こんにちは、ストロング宮迫です。
もう長い間、ここではちょうどこの時期から、特に受験生の家庭では「子供を壊す親が出始める」と書いてきました。
その主な趣旨は
やるべきことをやっていないのに結果を求めてしまう
結果が出ていないのに先のこと(上の技術)に手を伸ばそう
としてしまう、まあ、そういうことです。
受験生だから、だんだんとテストも入試仕様になっていき、難しくなってもいく。だから「もっと難しい問題に取り組まないといけない」とかになり、「先のこと」ばっかり親が見ているわけです。
成績がイイ子の机を見てみたらイイ。問題集がズラリ・・・なんて家庭はないですよ。
さまざまな問題集を買いまくって、ズラリと並べても「できるようにはならない」からさ。
でも、欲しくなっちゃうんですよ。成績が不振の家庭では、特にね。
似たような問題集を何冊も買う必要はない。すでに塾に行ってればテキストだって、宿題帳だってあるはずです。それをやればイイ。全部でなくても、まずはできるところから。
テキストも宿題帳も1問も家庭でやったらできないってなってるなら、新しい問題集を買って補助とするより、塾を変わったほうがイイ。
みんな総本山であるテキストと宿題帳をやるために、より理解できるようにするために、プラスして問題集や参考書を増やしていくけれど、あえて買い増すとしても、それはあくまでも補助ですから。
問題集が机の前にズラリ・・・ってことは補助が総本山よりも存在感を増してるってことでしょ?
目の前のテキストや宿題帳がやりきれないのに、補助でやるものもどんどん増えて、交通整理しなかったら、そこはやがて「ゴミ屋敷」になる。
必要なものも不必要なものも一緒くたになって、なにがなんやらわからない。優先順位もグチャグチャ。それじゃ勝負にならない。補助は補助の役割を終えたら捨てなくちゃ。
残るのは総本山だけに、できるだけしていく。そんなに時間だってないんだし。闘う前に「ゴミ屋敷状態」じゃ、闘う前に勝負がついちゃう。
親が子供を壊すことがないようにしたいですな。
さて、「このハゲーーーーーっ!」が流行語大賞をさらってしまうかもと思われる今日この頃です。
「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が同賞事務局から発表された。
◆ノミネート30語は以下の通り
アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/9.98(10秒の壁)/共謀罪/GINZASIX/空前絶後の/けものフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負荷/線状降水帯/忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/プレミアムフライデー/ポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバ-/ワンオペ育児
※この毎日親技は2017年7月6日に配信したものです
ボクもハゲてきてますが、それがなにか?
ボク自身がハゲてきてるから、個人的には流行語大賞には「ちーがーうーだろ!」か、「生きてる価値ないだろ」にしてもらいたいですな。
一躍有名になった政治家の録音された発言をテレビかなんかで聞いて、多くの人がボクに「聞いた? ひでっぇーよなあ」と言ってきます。
たしかにヒドイですよね、誰かが言ってるのを聞かされるとね。
でも、胸に手を当ててもう1回よく考えてみてほしいんです。
なにをって!?
ハイ、「私は言ってないのか?」ってね。
そうそう、私は子供に言ってないかと。
子供は髪がフサフサしてるから「このハゲーーーーっ!」とは言わないだろうけれど、
「ちぃーがーうーだろ!」
とか言ってるんじゃなかろうか。
「やる気がないならやめてしまいなさい」とか「この前もやったじゃない」とか「どうしてわからないの?」とか「ちゃんと聞いてる? 聞いてないよね?」とかさ。
誰かがヒステリックに喚いてるのを聞いたら「そんな言い方しても効果ないよ」ってすぐわかりますよね?
でも、してる!って思います、あなたも。
怒っている自分に、自分の毒が回るとね、人は繰り返したり、「問うて答える」をセットでやるんですな。
たとえば「ちぃーがーうーだろ!ちぃーがーうーだろ!」とか、「やる気がないならやめなさい。やめるんだね? やめたほうがいいよ」とかいうように。
経験ない?
もうね、毒が回ってる状態の時は子供は聞いちゃいないから。「また始まったぞ(*_*)」ってなもんです。嵐が通り過ぎるまで子供はじっとしてる。
もし、そんなこと断じてしていないなら、それでよろしい。
子供は多少愚図つきながらも、始めればノリノリで勉強を頑張ってるハズだ。
えっ、断じてそんな言い方はしてないけど、子供は勉強にはノリノリじゃないって!?
はて、なにゆえそんなことが起こるのか? そんなことがありえるのか?
ということは、あなたのお子さんは、そもそもやる気なしのダメ人間で、生まれてこの方アホなのか?
政治家先生の「このハゲーーーっ!」発言を聞いて、考えるのは「ひでっぇーなあ」じゃなく、ここだとボクは思います。
自分ン家の勉強の時の親子のやり取りが録音されて公開されたとして、あなたは入院せずに耐えられるかってとこね。
ボクに「ひでっぇーよなあ」って言ってきた知人を秘かに検証したら、子供にしてなくても、部下に又は同僚に、妻に又はだんなに、そのほかの誰かに似たようなことをしてるって結論になった。
これはボクは「みんな真由子現象」と名付ける。
えっ、わたしも「真由子」ってなったら、ちょっと恐いですよね。
そんなことは断じて・・・と思うなら、子供との会話を録音して聞いてみたらイイですな。
あのね、余計なことを常に1つじゃなく、2つも3つも言ってるよ、親は。
「そこでそれ言う?」ってことを言ってる。他人が聞いたらすぐわかるんだけれど、本人だけがわからないだけでさ。
ホントですよ。みんな無自覚だから。
政治家はマスコミで報道されるけど、あなた方親子は誰も注視してないから。
子供が問題を考えてるか、覚えたものを思い出そうとして「これってあったよな….なんだっけなあ…」ってなってるときに「この前もやったじゃない」とか「どうしてわからないの?」って言ってみる。
1000000%の確率で「ああ、そうだったね」と子供が言ってシャンシャンシャンって結末にはならない。
親と子の力関係が拮抗してる場合は「今考えてんだよ」か「思い出そうとしてるんだよ」って言うだろうし、親の力が子供よりも強い場合は表情に出るかどうかは別にして、頭の中は「アワァァァ」ってなる。手が震える子供だっている。
どっちの場合も、切れかけている頭の回路が問い詰められて、さらに分断されて「ああ、そうだった」ってことにはなりえない。
忘れてたら、その場ですぐ思い出せばイイじゃないか。ヒント出して「こういうのだったんだけど」って言ってやってもイイ。流れをせき止めない。流せ、どんどん流せ。リズムを作るんだよ。
それを親がせき止めて、踏ん張って問い詰めるから、流れが止まり、水は澱む。
それは「できて当然」って思ってるから、追い詰める言い方をしてしまう。イヤな勉強やろうって言ってるんじゃないか。ちょっとくらい我慢して背中を押してやろうよ。それができるのが「オトナ」です。
これは言うほどカンタンじゃないのは、わかってる。ついカッとなる気持ちもわかる。昨日もやったことなんだから、できて当然って思うのが普通じゃないかって言われれば、たしかにそうだ。
あなたは正しい。でも、それじゃ解決はしないってことなんです。あなたは正しくても、問題は解決しない。
ガンガン追い詰めて追い込んでいくと、パッと花が咲いたように思い出したり、「わかったぞ!」ってなってノリノリになって解決するなら、「このハゲーーーっ!」って500万回くらい言ったらイイんです。「このハゲハゲーっ!」ってリフレインしてもいいぞ!
でも、そのやり方じゃ、追い詰めてやりたいって思うくらいに感じた事象や問題をただの1つも解決できない。
正しいけれど解決しないことを繰り返すか、是非に及ばずとして問題を解決するほうを優先するか?
どっちを選ぶのか?
「このハゲーーっ!」の先生の事務所も報道によれば、人がどんどん辞めて入れ替わってるって書かれてた。
政治家の秘書なんてさ、ボクの知る限りでも、正直「このドハゲーっ!」って言わなきゃならない人もたくさんいる。まあ、これは秘書に限らずだけれどね。
でもね、「このハゲチャビンっ!」って叩いても追い詰めても「アワァァァ」ってなってさらに事態が悪くなるか、以前よりもさらにヒドイ状態になるのは1000年前から一緒です。
秘書は入れ替えりゃいいかもしれないけれど、子供はそうはいかないから。秘書だって、そのうち成り手がいなくなる。
「このハゲー!先生」も、そのことに気づかない限り、いつまで経っても入ってくる秘書は似たようなのばかり入ってくる事態になってると想像します。「ちぃーがうーだろ!」って思うことする人が続々と集まって来ちゃうんだな、これが。
「この前もやったじゃない」とか「どうしてわからないの?」って子供を責め続けている限り、そのステージはいつまでも変わらない。
いつまで経っても子供は昨日やったことが今日やらせたらできない、そんな事態が続く。
いつまで続くか?
わかるまでだ、あなたが。あなたが気付くまでその現象は起き続ける。だって「わからない」のだから、「わかる」まで問われる。
人のふり見て我がふり直せだ。
・・・近所の住民によると、
「あの家は父親が東大、母親が東京外語大出で、娘3人も高学歴。長女は医者、三女は弁護士だから、次女も東大卒とはいえ、四方八方からプレッシャーを感じながら育ったんでしょうね」
近所の住民の感想なんて、どーぅでもいいから。他山の石以て玉を攻むべし。
見るべきところは、そんなところじゃないとボクは思っていて、東大やハーバードに入れるくらい勉強ができても、相手は変わらない、相手は変われないってことに人は40歳過ぎても気づけないってとこです。
それに気づけるのは、東大やハーバードに入るより、難しいってことでもあります。だから「私はムリ」って思うのは仕方がない。仕方がないけど、次のステージには進めないから、同じ場所で横跳び頑張ってください。
ご覧下さい、こちらが煌帝国第1皇子の炎帝こと練紅炎の華麗なるレペティションサイドステップ(反復横跳び)です。 pic.twitter.com/0nZnn6f5Mq
— ひとみゃん (@hitomyann7) 2013年6月6日
子供を変えようなんてムダである!親が変わるしかないよ。親の接し方を変えるしかないのよ。事態を動かしたいなら、次のステージに行きたいなら、問い詰めても追い詰めても解決しない。
「ひでっぇーなあ」って他人が見たら思うようなことをボクらは日々子供にしてる。なのに「子供にやる気がない」とか言ってんだもの、ボクら親は罪人だ。
夙川学院中学・高等学校のホームページに「このハゲーっ先生」や「どうしてわからないの?」って子供を責め続けるボクら親にピッタリの言葉を牧師さんが説教してくれてるから紹介しておきます。
マルコによる福音書10:42-44
「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕(しもべ)になりなさい。」
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」っていうけれど、これって「チェッ、仕方ないか」って頭を垂れるってことじゃないですよね?
実るほど自然に頭が垂れていく。そういう実りこそが本当はイイ実りなんだってボクは解釈する。
だから逆に、実っても「実るほど頭が上がる稲穂かな」も現実世界ではありえる。でも、それは無理がある。重いものは下へ垂れるのが道理だ。上に上がるってことは軽いってことだ。温度は低いって、つまり「冷たい」ってことになる。
実るのに軽く、上に上がる! これいかに?
マタイによる福音書 10章26 には、こんな言葉があるそうだ。
「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。」
すべての事象は家庭での勉強にすでに表れてる。隠しようがない。
「みんな真由子」から「私は真由美」とか「じゃあ、私は真弓」とかにならなきゃいけない。
ホントね、他人事じゃないし、他人どころじゃないよ。自分の問題だから。
告白すれば、ボクはね、「みんな真由子」の一員だったんだ。そこから脱け出せたのかどうかも定かじゃない。でも、もう子供たちは飛び立っちゃった。手遅れだ。
あなたはまだ間に合うよ。歯が折れるくらい歯ぎしりしてさ、考えてみてください。
考えるべき点は1つだけ。「我が家の勉強の時の会話が録音公開されたとして、入院したり雲隠れしないで耐えられるか?」ってことだけですから。
すでに書いたボクの好きな「他山の石以て玉を攻むべし」には類義がたくさんある。
★殷鑑遠からず
★上手は下手の手本、下手は上手の手本
★前車の覆るは後車の戒め
おまけ
★艱難汝を玉にす
艱難が過ぎると骨も身も粉々に砕けてしまうので、ほどほどにね。親技生の健闘を祈る!まだ間に合うぞ!
中1 そらまめさん
■実践したこと:
数学でいけドン法を実行しました。教科書の後ろのほうに載っているまとめの問題、学校のプリント問題、学校ワークの範囲全ての問題を緑のシートに貼り実施しました。
間違えやすい累乗の問題はノートに作って解かせました。
1日30分できない日は20分、できる日は朝晩2回、とにかく毎日取り組みました。取り組み始めたのが遅かったので、なんとかこのプロジェクトを成功させたくて、にっこり母さんを演じました。
他4教科はワークの1問1答問題は3回ずつやり直し、教科書、資料集を暗記しました。
■成果の報告:
数学 97点(平均79.8点)
国語 90点(平均73.4点)
社会 98点(平均72.3点)
理科 91点(平均69.5点)
英語100点 (平均83.3点)数学のミスは時々やらかす計算の途中で数字が変わってしまうというものでした。見直ししても発見できなかったそうです。
初めての定期テストで親子とも緊張して臨みました。娘は気が抜けて明日に控える塾のテストに向けて今ひとつ集中できていませんが、今日最低限でも復習する予定です。
これから先どんどん量も増えます。難易度も上がるでしょう。日々の勉強をしっかりすることが維持することになるでしょう。
今のうちに試しておくことは、今よりも楽に、短い時間で同じような成果が出せないかを考えてやってみること。
今回は3回やったけど、1回で済ませられないか?と。
1回で済ませるには、何が必要か?と。
あとは定期テストで勉強したことがどれくらいの期間まで、お子さんの頭に残っているかという点です。
立派な成果を残した今回。より効率的にできないかと考えて伴走することがお子さんの味方になること。ますます頑張ってください!!