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こんにちは、ストロング宮迫です。

グンと最低気温も下がって秋らしくなりましたね。寒くなると受験がグッと近づいてきたのを実感しますね。職業病ですかね?

さて、皆さんに1つ紹介したいサイトがあります。「47都道府県の子どもたち―あなたの県の子どもを診断する」などの著者・舞田敏彦さんのサイトです。
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※この毎日親技は2012年10月15日に配信したものです

発表された各種データを独自に集計・分析しているサイトです。
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皆さんに関心があると思われるここ最近の「データえっせい」としては、2012年10月11日「親の養育態度と非行」、2012年10月9日「学校なんて時間の無駄だった」の国際比較などがあります。

1つめの「親の養育態度と非行」では、警察庁が発表した『犯罪統計書-平成23年の犯罪-』に基づいて「非行少年の保護者の養育態度」について分析されています。

舞田敏彦さんはまず非行少年の家庭環境について

放任,拒否,過干渉,気まぐれ,そして溺愛という5つのカテゴリーが設けられていますが,まあ,全体の4分の3は,これらのいずれにも該当しない普通の養育態度を持った母親です。

とした上で、以下のような点を指摘しています。詳細は読んでいただくとして、いくつかの指摘事項を挙げると

◆養育態度の歪みの中で最も多いのは「放任」です。非行少年の5人に1人が,母親の養育態度が放任と判断されています。他のカテゴリーはごくわずかですが,溺愛が1.7%でこれに次ぎます。

◆非行の多くは万引きのような非侵入盗ですが,殺人や強盗のようなシリアス度が高い罪種もあります。当然,罪種によって親の養育態度はかなり異なるものと思われます。

たとえば,殺人少年56人の場合,そのうちの25人(44.6%)が,放任的な母親のもとで育ったと判断されています。性犯罪の強姦については,全体の10.1%が溺愛です。

◆放任型には,殺人,強盗,傷害など,アグレッシブな罪種ばかりが属しています。強姦やわいせつといった性犯罪は,溺愛型に括られます。

「放任型にはアグレッシブな罪種ばかりが属し・・・・強姦やわいせつといった性犯罪は溺愛型に括られ」るというのは実に興味深いですね。

もちろん皆さんのお子さんは非行少年ではないでしょう。ゆえにウチには関係ないとお考えになっても結構です。

ただ、非行少年の家庭環境について、「放任,拒否,過干渉,気まぐれ,溺愛という5つのカテゴリー」がありますが、

全体の4分の3は,これらのいずれにも該当しない普通の養育態度を持った母親

だったという点です。

75%はこれら5つのカテゴリーには当てはまらないが非行少年になったということですよね。

親技のメンバーさんへの相談の回答の途中でストロングがよくする投げかけに

「勉強のことだけお子さんと話していませんか?」

というのがあります。

忙しく働いている中で、決して放任ではない。子供の勉強のことに注意を払い、周りからは熱心な親とみられている場合も多々あります。

忙しいので過干渉までもいかない。それなのに子供が非行まではいかなくても、崩れる、壊れることがある。

その際、

「勉強のことだけお子さんと話していませんか?」

と聞いてみるわけですね。

限られた時間を効率よく使うためには優先順位をきちんとしなければなりませんが、最優先が「勉強」または「受験」となった場合、親から子供に投げかけられる話は、

勉強のことばっかり

になりがちです。

さらに親子の会話が「勉強のことばっかり」の上に、親は点数や偏差値のことしか言及しないこともしばしばです。

言うのは「頑張りなさい」「やればできる」「勉強しなさい」…

100歩譲って「勉強のことしか」話す時間がないとしても、結果についてではなく、過程についてもう少し話を聞いてやればいいのにと思うこともたびたびあります。

非常に逆説めいた言い方になりますが、親が忙しくて限られた時間しかない中、最優先が勉強なればこそ、

子供とは勉強以外の話が必要だ

とボクは思うわけです。

その勉強以外の話の中に、しんどい勉強に向かわせる糸口も意外とある。

家庭教師で家に行くでしょ。それは勉強するための時間です。

3時間勉強すれば、合わせて20分くらいは休憩時間があるわけですが、そのたった20分で親が持っているよりもはるかに多くの情報を私たちは得るわけです。

学校のこと、先生のこと、友達のこと、彼氏に彼女、携帯電話の利用のこと

「先生には言えても、親にはなかなか言えないんですよ」

そうなのかもしれません。でも、そもそも「関心を持って、興味を持って聞いていない」ということもあるんじゃないか

勉強ができたか、できなかったか、そこにしか興味がない人、実際はそうでなくても発する質問が勉強のことだけに偏ってしまえれば、勉強のことしか関心がない人と子供は思います。

また、勉強のことだけにしか関心がない親でも、結果だけでなく、その過程に関心を持って子供たちに聞いてやれば、まだ子供は救われる。

無理なこととはいえ、家庭環境についてのカテゴリーに「放任」「拒否」「過干渉」「気まぐれ」「溺愛」の5つ以外に「勉強のことしか関心がない」というのも1つ付け加えて調査してほしいくらいです。

問題は子供から見ると、親が「勉強の結果のことしか関心がない」人に見えていること。そう子供が認識すると、言うことなんて聞きはしませんからね。

もう1つ、舞田敏彦さんの最近の「えっせい」で皆さんに関心があるであろうと思われる分析、「学校なんて時間の無駄だった」の国際比較があります。詳細はサイトを見ていただくとして、

PISA2009の生徒質問紙調査の結果から

日本の15歳の生徒(高校1年生)は,これまで学校で学んだことをあまり高く評価していない,ということです。

・・・・「学校なんて時間の無駄だった」に対する意識であることが分かりました。

・・・日本の場合,・・・15歳の生徒の3人に1人が,これまで学校で学んだことを,何の躊躇いもなく「無駄だった」と評している

いかがでしょうか?

舞田さんは、

15歳の生徒にとって「これまで学校で学んだこと」とは,義務教育学校で学んだこととほぼ同義

であろうとしています。

今の子供たちがそうだったとして、親である皆さんも同じようなお考えでしょうか?

それとも、あの頃は無駄と思っていたけれど、今から考えれば無駄ではなかったとお考えでしょうか

学校は小学校から少なくとも9年間は毎日約8時間、生活の大半を過ごす場所です。高校も入れれば、12年間です。

その長い期間に対して「学校なんて時間の無駄だった」が3人に1人は、いかにも悲しい数字にボクには思えます。

まあ、子供の反応ですからすべてを鵜呑みにする必要はないのかもしれません。

しかし、舞田さんの分析で

「学校なんて時間の無駄だった」という項目に有効回答を寄せた,日本の高校1年生6,065人を,在学している高校のタイプに依拠して3群に分かち,各群の反応分布をとってみました。

高校のタイプ3群とは
進学校とは,学校質問紙調査において,多くの保護者から有名大学進学期待があると答えた学校です。

準進学校は,そういう期待が一部の保護者からあると答えた学校です。

非進学校は,その手の期待がほとんどないと答えた学校です。

そして、

高校タイプを3つに分けた反応は、

進学校に在籍している生徒ほど,肯定の回答が多いことがうかがわれます。微差ではありますが,サンプル数が多いので,統計的には有意な差です。

進学校ほど,学校なんて時間の無駄だったと断じる生徒が多い

と暗澹たる結果が出ています。

そして、その暗澹たる結果が出ている「進学校」へ、多くの方が、できれば入れたいと力んでいる

この矛盾は果たして・・・

いかがでしょう?

個人的にはこれは子供たちが「学校生活の意義」をあまりわかっていないからじゃないかとも思える。

学校は勉強するところですが、それは全体の何分の1かで、それ以外にも学ぶことってあるでしょう。

しかし、勉強面だけに目が向けられれば、たとえば勉強は塾でイイやり方を習ったから学校は意味ないし・・・なんて、なっているんじゃないか。

まあ、学校に何を求めるかによって変わってくるのでしょうが、今の目の前の生活、1日の大半を過ごす学校生活が「無駄である」と思って生活することほど虚しいことはないのでなかろうか。ついそんな想像をしてしまいます。

だから、そこに親は意味づけをしてあげなくてはならないのではないでしょうか。

意味づけするためには、子供と話すことです。いろいろなことを。皆さんのお子さんは「学校なんて無駄だよ」と思っているでしょうか?

ぜひ聞いてみてほしい。で、「学校なんて意味ないっしょ!」と我が子が言ったら、言ってあげてください。

「学校というところはねえ・・・・」

「・・・・」はあなたが思う「物語」でイイ。

学校にいるヘンな先生だって、学ぶ材料です。

ヘンだなとなぜ思うのか? そのヘンはみんな共通認識か?
そんなヘンな先生タイプは会社にもいるのか?
そのヘンな先生とどう付き合うのか? その態度や姿勢は?…etc

題材はいっぱいある。あなたの経験をぜひ子供たちに語ってやってください。

ああ、子供の話を聞かないであなたの話を滔々と語ってもダメですよ。子供の話を聞いた上で、その聞いた話に合ったあなたの経験を話さなけりゃ。

それくらいの引き出し、ありますよね?

もう40年も50年も生きているのだから・・・
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うれしい報告

復テ対策講座生からの報告
小5 ルール21さん

いつもありがとうございます。小5の5月からの途中入塾で苦しみ、どうして2月から入れてやらなかったかと悔いていた日が昔のことに思います。

夏休みは何度もメールをしてお騒がせして申し訳ありませんでした。

35の偏差値からのスタートでしたが、お陰さまで夏休み明けの月例テストで52→10月の月例テストで56となりました。
ありがとうございました。

夏休みに少々無理して復テいけドンシートで繰り返し勉強したペースが今では平日の勉強で普通のペースになってきました。

成績よりも娘があれほど嫌がっていた塾に生き生きとした顔で行ってくれるのがストロングさんがおっしゃるようにご褒美ですね。

明確に志望校を決めて塾に入ったわけではないのですし、まだ確かな目標はありませんが、習ったことを1週間で理解し、自分のものにする工程を5年生でしっかり身につけてくれればと思っています。

次回の月例テストに向けては、3つの方針で進めていこうと思っています。

1つめは・・・・(省略)

勉強だけのことではなく、スポーツでも習い事でも、現状の正確な把握はさておき、子供たちが

「オレいけてる」
「私、できる」

と思っている状態で生活している場合、子供たちの顔は自信に満ち溢れています。

成績アップはそのキッカケになる1つの出来事。

もっともっと上の世界があるよ!と言うのは誰でもできるのですが、どん底からスタートし、自信を失って目が死んでいる子供を生き生きした顔に変身する過程を見るのは、親だけに許されたご褒美。

自らの「親技」にも少しだけ自負もあることでしょう。

現在の偏差値や順位がどれだけ高いかではなく、親技を駆使し、いったいスタート時からどれくらい成績を上げたか?

それはお子さんの自信のある顔が証明する!

子供なら誰もが少なくとも12年間は「勉強」に関わり合う。

勉強からは逃れられないですぞ!

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