早速、質問を読んでもらって親技の警策を受けていただきましょうか。
中1(中高一貫校)
◆お子さんの勉強するときの様子や親子で勉強するときの様子:
勉強をやり始めるのが遅く、始めても集中できない。音楽がないと勉強できない。
自分一人では勉強できないが、親が教えるとすぐ喧嘩になる。
親が熱心になるほど、子供のやる気がなくなる。
やらないといけないことはわかっていても、自分に甘く今したいことを優先してしまう。
時間の管理が苦手。
ノリ勉に興味があるが、『10の鉄則』を先に購入した方がいいのでしょうか。
いま、宿題のみで精一杯なのですが、それ以上のことができるか心配です。
こんにちは、ストロング宮迫です。
「勉強をやり始めるのが遅く、始めても集中できない」については、中高一貫校は中3の夏までで、だいたい決まってしまうので、あと1年半がリミットと考えて進めたらイイでしょう。
中3の夏までに自分一人でできるようになれるかどうか、満足いく点数が取れるようになっているかどうか。そこが分かれ目です。
すでにお子さんは大量の内容の勉強の処理をどうしていいのかわからなくなっているのではないでしょうか。
「いま、宿題のみで精一杯なのですが、それ以上のことができるか心配」というのは実際その通りだと思いますので10の鉄則もノリ勉も買わずにやったらどうでしょうか。
まずはお子さんがなにで困っているのかを聞いてあげることです。
宿題の量も、毎日毎日たくさんあって大変なんです。人はたくさんやることがあり過ぎると、焦って結局何もせずに終えてしまうということがよくあります。
なのでまずは交通整理です。
宿題も出さなければならないとかもあるでしょうが、できもしない問題を答えを写して出すなんてしていないでしょうか。
それくらいなら、「できる問題」を2回か3回やって速く解けるようにするのが優先でしょう。が、それをするためには先生と話をしないといけないとか宿題を出さないと先生に怒られるとか問題も出てくるでしょう。
そういうことの交通整理を親がまずしてやることです。
「親が熱心になるほど、子供のやる気がなくなる」については、親のやり方が間違っているのではないかと一度考えてみることです。
「困っている子供」に上から目線であーだこーだ、いえば「聞く立場」の子どもでも腹が立つでしょうし、上から目線で教えてくる「先生」の話を子供は聞きません。
それは自分が「生徒側」の立場になればすぐわかることでしょう。困っている子供を助けるときでも下から掬い上げる気持ちで接しないと、いらぬおせっかいだと言われてしまうものです。
文句を言っても、困っていることがそれでは解決しないので問題は放置され続け、中3の夏でジ・エンドということになりえます。
困っていることを聞いてやり、それをあなたが教えて解決するのではなく、共に解決策を考えて協力して解決していこうとあなたが決意しなければ、今の状態は解決しないでしょう。
やらないといけないことはわかっていても、自分に甘く今したいことを優先してしまう。
普通です。ごく普通です。子供はみんなそうだ。大人でも親でもそうだ。人はみんなそうだ。
「時間の管理が苦手」についても、今までそれをどう教えてきたかによって今の結果がある。
今、あれもできない、これもできないと言い募ることは、あなたがこれまでそのことを何もしてきてなかった、教えこめていなかったと考えるべきではないでしょうか。
言ったけどやらないは無責任で、ちゃんと伝わって初めて「言った」と考えるべきではないでしょか。
ノリ勉を購入して、親が「じゃあ、この問題をやろう」といっても子供がやりませんという結論になるのが普通ですから。
なので購入はされなくてもいいので、まずは子供がなにで困っているのか、どうしようとしているのか、どうしたいとおもっているのかをちゃんと掬って聞き取ることです。
できそうなことはなんなのか。
親に協力してほしいことはなんなのか。
親にしてほしくないことはなんなのか。
ただテスト前に慌ててあれこれやっても中高一貫校の膨大な量の処理は難しい。日々どう処理していくかを考えないと問題は解決しないと思いますよ。
取り急ぎでいえば、冬休みの課題がもう出始めているでしょう。これらをどう処理するのか。ちょうど1年間の総復習にもなるでしょう。
すごくいいチャンスなので、全部とりあえずやる!とかではなく、これは2回しよう、これは先生に聞こう、これは教えてほしい、やる気が出ないときはそばで時間を計ってほしいなどなど話し合ってやってみてください。