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こんにちは、ストロング宮迫です。

4月4日の夜は昨年10月以来の「皆既月食」が見られるそうですね。

テレビなんかでも盛んに報じるのでたいていの子供は知っているし、実際に見る子供も多いでしょう。そして「わぁ~」とか「おぉ~」とか言って写真を撮って友達同士で見せ合ったりもするでしょう。

でも「なんで月食が起こるの?」に進む子供がこんなに少ないのか。

JAXA 宇宙教育センター「皆既月食を観察しよう」

※この毎日親技は2015年4月2日に配信したものです

ご存じのように日食も月食は地球が太陽と月との位置関係に由来するから一度わかってしまえば、なんでもないことだと思うんですけどね・・・

こうした天体ショーが繰り広げられるときは決まってわかりやすい解説が世の中に満ち溢れるのに、それを説明できる子供はそれほど増えない。

一部の子供だけがどんどん掘り下げておもしろがって詳しくなっていっているけれど、その他大勢は「わぁ~」とか「おぉ~」でおしまい。

まあ、それは興味や趣味の問題だからかまわないんですが、その他大勢の子供のうち、理科の天体の単元が「わからない」ってテストで大問をごっそり落としてくるのは解せない

世の中で話題になっていて、多くの人が空を見上げる天体ショーがあるときに解決しといたらいいのになあ・・・

月食がわかれば、月の満ち欠けなんかチョロイもんだ。小学校の低学年だってわかる。ただ学年が低くなれば「公転」とかの目に見えない現象、抽象的な概念としての考え方が難しく思えるだけで。

わかって空を見れば、今までと違うものが見えるかもしれない。

ということを以前、ここで書きました。

「なんで月食が起こるの?」っていうのを「お勉強」にしないことですよ。

季節柄、子供の年齢がまだ低い、未就学児や小学校低学年の親の方もこの時期からこのメルマガを読み始めてくれている方も多いのですが、月食や日食や月の満ち欠けなんかは「お勉強」としてでなく、フィールドワークで知ればイイ

勉強って意識しないで学ぶ、「知ったら楽しい、わかったら楽しい」部分を多くすることが末永く継続して勉強できることにつながるのだから。

毎日親技「ちゃんと考えてね」
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小さい頃、それをやっていなくて、授業で習ったからとかテストで出るからってことで先に机に座って学んだのなら、実際に見てみることです。天体ショーを見ながら、子供に解説してもらえばイイんだから。

月食がわかったら、月の満ち欠けにいったらいいし、星や星座に進んだらイイ。勝手に子供が進む場合もあるけれど、進めるためには多くの子供たちに親のフォローがいります

あとはそれを親がしたいかどうか。進んでほしいと思うかどうかで、別にしなくても文句はありません。

ただし、親がいっさいフォローしないっていうんであれば、「ウチの子、好奇心がなくて・・・」なんていう資格はないってことです。

だって好奇心がないのはあなただから。

毎日親技「どうしても一番になれなかった!?」

この間、春休みの宿題にあった理科の圧力の単元がわからないって嘆いている中学生がいました。

いろいろと聞いた揚句、わかったのは、公式「圧力=力の大きさ÷面積」がどうもピンとこないってことのようでした。

圧力の授業ではたいてい鉛筆の両手で挟んで持ってお互いに押し合ってみたら「どっちの手が痛い?」なんてことをするはずです。

そりゃあ鉛筆の芯があるほうの手が痛いですわな。芯がとがってたらなおさらだ。そこから「力の大きさが大きいのはどっち?」って話になって、「面積が小さいほど痛い」「痛さ=力の効果=圧力」とかにつながって、それが公式「圧力=力の大きさ÷面積」に結びつく。

授業ではこんな感じでしょう。

「圧力とは何か」中学校理科の授業記録

おもしろいに決まってるじゃないですか!!!!

たいていは「へぇ~」ってなるよ、ちゃんと聞いている子供は。

それらの過程をすっ飛ばして「圧力=力の大きさ÷面積」を覚えて、問題を解くなんて、おもしろいわけない!!!

その上で、この先生の授業の流れを書いているサイトでは冒頭にこんなことが書いてあります。

「鉛筆で調べる圧力」中学校理科の授業記録

はじめに

小学校4年の算数ができる生徒にとって、圧力の考え方は興味深く、面白い内容です。

『圧力 = 力の効果は面積が小さいほど大きくなる』

という単純で意外な関係を発見し、具体的な数値を自分で計算し、正しい答えを出して自分をほめる、ことができるからです。

この目標を達成するためには、先生の感覚や雰囲気が大切です。物理は楽しい! 楽しさむんむんの授業を展開してください。

しかし、理科以前の算数計算でダウンしている子どもがいます。簡単な四則計算でつまずいている子どもをいたわること、算数と圧力の楽しさを切り離すこと、は重要です。

1時間の授業で1人の子どもに希望の光を当てることができれば大成功。先生のパフォーマンスや救いの手で、傷ついた子どもの自己回復力を再生させましょう。

イイ先生ですなあ。

前段になにゆえ「圧力の考え方は興味深く、面白い内容」なのかというと「単純で意外な関係を発見し、具体的な数値を自分で計算し、正しい答えを出して自分をほめる、ことができるから」とあります。

ハナから授業を聞く気がない子供を別にすれば、たいていの子供はこの先生が言うように興味を持ちます。これは間違いない。

その「単純で意外な関係を発見」、つまり「痛さ=力の効果=圧力」を見つけ、「具体的な数値を自分で計算し、正しい答えを出」せるから、おもしろいとなるですな。

ただし、「小学校4年の算数ができる生徒」ですが。

みんな受けてるんですよ、こういう授業を。なのになにゆえ多くの子供たちが圧力の単元が苦手なのか?

「面積が小さいほど痛い」「痛さ=力の効果=圧力」が公式「圧力=力の大きさ÷面積」に結びついていないからでしょう。

じゃあ、それを克服するときに過程をすっ飛ばして公式「圧力=力の大きさ÷面積」を覚えたら使えるか。まあ、使えることもありますな。正解できることもある。

じゃあ苦手じゃなくなるか。苦手のままですな。考えたらわかるでしょう。

もう1つ、

この先生が後段で書いていらっしゃる

しかし、理科以前の算数計算でダウンしている子どもがいます。簡単な四則計算でつまずいている子どもをいたわること、算数と圧力の楽しさを切り離すこと、は重要です。

1時間の授業で1人の子どもに希望の光を当てることができれば大成功。先生のパフォーマンスや救いの手で、傷ついた子どもの自己回復力を再生させましょう。

ここね。こういう子供に算数と切り離して「圧力」は楽しいと思わせることは実に大切なことです。入口だから。

この先生は授業でそれを大切になさって、「1人の子どもに希望の光を当て」て「先生のパフォーマンスや救いの手で、傷ついた子どもの自己回復力を再生」させようと提唱しています。

ボクだけじゃなく、皆さんもこういう観点で授業をしてくれる先生がイイと思うでしょう。

ただね、この子が先生によって算数と切り離して「圧力の楽しさ」を知っておもしろいって思ったとしても、テストでは問題が解けなかったりするんですよね。

それはたとえば計算、四則演算の部分が間違ったりして。もしかしたら算数に苦手意識があって「式を立てる」部分がうまくできないかもしれない。

そしたらどうなるかっていったら「先生の授業は楽しいけど、テストでは点数が取れない」ってことにもなっていくんです。

成績は悪いけれど、学校が好き、塾が好きって子供たちは多いけれど、その大半はこういう形で引っかかってしまうわけです。

もっといえば、テストの点数が取れずに「傷ついた子供たち」を先生の授業によって「自己回復力を再生」させられ蘇るけれど、再びテストの点数が取れずに傷つき落ち込み、また授業を受け、先生に接することで「自己回復力を再生」・・・

親技では、このことについて「子供のやる気には賞味期限がある」って表現しています。

傷ついても立ち上がっていけばいいんだけど、100回傷ついたら、もう立ち上がる気力はなくなっていくってことです。成果が何も見えなければ立ち上がる気力もなくなっていく。

ここに紹介したような考え方

・・・簡単な四則計算でつまずいている子どもをいたわること、算数と圧力の楽しさを切り離すこと、は重要です。

1時間の授業で1人の子どもに希望の光を当てることができれば大成功。先生のパフォーマンスや救いの手で、傷ついた子どもの自己回復力を再生させましょう。

で、授業をしていない先生だっているじゃないですか。「このバカが!うるさいからお前は寝てろ!」なんて言う先生だっています。

そういう先生にお子さんが当たってしまったらどうでしょう?

テストの点数が取れずに「傷ついた子供たち」は先生の授業によって自己破壊を繰り返しされてしまうでしょう。そしたら子供は居場所が少なくなっていくでしょう。

だから、テストの点数が取れずに「傷つく」⇒先生の授業によって「自己回復力を再生」のサイクルの中のどこかで「イイ点数が取れる」とか「やった問題がちゃんとテストでできた」っていう成果を出す、いや出させなければならない。

でも、それは学校の先生に求めることはできないんじゃないでしょうかね、そこまでは。先生の役割にも限度がありますから。

先生は先生で子供一人に希望の光を当てて、傷ついた子どもの自己回復力を再生するような「楽しさむんむんの授業」をする。

家ではそのすばらしい授業をもう1回復習して親技でいうところの「理解する⇒解ける⇒はやく解ける⇒上がり」までして、また「楽しさむんむんの授業」を受ける、そしてテストへ。

それが親技の「子供のやる気の賞味期限」を守る、維持するにつながる。

「自己回復力の再生」授業をしてくれる先生に当たったら子供の「勉強寿命」は延命される。

逆に子供の自己破壊を繰り返す先生に当たったら、それだけ子供の「勉強寿命」は短命になり、やる気の賞味期限も早く期限を迎えることになるし、そもそもが授業で子供の自己破壊を繰り返しているので、「勉強寿命」を延命するためには家庭での勉強・復習に2倍以上の労力をかけなければならないってことになります。

授業で子供への自己破壊がなされるなんてことがあるのか?

ある。

進学校なんかに行けばそれは顕著でしょう。成績が悪ければ、テストの点数が悪ければ、「なんだ、お前?」って感じの扱いになるのがそれです。

この春から公立中学校から進学高校に進んだ子供たち、中高一貫校の中学部に進学する子供たちに入試で終わりじゃない、ここからが本当の戦いだ!って繰り返し強調しているのもそのためです。

それらの学校は、公立小学校、公立中学校のように優しくはない「付いてこれないものは知らん!」なんて態度の進学校なんて普通のことだから。

全員に優しくないんじゃないですよ。成績がイイ子には優しいし、良くしてくれるのが進学校なんであって、成績が悪い子供たちはうっかりすると邪魔者の扱いになっちゃうことも多いってことです。

特に中高一貫校に進学して基本的に6年間通うことになる子供は「高校入試がないし、自分の好きなことを見つけて伸び伸びと6年間過ごせたら・・・」なんて思っていると「のびのび」どころか、勉強面で追い込まれて「居場所がないなあ」ってならないように気を引き締めていかなくちゃならない。

「やるべき勉強をして、それ以外を伸び伸びと過ごす!」正確にはこう認識すべきだとボクは思っています。

じゃあ、子供の自己破壊を繰り返す先生に当たったら、ダメなのか?

そうならないことを祈っていますが、幸い時代はネット時代です。

授業を無料でネットで公開しているサイトもたくさんあるし、低価格でやっているサイトだってたくさんある。学ぼうとするならその機会は5年前と比べても数倍のチャンスがあります。

リクルートがやっている「受験サプリ」なんかは今人気なんでしょ?

「受験サプリ」はキャッチフレーズが【大学受験に効く、新しい勉強法】とあるので大学入試がメインなんでしょうが、この春から高校生になる新高1生で、この春休みに予習として「受験サプリ」をやっている子供もいるし、学校の予習として使っている高校生もよく出会います。

だって1ヶ月980円だもの。ある難関中高一貫校に通う高校生に言わせれば「学校よりもわかりやすい」とか・・・

ゆえに最初は学校の復習として「受験サプリ」を見ていたけれど、予習として先に「受験サプリ」を見てから、「わかりにくい学校の先生の授業」を聞くと理解度が格段に上がったという話をついこの間聞きました。

先生もウカウカしていられませんなあ。だって比べる先生がもう全国区だからね。

ちなみにこの「受験サプリ」、最近かなあ、中学生の授業もアップされています。5教科全部ありますな。

さっきの「圧力」のところ、「受験サプリ」では【中学 理科I 物理(基礎)】圧力となっていて、授業の最初10分ほど見てみたんですが、こちらでは鉛筆を両手に挟んでどっちの手が痛い?なんていうベタなことはせずに、スポンジの上に錘を乗せるという説明が導入でされ、そのすぐあとに「圧力の単位」である「ニュートン」と「パスカル」の説明でした。

今回紹介した「鉛筆で調べる圧力」中学校理科の授業記録では

授業を終えて

力の単位N(ニュートン)と圧力の単位Pa(パスカル)は、その名前を紹介するに止めるべきでしょう。

とありますから、「受験サプリ」にある【中学 理科I 物理(基礎)】圧力の授業はもう1段階進んだ人が見るべき授業ともいえるでしょう。

そのリクルートが小中学生の継続学習を支援するとして小学4年生~6年生、中学1年生~3年生を対象に開発「勉強サプリ」の提供を月額税抜980円で開始したとか。

こちら「勉強サプリ」については、まだ中身を見ていないのでコメントできませんが、こうしてどの学年の子供たちも、学校や塾以外にも「楽しさむんむんの授業で教えてくれる人」は、いるってことです。

安価で受けられる「楽しさむんむんの授業」で習ったことをあとは復習してテストで成果を発揮する。それは家庭側、親のやり方いかんではないでしょうかね。

どんなにイイ授業を受けても成績が振るわないってことは起こり得ます。

その際、もっとイイ授業のところに行っても問題は解決しない。

だって問題は家庭学習のところなんだから。その家庭学習のやり方の部分を誰が見てやるのかですね。決めるのはあなたです!
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うれしい報告

ノリ勉終わったよ!報告

中2 まさりん75さん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

息子の成績が伸びない原因がわかったことです。

Aランクの問題を「凡ミス」と言って落とし続けていました。塾でもらった問題集の計算問題、文字式、連立方程式など、確実にとらなくてはならない問題を中心に繰り返しノリ勉しています。

何より、そのことに息子自身が気がついたことが今回の成果です。
 
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
  
うちは、小学校からそばについて勉強していたので、当たり前のこととして考えています。
  
親として、学んだことは、頭ではわかっていたつもりだったのですが、長い時間勉強していれば安心していたことです。内容のチェックが甘かったです。
   
時間ではなく成果を重視して、時間を有効に使わなければと反省しました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
   
楽しかったです。おそらく、こんな時間はそう長くは続かないでしょう。私としては、高校生になったらもう無理かなと思っているので、今を十分楽しんで過ごしたいと思っています。長い人生の中の貴重な時間として・・・

中3の夏休みまでは単元的に比較的容易に定期テストで高得点が臨める単元が続きます。

そのためにも今からこれまでの復習をしっかりしておく!!

その勉強は新学年早々に課題テストがあるなら、そこで活きるだろうし、中3で新しく習う単元にも活きてくる。

大いに楽しんでください。あとわずかな時間を・・・・

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