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こんにちは、ストロング宮迫です。

だんだんと息詰まる受験の季節がやってきましたね。受験生の息遣いや言動、受験生の親の方の相談を見るにつけ、ようやく尻に火が付いたかと思う今日この頃です。

ただ親が受験生の心のうちの悩みに気づいていないと尻に火がついても的確なアドバイスはできないのが現状です。

今から子供の現状や悩みを把握しようとすれば、それをしている間に受験になってしまいますから。

こんな案内文を出しているのもそのためです。

例年通り、今年の受験生への『10の鉄則』ほかは10月末、『親カツ講座「入試実践コース」】の販売は来春中学受験の方は10月末、来春高校受験の方は11月末をもって販売を終了いたします。

これは『親技』では成果が出るまで最長3ヶ月というスパンで考えているためで、受験が迫ってからご購入いただいても、『親技』ではお役に立てないことが多いためです。決して「諦めなさい」と言っているわけではないので、あしからずご了承下さい。

子供の勉強をほとんど見たことがない親の方にこれから親技を駆使しようとするのはハードルが高すぎる。

それなら塾か家庭教師にお金を払って実際に子供の勉強をみてもらうほうがいいでしょう。その際、できればこういう勉強、単元、内容というものを指示してやってもらうほうが効率は良くなる。

でも、それは家庭学習との兼ね合いがあるからそうなのであって、家庭学習や苦手単元や子供が困っていることについて親が知らなければ、効率的にしようもないですから。

再来年に受験を迎える小5、中2の方は親が今からしっかり準備しておきましょう。

無を有に、「0」を「1」にするのが一番骨が折れる部分です。だからスタートは早めに切っておかないと。「2を3」にとか、「3を7」にするなんて、「0を1」にする力に比べたら屁でもないですから。

いずれにしても親がやったようになる!後悔なき受験にしたいものです。

この時期にここで話題にする入試演習についてはいくつかの記事にすぐ飛べるようにリンクをまとめておきましたので、まだお読みでない方は参照ください。

さて、10月も終わりを迎え、いよいよ11月。今年も残すところあと2か月となりました。受験生のメールを紹介しましょう。

中3

大変お世話になっております。週2回のメルマガに加えて月一回親カツ資料をお送り頂くと、そのたびに親の私もピリッといたします。きっちりできているとはなかなか申せませんが…。

数学の進め方について相談させてください。

子供は公立の独自問題の高校を志望校にしております。今のところ偏差値はぎりぎりといったところで、一般的な模試だと合格率が80%と出ますが、難しめ模試などだと合格率30%となってしまいます。

特に数学と理科の理系科目に苦しんでおり、独自問題の高校の難しい記述などは手が出なそうだと申しております。

のんきであっけらかんとした性格でコツコツ積み上げるのが苦手な性格なのですが、さすがにこの時期になり、本人も「やばすぎる」と感じているらしいのですが…。

本人は中学2年生くらいのところも怪しい気がする。わかっているつもりだったけど、問題が難しくなって解けなくなった。

このままだとできるようになる気がしないから、2年生の塾のテキストからやり直そうかなと申しており、ご相談したく存じます。(もともと理系科目は得意ではありません)

私としては、もうこの時期ですから漠然と(本人も確実にこの単元、といった意識があるわけではないようですので)2年生のテキストに戻るというのもちょっとリスクが高いのではないか。

ストロング先生がお勧めのマッハ50とともに全国高校入試問題正解の公立高校の問題を進めていく方がいいのではないか、と思っておりますが、いかがでしょうか。

これから別の総ざらいの新しいテキストをやる、などという選択肢はだめですよね。

『マッハ50』は現在40枚目(一巡目)です。解くスピードは速いのですが、問題に対する執着が弱いように見え、どうしても1~2問は間違えていることが多いです。

間違えているところを完ぺきにしていこう、といっても間違えたことで機嫌が悪くなり、適当~な感じで流す・・・。

これ以外だと、ストロング先生お勧めの「50%以上問題集」も一巡は終わりました。こちらについては、間違えたところも一応理解はできたようです。

あと一カ月で大事な最後の期末テストもありますので、それと並行してどのように進めていったらいいのか、親子でちょっと途方に暮れており、アドバイスを頂ければ幸甚です。

子供をその気にさせられるのか、親としては頭が痛いですが、それはしなくてはなりませんね。

お忙しいところ、誠に恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

独自問題の学校を受ける方の相談です。独自問題はもう全国的にも珍しくなくなってきたと言えるでしょうね。

特に受験生の絶対数が多い、つまり人口が集中している都市部ではいわゆる公立高校入試問題ではレベルの高い連中はほぼ満点に近い点数を取って、受験生間で差がつかないため、独自問題、英数国の3教科を主に実施される。

教科書の内容、基本問題が中心に出題される公立高校入試と違って、難し目の問題が出題される独自問題では、なんといっても「獲るべき問題」をいかにちゃんと獲れるかが塀の向こうとこちら側を分けます。

頭に入れておいてほしいのは、問題が難しくなればなるほど、難易度が上がれば上がるほど、「できる問題」「獲れる問題」の正確性が生命線になるってことです。

中学入試でもいえますが、難関校になればなるほど、「できる問題」「獲れる問題」の正確性がカギとなります。

しかし、多くの受験生は難しい問題が出るから、難しい問題を解けるようにならないといけないと、難しすぎる問題ばかりに取り組む。

結果、「できる問題」「獲れる問題」が不正確なため、希望がかなわないということになりがちです。

本人は「あの難しい問題ができなかったからダメだった」と認識していることが多いですが、「キミはできる問題を3問も落としたからダメだったんだよ」というのが実情です。

難関校をめざし、鉢巻をして、難しい問題が解けなくて、ウンウン唸って解くその姿はまさに受験生と見えるでしょう。

でもね、受験生はというよりは人はね、「できる」「できた」と「できること」の積み重ねて初めてレベルが上がっていくもんなんですよ。どんどん上がっていった結果、難しすぎる問題「も」取り組めるようになって、できるようになるんです。

ウンウン唸って一行もかけない修行を何年続けても、一行も書けるようにならないんです。

人は、受験生は「できた」によって次のステップに進める。

10問やるとして、「できたが10問」の子と「できなかったが10問」の子では同じ10問やってもまるで違う10問なんです。

もちろん「できなかったが10問」の子より「できたが10問」の子の方が成長は早く、成績も上がる。

公立高校の独自問題を出す難関校も中学入試の難関校も、いずれ難しい問題が出題されますが、そこに行きつくまでに「できる」をいかに積み重ねられるかが勝負になります。

独自問題は公立高校入試の最難関問題ですからそれを最終形と考えると、その前には一般の公立高校入試問題があることになります。

メールにあった全国高校入試問題正解は文字通り全国47都道府県の公立高校入試問題、そして独自問題出題校、一部私立高校及び高専の問題が集められたものです。

全国高校入試問題正解
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独自問題校を受験する子供は、まずは一般の公立高校入試問題を「できる」ようにする必要があります。

公立高校入試問題は都道府県の数だけ全部で47コあります。5教科で考えれば235コあるわけですね。公立高校入試問題は基本的に教科書がベースですから、受験生なら誰がどこの県をやってもかまわない。

ただ教科書ベースの公立高校入試問題ではあっても、やっぱり人口が集中する都市部の都府県の公立入試問題には難し目の問題が多く含まれる傾向があるというのがボクの見解です。

カンタンにいえば、高知県の公立高校入試問題より東京都の公立高校入試問題のほうが難しい、難易度が高いってことですね。

高知県のレベルが低いって言いたいわけじゃないです。受験生間で差がつく、差が出る問題が都市部の入試問題には含まれる。その差によって受験生の順番が付けられるわけだから。

そうしたことで、公立高校入試の問題をやるときは、首都圏、関西圏は一番最後にやることを親技では推奨しています。

まずは東北、北陸、中国、四国、九州あたりの入試演習から入る。47都道府県を全部やる時間はないので、各地域の県を1つやってみる。岩手、新潟、岡山、香川、佐賀なんて具合に。

8割取れたらいいですな。次へ進む資格があるっていうもんでしょう。まあ、そこは受ける学校の難易度にもよりますが。

その入試演習に入る前に総復習をしなくちゃいけませんな。学校の副教材を使った実力テストが実施されてきたでしょうから、それは総復習の一環となったでしょう。

メールにあった「50%以上問題集」なんかで穴がある単元がないかをみつけるのもいいでしょう。

受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題
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この問題集にはシリーズに「受験生の50%以下しか解けない」入試問題もあるんですが、なぜ「50%以下」ではなく「50%以上」の問題集をススメているかはもうわかりですよね?

受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題
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完璧にとは言わないけれど、学校や塾での実力テストを通じて、一通りの総復習を終えたら入試問題で演習して、穴がある単元を再発見したり、制限時間のある中で正解数をいかに増やすかの訓練へと入る。

各単元の総復習が終わらないと言って、入試演習を先延ばしにすると、通しで試す機会が失われるが、とりあえず入試演習を始めると、全然できなくて自信を失う。バランスよく両方を交互に追いかけなくちゃいけないわけですね。

長くなってしまいましたが、相談者の質問い答えるとすると

本人は中学2年生くらいのところも怪しい気がする。わかっているつもりだったけど、問題が難しくなって解けなくなった。

年生の塾のテキストからやり直そうかなと申しており・・・

お子さんの偏差値からすると、入試演習をして単元の穴を探すほうが効率的でしょう。

難しい問題が解けないのか、その手前の出来る問題も落としてしまってないかの確認をまずは首都圏、関西圏を除いた公立高校入試問題でやる。

ネットで検索すれば、問題集を買わなくてもいっぱい出てくる。

岡山県公立高校入試問題

これなんか各大問の解説までしてくれてる!すばらしい解説かどうかは各自調査していただくとして、新しい年度を2年分でもしてみたらいいですね。

「中学2年生くらいのところも怪しい気」がする者はこれらで確認する。

「わかっているつもりだったけど、問題が難しくなって解けなくなった」は難しいだけでなく、制限時間がある中での闘いで難しく感じるのかもしれないという認識も持っておく。

時間があればできるのか、時間があってもできないのか、同じ「できない」でも意味が違うからね。

10県分くらいの入試演習をした上で、チェックしておいて必要な「2年生のテキストに戻」ればいい。

これから別の総ざらいの新しいテキストをやる、などという選択肢はだめですよね。

一般的な模試で「偏差値65~67」のお子さんですから、入試演習が優先でしょう。入試演習をして、その結果で今まで使っていた問題集や参考書に戻る。

入試演習で8割近辺が出るなら、だんだんと自分の受験する県を除いて、関西圏、首都圏へとやる入試問題の県を変えて進撃したらイイですね。

独自問題はまた独自問題に対する対策もしなければならないでしょうが、その前に一般の公立高校入試で一定以上の点数が獲れる!これが年内の目指す地点ですね。

あと一カ月で大事な最後の期末テストもありますので、それと並行してどのように進めていったらいいのか

公立中学の受験生は今受験で必須単元の大事な箇所を習っています。そこは期末テストの結果にもかかわってくるけれど、入試の勉強でもあるってことですね。

なのでこれからの期末テストは入試にとっても、内申にとっても、最重要ということになります。まずは期末テストに向けて全力で取り組む!これが最優先でしょう。その上で、合間を見て入試演習を進める。これがその次。

年内、冬休み前までに関西圏・首都圏を除く入試問題が取り組めてある程度の数がこなせればいうことなし。

期末テストが終わったら、休まずにすぐに冬休みにかけて本格的な入試演習に入っていきますが、そのときに関西圏や首都圏の入試問題に取り組める体制ができるなら、さらにいうことなし。

1月中旬から下旬、いよいよ独自問題への本格的な取り組みが出ればいいですね。

もしかしたら、それでは遅いって気がするかもしれません。もちろん今書いたスケジュールよりも早まっても問題はない。

でも、それくらいでちょうどイイってことなんです。

ウンウン唸って解けない、できないと今、独自問題対策を延々とするよりも、やる入試問題のレベルを順々に上げて「できる」「解けた」「合格最低点クリア」を積み上げてほうが合格は近づく。それが親技の考え方です。

受験生は「できた」によって次のステップに進めるから。

受験生は「できる」「できた」と「できること」の積み重ねて初めてレベルが上がっていくから。

最後に

『マッハ50』は現在40枚目(一巡目)です。解くスピードは速いのですが、問題に対する執着が弱いように見え、どうしても1~2問は間違えていることが多いです。

数学は過去の入試問題をまるまるできるようになるのは期末テスト後になります。最重要の必須単元を習うのが年内までかかるだろうから。

国語、英語はすでに入試演習が可能ですし、理科社会もまだ未習の単元を除けば入試演習が可能でしょう。

しかし、数学は他の教科に比べて入試演習が一番遅く始まることになる。それゆえ親技ではそれまでに入試数学の基本問題集「マッハ50」50枚を2周することを推奨しています。

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それが相談者は現在一巡目の40枚目ですから順調ですね。

注意点は「解くスピード」よりも「正確性」です。時間は少しかかってもイイから正解する、残り10枚はそこを主眼にやってほしい。

二巡目に入って、できる問題であることが確認されたところで「解くスピード」に今度はこだわる。これで進めてほしいと思います。

これは受験生は限らない。

親技では「解くスピード」その時間を重視していますが、まずはじめに考えないといけないのは正確性。「解ける」という事実。「解ける」「できる」ってことが大事なんです。

もっといえば、時間はいくらかかってもイイ。時間がかかっても解けるってこと。これが1番目。次に今度は解けるなら「適正なスピード」があるから、そのスピードを適性範囲内に収めて「この問題はできた」もしくは「やった」の笛がなる。

そういう意味では「スピードは速いけれど、間違った」これはものすごく心配なことってことです。

問題を解く速さは「適正さ」が求められるのであって、速ければ速いほどいいってわけじゃない。

100メートル競争で世界最高が9秒いくらかだと思いますが、これを5秒で走ろうとすると無理が出るでしょ? インチキしたくなったりさ。

だいたい9秒いくらが最高なんだからその前後になるの。それが適性の数値ってことです。問題を解く速さだって「3秒でできた!」なんてそんな問題は出ないんだし、出ないのに「3秒で解けたら」オカシイの。九九じゃないんだから。

以上を参考に頑張ってください!!

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うれしい報告

成績上がったよ!報告

小5 コーンポタージュさんからの報告

算数(150点満点)の月例テスト 
 
8月月例  算数66点  A問題56% B問題21%
9月月例  算数90点  A問題94% B問題41%
10月月例  算数115点 A問題92% B問題66%

夏休みから本腰をいれて勉強をみてきましたが、正直ここまで成果が上がってびっくりしています。

算数に絞ってやってきたのでほかの科目は相変わらずですが。
 
(省略)成績が上がったことで子供も自信が出て算数はやる気になり、ストロング先生が言われている授業の「お土産」が多くなり、勉強時間はあまり増えていませんがこなす問題量は増えています。

算数はB問題にもう少し時間を費やしていくつもりです。

ストロング先生から許可も出たので苦手な理科もこれからとりくみます。(省略)出発が低かったですが、できる喜びを子供が体で表現してくれるので私もうれしく思っています。

まだまだ頑張ります!

コーンポタージュさんはA問題への取り組みはそのままで、B問題へ力を入れていきましょう。

A問題は100%が理想ですが、それにこだわりすぎるよりB問題を取り組んだほうが点数はまだアップするはずです。

勉強しても成績が不振なときはやり方が間違っているというサインが出ていると考えるべきです。

サインが出ているのに、やり方も考え方も変えず、子供を「どうして、どうして!」と責めても解決しませんから。

やり方も考え方を変えれば、親が変われば、成績は上がる!

中学入試で勝負するなら塾で習ってきたことを確実に落とし込んでいくノウハウは5年生までにはきっちり確立すべし!

  • 復テ対策講座
  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
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  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
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