を示したところ。
説明すると、長くなるなあ・・・その昔、プロレスのアントニオ猪木VSマサ斎藤戦の試合後に前田日明が
「ゴチャゴチャ言わんと、誰が一番強いか決めたらええんや!」
と名言を吐いたのは皆さんご存じのとお・・・ご存じないかもしれませんが有名な話です。
そうだな、もうゴチャゴチャと説明はするまい。
皆さんにとってこの教材が必要かどうかを判定するためにチャレンジ問題を用意しました。
つまり「ゴチャゴチャ言わんと、この問題が時間内にできるかどうかで必要かどうかを決めてくれ!」というわけです。
はい、問題は三重県の2014年度入試問題から。
数学の一番最初の問題1番です。問題数は7問。
いずれも中3の夏休み前までには習った範囲ですから受験生であれば十分、いや、軽~く解けるはずです。解けないとヤバイからね。
マッハ50で示す目標タイムは5分です。地域トップ校を目指す受験生なら3分程度でやった上に全問正解するでしょう。
まあ、無理なことを言うつもりはないし、入試問題全体の内容から判断すれば受験生であれば目標タイムは5分で十分でしょう。
じっくりと丁寧に解いてこの時間で全問正解してほしい。
親の方も受験生の気持ちを思い出すために是非チャレンジしてください。
これを間違えたり、5分を越えるようであれば・・・
我が息子の「物理」のように、このあとの勝負所でグダグダ、総崩れになる可能性がある。
5分で全問正解して、1番を通過した後で勝負どころで時間をかけてじっくりとやり、ライバルを蹴散らす。そのためにも5分で行ってください。
ゆえにこのマッハ50は入試実践テクニックの前段階なんですから。
どういう途中式や考え方で5分以内でできるのかは自分で考えてください。タイガー山中の完全オリジナル途中式とやり方が知りたい方はお申し込みください。
親カツ生報告
小6 よろしく候さん
9月の親かつ課題「広く浅く」がなかなか進まず、焦ってしまいましたが、ストロングさんのメールを読んで、この10月基本の確認を中心にすると決めました。
さすがに11月に基本は確認する余裕はないでものね。遅れたそのぶん過去問はまず私が解いてみて感触をつかんでみることと、子どもがどれくらいできるのかを知ろうと思います。
頑張ります!応援して下さい!引き続きお願いします!
中3 ゆうきさん
親カツ講座の予定より遅れましたが、9月の県模試で偏差値57まできました。あと3です。県立高校志望なので、C問題はほとんどないため、出てきた問題をできるようになるまですべてつぶしていっています。
疲れもしますが、偏差値も2年の12月から総合で8あがっているのでなんとか(´o`)
ここまでちょっとずつですが自己記録を更新しているので落ちないようにしてきたいです。
入試問題は全範囲。模試もすでに全範囲。今押さえようと取りくんでいる単元が出るとは限らない。
それでも1つ1つ優先順位の順番に押さえていく。それしかない。今こそ一喜一憂せずに、しつこいですが1つ1つつぶしていく。
つぶしていかないとこれから不安も焦りも大きくなる。押さえきれなくなっていく。自分自身がそれを膨らませていることに早く気づき、目の前の単元を確実につぶせ!