こんにちは、ストロング宮迫です。
いよいよ8月。受験生には熱い8月です。
いろいろと手をつけたい、手を広げたい気持ちでしょうが、この夏休みやったところは受験までやらなくてもイイくらいの気持ちで、やったものはガッチリものにして進みましょう。
さて、先日、メンバーのふんばるさんとテスト結果のお話をしていて社会のテスト問題の話になりました。社会では、製鉄所の工程、自動車工場のラインなど社会では習います。
習うんですが、たとえば製鉄所関連で「鉄鉱石」「高炉」「熱延」「銑鉄」などいずれも字を見れば、な、な、なんとなく「こういうものかな?」ということで子供たちは知識として習う。
でも、これがピンとこないんですよね。それでも子供たちは一生懸命覚えようとする。
ピンとこないものを覚えるのはかなりロスが出る。イメージできないものは覚えられないといってもいいかもしれません。
なので、画像や、できれば動画を使ったらイイですねということで製鉄所に関してはこんなのどうでしょうかと「1日まるごと社会科見学 in 鹿島臨海工業地帯 」を紹介しました。
その後、ふんばるさんから
・・・動画が始まってからは食い入るように見ていました。ついでに息子も興味津々で見ていました。
映像の迫力には、文字やイラストはとても敵いませんね…。
なんか、あれだけ私が説明してもさっぱり頭に入らなかったのに、これで一発で入るんだ~という無力感が漂いつつ(苦笑)、まだまだ工夫が足らなかった、と目を開かされた思いです。
映像を見た上で、「鉄鉱石」「高炉」「熱延」などの文字を見れば、その意味するところのイメージは大きく膨らむ。
ホント「親の苦労した説明よりは・・・」ってことも多いです。今は塾の授業でも画像や映像を見せてくれるところもあります。
どうしたって受験の勉強では体感や経験よりは先に知識が先行しますのでどうも覚えが悪いなと思ったら、画像や動画を見せてみる。
インターネットの動画はたいてい5分ほどですから、さっと見るのにも都合がイイですしね。
ヨーロッパの地理はサッカー、アメリカの地理は野球で覚えるのが手っ取り早いし勉強してて楽しいンゴ
— なんJ地理部 (@JGeography) 2016年7月31日
で、そのすぐあとに新聞にこんな記事が出ました。
毎日新聞 7月25日
工場見学ブーム止まらず軒並み満員状態続く工場見学ブームが止まらない。首都圏ではジャンルを問わず軒並み満員状態が続き、専門ガイド本も異例の売れ行きだ。夏休みを迎え、予約も殺到しているという。人気の理由はどこにあるのか。【柳澤一男】
「見学の予約受付開始日となる毎月1日は、電話が1時間鳴りっぱなしです」と話すのは、マヨネーズでおなじみのキユーピー(東京都渋谷区)広報室。全国5工場で平日に1日3回程度実施し、1回に30~60人が参加する。
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見学者には親子連れも多く、毎分600個の卵を割って白身と黄身を分ける「割卵機」が目の前に現れると一斉に歓声が上がった。
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羽田空港に近い東京都大田区のANAメンテナンスセンターは、一般向け見学を開始した1993年以来、常に予約でいっぱい。B777型機など主力航空機が間近で見られ、航空ファンのみならず親子での参加も多い。半年前からインターネットで予約できるが「すぐに満席になる」(同社広報室)状態だ。
こうした工場見学の多くは無料だ。
工場に特化したガイドブックの売り上げも好調だ。東京や千葉、神奈川など首都圏周辺の約50カ所を紹介した「工場見学首都圏版」(昭文社、880円)は1月の発売からわずか5カ月間で約8万8700部を売り上げた。4月には「京阪神版」「東海・北陸版」も発行した。
同社の雑誌「オリジナルコンフィデンス」編集長の葛城博子さんは「昨年からテレビ番組などで取り上げられることが多くなってブームに火が付いた。元々、身近な製品がどのように作られているかを知りたい気持ちが多くの人に潜在的にあったのだと思う。お金がかからず、面白くて勉強にもなる。ニーズは今後も続くでしょう」と分析する。
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ものづくりニッポンの伝統を身近に感じるためにも、親子で参加してみてはいかが?
ホントはこうした工場見学に行ってみるのが一番イイ。
昭文社ガイドブック「工場見学」880円
首都圏
京阪神
東海北陸
中国・四国
九州
ただ小さい頃に見せたものはすっかり忘れているし、「今見せたい」と思った頃には受験があって、夏休みは毎日塾に朝から晩まで行っているのが現実です。
また、工場見学などはただ行くだけだとほとんどの場合、「ああ、おもしろかった。すごかったねえ。」で終わる場合がほとんどです。
そして、すぐに忘れる・・・
なぜか?
それは事前の学習が足りず、事後の学習も足りないからです。
水族館も植物園も工場見学も、事前の学習をして行き、見て帰ったら、事後の学習を行うのが基本。1回目は「事前の学習」が無理なら、少なくとも事後の学習は必須。
「学習」と書いていますが決して「お勉強」と感じさせないようにするのが親の配慮です。こうして事前学習、見学、事後学習を行うと、必ずもう1回見てみたいと思えるものが出てくるものです。
全部じゃないですよ。でも、いくつか行ったうちの中で、1回目ではよくわからなかったものをもう一度見て確かめたいと。それで水族館でも植物園でも工場見学でも、2度3度と行く場所が出てくる。
それが子供の興味、子供が興味を持つということでしょう。
目の前に受験が立ちはだかる皆さんは、実際の工場見学に行くのは受験が終わってからになりますが、そのつなぎはネットの動画にしてもらいましょう。
今の受験勉強が壮大な「事前学習」と考えればイイですから。
世界遺産なども実際に行ければいいのですが、そうもいかないですから、ぜひ動画でみましょう。
受験生にでもなれば、国語の要素の入った動画もあります。
グレッグ・アーウィンさんが言う「心の目で見えるありのままの姿」ってなんなのか?
その「心の目で見えるありのままの姿」と「白神山地」がどうつながっていくのかを想像すると、もうそれは国語の問題です。
「公害」だって言葉だけで知っているのと映像を見ているのでは子供の実感も違います。
この動画などは子供に見えおきなさいで処理すると、意味がわからず、動画を見ないようになる可能性だってあります。
この夏休み、どこにも行かないけれど親子でともに考えるにはイイ題材だと思います。
もう昔に比べれば、学習する環境は抜群によくなっている。あとはそれを使う人の問題ですね。
すごい効果を出す人もいれば、さっぱり効果が出ない人もいる。学習環境が整ってきたことで、差は広がる傾向にあるのですぞ!
ノリ勉「算数」を終えての感想
小6 りゅうの父さん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
子供が親と勉強するのを嫌がらなくなった。勉強の時間が伸びた。◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか? あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
以前から子供に算数を教えていたのですが、そばから口を出していつもケンカになっていました。今回はほとんどケンカもなく、楽しくできました。「やった問題がテストでちょくちょく間違うような勉強」では、ダメというのは大変身にしみました。
親はどうしても一通り教えるだけで安心して、子供は同じ間違いを繰り返しているのですね。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
子供とケンカがなくなり大変楽しかったです。あとは実際のテストで成果が出せるかどうかですが、7日目のノリ勉の翌日の塾の実力テストはさんざんでした。復習テストではないので仕方がないのですが、子供に成果を見せてやれず残念です。子供はこれからも「ノリ勉やれば点数が上がる」と考えだしているので、頑張って続けたいと思っています。
実力テスト、残念でしたねえ。取れればいうことはなかったのですが。
今回ノリ勉で勉強した内容が実力テストでも出たと思いますが、それはどうだったでしょうかね。
おっしゃるように、テストは対策をして臨んだテストを対象に考えてやるのがいいでしょう。
実力テストよりもまずは復習テスト。
そして、勉強した内容がテストでどうだったか。
まさに「やった問題がテストでちょくちょく間違うような勉強」をしないということですね。
ただどんなに完璧に対策をして臨んだとしても、10から20%、問題数でいえば、2問は「できる問題」をテストでは落とす可能性が誰にでもあります。
やった問題がテストで80%以上できていれば、それを完璧にする訓練よりも、今度はできる問題の種類を増やす勉強をしましょう。
そして、復習テストで点数を取る。復習テストで点数がとれる方法がある程度確立で来たら、今度はその復習テストの勉強内容の「鮮度」を保つ勉強をする。それが実力テスト対策となります。
まだまだ道半ばですが、せっかく出てきた「やる気」を大事にしてあげて下さい。