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こんにちは、ストロング宮迫です。

さあ、もうすぐ4月。学校に通う子供たちは新年を迎えます。もちろんすでにエンジンは噴かしてますよね?

温かくなったとはいえ、「子供という名」の車は突然明日からやる気になって走り出したりはしません。

F1のスタートみたいに、今のうちにブーンブーンとエンジンを噴かしておいてからスタートダッシュを決めたいものです。

おもしろいのは、勉強ではF1や陸上と違って、フライイングが認められてる。

新年度に向けてスタートダッシュうんぬんより、すでに走り出して半周ほど先を走っている子供もいます。チンタラとスタートダッシュの話をしてたら、周回遅れは間違いなしです。ゆめゆめ怠りなく。
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※この毎日親技は2014年3月27日に配信したものです

さて、昨年末に人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で36歳の男性が逮捕され、先日初公判が開かれました。

この事件で、容疑者の男性は「喪服の死神」「怪人801面相」などと名乗り、2012年10月、人気漫画「黒子のバスケ」の作者の母校上智大学に犯行声明文とともに、硫化水素入りの容器を放置、また、関連商品を扱うコンビニエンスストアの本社に、ニコチン入りの菓子や脅迫状を送りつけるなどした、威力業務妨害の罪に問われています。

初公判において、容疑者は

犯行の動機について

「自らのコンプレックスにあった」と話し、「黒子のバスケの作者の人生と、自分の人生があまりにも違う。作者に落ち度は全くありません。

10代、20代に怠けて過ごしたバカが、30代に、ねたみから道連れにしようとした、浅はかな動機です」と述べ、意見陳述の最後には怒鳴るような大声で「こんなクソみたいな人生やってられないから、とっとと死なせろ」

と話したそうです。

コンプレックスはみんな持っていると思いますが、ここで容疑者が述べているコンプレックスは、劣等感と言い換えたほうがいいのかもしれません。

劣等感もある一定の割合で抱えている人がいます。ボクもありますよ、劣等感。

そもそも劣等感なんか持たなきゃいいんですが、たとえばボクのように大学入試で志望校に2浪もしたのに受からなかったら、やっぱりそれはすごくありましたし、その劣等感とどう付き合うかについては長い間というより今でも人生の1つのテーマとして抱えていることなのかもしれません。

受験、就職、その他もろもろ白黒がハッキリ出るもの、特にそれを失敗したと本人が感じる場合は劣等感は出やすいでしょう。

その劣等感がバネになっていく者もいれば、自分を傷つけたり責めたりするツールになる場合もある。

つまり、仮に劣等感を持ったり、親から植えつけられたとき、これとどう向き合い、付き合っていくかがその後の人生を方向づける大きな問題として立ちはだかります。

人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件において、容疑者の男性による意見陳述が全文公開されています。なかなか興味深いので皆さんにもぜひ読んでいただきたい。

ここで彼はこう述べています。

自分の人生と犯行動機を身も蓋もなく客観的に表現しますと「10代20代をろくに努力もせず怠けて過ごして生きて来たバカが、30代にして『人生オワタ』状態になっていることに気がついて発狂し、自身のコンプレックスをくすぐる成功者を発見して、妬みから自殺の道連れにしてやろうと浅はかな考えから暴れた」ということになります。これで間違いありません。実に噴飯ものの動機なのです。

最初に自身で「客観的に表現しますと」とあるように、この事件を無関係な第三者から見ると、頑張らなかった者の妬みによる「噴飯ものの動機」という見立てに多くの場合なるでしょう。

ただ、彼はそのあとでこうも述べています。

しかし自分の主観ではそれは違うのです。

以前、刑務所での服役を体験した元政治家の獄中体験記を読みました。その中に身体障害者の受刑者仲間から「俺たち障害者はね、生まれたときから罰を受けているようなもんなんだよ」と言われたという記述があります。自分には身体障害者の苦悩は想像もつきません。

しかし「生まれたときから罰を受けている」という感覚はとてもよく分かるのです。

自分としてはその罰として誰かを愛することも、努力することも、好きなものを好きになることも、自由に生きることも、自立して生きることも許されなかったという感覚なのです。

自分は犯行の最中に何度も「燃え尽きるまでやろう」と自分に向かって言って、自分を鼓舞していました。その罰によって30代半ばという年齢になるまで何事にも燃え尽きることさえ許されなかったという意識でした。人生で初めて燃えるほどに頑張れたのが一連の事件だったのです。

自分は人生の行き詰まりがいよいよ明確化した年齢になって、自分に対して理不尽な罰を科した「何か」に復讐を遂げて、その後に自分の人生を終わらせたいと無意識に考えていたのです。

ただ「何か」の正体が見当もつかず、仕方なく自殺だけをしようと考えていた時に、その「何か」の代わりになるものが見つかってしまったのです。それが「黒子のバスケ」の作者の藤巻氏だったのです。

ですから厳密には「自分が欲しかったもの」云々の話は、藤巻氏を標的として定めるきっかけにはなりましたが、動機の全てかと言われると違うのです。

自分が初めて自殺を考え始めてから今年がちょうど30年目に当たります。

小学校に入学して間もなく自殺することを考えました。原因は学校でのいじめです。自分はピカピカの1年生ではなくボロボロの1年生でした。

この経緯についてここで申し上げても詮ないので、詳細については省略します。

自分を罰し続けた何かとは、この時にいじめっ子とまともに対応してくれなかった両親や担任教師によって自分の心にはめられた枷のようなものではないかと、今さらながら分析しています。

なにゆえ、これをここで取り上げたかというと、【客観的にいわれれば、ただ頑張らなかったものの言い訳に過ぎないけれど、主観的にはそうじゃないんだ】、この種の発言をする人たちをこの何年間かでよく見かけるようになった気がするからです。

彼ら彼女らはたいてい容疑者の男性が言う

自分に対して理不尽な罰を科した「何か」に復讐を遂げて、その後に自分の人生を終わらせたいと無意識に考えていたのです。

というような発言をします。

その「何か」は親であったり、社会であったりもするわけですが、その上で、こうした「復讐心」がより鮮明に出てくるのは、学生時代ではなく、

自分は人生の行き詰まりがいよいよ明確化した年齢

容疑者の男性は36歳ということですが、ボクが見かけた彼ら彼女らも、特に30歳以降から50歳くらいまでの人たちでした。

私たちは目の前の受験を1つのハードルに見立てて、親技を駆使しようとする者ですが、その時に行った結果は受験の結果だけでなく、その後10年から15年ほどしてもう1つの結果を生み出すということでしょう。

ゆえに子供に対して常に「恐れ」や「怖れ」ではない、「畏れ」のようなものを持ち続けていかなければならないのではないでしょうかね。

そういう意味で、入試の結果をどう受け止め、どう対処し、次の行動につなげていくかも大事ですが、目の前の入試に対してどういう態度で挑むのか、その過程はいかなるものであるべきかが結果よりも大事になってくるのではないでしょうか。

過程とはすなわち日々の考え方のことといってもいい。

この男性の被告人意見陳述全文を読むと、劣等感から生まれた「何か」に対する「復讐」心をある方向に向けられさえすれば、大いに違った人生もありえたと感じます。

まあ、なんでもそうですけどね。あとは負の感情をいかに処理し、そのはけ口をどこに向けるかはみんなに言えることです。

自分を罰し続けた何かとは、この時にいじめっ子とまともに対応してくれなかった両親や担任教師によって自分の心にはめられた枷のようなものではないかと、今さらながら分析しています。

「心にはめられた枷」をほどくのは大変ですが、それでも36歳までに自分や誰かの手助けによってほどく機会がなかったのか。

彼には、そもそも「己を信じる」というチャンスもキッカケも小さい頃から与えられなかったのかもしれないですね。

さて、あなたは子供にそのチャンスとキッカケを与えているか?

どうしたってここに行き着きます。

1つボタンを掛け違えれば・・・明日は我が身ですからね。

私たちは塀の上を歩いていて、何かの拍子に塀の内側や外側に落ちる。

どっちに落ちるかは、
あの出会いがなければ・・・
ああ言ってもらえたから・・・

たったそれだけのことで10年先が大きく変わってしまう可能性を秘めてる。

己が頑張る!のは大事です。が、周りが励まして頑張らせることも「己が頑張る」につながるとボクは思っています。

新学期を迎えるに際して、ぜひ我が身に、我が子に置き換えて読んでみてください。意外と今の自分のすぐそばに「彼」がいる。そう思うんですけどね。

「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開

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うれしい報告

中3 enjoyさん

ノリ勉、親かつで子どもとお世話になったenjoyです。

遅くなりましたが、合格の報告ができますこと感謝致します。ありがとうございました。

中2でやったノリ勉ではストロングさんに叱られ、くじけそうでしたが、「そんなに簡単に諦めるのであれば、今後2度とお子さんにも、諦める!なんて言わないことです」という言葉が最後まで支えでした。

(省略)

メールを読みながら泣き続けたのですが、受験まで悔いのない歩みをしていこう、受験前日に子供には「ここまでやったのだから合格よ!」と言えるようにしようとやってきました。

結果は良い方に出たのですが、悪い結果が出ていたとしても、満足のいくものだったと振り返って思います。(省略)

泣きのメールが入っても、知らんぷりしたことが何度もありましたね、
enjoyさん。

そんなときも、enjoyさんは、悔いのないようにを合言葉に懸命に自分で考えてその時その時で結論を出して進んでこられました。

結果的には中2から偏差値15も上げて受験したのですから、見事でした。

道は険しくても、やるか、やらないか。ただそれだけです。天王山は夏休みじゃない!7月までが天王山!

もう待ったなしです!

とにかく子供のやる気を待っていたら手遅れになる。受験は先行逃げ切りが鉄則!子供が自覚するのを待つのは時間の無駄。子供がやる気になるのは受験直前ですから!

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