こんにちは、ストロング宮迫です。

たくさんの高校入試の報告をいただいております。ありがとうございます。

喜びの声や苦悶の呻き、後悔に反省や新しい学校への意気込みなど声はいろいろですが、ガッチリ受け止めさせていただいております。

いくつかについては、おいおいご紹介したいと思っています。

入試報告については順次返信させてもらっています。まだの方はもうしばらくお待ちくださいませ。

このメルマガの読者は大きく分類すると「中学入試組」と「中学入試をしない小学生組」、そして「高校入試組」の親の方がいるわけですが、読者数が多いのは「高校入試組」でしょう。

でもここで出てくる話の6割強くらいは中学入試の話になっているんじゃないでしょうかね。

なんでそうなるのか?

それは負荷が大きいからですね、中学入試のほうが。

同じ勉強ですし、入試もあって負荷は同じようなものに思えるでしょうが、子供が感じる負担感と負荷の大きさは高校入試よりも中学入試のほうが大きい。

理由はいくつかあってそれについてはこれまでちょいちょい触れてきたので詳しくはここでは触れませんが、

◆負担感
高校入試はみんながする、中学入試は一部の人だけがする

◆負荷の大きさ
高校入試は学校で習ったことが範囲だけど、中学入試はそのほとんどが学校外で習ったことが範囲になる

などが大きな理由で、みんなが当たり前に受ける高校入試と違って、

中学入試では「オレだけが勉強やっていて、学校で習わないことをガンガン習って、その上、家で結構な時間の復習もしなきゃならない。遊べないし、土日もない」という心境に陥りやすい。

みんなが当たり前にするのが当然となっている高校入試では「なんで受験するの?」っていう根っこの疑問は生まれにくく「どう勉強するか」「どう成績を上げるか」に焦点が絞りやすい

一方、中学入試では、「どう勉強するか」「どう成績を上げるか」の前段階である「みんなしないのに、なんで自分だけが受験するの?」っていう根っこの疑問、このものすごい大問題を受験の準備である勉強をする前にある程度解決、もしくは子供が納得しておかないと前に進めないか、前に進んでもいつもこのスタート地点に返ってきてしまうというジレンマを抱えてしまう。

高校入試では「いよいよ受験学年だね」といえば「そうか、いよいよか」ってみんなが受験するから学校生活から感じられる。気分にも浸りやすい。

けれど中学入試では学校では「いよいよ受験学年だね」という雰囲気はまるでなく、塾でだけ雰囲気が高まっていく。

わかりやすくいえば、高校入試組はある意味では「1重生活」だけれど、中学入試組は違う雰囲気の学校と塾の「2重生活」を日々送らなくちゃいけない。

これが意外としんどい原因でもある。単身赴任を経験したことがない人も単身赴任は経済的にも精神的にもたいへんなことは想像できるでしょう。一緒にいないから思いも伝わりにくいしね。それと同じです。

結果的に同じ入試でも「どう勉強するか」「どう成績を上げるか」に焦点が絞りやすい高校入試よりは中学入試のほうがはやく煮詰まりやすい

だから読者数が多い「高校入試組」より「中学入試組」を取り上げる回数が増える。問題が発生しやすいから。だからといって「高校入試組」に問題が起こらないわけじゃないんですよ。

「高校入試組」の方がメルマガを読むと「また小5の話かあ…」って思ったり、なかには「カンケ―ねえ話」とたぶん思うでしょう。「ウチは中2だから」とかね。

でも、子供に対する負荷が高くなると当然「高校入試組」にだって根っこの疑問である「なんで受験するの?」「なんでこんなにしなくちゃいけないの?」っていう問題にはたいていはぶち当たる。

いずれ来るのです。

高校入試組は受験が終わったばかりですが、もう半年もすれば、つまり進学した先の高1の夏明けくらいには勉強については白黒があらかたつく。

高1夏明けくらいには白黒がつくくらいの負荷が、今まで経験したことがない負荷がこれから一気にかかる。

だから「高校入試組」は受験が終わったばかりで申し訳ないけれど、受験は「準決勝」で、今から半年が「決勝戦」くらいの感じになる。

それがわかっていないと、今回の高校入試の明暗は1年後には十分真逆になりうる

子供が感じる負担感や負荷の大きさがメーターを振り切ったときに抱えて蓄積された課題は噴き出てくる。

それが小5の場合もあれば、中3の場合もあって、それが遅れて高校生で出ることも普通にある。

課題は激烈な競争場に入って初めて出るから。

その課題が噴き出るのは家庭の取り方いかんにかかっているので、世間の親が言うように、一律に「もう小学校高学年だから」とか「もう中学生だから」とか「もう高校生だから」なんて区切っても仕方がない。

だってマグマがたまって歪みがあれば、その隙間から噴き出してくるからね。マグマが噴出している子供に「もう中学生なんだから」なんて言っても意味がないというか、解決しないから。

なにを言いたいのかって!?

ここで中学入試も高校入試も分けずに同じように取り扱う理由を言いたかったんですが・・・

わからなかった!?

「どう勉強するか」「どう成績を上げるか」なんてカンタンでシンプルな話です。

これくらいカンタンな話はない。ホントですよ。

やる問題を「できる問題」「ヒントがあればできる問題」「聞いてもわからない問題」に分類、「聞いてもわからない問題」はひとまず置いておいて、「できる問題」を3回、「ヒントがあればできる問題」を3回解いてテストに臨む。

3回解くと覚えちゃったりするけれど、単なる暗記にならないように「理解する」→「解ける」→「はやく解ける」→「上がり」の過程をちゃんと踏む。できれば学校や塾で授業をしっかり聞いて理解して帰ると家庭での学習時間が減らせる。

3回やって解けるようにしたものはテストが終わったら忘れちゃうから、ときどき思い出す作業が必要で、それを普段の勉強の中に取り入れる。

これさえやれば成績は上がります!まあ、これに入試演習が連なってくるんですが、実にカンタンな工程なんです。工程でいえば。

でも、そのカンタンな工程がスルスル進まない。いろいろと問題が出てきて・・・

◆なんで3回やらなくちゃいけないの?
◆あの先生の授業を聞いてもぜんぜんわからなかった
◆宿題は出せばいいんだろ
◆あ~あ、めんどくせぇ~やらなきゃいけない?
◆なんでこんなに勉強する必要があるの?
◆たまには息抜きしないと息が詰まっちゃう
◆あとで勉強するからゲームしていい?…..etc

書ききれないなあ。

成績を上げる勉強のやり方は実にシンプル、当たり前のやり方で↑↑↑やりゃあ、サッと上がる。

でも、それをやる前に問題がてんこ盛りってわけです。その問題は子供への負荷が大きくなったときに初めて親に見えるというか、わかる。

問題が噴き出すのは負荷の大きさにかかっているから、負荷がかからず高校生になって、高校生で負荷がかかれば問題は高校生で噴き出す。

それはそもそも問題がないんじゃなくて、子供に負荷がかかっていないから見えない、もしくは出てきていないってだけのことです。環境でいえば激烈な競争があるところでそれは見えやすくなるってだけで。

ここでは勉強のやり方以外に、大きな負荷がかかったときに子供がどう反応してくるか、それに対してどうするか、どう言うかを事例で取り上げ、その親の対処を提案しています。だから学年は関係ない。

負荷がかかる学年や年齢は家庭それぞれだから。ある家では小5で起こったことが、ある家では高1で起こる。全然不思議じゃない。

親技ではその負荷を少しずつかけ続けて子供を強くしておきましょう、かけ続けて出てくる課題の芽を少しずつ刈り取りながら進めていきましょうと提案しているわけです。

だって初めて高1で大きな負荷がかかって問題が噴き出たら、15年知らずに蓄積した問題が一気に噴き出したらお手上げになっちゃうし、たいていの親はもう自分では対処できないからね。

そのためにはよ~く子供を見ておかないといけないし、負荷がかかったときの子供の振る舞いを観察してなくちゃならない。「勉強しようよ」「ふざけんなよ、やるわけねーだろ!」なんていきなりならないですから。いろいろ蓄積してそうなる。

で、そうなったときは、子供にそう言われた親ではその子にはなかなか対処はできないから。手遅れとは決していわないけれど、その親ではもう無理って段階で頑張っても徒労に終わる。

頑張るなら、親がガンバルならその前段階でないとね。

ということで、これからも小中学生を主な対象で子供の勉強について「学年が違えど、入試の種類は違えど、同じ問題なんだ」という態度で書いていきます。

さて、では問題です。

先日、『10の鉄則』をご購入いただいた際に通信欄に以下のようなご家庭での様子を書いてくださった方がいました。このメルマガは購読いただいてから「1ヶ月以内」ということですので、これから読み込んで考えていこうという方です。

小学生の話ですが、中学生にも通ずる話だと思います。あなたならどうするか? 問題点はなんなのか。どうするべきなのか。

「学年が違えど、入試の種類は違えど、同じ問題なんだ」という態度でご自身で答えてみてください。

答えはボクも含めてあくまでも仮説にはなるでしょうが、それでイイ。

通信欄

現在、小3で2月より大手進学塾に入塾しています。今は宿題をこなすのに精いっぱいです。朝と夜に30分ずつ塾の宿題をやっています。現状つきっきりで、算数は教えながらとなっています。

算数は間違えると答え合わせの時にありえないふてくされぶりです。それがいやで、一緒に問題に取り組んでしまっています。

中学受験に対する説明は少ししかしていません。ただ、今勉強していることはすべて、自分のためになり、プラスになることだと言ってあります。

年長の途中から公文をはじめ、小2の初めに宿題量をこなせず、挫折し、少し間をあけてから、他の教室の算数、国語に小3の1月まで通っていました(小3で2月より大手進学塾に入塾)。

勉強に対して、嫌いになってる傾向はあります。

でも、学校の漢字テストなどでは事前に勉強して、100点をとれ、クラスで1番になれたことを喜んだりもしてはいます。

どちらかというと、決められたことはやらなきゃという思いは持っているので、学校の宿題も、塾の宿題もやらなくちゃとは思っているのですが、いざ、やる時になると、イヤイヤな気持ちがむくむくとしてきてしますようです。

現状30分以内で終わるものを私が、日々スケジューリングしています。

夏ぐらいまでに、自分でスケジュールして、一人で取り組めるように、考えてはいますが、とても今の状態ではまず取り組み姿勢をどうにかしないとと行き詰っていたところ、この10の鉄則をまず私が読んでみたいと思い購入しました。

熱心に取り組んでこられた方の様子がよくわかりますね。

次回、この場でこの方の取り組みや課題についてボクが書いてみたいと思います。

ぜひ皆さんも考えてみてください。そして先に書いたようにすでに中学生のお子さんがいる親の方もご自身の問題と捉えて自分の仮の答えを出してみてください。

次回、答え合わせをします。ただし、ボクの答えが「正解」とは決して言えないってことです。正解なんてないから。

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うれしい報告
『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小5 まどぴょんさん

メルマガを読んで想像していた内容よりもっと深いものでした。耳が痛い話ばかりで私自身の覚悟のなさを思い知りました。

子供が原因ではなく親である私自身の中に原因があると気づかされてしまった以上、その責任の重さと自分自身が見ない様にしていた部分を見つめた後でなければ解決策が見えてこないことを痛感しています。

鉄則が届いてから1ヶ月、仕事の忙しさを理由に避けていた自分の内面を見つめる作業を今月中に行いたいと思います。

思い当たっってじっくり考えてみるのも手ですが、たった1つだけ決めてすぐに実行してみるのがおススメです。

もしかしたらできるのはそれ1つになるかもしれない。でも、以前よりは1つは積み増したということ。前進とはその積み重ねだと思うんです。拙速を尊ぶべし!

小2 michikusaさん

続けるための行動のコントロール方法が、子供向けに具体的に示されていて「なるほど。」と思った。

また、親の価値観を子供に押し付けていた部分がかなりあったことを感じ、反省した。

解決策は見つかりそうです。ありがとうございました。

1年ってあっという間に過ぎていきます。やるべき学年にやるべきことをやっていないと、のちのち全部借金となって親に降りかかってきます。

でも「やるべきこと」って子供によって千差万別。見極めと観察と実行。親のやることは山ほどあります

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